NHKスペシャル取材班のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私たちの社会はどこに向かおうとしているのか。
社会の人々は見て見ぬふりをしてきた。
明るい希望の持てる例は、この本にはありませんでした。
しかしながら、あまりにも大変な、重苦しくて辛いことですが、あくまでも現実を少しでも受け止め、自覚、認識して、諦めることなく小さな一歩一歩を積み重ねていくことから始めなくてはいけないのは明らかなことです。
一つだけはっきりとしている真実を指摘しますと、完全に日本人社会内2極化、分断化だとしか思えません。
複雑さが積み重なれば積み重なるほど、どんどん大変な、取り返しのつかないことになっていってしまいます。
どんどん複雑化していき分断化が進んでしまうことになります。
世の中はどんどん発展していってしまうのに、それに比べて自分は…
亡くなった親を隠していたひきこもり。
衰弱死したひきこもり。娘、親子で衰弱死等。
親もまた、引きこもる子供を抱え込み、次第に社会との設点を断つようになっていった構図が浮かび上がった。
働いていない我が子を抱える後ろめたさや恥ずかしさもあるし、自分を責める思いもある。
人と比べるなと言っても、誰しもが比べちゃうんじゃないかな。
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Posted by ブクログ
ネタバレ写真や図も豊富でわかりやすい!
恥ずかしながら、北海道庁にも行ったことがあるし、北のひめゆりにも興味があったのに、
「樺太地上戦」の意味をきちんと理解できたのはこの本を読んで初めてな気がする…
地上戦、と言うと確かに沖縄が唯一の舞台と言われることが多い中、
8/15の終戦を迎えても日ソ中立条約を破って侵攻してきたソ連と戦った樺太。
本書の通り、今までは本当に日本の歴史で見過ごされてきたんじゃないか。
教科書にも一行載ってるか載ってないか…
でも伝えないといけない歴史ってこういうものな気がする。
幕末の戊辰戦争といい、こういう
「本当は戦わなくてよかった戦争」が一番悲しいし辛い。
誰かが正しい判断決断をしてれば避けれた戦が、一番人間を不幸にする。
樺太のなるべく北で停戦させて、南の人民や財産を守ろうと「自衛戦線だけは続けろ」となったらしいが、停戦出来なければ意味がないし、
結局それにより8/20の真岡上陸という悲劇が生まれてるわけで。
戦争という極限状態がどれだけ人を狂わせ、判断力を鈍らせるか。その縮図が樺太地上戦なのかもしれない。
それにしてもソ連って北海道北側も取ろうとしてたのか。トルーマンが止めたらしいが、その辺りの事情もまた勉強してみたい。
そして樺太が北海道から飛行機で1時間半くらいで行けるという衝撃。
遠いようで近いような…。
機会あれば行ってみたい地ではあるなぁ。
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Posted by ブクログ
ネタバレNHKのドキュメンタリー番組だったらしい。
高齢親と同居する子供は親子共倒れになり易い。
その理由が書かれていた。
まず、親が年金を払ってないか、金額が少ない。
その子供は非正規、ニート、それだとどう考えてもお金が足りなくなる。
親としては見守ってくれる子供にそばに居てもらいたいだろうけど、子供の稼ぎが少ないと自分の医療費や食費まで削ってまで暮らすことに。
生活保護についても少し分かった。
1世帯の中に働いてる人がいたら、その収入が安定してなくても生活保護は支給されない。
ひどい話だ。
シングル介護、という言葉も覚えた。
一人で親を介護する意味。
非正規で働いてると、その間の親は一人で家に。不安だからヘルパーやデイサービスに頼もうとしてもお金が掛かる。となると自分が沢山働かないといけない、、、。
介護離職なんてしたらもっとダメ。
