あらすじ
大きな反響を呼んだNHKスペシャルの書籍化! 老衰死とは何か、知ってみませんか? 自分のために大切な身内のために。 自然な老衰死がいちばん苦しくないと、「平穏死」を提唱する石飛幸三医師。その看取りの現場で、老衰死を迎えるご本人とその家族にも取材したドキュメントパート。そして「老衰死は苦しくないのか」などについて世界最前線の老年科学で明らかにしていくサイエンスパートが合体した画期的な1冊です
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Posted by ブクログ
父を老衰で看取るとき、心の支えになった本。
表現できないだけで、本当は苦しかったりつらかったりするのではないかという疑念のを持っていたのですが、その答えもあった。
父がお世話になった施設の方々はこの本を読んだか番組を見ていたのかなという対応をしてもらってたので、その有り難さと本当に苦しまなかったんだ穏やかに逝けたんだという思いから、読んでて涙が止まらなくなった。
本当のところは亡くなっていく本人にしか分からないのかもしれないけど、家族として納得が出来るものだった。
老衰死していく本人、家族にも心穏やかな最期を導き、与えてくださった、与えるよう尽力、研究してくださる方々、この本、この本の元になった番組に携わった方々に感謝しかない。
多くの人にこの本を読んでほしい。多くの人に老衰という穏やかな最期=平穏死の選択肢があることを知ってほしい。
人生観が変わった。老衰死が理想の死となった。
Posted by ブクログ
父が亡くなった後に読んだけれど、もっと早く読むべきだったと後悔しています。これを読んでいれば、もっと違う形で父をおくることができたのではないかと思います。
延命治療はしない、それは決めていたけれど、それだけではいけない。無知というものは怖い。
おおくの人に読んでもらいたい本です。
Posted by ブクログ
表題にもなっていますが「大切な身内の穏やかな最後のために」
この本をお勧めします。
この本を読んで、母と父を看取った時に無理に食べさせた事を思い出した。
「食べさせないから死ぬのではない。死ぬのだから食べないのだ」
その当時は老衰死の過程で「食べなくなる」そして「眠り続ける」事を
知らなかった。
幸せな最期のために尽力する石飛医師は言う
「自然の摂理のなかで迎える老衰の最期は、穏やかなこと、精一杯生きて、やがていのちの火が自然と細くなって消えていく。それが一番楽な方法なのだ。死は抗うものではない。受け入れるものだと」
私も延命治療は望まない。無理に食べさせないように家族に言っておこう。
Posted by ブクログ
「個人の意思を尊重」「延命治療にエビデンスはない」「苦しむ時間を長引かせる延命は不要」「老衰死は苦しくない」…。使命感に基づいた丁寧な取材で説得力あり。最近近親者を看取り,年老いた両親を持つ自分にとっていい本に出会ったと思う。