武田綾乃のレビュー一覧
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ネタバレ主人公の久美子は子どもの頃からユーフォニアムをやっているが、自分で希望してこの楽器を選んだ訳ではない。なんとなく、人気がなくて余っていた楽器だったからなのだ。そこが、最初にホルンを選んだ自分の経験と重なった。でも、演奏している内に段々と自分の楽器に愛着が出てきたのも久美子と同じだったな。
部内での先輩後輩のソロ争いや、コンクールに出るための選抜戦。「ダメ金」。どれもこれも懐かしい。
久美子は周囲より早く楽器を始めているのもあって、今回のコンクールに出られたけれど、2年生の先輩は出られなかった。出られなかった当の本人より久美子の方が落ち込んでおり、久美子が過去に辛い経験をしてきたシーンも描かれる。実力主義なんだから、久美子のことを恨むのはお門違いだと言いたくなるがそれは正論で、そういう感情が出てきてしまうのはしょうがないことだ。熱心に部活をやっていれば猶更。しかし、夏紀(2年の先輩)は違った。自分を差し置いてコンクール出場を決めた久美子を気遣っていさえする。夏紀は特に好きなキャラクターで、後輩を気遣えるところだけではなく、地道に努力をしているところを好ましく思う。
不思議に思うのが、本書に登場する人物は皆それぞれ魅力的なのだが、久美子だけが私は掴めない。その理由をはっきりとは説明できないのだが、久美子が本当はどうしたいのかがよく分からないからだと思う。今後、久美子は変わっていくだろう。周囲の人に触発されて、久美子自身が本当にユーフォニアムを吹きたいと思えるまで、もう直ぐだと思う。 -
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アニメ版シーズン3の最終話を観終わってからしばらく経つが、今でもあの感動は忘れられない。本書は最終話のその後の話も入っていて、北宇治高校の吹奏楽部の話が読めるのが単純に嬉しかった。
アニメ版では消化しきれなかった黒江真由のどこか影のあった性格について、そりゃあそんな過去があったらそうなるわと納得し、彼女が現在久美子たちと楽しく過ごせていることに安堵した。久美子と真由が向き合って真剣にお互いを見つめ合うシーン、凄く良かったな。思わず笑ってしまう。私も嫌いな人とやってみようかな。目を合わせてくれないかもしれないけど。笑
真由にカッコつけたい、真由の前では下手な演奏はできないと思っていて、それがどこか真由との間に壁を作ってしまっていたと久美子が気づくシーンも好きだ。
夏紀、優子、みぞれ、希美の4人のドライブの話もかなり好き。ああ、楽しそうだな。私は3人以上で行動するのが苦手だったからこういう経験はないが、この4人は互いに互いの性格を知り尽くしていて上手くやっている。読んでいてこちらまで楽しくなってくる話だった。
後輩たちもしっかり育っているし、北宇治高校吹奏楽部はこれからもずっと続いていくのだろう。見事なラスト。順番が逆になってしまうが、最初からこのシリーズを読んでみようかな。 -
Posted by ブクログ
アニメ視聴後に、久美子3年生編だけ。
3年生前編のこの巻ではアニメとの大きな差はないかなと思う一方、それぞれの出来事がより事細かにかかれていて面白かった。
久美子目線で語られてるから、どのシーンでも久美子の考えが描かれていて、アニメでもよく心の声描かれてるなって思ってたのに、それ以上やったw
特に久美子が1年生のさりーちゃんの話を聞くシーンが個人的には印象的。アニメの時は、久美子部長らしくなって…頼もしくなったな…思ってたけど、小説読んだら、なんともずる賢いというか、、良くも悪くも人間らしく、かつ1、2年生の頃の久美子の延長線上って感じもして、好感が持てました。久美子の人物像について、ふわっと分かってたつもりの事が、より明確に言語化してもらえたような、そんな気持ちになたฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