生活保護が沢山出たらいいけど、そうじゃなくて少しの年金だと生きていけなくなる!一人は良くても二人はきつい。
色んなことを学べた。
貯金しておけ、今から。 -
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本書は、2015年に放送されたNHKスペシャル「アニメドキュメントあの日、僕らは戦場で~少年兵の告白~」の取材記録をあらためて書き起こした作品である。
沖縄戦では、鉄血勤皇隊やひめゆり学徒隊など、少年達が軍部に随伴して戦場に駆り出されているのは知っていたが、現在辺野古米軍基地問題で揺れている名護市では陸軍中野学校が秘密裏に少年「護郷隊」が組織され、組織的遊撃隊・ゲリラ戦を展開していた。当時の「兵役法」では、17歳以上が招集の対象であったが、兵力不足に悩む軍部は1944年12月、沖縄と一部の地域では14歳以上でかつ志願すれば招集可能になる法令を変更。奇しくも沖縄戦の組織的戦闘が終結した1945年6月23日には「義勇兵役法」を日本全土に交付し、男子は15歳上、女子は17歳から通常の兵役とは別の義勇兵として招集し、「国民義勇戦闘隊」として戦争に動員できる法令である。本土決戦、一億層玉砕を貫徹する戦闘員の大量招集である。
米軍の記録によれば、米軍は沖縄でゲリラ戦を行う「GOKYOTAI」非常に恐れていた。そして、志願でもない少年達は理由も聞かされず強制的に護郷隊に従軍させられ、軍国教育の続いた少年達は純真に戦闘に参加し、多くの犠牲者がでた。待ち合わせの時間に遅れたことを理由に制裁的に複数の兵隊から射殺された少年。傷病兵や戦時神経症等の精神疾患のある兵隊は、軍医が射殺して、処理した証言も語られる。映画などでは、毒入りミルクや手榴弾による自死が伝えられるが、友軍や軍医から射殺される少年達に胸が痛む。さらに召集兵と違い、無給で従軍させられた少年達。
敗戦濃厚な日本本土では、731部隊と同じ秘密部隊である陸軍中野学校出身者が九州を中心に全国へ配置され、諜報・防衛・防諜作戦を展開し、少年兵や在郷軍人達と本土防衛のゲリラ訓練を行い、終戦を迎える。秘密組織を語ることの少ない証言者達は戦争の愚かさを口々にする。「ひとたび、走り出すと止められない。そんな戦争の狂気を最期に伝えるべきだ。」
IS(イスラム)の少年兵を画面の向こうの出来事だと思い、批判している人たちは、日本軍が犯した過去を知っているだろうか? -
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人間がまだその食べ物や毛、将来のアレルゲンに触れていないくらい幼い頃、皮膚のバリアが壊れている状態でアレルゲンを塗ると、皮膚表面で警戒状態で待ち構えている免疫細胞がアレルゲンを掴み、T細胞に伝える。するとT細胞が攻撃をはじめ「この物質は敵だ」と体が記憶する。身体症状としては、次に同じ物質が身体に入った場合(今度は腸からでも)アナフィラキシーショックが起こりやすくなる。
本書のピーナッツアレルギーを持つ家族の下の子が赤子の時、ピーナッツを避けて育てるか、ピーナッツを食べさせて育てるかに分けて追った研究が興味深い。結果は食べさせて育てたほうが、ピーナッツアレルギーの発症が極めて少ない。これは腸から吸収した物質に対して、T細胞が反応するが、同時にT細胞を抑えるためのTレグ細胞が増殖し、一定数を保っていることにより、アレルギー反応が起こらないのではないかという仮説だった。
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東部第33部隊=陸軍中野学校に配属された若い軍人も民間人の少年兵部隊を作らなければならないのは気の毒と言えば気の毒だが、何より軍上層部は一般人、特に沖縄や地方を下に見ていた所がよく分かる。ましてその地域の女・子どもの心や命なんて、虫ケラ同然あるいは無いに等しかったのだろうか。
