NHKスペシャル取材班のレビュー一覧
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古代史はロマンだ。
わからないからこそ、空想の余地が沢山あってワクワクする。
私は学者ではないので、無責任に色んな説を摘んでは、妄想をたくましくして、ニヨニヨする時間が大好きだ。
そんな私の大好きな時間をより充実させてくれる本だった。
古代には、インターネットなんてないし、電話もなければ電報もないし、確実に素早く手紙が届く郵便制度もない。今のように、安全に速く朝鮮半島と九州や山陰を往復する航海技術もなかっただろう。
それなのに、どうして卑弥呼は呉ではなく魏を外交相手に選んだのか、高句麗と交戦中の倭の五王は北魏ではなく宋を外交相手に選び、朝鮮半島での軍事権指揮権を得ようとしたのか。
広大な地域の勢力状況を、海の向こうにいながらちゃんと把握しているのは、どうしてなんだろうか?
文字を残してくれなかった邪馬台国、そして初期ヤマト政権。
でも、野蛮だったとか、非文明的だったとかではなくて、積極的に海外の情報を得て、分析し、国際外交を行なえるような勢力だった。彼らが見ていた『世界』はどれだけ大きな世界だったんだろう。
邪馬台国は初期ヤマト政権は、どのような体制で国際交流を盛んに行い、国としての舵取りをしていたのかな?
読み終わって、さらにワクワクが加速した。これからの考古学の発見や、研究に期待だ。 -
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2017年に書かれた本だが古さを感じさせない普遍性がある。そこが羽生善治さんの本質を見抜く力であり凄いところだと思う。
・人工知能は関係のあることを選び出すことが苦手。フレーム問題。爆弾付きのバッテリーがある時に、①爆弾ごと運び出す、②副次的に発生しうる全ての事象を考慮に入れてスタックする、③爆弾とバッテリーに関係あるかどうかを無数に考えてスタックする、ことでいずれも爆発する。
・ロボットは分散学習が可能であり、複数のロボットに別のことを学習させ統合することで、飛躍的に開発速度が高まる。ロボットの運動が人間に追いつき追い越すことも可能かもしれない。
・一つのゲームで学習した知識を他のゲームに応用できる「汎用性」が人間の知能の優れた点。一つの領域だけでなく様々な領域を扱うことができるのが汎用人工知能。 -
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NHKスペシャル取材班著『新・古代史』を読みました。新聞紙面の本書広告が目に留まり、副題の「グローバルヒストリーで迫る邪馬台国、ヤマト王権」にも興味をそそられます。
本書は2024年3月に放送されたNHKスペシャル『古代史ミステリー』の取材がベースになっています。邪馬台国の卑弥呼が生きた三世紀、空白の四世紀、ヤマト王権の倭の五王の五世紀。この時代を中心に「日本」と中国や朝鮮半島との関係がどうであったか、「日本」という国がいかに成立していくかに迫ります。テレビ番組では取り上げていない注目度の高い最新研究や発掘調査の成果を加え、ユーラシア大陸の大変動の視点を交えながら、古代史研究の最前線を伝えます。「まえがき」を読んだだけでもワクワク。
この時代はユーラシア大陸の大変動の時期と重なります。中国では漢が滅び三国時代へ、6世紀まで分断状態が続きます。ヨーロッパではローマ帝国が分裂、西ローマ帝国が滅亡します。この大変動の一要因が大陸中央部で騎馬戦術を原動力に勃興する遊牧民族の影響だといいます。こうした大陸の大変動を古代「日本」のリーダーたちが「国造りの好機と捉え」「優れた外交センス」を発揮したと本書は指摘します。びっくりしました。今まで考えたことがない視点です。「三国志の時代の中国で、卑弥呼はなぜ蜀・呉ではなく魏を選んだのか」「高句麗と敵対していた倭の五王がなぜ、宋に官爵を要求し朝鮮半島の指揮権を手中に収めようとしたのか」。海を隔てた大陸との往来が簡単なことではなかったであろう時代に、ある程度正確な情報を取得して、一種の外交を展開していたのですね。大変なことです。驚きです。
