【感想・ネタバレ】石黒くんに春は来ないのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年12月12日

とにかく怖い。自分の学生時代はまだLINEなんてものは普及してなかったから、今やいじめはこんなにも進化してるのかと驚いた。進化っていうのはちょっと言葉が違うのかもしれないけど。
久住京香みたいな子がいたら、私もきっと許せないし、なんかダメージ受けるようなことしてやりたいって思うけど、北村恵たちがした...続きを読む仕返しは立派ないじめで、やってることは久住京香と同じ。いじめをいじめでし返すようなやり方が、本当に正しいのかどうなのか、考えた。

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Posted by ブクログ 2024年03月01日

想像よりも結構怖かったし辛かった。後半の自分のことを棚にあげて正義掲げたりしてるところが特に。わたし的には最後は皮肉ととってしまうかも…タイトル回収も伏線回収も爽快だった。


小学生の頃苦手だった女王様とその取り巻きを思い出した…取り巻きに〇〇ちゃんも女王様ちゃんの粘土固まっちゃったから一緒に柔ら...続きを読むかくしようって言われて、女王様は何もせず取り巻きの子の膝の上で笑ってるだけ。え?なんでわたしがあなたの代わりに手を汚してまでやらないといけないわけ?あなたが放置しといたのがいけないでしょ?って思って、わたしやりたいことがあるからって断って席で本読んだりしてたな…………今そういうことが起きたら断れなさそう(女王様とは全く仲良くなかった)
小中の頃は、LINEいじめ的なのもあったし、見た目の悪口を言ったり、言動を嘲笑したりとか、菌扱いとかもたくさんあった。でも高校は見た目の悪口が本当にない。女子同士で男子の陰口(絡んできてうざいとか〜で迷惑とかそんな程度)とかならあるけど、性格の話で、男子も女子も見た目関係のは一切ない。この本を読みながら今の高校に入れてよかったな…と改めて思った。

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Posted by ブクログ 2023年11月06日

人間ドラマが辛すぎる。

カースト、友達。気にするがゆえに、正義を見失い、裏切る。

知らないがゆえに、何にも囚われず信念を貫ける。
そこにはルッキズムも介入してくる。いたたまれない。

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Posted by ブクログ 2022年09月29日

令和時代の居場所の奪い合い! 高校生のカーストを辛辣に描く学園ミステリー #石黒くんに春は来ない

■レビュー
登場人物の描写があまりに生き生きとしていて強烈。
まるで自分がそのクラスの一人になったかのように、息をするのもしんどくなってくる作品です。

なにより、冷酷な人間を書くのが超絶に上手い。
...続きを読むなんでこんなに性格悪い人物を描けるのか。思わず学生時代の大嫌いだった奴を思い出してしまいました。

そして若い世代のつらい現実世界がまたキツイですね。
多様性が謳われる現代にも関わず、露骨な人種差別がはびこっている。どんどん生きづらくなっている若者世代の実態を感じ取ることができました。

また本作はプロットが凝っており、エンタメ小説としても楽しめます。
LINEグループですら社会、優劣、差別がはびこり、弱者の居場所は何処にもないリアルが痛感できます。

スクールカーストの下剋上よろしく、令和世代の居場所の奪い合いがミステリーとしての読みどころでした。

■推しポイント
偉そうな年寄りのじじいが、さもわかったように言います。
若者のコミュニケーションが希薄になっている。メールや携帯電話でリアルな交流ができない。

現代における若年層のコミュニケーションは、かつてに比べるとよりセンシティブになっているそうです。それは交流をとる手法、場面、機会が増えているから。

大人であれば自身の責任さえ担保できれば一人で生きることもできますが、子供たちはどんな時でも、一人になることができず現実から逃げ出すことができません。

今の大人たちが考えているよりも、コミュニケーションは取っており、最優先は横の繋がりなんですよね。そりゃ大人、年上、上司を敬えないし、理不尽なことを嫌うし、合理的な生き方にもなるわ。

経験で凝り固まってしまった、自らの年寄りの脳みそをほぐしてくれました。年齢を重ねた人ほど、読んでも欲しい一冊でした。

全然レビューと関係ありませんが、先日武田先生がご結婚されたそうです。
おめでとうございます! 素敵なご家庭を築いてください。末永くお幸せに!

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Posted by ブクログ 2022年05月22日

武田綾乃さんの本は『青い春を数えて』に次いで2作目として読みました。中盤からストーリーが展開していき、終盤は怒涛の伏線回収で面白かったです。
やはり武田綾乃さんの本なので、一番最後の文章に小説で表現したいことのすべてが注ぎ込まれていて、物語の展開が最後の文章に繋がっていることを理解できると鳥肌が立っ...続きを読むてくる。
最後が気持ちよく終わるので、この本に出会えて良かった、という気になる。

ただ、本当に申し訳ないが、中盤のストーリーで現実離れしたような展開が許容しがたい。むしろこの本の解説にあった「LINEグループからハブられていたエピソード」の方が面白くてリアリティを感じてしまった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年01月06日

2023年 初読書。

花と恵はこの後どうなったんだろう...それぞれの信条や正義があっただけに、切ないなあ。キョーカやいじめっ子達も100%悪じゃない。

そして石黒くんの正体が宇正だと睨んでた私は、最後に悉く騙された笑 宇正は最後までただ1人の正義を貫いていた。彼の「人を許す」考え方は、私たち全...続きを読む員に必要なものだ。被害者側が許す心を持たなければ、連鎖が続いていくだけであると改めて思った。

一つ、登場人物のLINEの名前が不自然に変わったり、少し違和感を感じるような状況描写があった点が残念だった。

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Posted by ブクログ 2023年01月06日

出てくる登場人物のキャラクターよくわからんまんま終わった
マキが神経質に手洗った直後に人のハンカチで手拭いたところが不穏さのクライマックスだった

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Posted by ブクログ 2022年03月13日

正義とは何かをちょうど考えていた時に出会いました。
価値観の違う正義のぶつかり合い。自分にとっての正義を振りかざし、相手を傷つける。
許すも許さないも当事者が決める事。
それにしても、私には、宇正の最後の言葉の意図する事がわからなくて、何度か振り返ったんだけど、やっぱり何を伝えたいのかがわかんなかっ...続きを読むた。
読解力のなさか。

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