こんな凄い内容を分かりやすい文章でまとめてくれた本であると共に、行間から色々なものを考えさせてくれる渾身の一冊でもある。
一度始めてしまえば狂ったように「国のため、しかたない」で暴走し続けていく戦争。
その犠牲者は古今東西いつも従順に固く口を閉ざしてくれる圧倒的多数の弱い者達である。 -
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良書。自分や親、家族の老後への不安はもちろん、本書で紹介されるエピソードの一つひとつがとてもやるせなく涙が出る。ホームレスの老人って近寄りたいとは思わないし、見て見ぬふりをしてきたが、その中に自分や大好きな家族が入らざるを得ないこともあるなんて…。
2013年の本(NHKで特番が放送)だが、経済的に困窮し、身寄りもないお年寄りたちの受け皿が整備されていない状態は未だ改善されていないと感じる。お金があって帰る家があっても、認知症になり帰る家がわからなくなれば、そのままホームレスとなり最悪の場合路上死に至る。かなり心を揺さぶられた。認知症に関する本も読みたい。 -
Posted by ブクログ
「地方議員」と聞いて真っ先に思い浮かべる
のは、どういう内容でしょうか。
時々報道される汚職や、政治資金の使い込み
か、またまた具体的にあの「号泣議員」の姿
でしょうか。
最近では各都道府県の知事もその存在感を増
していますが、議員となるとやっぱり見えて
こないです。
確かに地方の小さい自治体では「なり手」さ
え見つからず、選挙戦という言葉さえ死後に
なっている状態の地域さえあると言います。
知人にでも議員がいない限りでは、その実態
にすら想像もできない地方議員について、様
々な角度から考察を経て明らかにする極上の
ノンフィクションです。 -
Posted by ブクログ
NHKスペシャル「半グレ 反社会勢力の実像」(2019年放送)を見ていたこともあり読んでみた。
放送できなかった部分も含めその後なども本書には描かれていてとても興味深かった。
私が興味を持ったきっかけは…
京都の大学生がナンパした女子大生を風俗に堕とすシステムを確立して大金を得ていたというニュースから。
マニュアル本通りにすればほぼほぼ女子大生は堕ちるという。ターゲットは「恋をしたことのないような田舎から出てきたばかりの女の子」だそう。
自分たちの経営するバーでの口説き文句&洗脳は「俺を支えて欲しい」「俺の夢を応援して欲しい」みたいなことを言うらしいけど…それって「俺の夢なんか知らんがな!自分の夢ぐらい自分でなんとかしろ!」と言いたい。
(いや~でも、大学生の時の私ならイチコロでひっかかってかもしれん…。)
番組を見ていた時からムカムカしていたのだけど
この本を読んでさらにムカムカが止まらん。
というのも、この大学生たちに全く罪悪感がなく、「いや~いいお金の勉強を先にできてよかった」「大した罪じゃないよね~」(職業安定法でしか裁けなかった)みたいなことを言ってるのよね。
いやいや…君たち…
その女の子の身体から搾取したお金だよ&その子の人生をめちゃくちゃにしておいてその言葉はないでしょ~よ。自分の娘がそんな感じに騙されたらどう思うのよ?
でもって、この事件に関わった男子大学生たちは有名企業に就職してるんだよね。
もうね、ホントにね、この事件に関わった男子大学生は絶対にいい人生を送れないでくれ~と思う。
あとはミナミのカリスマ的人気の半グレTとKの話や
中国人チームの「怒羅権」、歌舞伎役者との乱闘で有名になった「関東連合」の話、犯罪に手を染める沖縄の若者の話、さらに半グレがいかに誕生して、一大勢力になってきたかの話など…
今の時代だからこそ生まれてきたという「半グレ」。
恐ろしいのは、誰でも足を踏み入れやすいという境界線のないあいまいさ。
いやはや…
NHKさんの取材力のすごさをあらためて感じた一冊。
他の局ではできなかっただろうな…。