NHKスペシャル取材班のレビュー一覧
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<目次>
第1章 邪馬台国と古代中国
第2章 最新研究で迫る邪馬台国連合
第3章 「倭国大乱」と漢王朝の崩壊
第4章 卑弥呼✕三国志~知られざるグローバル戦略
第5章 卑弥呼の最期と歴史の断絶
第6章 「空白の四世紀」に何が起きたのか
第7章 ヤマト政権と朝鮮半島情勢
第8章 倭の五王と激動の東アジア
第9章 「日本」はいかに誕生したか
<内容>
「古代史」と銘打っているが、2世紀から6世紀辺りまでの日本史を、最新の研究と東アジア史の中でおさえていくもの。高校の教科書レベルをベースにしているので、教科書の歴史がどう書き換えられているかがよくわかる。私が授業で使っていなかった -
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NHKスペシャル取材班『老後破産 長寿という悪夢』新潮文庫。
2014年9月に放送されたNHKスペシャル『老人漂流社会 〜“老後破産”の現実〜』をベースにしたルポルタージュ。
超少子高齢化、核家族化、終身雇用制の破綻、ワーキングプアの増加と日本社会は悪い方向へと変貌し続ける。
誰もがいずれ歳を取り、高齢者となり、老後を迎える。他人事とは言っていられない現実。老いることは罪ではないはずのに、日本社会では次第に老人を養う能力が衰えて来ているのだ。
若いうちから長い年月、莫大な税金と社会保障費を徴収され、住宅ローンや学費の支払い、車のローンに苦しみ、ふと気付けば、定年退職の時を迎える。誰もが -
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ネタバレ当時はコロナで戦時中のオリンピックとリンクさせていただろうが
まさかロシアによるウクライナ侵攻で再び戦争におけるスポーツが出来なくなる現象が起こるとは、作者の方思いもよらなかったのではないだろうか。。
絵画などの作品は残せるけれど、スポーツというのは今その時が勝負だと感じたことはあるけれど
本作を読むと、本当にその期間にピークを迎えている選手がいたり、戦死したりで哀しい。。
そんな中水泳連盟が戦時中でも組織を残すことでいち早く戦後参加できる体制が整っていたり
また記録会という戦時中でも出来ることに取り組んでいたり、と松澤一鶴氏が印象深かった。
戦死した選手、結果が出せず、という事だが
国 -
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2013年に発行された本。それから既に10年が経っているので、その内容は古くはなっているがまだまだマラソンに関しての科学的研究は終わることはない。出版当時の世界記録は2時間3分台だったが、今は2時間0分台になり、約3分短縮されている。本書では、ある教授が2025年までに2時間を切るのではないかと予測している。
2022年9月25日のベルリンマラソンでキプチョゲ選手が2時間1分9秒を出している。そして、2023年10月シカゴマラソンでケニアのケルビン・キプタム選手が2時間35秒の世界新記録を出した。
こうしてみると、その予測は当たりそうな感じである。しかし、キプタム選手は残念ながら交通事故で亡く -
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明治維新の推移に、列強の思惑が、どのように関わっていたかがよくわかる。
覇権を握っていたイギリスは通商の安定・日本政府の安定を望み、一貫して、日本が早期に安定する道を探った。
一方で、新興のプロイセンやロシアは、日本の政情不安を長引かせて蝦夷地を得ようと動いた。フランスのロッシュは、やや情緒的に、幕府を支持した。
イギリスのお陰で、日本は早期に安定したといえる。
また、ターニングポイントは、鳥羽伏見の開戦から慶喜の大阪城脱出までであり、それ以降は新政府が勝つべくして勝ったといえる(逆に、幕府軍が史実以上に粘っていたら日本の統一は危うかった)。 -
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ネタバレ<目次>
第1章 英露の覇権争いと対馬事件
第2章 イギリスの対日全面戦争計画と下関戦争
第3章 マネー・ウォーズと改税約書
第4章 武器商人の暗躍と幕長戦争
第5章 英仏露の知られざる攻防と大政奉還
第6章 列強のパワーゲームと鳥羽・伏見の戦い
第7章 プロイセンの野望と奥羽越列藩同盟
第8章 イギリスの逆襲と幻の植民地化計画
第9章 世界のグレート・ゲームと箱館戦争
<内容>
近年欧米から見つかった新しい文書と幕末の動きをつないだ歴史書。幕府と薩長の争いが、列強のパワーゲームの中で、危うい橋を渡りながら、植民地化を免れ、明治時代を作っていったことがわかる。叙述がやや恣意 -
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2021年に放送されたNHKスペシャルが母体の本。ヒロシマナガサキの残留放射線の存在を確認しながら隠蔽したアメリカ政府。国際社会での覇権維持と裏腹に捨て置かれた日米の被爆者たち。戦後70年以上経過して明かされる驚愕の事実。
既に生存者も残り少ない中での丹念な取材。新聞社が取材能力を失った今、個人のノンフィクション作家よりNHKの取材力が日本では一番なのかもしれない。半官の組織にしかこのような力のないのも危険ではあるが。
戦後70年は草木が生えないと言われた被爆地。それだけの年月が過ぎても終わらない問題点を世に知らしめた点は高く評価できる。 -
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『ゴジラ−1.0』を鑑賞したあと、興味を持って本書を購入しました。ゴジラ最新作では、戦後日本の復興時期を舞台にしています。1945年〜1947年、48年あたりだったかと思います。空襲で壊滅的な打撃を受けた東京が、徐々に復興していく風景が登場します。史実としてどれくらいの被害があったのかを確認したくなり、本書を読みましたが、私の関心ごとは本書では確認できませんでした。しかしながら、本土空襲がどのようなものだったのかを知ることができました。本書の最初に本土空襲MAPがありますが、ほぼ日本全域に爆弾が落とされたことがわかります。壊滅的な状況から先人の力で今日に至っていることを改めて考えることができま