NHKスペシャル取材班のレビュー一覧
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自分が生まれ育ち、暮らしている国がかつてどのような姿だったか、誰もが日本史を学びながら頭の中にイメージした事だろう。高層ビルに囲まれたおしゃれな公園を歩く時、そこを行き交う様々な国の人々や走り回る電気自動車。今や広告も巨大な画面に映し出されるものが主流となり、AIが作り出した様々な電子音が聴こえてくる。こんな実際に訪れた世界を、少し前の世代なら、近未来的な漫画の中でしか見たことが無かっただろう。私も幼い頃ドラえもんを読んで、こんな未来が来たら良いな出来たら良いなと思っていた、想像の中の世界は今や半分くらいは実現してるようにさえ感じる。たかだか50年、100年の間にも世界は劇的に変わる。人間の寿命が100年にも達しようとしている現代から、遡る事1800年程度前には、ようやく国の形を成し始めた古代の日本の姿があった。漫画日本の歴史で読んだ卑弥呼がいた時代である。私が読んだものは古代の戦争のシーンが強烈で、幼い記憶に恐怖として深く刻まれている。
当時の日本がいったいどの様な国の姿をし、どの様な政治がどこで行われていたのか。様々な研究が今尚続いており、卑弥呼が政治を執り行っていた場所も、未だ謎に包まれている。多くの研究者が色々な出土品や文献から、その場所の特定を試みるものの、はっきりしたことは判っていない。自分の人生が仮に100年だとしたら、たった何代か前にも感じられる1800年前は謎に包まれたままなのだ。
本書はその頃の日本、卑弥呼がいた西暦200年代から倭の五王がいた400〜500年代辺りの古代日本の謎を分かりやすく(どの辺りが謎かを含め)解説していく内容となっている。NHKスペシャルでかつて放映された内容の焼き直しであるが、本書にまとめられる中で新たに判った内容はアップデートされているようである。本書の解説の中で鍵となるのは、これまでの日本の古代史が、日本国内中心に描かれる事が多い中で、日本と海外の関係、グローバルな歴史(グローバルヒストリー)という視点から考察していく手法だ。中国三国時代の魏志倭人伝から、朝鮮半島に残る文献など、日本と海を超えた大陸との関係性で、ひも解いていく事を試みている。中々当時の海洋技術では海を渡るのも困難であったと推測されるが、実際は戦争や朝貢などかなりの行き交いがあったのは日本史でも習ってきた。本書でそれらをおさらいしつつ、改めて大人になった自分がより広い視野と増えた知識の中で日本史を学び直す、その様な感覚で読める一冊だ。流石はNHKが作っただけあり、誰にも分かりやすく出来ている内容だと感じる。
古代の日本の姿に想いを馳せ、わずか1800年程度で今の世界ができたことに、人類の凄さや驚きを覚えつつ、いつか今の世の中さえも、次の1800年の中でどの様に語られていくのか。それを楽しみにしつつ本書を閉じた。 -
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ストレスがかかった時にどんな気晴らしをすれば気分が良くなるのか?
大切なのはリストの中身よりなるべく数多く(100個くらい)リストアップする事、実際の生活でストレスがかかる度にそのストレスに見合った気晴らしをピックアップして実行する事、それでストレスが減ったかを判断しまだストレスがあれば別の気晴らしに切り替えてみる。自らのストレスを「観察」と「対処」を意識的かつ徹底的に繰り返す、これがコーピングの手法。自分の気持ちが上昇しそうなことを常に意識して探し、効果を実感する度に小まめにレパートリーに加える。「南の島へのバカンス」よりも「近くの銭湯やカラオケ」刻々と積み重なっていくストレスに効果が小さくても日常生活で小まめに実践できるものの方が役に立つ。我慢するストレスにはアップ系、頑張るストレスにはダウン系が相性がいい。
「女性誌は「絶対キレイになれる」などの前向きな言葉多くて眺めるだけで元気になれる。一見ばかばかしいと思われるようなことでも試してみる、今日はこの気分かな、あの気分かなと心のチャンネルを変えて整えていく感じですかね」と語る男性の話は面白かった。あとは「怒ってる上司のほくろの数をカウントする」「イチローならどうするかを妄想する」「初恋の彼女とばったりと会う妄想」も。実際に行動しなくても妄想するだけでもコーピングになるのだそう。
ちなみにアメリカ心理学会が推奨しているストレス対策①ストレスの原因を避ける②笑い③友人や家族のサポートを得る④運動⑤瞑想
認知行動療法とは、
自分の認知の癖(部屋が奇麗でなくてはならない、完璧であらねばならない)を自覚し、、いざストレスを感じた時に、認知の癖によって生じたものか、そうであればそこから連鎖していかないよう何らかの対策を講じること。自分の認知の癖がなんであるのかを自覚するのは案外難しく他人と比較したり専門家に相談しないと分からないものなのかもしれない。
前頭葉が活発に活動することによって偏桃体は抑制される -
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古代史はロマンだ。
わからないからこそ、空想の余地が沢山あってワクワクする。
私は学者ではないので、無責任に色んな説を摘んでは、妄想をたくましくして、ニヨニヨする時間が大好きだ。
そんな私の大好きな時間をより充実させてくれる本だった。
古代には、インターネットなんてないし、電話もなければ電報もないし、確実に素早く手紙が届く郵便制度もない。今のように、安全に速く朝鮮半島と九州や山陰を往復する航海技術もなかっただろう。
それなのに、どうして卑弥呼は呉ではなく魏を外交相手に選んだのか、高句麗と交戦中の倭の五王は北魏ではなく宋を外交相手に選び、朝鮮半島での軍事権指揮権を得ようとしたのか。
広大な地域の勢力状況を、海の向こうにいながらちゃんと把握しているのは、どうしてなんだろうか?
