武田綾乃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
武田綾乃さんの作品を読むのは、このシリーズが初めて。
実はこれ、「新潮文庫」じゃなくて「新潮文庫nex」だそう。確かに読んだ印象は、ライトノベル的だ。ただ先述の通り、これが武田綾乃さんの作家性なのか、レーベルによるものなのかはわからない。
何となく『君と漕ぐ』というタイトルがしっくりしてきた感がある。
だけども、だからこそ、(1巻の感想でも書いたが)カヌーに乗る描写をもっとして欲しいと思う。本文よりも、カヌーに乗るということを語っているのは、表紙のイラストのような気がしてならない。
読んでいて思い出したのだが、私はかつて野田知佑さんのカヌー紀行本をいくつか読んでいたのだった。
もしかしたら -
Posted by ブクログ
ネタバレ果てしない夢を見るのは、愚か者か。
関西大会に向けて、ますます練習に励む北宇治高校吹奏楽部。そこに現れたのは、部を辞めた二年生の希美。しかし、副部長のあすかはその申し出を拒否した。部員の大量離脱の謎を探る久美子は――。
音楽の才能と努力について。コンクールについて。部活動について。吹奏楽部の経験はないが、多かれ少なかれ部活動においてぶつかる問題が次々に提示されている巻。しかし、麗しい女子の友情に収まるところが、またエンタテインメントか。嫌な奴という印象の優子の意外な一面が見えたり、あすかの底知れない感じが怖かったり。それにしても、吹奏楽部って、本当に練習がきつそうですね。合宿の件は、そんな