三世紀の中国で書かれた歴史書にある『魏志倭人伝』の記述およそ2,000字。その中で邪馬台国への道のりを描くのはたった83文字。それらを辿りながら、江戸時代から議論されてきた邪馬台国の所在地についての様々な学説を比較検討しています。最新の研究成果や発掘調査の事例も大変興味深いです。最近やっている【松本清張読み返し】で邪馬台国の所在地をめぐる短編小説『陸行水行』を読み、清張の論理的な推理にあらためて驚いたばかり。邪馬台国の神秘は何度読んでも興味が尽きません。永遠のロマンなのでしょう。
文字が無かった時代。中国の文献からも姿を消した四世紀の「日本」。本書を読んでこの空白の四世紀が「技術革新」の時代であることを知りました。2022年に奈良市の富雄丸山古墳で見つかった全長2メートルを超える「巨大蛇行剣」はすごいですね。しかも国産化されていたとは驚きです。本書では実験考古学で当時の製法を再現しています。製鉄をはじめとして様々なものが国産化されていきます。もちろん当初は渡来した多くの技術者の力があってはじめて可能だったと思います。古代「日本」の「技術革新」のあり方は現代日本に通じるものがあるように感じます。この時期、「黥面文身(げいめんぶんしん)」と呼ばれる全身タトゥーの風習が一気に見られなくなったといいます。列島内部も大変動の時代だったようです。文字記録には残っていないけれど。
古代「日本」が遊牧民族の騎馬戦術をいちはやく取り入れていたことにも驚きます。騎馬軍団の圧倒的な戦闘力に直面した古代「日本」のリーダーは馬や馬具を導入します。当初は輸入に頼っていましたが国産化をすばやく進めたといいます。倭の五王の五世紀には列島の中で国産馬の飼育や流通の地域的なネットワークが形成されていたようです。最新のDNA調査分析手法で明らかになっています。すごい研究です。もちろん馬を強力な武器に変える鞍や鎧などの馬具も国産化されています。卑弥呼の時代には家畜としての馬や牛はこの列島には存在していませんでした。当時の人々の対応力・行動力に驚くばかりです。様々な「技術革新」にしろ「文化風習の変容」にしろ、大きなインパクトに直面すると一気呵成に目指す方向に変化していく。以前読んだことがある明治維新期や戦後復興期のある部分の瞬時の変化を彷彿とさせます。古代の時代から連綿と受け継がれる、この列島に住む人々の大きな特徴の一つなのでしょうか。
邪馬台国の候補地の一つである吉野ヶ里遺跡の発掘から歴史公園として整備されるまでの話も興味深く読みました。発掘された遺跡の歴史的価値を新聞社が報道。それをきっかけに世論の盛り上りと相まって歴史公園として整備保存されることに。本書の中で経緯が語られています。報道機関に所属する方々が執筆している本書ならではの内容だと感じます。福岡に赴任していた時期に何度か足を運んだ吉野ヶ里遺跡。復元された環濠集落で公園スタッフの皆さんから聞いた丁寧なわかりやすい説明をなつかしく想い出しながら読みました。
読んでいて興味が尽きない本です。残念ながらわたしはNHKスペシャルのテレビ放送は見ていません。本書を読み終えて、機会があればテレビ放送を是非見てみたいなと思っています。 -
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NHKスペシャル古代史ミステリーの取材をもとに、グローバルヒストリーからのアプローチで明らかにする日本の古代文明、卑弥呼に迫る。やはり、卑弥呼が統治したとされる邪馬台国は一体どこにあったのか。古墳の形状や出土品から、奈良説、福岡説とそれぞれの維新をかけた研究が進められていた。それを新しい視点であるグローバルヒストリー、つまりその時代のグローバルな動きの中で、史実を外側の情報から探しにいくというアプローチによって、中国、韓国の歴史から日本を見ていくと新しい事実が見えてくる。
やっぱり日本史は面白い。卑弥呼が統治していた邪馬台国がなぜ、他の王族たちを従えたのか、奇術を使ったとされるそれは何か、気候変動を研究すると、どうやら激しく気候が変化していたことがわかっており、その結果として天気や飢饉などを避ける必要があったことから、卑弥呼のようなフォーチュンテラー的な神秘を求めていった可能性がある。一方で、中国との関係からは、王として認められたことが記されていて、混乱する中国の中で、邪馬台国と関係を強めることで東側の憂いを消したい意図もあったと想定している。そういうふうに歴史を捉えることで、面白い見方ができるという良書だと思う。