文字を残してくれなかった邪馬台国、そして初期ヤマト政権。
でも、野蛮だったとか、非文明的だったとかではなくて、積極的に海外の情報を得て、分析し、国際外交を行なえるような勢力だった。彼らが見ていた『世界』はどれだけ大きな世界だったんだろう。
邪馬台国は初期ヤマト政権は、どのような体制で国際交流を盛んに行い、国としての舵取りをしていたのかな?
読み終わって、さらにワクワクが加速した。これからの考古学の発見や、研究に期待だ。 -
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2017年に書かれた本だが古さを感じさせない普遍性がある。そこが羽生善治さんの本質を見抜く力であり凄いところだと思う。
・人工知能は関係のあることを選び出すことが苦手。フレーム問題。爆弾付きのバッテリーがある時に、①爆弾ごと運び出す、②副次的に発生しうる全ての事象を考慮に入れてスタックする、③爆弾とバッテリーに関係あるかどうかを無数に考えてスタックする、ことでいずれも爆発する。
・ロボットは分散学習が可能であり、複数のロボットに別のことを学習させ統合することで、飛躍的に開発速度が高まる。ロボットの運動が人間に追いつき追い越すことも可能かもしれない。
・一つのゲームで学習した知識を他のゲームに応用できる「汎用性」が人間の知能の優れた点。一つの領域だけでなく様々な領域を扱うことができるのが汎用人工知能。 -
Posted by ブクログ
NHKスペシャル取材班著『新・古代史』を読みました。新聞紙面の本書広告が目に留まり、副題の「グローバルヒストリーで迫る邪馬台国、ヤマト王権」にも興味をそそられます。
本書は2024年3月に放送されたNHKスペシャル『古代史ミステリー』の取材がベースになっています。邪馬台国の卑弥呼が生きた三世紀、空白の四世紀、ヤマト王権の倭の五王の五世紀。この時代を中心に「日本」と中国や朝鮮半島との関係がどうであったか、「日本」という国がいかに成立していくかに迫ります。テレビ番組では取り上げていない注目度の高い最新研究や発掘調査の成果を加え、ユーラシア大陸の大変動の視点を交えながら、古代史研究の最前線を伝えます。「まえがき」を読んだだけでもワクワク。
この時代はユーラシア大陸の大変動の時期と重なります。中国では漢が滅び三国時代へ、6世紀まで分断状態が続きます。ヨーロッパではローマ帝国が分裂、西ローマ帝国が滅亡します。この大変動の一要因が大陸中央部で騎馬戦術を原動力に勃興する遊牧民族の影響だといいます。こうした大陸の大変動を古代「日本」のリーダーたちが「国造りの好機と捉え」「優れた外交センス」を発揮したと本書は指摘します。びっくりしました。今まで考えたことがない視点です。「三国志の時代の中国で、卑弥呼はなぜ蜀・呉ではなく魏を選んだのか」「高句麗と敵対していた倭の五王がなぜ、宋に官爵を要求し朝鮮半島の指揮権を手中に収めようとしたのか」。海を隔てた大陸との往来が簡単なことではなかったであろう時代に、ある程度正確な情報を取得して、一種の外交を展開していたのですね。大変なことです。驚きです。
三世紀の中国で書かれた歴史書にある『魏志倭人伝』の記述およそ2,000字。その中で邪馬台国への道のりを描くのはたった83文字。それらを辿りながら、江戸時代から議論されてきた邪馬台国の所在地についての様々な学説を比較検討しています。最新の研究成果や発掘調査の事例も大変興味深いです。最近やっている【松本清張読み返し】で邪馬台国の所在地をめぐる短編小説『陸行水行』を読み、清張の論理的な推理にあらためて驚いたばかり。邪馬台国の神秘は何度読んでも興味が尽きません。永遠のロマンなのでしょう。
文字が無かった時代。中国の文献からも姿を消した四世紀の「日本」。本書を読んでこの空白の四世紀が「技術革新」の時代であることを知りました。2022年に奈良市の富雄丸山古墳で見つかった全長2メートルを超える「巨大蛇行剣」はすごいですね。しかも国産化されていたとは驚きです。本書では実験考古学で当時の製法を再現しています。製鉄をはじめとして様々なものが国産化されていきます。もちろん当初は渡来した多くの技術者の力があってはじめて可能だったと思います。古代「日本」の「技術革新」のあり方は現代日本に通じるものがあるように感じます。この時期、「黥面文身(げいめんぶんしん)」と呼ばれる全身タトゥーの風習が一気に見られなくなったといいます。列島内部も大変動の時代だったようです。文字記録には残っていないけれど。
