武田綾乃のレビュー一覧
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▶履く靴によって人格が切り替わる女子高生多重人格探偵が紛失した赤い靴探しを依頼される。シチュエーションがおもしろい。
▶高校文芸部で殺人事件。全員にアリバイがあるが・・・。キャラが強い。
▶校内合唱コンクールのための、クラス全員分の楽譜が黒く塗りつぶされていた。挙動不審な女子生徒が犯人か? ちゃんとしたミステリ。
▶《穏やかで飄々としている割に、残酷な性格をしている》高校美術部の先輩が大震災で行方不明になってから五年、祖父の最後の場所を探す人に同行すると・・・。ミステリではないように思えましたがかなしいミステリなのでした。
▶格技場裏に吸殻を捨てたのは誰だ? 風ヶ丘高校が舞台。ですが今回探偵は裏染天馬くんではありません。登場はしますが。 -
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ネタバレ映画を見て「あそこはどういうことだったんだろう?」となっていたところの謎を解きたくて手に取りましたが、これは読んで正解だったと思います。映画のあのすさまじい映像や色彩は満足度が高かったですが、小説では映画で泣く泣くカットになったであろう登場人物たちや「泡」の背景が補完されていて、それが知りたかったんだよー!が全部入ってました。
それにしても、「泡」の正体は人間からすると恐ろしい(映画でもトラウマものでしたけど)けど、でも人間でいう細胞みたいなものっていうところでううんと唸ってしまいますね。ただそこに在るだけ、ただ浄化してしまうだけ。
ウタとヒビキの恋が愛が、文字通り地球の生物すべての命運を変えた…そんな奇跡が起きているのだから、映画の凄みを感じるほどの映像美に改めて納得するなどしました。 -
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小学校6年生向けの本を探して読んでいる本の中の一冊。女子高生部活動シリーズの第1作め。
評価で★が少ないのは、私が現代作家がすっごく苦手だからということと、続き物の1巻で登場人物紹介のような感じの巻で今は高評価しづらいということで、本が悪いわけではありません。
両親の離婚で父親の実家、埼玉県寄居町に引っ越してきた黒部舞奈(くろべまいな)は、荒川でカヌーを漕ぐ同年代の湧別恵梨香(ゆうべつえりか)と知り合う。二人は新学期から同じながとろ高校に進学することがわかり、友だちになる。
二人はクラブ体験で、カヌー部を訪れる。そこにいたのは2年生の鶴見希衣(つるみきえ)と天神千帆(てんじんちほ)。カヌー部は去年この二人が立ち上げた小さなクラブだった。
まったくの素人のマイナだが(漢字変換が面倒なのでカタカナでいきます)、エリカに川からでないと見られない光景を見せてもらって入部を決意する。
先輩のチホとキエは小学校の時からずっとコンビを組んできていた。だが二人のカヌーへの向き合い方は徐々に変化していた。
ああ、なぜこんな硬いレビューにorz 本当はもっと現代 等身大 青春真っ只中物で、口調も現代的です。しかしわたしはそういうのが非常に読みづらいというか、頭に入ってこないorz
お話としては群像劇なのか?最初にマイカ中心で家庭事情も書かれているので主人公かと思いきや、実際にカヌーの話になるとキエが主人公らしくなり、でも才能と葛藤があり今後活躍するであろうのはエリカであり…。群像劇という感じでもなく、中心人物の移動がスムーズな感じもせずというのが正直なところ。
まあ私が現代小説に慣れていないので読み取れないだけだかもしれませんか。
シリーズで今は4巻まで出ているようです。
1巻は登場人物紹介のようなものかな。他の登場人物は、孤高の天才少女(なんだが大阪弁で面白い)利根蘭子(とねらんこ)や、ながとろ高校カヌー部顧問の檜原(ひのはら)先生、中学を不登校だったエリナにカヌーを教えた芦田さんなど。
それぞれが目標を持ったり、道を共にしたり別れたり、過去や現在に色々あったりしています。
スポーツへの向き合い方も、楽しみたい、勝つという結果を出したい、上達する喜び、などなど”方向性の違い”もありますが、「君と漕ぐ」ことも、「君とはもう漕がない」ことも、それぞれが悩み決断していきます。
1巻の冒頭では、エリカがオリンピックに複数競技でオリンピック代表に選ばれていることが明らかにされます。1巻の最後では地区予選で勝負がついたところまでです。続きの巻でオリンピックに行くまでの道のりになるのでしょう。初心者マイカは大会に出られるのか?オリンピックでエリカが組む相手は誰なのか?それぞれの家庭環境はどうなるのか?
爽やか精一杯青春物語。 -
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高校生たちが窮屈な世界で必死に生きる描写がお見事! 自殺したクラスメイトをめぐる青春ミステリー。
クラスメイトの飛び降り自殺をきっかけに、生徒たちの独白を綴りながら物語は進んでいく。少しずつ自殺の真相が見えていき、最後には衝撃的で、なんとも合理的な結論が…
もちろんフィクションなのでしょうが、いま発生している若者たちの自殺にありそうなお話です。
自分も現在、高校生とつながる仕事をしておりますが、彼らの世界や思いに完全に答えてあげられることはとても困難です。ただ笑顔になる手伝いができるのであれば、できる限りしてあげたい。でも、あんたに言われたくない「だから、何?」という感じなんですよね。
大人たちの中途半端な正義感や偽善を鋭利に貫く、心苦しい作品です。
ストーリーはクラスメイトたちの独白で進められます。正直序盤、中盤は話が展開せず、淡々と青春ものを読まされている感じがしましたが、終盤にかけては不気味な真相が見え隠れしはじめ、物語に没頭してしまいました。
若者でなく大人ほど読んだ方がよい作品だと思いました。おすすめです。