日本の歴史とミステリーに浸かれる一冊。 -
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ネタバレ●2025年6月23日、Yahooフリマで過去の自分がいいねしてた。600円。
●2025年6月28日、ヤフオクで検索かけたら、送料込み385円あった。
●2025年8月18日、読み始めた。
36、ヒヒの例。ボスは好きな時にストレス感じるだけだけど支配されてる部下のヒヒはいつもストレス状態で、それがキラーストレスであり、現代人とと同じ。
55、小平の「国立精神・神経医療研究センター」が出てきて、おっ!となる。働き盛りの40代の男性の脳画像を見たら、海馬が萎縮して、脳の中に隙間ができて黒い影になっているのが発見された。こわい。私も見てもらいたいな。
ちょっと読んだだけで、すごくタメになる。
●2025年9月29日、読書再開。
37、《「支配ー従属」の関係で生み出されるストレス》じゃあなぜSMでMの方はストレスが解消できるんだろう? -
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★きっかけ
ブクともさんの本棚で見かけた
タイトルが強烈な印象で
★わかったこと キーワード
・年金はもともと大黒柱がいる三世代同居
の時代につくられた制度
→独りでは生活を賄えない
・人生、何かに失敗したわけでもなく
ごく普通に真面目に働いてきた人たちが
老後破産に陥っている
→人ごとじゃない
・少しばかりの年金や 古い持ち家がある
ことが かえって ひもじいことも
→何もなくてすんなり生活保護の方が
安泰という、逆転現象
★感想
希望なくすなぁ 途方に暮れたよ
現役世代、働いても働いても老後破産?
たからって 今 どうすればいいの
子育て真っ只中よ?
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NHKスペシャル取材班『老後破産 長寿という悪夢』新潮文庫。
2014年9月に放送されたNHKスペシャル『老人漂流社会 〜“老後破産”の現実〜』をベースにしたルポルタージュ。
超少子高齢化、核家族化、終身雇用制の破綻、ワーキングプアの増加と日本社会は悪い方向へと変貌し続ける。
誰もがいずれ歳を取り、高齢者となり、老後を迎える。他人事とは言っていられない現実。老いることは罪ではないはずのに、日本社会では次第に老人を養う能力が衰えて来ているのだ。
若いうちから長い年月、莫大な税金と社会保障費を徴収され、住宅ローンや学費の支払い、車のローンに苦しみ、ふと気付けば、定年退職の時を迎える。誰もが今を生きることに必死で、貯えの無いままに老後に突入するや、老後の保障など微々たるもの。これでは『老後破産』も致し方無い。
本作では、金の切れ目は生命の切れ目という過酷な状況で生活する高齢者の実態を赤裸々に描いている。
最低限の国民年金しかもらえない独居老人は例え身体が不自由でも病院に行く金も無く、食費は1日100円、話し相手もおらず、満足な介護サービスも受けられないという悲惨な状況にある。持ち家があったり、預金がある程度あれば、生活保護も受けられず、孤独に死を待つのみの悲惨な老後。むしろ生活保護を受けた方が医療費やら何やらが無料になるという歪んだ制度はおかしい。
読んでいて、自分たちの老後と自分が死んだ後の妻の老後が不安になって来た。
自分の親はかなりの額の年金がもらえている。国民年金に厚生年金、企業年金に年金保険などなど。しかし、いざ病気になり、介護が必要となると介護サービスや老人ホームへの入所はかなりの負担になるようだ。比較的安価な特別養護老人ホームに入所しても、その間の医療費などを含み、2年で500万円余りが消える。もしも、月に6万円程度の国民年金だけではどうにもならない。最早、日本社会では政府や自治体には頼れないので、現役時代からの貯蓄や資産形成が大切になって来るのだ。
本体価格590円
★★★★