NHKスペシャル取材班のレビュー一覧
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明治維新の推移に、列強の思惑が、どのように関わっていたかがよくわかる。
覇権を握っていたイギリスは通商の安定・日本政府の安定を望み、一貫して、日本が早期に安定する道を探った。
一方で、新興のプロイセンやロシアは、日本の政情不安を長引かせて蝦夷地を得ようと動いた。フランスのロッシュは、やや情緒的に、幕府を支持した。
イギリスのお陰で、日本は早期に安定したといえる。
また、ターニングポイントは、鳥羽伏見の開戦から慶喜の大阪城脱出までであり、それ以降は新政府が勝つべくして勝ったといえる(逆に、幕府軍が史実以上に粘っていたら日本の統一は危うかった)。 -
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ネタバレ<目次>
第1章 英露の覇権争いと対馬事件
第2章 イギリスの対日全面戦争計画と下関戦争
第3章 マネー・ウォーズと改税約書
第4章 武器商人の暗躍と幕長戦争
第5章 英仏露の知られざる攻防と大政奉還
第6章 列強のパワーゲームと鳥羽・伏見の戦い
第7章 プロイセンの野望と奥羽越列藩同盟
第8章 イギリスの逆襲と幻の植民地化計画
第9章 世界のグレート・ゲームと箱館戦争
<内容>
近年欧米から見つかった新しい文書と幕末の動きをつないだ歴史書。幕府と薩長の争いが、列強のパワーゲームの中で、危うい橋を渡りながら、植民地化を免れ、明治時代を作っていったことがわかる。叙述がやや恣意 -
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2021年に放送されたNHKスペシャルが母体の本。ヒロシマナガサキの残留放射線の存在を確認しながら隠蔽したアメリカ政府。国際社会での覇権維持と裏腹に捨て置かれた日米の被爆者たち。戦後70年以上経過して明かされる驚愕の事実。
既に生存者も残り少ない中での丹念な取材。新聞社が取材能力を失った今、個人のノンフィクション作家よりNHKの取材力が日本では一番なのかもしれない。半官の組織にしかこのような力のないのも危険ではあるが。
戦後70年は草木が生えないと言われた被爆地。それだけの年月が過ぎても終わらない問題点を世に知らしめた点は高く評価できる。 -
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『ゴジラ−1.0』を鑑賞したあと、興味を持って本書を購入しました。ゴジラ最新作では、戦後日本の復興時期を舞台にしています。1945年〜1947年、48年あたりだったかと思います。空襲で壊滅的な打撃を受けた東京が、徐々に復興していく風景が登場します。史実としてどれくらいの被害があったのかを確認したくなり、本書を読みましたが、私の関心ごとは本書では確認できませんでした。しかしながら、本土空襲がどのようなものだったのかを知ることができました。本書の最初に本土空襲MAPがありますが、ほぼ日本全域に爆弾が落とされたことがわかります。壊滅的な状況から先人の力で今日に至っていることを改めて考えることができま
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面白かった。
日本企業がなぜ稼げなくなり、日本人の給料が上がらないのか。本書を読むことを通じて自分なりの仮説を持つことがてきたので、それだけでも良い読書体験ができたと思う。
以下完全自分の用のメモのため駄文散文ご容赦ください。
2022年の9月に放送された2回のNスペ放送内容がまとまっており、テレビ放送に入らなかった部分や放送後の後追い取材内容等が入った本となっている放送内容から大きな変更はない。
日本人がこれまで高度経済成長期からバブル崩壊後数年までで「普通の事」と定義してきていた中流階級の暮らし(定義といっても非常に淡い)が徐々に当たり前のことでなくなってきている。
年功序列で賃金が -
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戦争で返上となった1940年の幻の東京オリンピックに出場するはずだった、或いは出場できるくらいの実力だった方々のエピソード。
現在のレジェンドアスリートと、名残りある場所などに赴いたり、ドキュメンタリーの活字版なので淡々と進むが、最終版にさらなる展開が待っていた。
あの2020東京オリンピック(ほんとうは2021開催だが)に、満員の大観衆となるはずだった国立競技場のツアーに参加したことがあるが、選手が入場するエントランスからスタジアムに出た時の壮観さといったら無い。
あの時、自分はアスリートでもなんでもないが、ここが満員で大歓声で、多国籍のお祭り状態だったら、どんなにかアドレナリンが出てアス -
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NHKで放送された番組を見ていたが、改めてこの書籍であの残酷な敗戦を振り返ってみた。当事者である選手や過去の代表監督など様々な立場の人の証言から、良くも悪くも日本人らしい敗戦だったことがわかる。ただしスポーツなど勝負の世界では「良くも悪くも」というような曖昧さは許されず、良いのか悪いのかはっきりさせないと世界では勝てないのではないかと感じた。
以下、印象的な一文(オシムの証言)
故意のファウルは日本人らしくありません。確かにフェアプレーを重視することで日本人は損をすることが多いです。多すぎるかもしれません。いや、間違いなく多いでしょう。望ましい結果が得られなくても、それが日本人なのです。 -
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【きっかけ・目的】
デジタルは便利だと思う。スマートフォン、人とモノを繋ぐIToO技術であったり。
1995年にマイクロソフトがWindows95をリリースして以降、すごくネット技術は向上した。日々の生活に欠かせないものになった。
個人的には、今年になってからテレビ、新聞、ラジオ、読書、ネット決済(買い物)、銀行手続き、スケジュール管理はては健康管理など大体のことは、スマートフォンを使い常時ネットに繋がっている生活になっている。
いわゆるインフラとして完全に機能しているのでないと困るレベルにまでなっている。
そうなると気になることも出てくるわけである。
ビックデータという言葉が流行った -
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ネタバレ先に読んでいた同じシリーズ(NHKスペシャル)がわかりやすく、手に取った1冊。
なんとなく空襲、B29のことはもちろん知ってる人がほとんどだろうけど、頻度も規模も甚大で確かに詳細は見えてこない。
それなのに終戦までに本土空襲で45万人亡くなっているという事実が何より恐ろしい。
最初は精密爆撃で軍事目標だけを狙っていたのに、天候などの関係で狙えなくなると、徐々に無差別爆撃に傾いていった。
その無差別爆撃をそもそも始めたのが日本とドイツっていうのが…皮肉すぎるが、
全ての流れが戦争に繋がったのだなと思う。
1945年11月には九州への空襲、本土上陸作戦も考えられていたという。終戦が遅れたらもっ