古代「日本」が遊牧民族の騎馬戦術をいちはやく取り入れていたことにも驚きます。騎馬軍団の圧倒的な戦闘力に直面した古代「日本」のリーダーは馬や馬具を導入します。当初は輸入に頼っていましたが国産化をすばやく進めたといいます。倭の五王の五世紀には列島の中で国産馬の飼育や流通の地域的なネットワークが形成されていたようです。最新のDNA調査分析手法で明らかになっています。すごい研究です。もちろん馬を強力な武器に変える鞍や鎧などの馬具も国産化されています。卑弥呼の時代には家畜としての馬や牛はこの列島には存在していませんでした。当時の人々の対応力・行動力に驚くばかりです。様々な「技術革新」にしろ「文化風習の変容」にしろ、大きなインパクトに直面すると一気呵成に目指す方向に変化していく。以前読んだことがある明治維新期や戦後復興期のある部分の瞬時の変化を彷彿とさせます。古代の時代から連綿と受け継がれる、この列島に住む人々の大きな特徴の一つなのでしょうか。
邪馬台国の候補地の一つである吉野ヶ里遺跡の発掘から歴史公園として整備されるまでの話も興味深く読みました。発掘された遺跡の歴史的価値を新聞社が報道。それをきっかけに世論の盛り上りと相まって歴史公園として整備保存されることに。本書の中で経緯が語られています。報道機関に所属する方々が執筆している本書ならではの内容だと感じます。福岡に赴任していた時期に何度か足を運んだ吉野ヶ里遺跡。復元された環濠集落で公園スタッフの皆さんから聞いた丁寧なわかりやすい説明をなつかしく想い出しながら読みました。
読んでいて興味が尽きない本です。残念ながらわたしはNHKスペシャルのテレビ放送は見ていません。本書を読み終えて、機会があればテレビ放送を是非見てみたいなと思っています。 -
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NHKスペシャル古代史ミステリーの取材をもとに、グローバルヒストリーからのアプローチで明らかにする日本の古代文明、卑弥呼に迫る。やはり、卑弥呼が統治したとされる邪馬台国は一体どこにあったのか。古墳の形状や出土品から、奈良説、福岡説とそれぞれの維新をかけた研究が進められていた。それを新しい視点であるグローバルヒストリー、つまりその時代のグローバルな動きの中で、史実を外側の情報から探しにいくというアプローチによって、中国、韓国の歴史から日本を見ていくと新しい事実が見えてくる。
やっぱり日本史は面白い。卑弥呼が統治していた邪馬台国がなぜ、他の王族たちを従えたのか、奇術を使ったとされるそれは何か、気候変動を研究すると、どうやら激しく気候が変化していたことがわかっており、その結果として天気や飢饉などを避ける必要があったことから、卑弥呼のようなフォーチュンテラー的な神秘を求めていった可能性がある。一方で、中国との関係からは、王として認められたことが記されていて、混乱する中国の中で、邪馬台国と関係を強めることで東側の憂いを消したい意図もあったと想定している。そういうふうに歴史を捉えることで、面白い見方ができるという良書だと思う。
日本の歴史とミステリーに浸かれる一冊。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ●2025年6月23日、Yahooフリマで過去の自分がいいねしてた。600円。
●2025年6月28日、ヤフオクで検索かけたら、送料込み385円あった。
●2025年8月18日、読み始めた。
36、ヒヒの例。ボスは好きな時にストレス感じるだけだけど支配されてる部下のヒヒはいつもストレス状態で、それがキラーストレスであり、現代人とと同じ。
55、小平の「国立精神・神経医療研究センター」が出てきて、おっ!となる。働き盛りの40代の男性の脳画像を見たら、海馬が萎縮して、脳の中に隙間ができて黒い影になっているのが発見された。こわい。私も見てもらいたいな。
ちょっと読んだだけで、すごくタメになる。
●2025年9月29日、読書再開。
37、《「支配ー従属」の関係で生み出されるストレス》じゃあなぜSMでMの方はストレスが解消できるんだろう?