武田綾乃のレビュー一覧

  • 青い春を数えて

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    正確に書くと星3.3。
    5作の連作短編集。一つ一つの話が短いところもあり、この展開早くない?と思うこともあった。
    一人一人にどこか共感できるところもあるのがよかった。
    一人一人で個性が出ていたのもすごいなと思った。

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    2023年03月04日
  • 石黒くんに春は来ない

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    ネタバレ

    2023年 初読書。

    花と恵はこの後どうなったんだろう...それぞれの信条や正義があっただけに、切ないなあ。キョーカやいじめっ子達も100%悪じゃない。

    そして石黒くんの正体が宇正だと睨んでた私は、最後に悉く騙された笑 宇正は最後までただ1人の正義を貫いていた。彼の「人を許す」考え方は、私たち全員に必要なものだ。被害者側が許す心を持たなければ、連鎖が続いていくだけであると改めて思った。

    一つ、登場人物のLINEの名前が不自然に変わったり、少し違和感を感じるような状況描写があった点が残念だった。

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    2023年01月06日
  • 石黒くんに春は来ない

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    出てくる登場人物のキャラクターよくわからんまんま終わった
    マキが神経質に手洗った直後に人のハンカチで手拭いたところが不穏さのクライマックスだった

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    2023年01月06日
  • その日、朱音は空を飛んだ

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    「響けユーフォニアム」の作家さんである武田さんの他作品を読んでみました。

    女性のドロドロした人間関係ものかな、という予想を超えてきた感じ。ジワジワくるサイコミステリー。「響け」が平和、少なくとも直接的な暴力描写はなかったので、ギャップが凄すぎた。ただ、女子間の鍔迫り合いという意味では共通しておりました。

    後半の朱音の独白パートは悲しい気持ちになりましたし、ラストで更にあの子が。。うーん悲しい。

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    2022年11月25日
  • その日、朱音は空を飛んだ

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    あの子が1番やばすぎた
    同じ事柄でも
    育った環境、感じ方でこんなにも変わるのか
    自分の正義は誰かにとっての正義でも
    正しさでもないのに
    それぞれがその正義と正しさを
    持ちながら生きていく世界すごいなて思う

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    2022年10月11日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話

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    夏紀と優子の言い合いが関西弁で、テンポがアニメより更にいい感じだった。

    あすか先輩はアニメより更にズバズバ言ってるけど人情味というか、人の血が通ってる印象。アニメの自分の意見をはっきり言ってるようで、一般的な正論を言ってる感じのほうが、隙のない感じで頭の良さが出てるけど、ロボットのような感じ。自分が後輩なら小説のあすか先輩のほうがいいな。

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    2022年10月10日
  • その日、朱音は空を飛んだ

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    高校生が学校の屋上から飛びおりた。
    彼女のまわりの人たちのそれぞれの視点からの話。
    学校が、何があったのか調べるため行ったアンケート。それにかなり人柄がでる。不思議なのは朱音の人となりが全然でてこないところ。学校で同じクラスなだけの他人という子までいる。
    頭のいい子が、生きている人が大事という祖母の教えを守ってるだけなのだが、ちょっとぞっとする展開だった。

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    2022年10月05日
  • 花は咲く、修羅の如く 1

    無料版購入済み

    最初、放送部部長先輩が男の子って思いこんでいて、この二人の恋愛とかになってくるのかな?って思っていたら違いました。続きが楽しみです。

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    2022年09月28日
  • バブル

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    ネタバレ

    映画を見て「あそこはどういうことだったんだろう?」となっていたところの謎を解きたくて手に取りましたが、これは読んで正解だったと思います。映画のあのすさまじい映像や色彩は満足度が高かったですが、小説では映画で泣く泣くカットになったであろう登場人物たちや「泡」の背景が補完されていて、それが知りたかったんだよー!が全部入ってました。
    それにしても、「泡」の正体は人間からすると恐ろしい(映画でもトラウマものでしたけど)けど、でも人間でいう細胞みたいなものっていうところでううんと唸ってしまいますね。ただそこに在るだけ、ただ浄化してしまうだけ。
    ウタとヒビキの恋が愛が、文字通り地球の生物すべての命運を変え

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    2022年07月09日
  • 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ

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    2022年5月29日
    吹奏楽コンクールの様子を思い出した。
    学生の頃の友達関係もあるあるで、懐かしい。

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    2022年05月30日
  • 石黒くんに春は来ない【無料お試し版】

    購入済み

    要素多目でも

    雪山での失踪と意識不明、クラスメイトとの人間関係と転校、その後のクラスメイトに届いたメッセージ。このようにかなり多くの要素が含まれた作品ですが、あっちこっちに話題が逸脱することなくきちんと話の筋は通っており、どことなくホラー性さえ感じられる内容だと思います。

    #怖い

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    2022年04月01日
  • 石黒くんに春は来ない

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    正義とは何かをちょうど考えていた時に出会いました。
    価値観の違う正義のぶつかり合い。自分にとっての正義を振りかざし、相手を傷つける。
    許すも許さないも当事者が決める事。
    それにしても、私には、宇正の最後の言葉の意図する事がわからなくて、何度か振り返ったんだけど、やっぱり何を伝えたいのかがわかんなかった。
    読解力のなさか。

