NHKスペシャル取材班のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
NHKで放送したストレスに関する番組の内容に、加筆して書籍化した本。ストレスは「変化」であるとか、支配している人の方がストレスが低いとか、ストレスが実際に体を変化させる(脳を退化させる、血管が詰まる等)とか、子供の時にいじめられると大人になってストレス過敏になるとか、運動をすると自律神経の興奮が減るとか、ストレスに対する知見の山で面白い。
また、実際にストレスを減らすためには何が必要なのか(軽い運動と、マインドフルネスと、コーピング)にもきちんと言及されており非常に実践的な本だな、と思ったりした。。ストレスに苦しんでいる人は読んでみると良いと思う。
ちなみに、コーピングとは「自分がやると気分が良くなることをリストアップし、それを実践すること」なので、自分が楽しくなることを色々とリストアップして実践してみたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わっても、あれこれと考えさせられ続けています。
それは「介護には”死ぬ”以外に明確なゴールがない」ことと同じでもあり「何をするのが正解なのかわからない」こととも通じるのかと思います。
傍からは介護者と被介護者を引き離すのが最善と思われるケースでも、当事者たちが「家族だから離れるなんて考えられない」と言って拒否。
そして最悪の結果を生んでしまった…とするとこの当事者たちにとって”最善なこと”とは一体何だったのか。
行政のヘルプに量質ともに限界がある中、極論、もしかしたら”殺める”という手段をとったとはいえ最期まで一緒にいられたことが当事者たちにとって最善だったのかもしれない。
そんなことをぐるぐると考えてしまいます。
殺人に至った様々なケースの後、現在進行形で介護に携わる方のインタビューが紹介されていました。
「介護を始めた頃は以前の生活を取り戻したいとあがき、疲弊していた。
もう戻れないと悟った今は、感情を押し殺し、何も考えないようにしている。
『自分は介護ロボットになった』
そう思えば、今の生活を受け入れられる」
当初は介護殺人に至る人とそうでない人を隔てる境界線が必ずあると思っていた取材班。
しかし、取材をすすめるうちにその境界線がわからなくなったといいます。
そして「明確な境界線はなく、事件の当事者も越えてみて初めて自分がそこまで追いつめられていたことに気づくのだと実感した」と結論づけています。
”介護ロボット”とまではいかなくても、感情を押し殺し、ジリジリと追い詰められていたならば、ふとした瞬間にこの境界線は無自覚に越えてしまってもおかしくないと思いました。
それぞれのケースを自分に置き換えてみて「思いとどまれるか」と自問してみて「100%で『思いとどまれる』と言えないかも」と感じた瞬間の怖さは、忘れられそうにありません。 -
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人工知能を 一番先端的に味わっているのは、
羽生善治 なのかもしれない。
人工知能に対する 距離感が 実にいい間合いである。
将棋は 日本の伝統的文化のひとつで、
それが 人工知能に 棋士が勝てなくなっている。
羽生善治は 2015年には棋士が人工知能に負けると予測。
羽生善治は 勝つことよりも人間らしい指し方が
人工知能に出来るのか?を 提議する。
棋士としての 「美意識」が 存在し、
その美意識は 個人によって 違う。
人工知能が その美意識を理解できるのか?
そして、理解するとは どんなことなのか?
人工知能は、本当に考えているのか?
単に、計算しているだけなのに。
アルゴリズムは、考えているといえるのか?
人工知能が、なぜ創造性を生み出さないのか。
「誤差逆伝播法」ー引き算の世界。
人工知能は データがなければ学習できない。
人工知能が学べるのか?