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    2022年03月13日
  • 君と漕ぐ―ながとろ高校カヌー部―(新潮文庫nex)

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    小学校6年生向けの本を探して読んでいる本の中の一冊。女子高生部活動シリーズの第1作め。
    評価で★が少ないのは、私が現代作家がすっごく苦手だからということと、続き物の1巻で登場人物紹介のような感じの巻で今は高評価しづらいということで、本が悪いわけではありません。


    両親の離婚で父親の実家、埼玉県寄居町に引っ越してきた黒部舞奈(くろべまいな)は、荒川でカヌーを漕ぐ同年代の湧別恵梨香(ゆうべつえりか)と知り合う。二人は新学期から同じながとろ高校に進学することがわかり、友だちになる。
    二人はクラブ体験で、カヌー部を訪れる。そこにいたのは2年生の鶴見希衣(つるみきえ)と天神千帆(てんじんちほ)。カヌー

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    2022年03月05日
  • その日、朱音は空を飛んだ

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    高校生たちが窮屈な世界で必死に生きる描写がお見事! 自殺したクラスメイトをめぐる青春ミステリー。

    クラスメイトの飛び降り自殺をきっかけに、生徒たちの独白を綴りながら物語は進んでいく。少しずつ自殺の真相が見えていき、最後には衝撃的で、なんとも合理的な結論が…

    もちろんフィクションなのでしょうが、いま発生している若者たちの自殺にありそうなお話です。
    自分も現在、高校生とつながる仕事をしておりますが、彼らの世界や思いに完全に答えてあげられることはとても困難です。ただ笑顔になる手伝いができるのであれば、できる限りしてあげたい。でも、あんたに言われたくない「だから、何?」という感じなんですよね。

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    2022年01月11日
  • その日、朱音は空を飛んだ

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    ネタバレ

    あるとき、朱音が学校の屋上から飛び降りた。その理由を、クラスの皆が色々な目線から知ろうとする話。
    高校生の間では当たり前のように起こっているカースト制、思春期特有の嫉妬、漠然とした正義感、ただ好奇心。様々な人物の目線から朱音の死に対するアプローチが描かれていた。
    すべての人間は、自分が主人公の人生を歩んでいる。でも、自分がいなくなったとしても、他人のストーリーでは自分は主人公でも何でもない、ただの名前の付いた登場人物でしかない。それをよく表現しているし、死人に口無しとはよく言ったものだなと思った。

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    2022年01月10日
  • その日、朱音は空を飛んだ

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    評価や感想が分かれるお話だと思います。
    構成はとても良く練られていると思うし、おもしろいです。
    最後の綿矢りささんの解説まで読むことを個人的にはおすすめしたいです。
    解説内でも少し触れられていますが、狭い閉じられた空間(クラス)で起こりうる病理をよく現している作品で、朱音の飢えに対して周りとのギャップが凄まじい。
    個人的にはこういった後味がなんとも言えない、口のなかでもう味のしないガムがべたつく感じは少し苦手です。
    ただ、一度読み始めると否が応でもページを捲りたくなる作品ではあると思います。

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    2022年01月07日
  • 石黒くんに春は来ない

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    スキー合宿中にクラスの女王様的な存在に告白した石黒くんは振られた上にLINEグループに告白したことを晒されて失踪!から始まるスクールカーストを巡る青春ミステリー

    1000年後くらいに日本昔ばなしで語り継がれそうなSNS全開時代を過ごす青春のいろんな要素が入ってる物語

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    2022年01月01日
  • 君と漕ぐ4―ながとろ高校カヌー部の栄光―(新潮文庫nex)

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    何だかあっという間に(物語の中で)1年が過ぎた感覚。
    しかし、4冊で1年だから小説としてペースが決して早いわけではない。

    読み終えて想うのは、多分、私が読みたいのは“部活”なのだと思う。
    物語としてはとても読みやすいのだけど、部活としては不完全燃焼。もっと色々あったはずで、その部分をもっと感じたかったのだと思う。

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    2021年12月11日
  • 君と漕ぐ―ながとろ高校カヌー部―(新潮文庫nex)

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    悪くはないのだけれど、「才能のある人」と「ふつうの人」の間の葛藤というのは、「響け」で追求したテーマの焼き直しに見える。

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    2021年10月21日
  • 青い春を数えて

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    連作短編かつ青春ものが読んでみたかったので購入。よかったです。

    文章がお上手。比喩表現がきれいで、女子高生たちの繊細な心情を上手に描写できていたと思います。

    そんななか星5にしたのは、ストーリーがありきたりで新鮮さがなかったから。まあその普通こそが本作の良さなのかもしれないけど、短編じゃなかったら飽きてたな、とおもった。

    でも冬の海に二人で行って「寒い寒い」といいながらスマホをぶん投げるシーンは笑った。ティーンエイジャーおそるべし。

    あとどうでもいいけど、作品で好きな映画の話になったとき、登場人物の一人が「アタックオブザキラートマト」と言ったのは面白かった。作者、何歳なんだろう。

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    2021年08月29日