人工知能には 恐怖心がないことが
人間と同じようなことが出来ない要因である。
将棋の手順は
「直観」ー「読み」ー「大局観」
人工知能は 書き換えられていくために、
「記憶」が、存在しない。
沢山のデータの中に 埋もれている。
平面の2次元の認識と空間認識が違う。
将棋は 平面であるが故に 人工知能が取り扱える。
小説は「共感」が求められるものには、
心が欠かせないので、難しくなる。
「接待」将棋は 難しくなる。
PEPPERには 感情地図がある。
ニンゲンらしい反応を示す。
「オラクル型」 データを大量に扱う
「ジニー型」何をすべきかが提示される。
「ソブリン型」自律的な行動をする。
羽生善治のもつ好奇心と挑戦心が発揮された
おもしろい作品だった。 -
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発達著しい人工知能について、人工知能の躍進に最も直面していると言っても良い将棋界の第一人者羽生善治氏が解説する本。とにかく驚かされるのは羽生氏の人工知能に関する知識の広さ、考察の深さです。入門書的な切り口から始まるのですが、人工知能研究の最前線での課題とされる「フレーム問題」、「チューリングテスト」などにも触れています。
人工知能の課題として「結果が導かれるプロセスがブラックボックス化されていること(医療や裁判で人工知能が導入された場合、その結果を人間が抵抗なく受け入れることができるか)」、「人工知能自身は恐怖感を感じていないこと(負ける恐怖を感じるようになった時、いかに振舞うようになるのか)」、「将棋ソフトにおいては高性能化は進んでも、自ら投了の判断ができるようになるにはまだまだ時間がかかる」、「対戦相手に合わせて程々のレベルで負けるような”接待将棋”ができる人工知能は、実は非常に実現が難しい」等々、非常に興味深い切り口が次々に提示されます。
一流棋士であり同時に人工知能の最前線を理解できる両方の視点を持つことができる羽生氏だからかこそ得ることができる視点でまとめられた、非常に分りやすいが決して内容が薄くない好著でした。人工知能についておさらいしたいなら、まずはこの1冊といっても良いぐらいです。 -
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将棋の羽生さんが書いた人口知能の本。
NHKスペシャル『人口知能は天使か悪魔か』を見て読もうと思いました。
人口知能の本は何冊か目を通したけど、羽生さんの例えが非常にわかりやすくて、一番人口知能を身近に感じることができた本かもしれない。
非常に馴染みの深い話題から、専門的な内容にスムーズに移行していく書き方は、昔でいう金田一少年の事件簿や古畑任三郎のように、ちょっとしたコメディーから難しいミステリーの内容に読者や視聴者を引き込んでいくようでした。
これまでプロ棋士より将棋で強い存在は居なかった中、プロ棋士より強いAIが現れ、棋士の存在意義が問われている状況は、地球上で最も高い知性を持っている人間より高い知性が現れるときの、人間の存在意義の縮図を語ってくれている気がした。 -
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ストレスが身体に及ぼす影響と、その対策について書かれている。
1〜3章では命を脅かすストレスと、それによる脳・体への影響について。4〜6章では上記のようなストレスへの対処法について。終章では「ストレスから子供を守る」と題して、幼少期のストレスによって成長してからのストレス耐性が弱くなってしまうことや、それゆえ幼少期のストレスコーピングが重要であることが述べられている。
ストレスは心の問題ではなく、実際に脳や身体にダメージを与えているというのが衝撃的だった。また、幼少期に強いストレスを受けた人が成長してからもストレスに弱くなってしまう理由についても納得できるものだった。しかし悲観的になるのではなく、後半部分では運動やマインドフルネスを用いる事で脳を回復させ、ストレスに強くなることが可能であることが示されている。 -
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人工知能(AI)ってなに? ディープラーニングってなに?という初心者におすすめの1冊。
ある程度、AIに携わったことのある人にとっては、レビューを見ると物足りないらしいです。
本著は、AIやディープラーニングの仕組みを分かりやすく例を挙げて解説しているので、とてもわかり易いです。
さらに、AIはプログラミングが得意な方が書かれた著書が多い中で、その手の専門家、この場合は将棋になるが、プロの視点から攻略や考え方のプロセスを説明しながら、AIについて解説している貴重な一冊です。
羽生名人がこんなに分かり易い文章が書けることにことに驚きつつ、最後までさらっと読めました。 -
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知性は再定義される。だからきっと僕にも可能性がある。
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羽生善治の本はたいてい面白い、と思い込んでいる。
その羽生が送る人工知能の「核心」である。何この期待感。
テレビ番組をベースにしたもののようだけど、まったく知らなかったので新鮮に読む。
冒頭に、1996年に実施されたプロ棋士向けアンケートが紹介されている。
コンピュータがプロ棋士を負かす日は、という問いに、多くの棋士が、そんな日は来ない、と答える中、羽生は2015年と答えている。ほぼ正確な予測といっていいだろう。
人工知能で仕事がなくなる、というような脅し文句を聞くようになって久しいが、羽生の仕事がなくなるかは別として、人工知能の歩みを痛烈に感じている人物であろう。だが羽生はそれを否定しない。いつか人工知能に勝てなくなるだろう、と予測しながらも、それが楽しみでもあるようだ。
今の人工知能には、恐怖心がない。それは指し筋にも見えるようだ。恐怖心から生まれるともいえる美意識もない。それから、ふなっしーを生み出すような力も今のところは、ない。
接待将棋をさせようとしても難しいらしい。自然に負ける、というアレだ。だからまだまだ人工知能には発展の余地もあるし、一方で美意識をもち、(通り一遍でない)ゆるキャラを生み出す柔軟性を楽しみたい。これも時間の問題かもしれないが。
知性は再定義される、として本書の幕が降りる。なんと可能性に満ちた言葉であろうか。AIの進化も楽しみだが、自分だってなんらかの可能性がある、と思う、マジで。エキサイティングな本です。