【感想・ネタバレ】縮小ニッポンの衝撃のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年12月20日

NHKの取材力には感心するばかり。
そのうえで、有効な対策は提案できないとする姿勢も丁寧だ。人口減少社会に行政がどう対応していけるのかなんて、誰も経験していないし研究も十分ではない。
新しい時代のための行政手法と人材を養成する必要があるのに、今こそ社会科学の出番なのに肝心の政治が適応できていない。国...続きを読む立大学でも文系の予算を縮小していく政策がそれを証明している。
それにしても、現在の行政がハコモノだけ作って後は住民組織に丸投げするしか人口減少社会への施策を持っていないとは。とほほだ。

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Posted by ブクログ 2018年08月30日

人口減少、自治体破綻、環境問題・・・。過去の近視眼的な政策や金儲けのつけが回ってきたのだろうが、あまりにも衝撃的な未来にぞっとする。

夕張市の鈴木市長の姿勢に脱帽。
子どもの医療費無料化の自治体サービスの格差に触れての言葉が印象的だった。
「命に関わる医療でこれまでの格差が広がるのは何か間違ってい...続きを読むる。夕張市民は夕張市民であるとともに、日本の国民。国が一定の指針を出して、地方でも都会でも同じ水準のサービスが受けられるように、ある程度の財政措置が必要ではないでしょうか?」
自治体のあり方は、国のあり方の問題でもある。

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Posted by ブクログ 2018年01月07日

タイトル通り「縮小ニッポンの衝撃」である。
人口減少がもはや田舎だけの問題ではないことは周知の事実であろうが、それをデータと丹念な取材でリアルに掘り下げている良書であると感じた。
付箋は13枚付きました。

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Posted by ブクログ 2022年02月10日

夕張の市長、今の北海道の知事やね。これ見てると、誰もが安泰ではないってことがわかります。ちなみ地方交付税の便器にもなります。

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Posted by ブクログ 2021年12月25日

読みやすいです。
人口減少、超高齢化が進行する日本の行く末について、非常に不安に駆られる内容でした。
この本を読み終わり、ふと顔を上げてみると、そんな危機に瀕しているとは全く思えない日常があり、あっという間にそんな不安は忘れてしまいそうです。
だからこそ怖いのかもしれません。
考え続けなければならな...続きを読むいと感じました。

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Posted by ブクログ 2019年04月24日

人口減少と超高齢化社会
そんなに遠くない未来に
今さらどうやっても逃れられないんでしょう
地方ではすでにそれが始まっていて
自治体や住民の取り組みも取り上げられている
これからの自治体や住民にとっては
参考になりえるんだろうなと

もう縮小は止められないんだろうな

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Posted by ブクログ 2018年10月07日

人口減少によって、地域社会が立ちゆかなくなる日本の未来を、現状の夕張や豊島区から考察した本。"これを読むと日本全体が「撤退戦」となるのも時間の問題だと思う。今まであれば、60~70になれば年齢で死んでいくので「撤退戦」にそこまで付き合わなくても死んでいくのだが、どうも我々の世代は、60~7...続きを読む0になっても働かなければならない。"実際に、この本で「撤退戦」をしている人達は70歳以上がほとんどだ。これほどの年代になっても働いて、地域の撤退戦をしなければならない。こういう議論になると「移民」の話が出てくるのだけど、そもそもその頃の日本は移民の皆さんに選んでいただける国になるのかどうかも不安だ。

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Posted by ブクログ 2018年07月02日

単純に「人口が減る」ということをそこまで深刻に考えていなかったが、自治体の存亡にかかわるような、大きな問題であることがよくわかった。このようになる前になにか手を打てなかったのだろうか・・・団塊ジュニアがアラフォーとなってしまったので手遅れですが。衝撃をうけるべきは国家を運営している人たちなんだろうけ...続きを読むど・・

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Posted by ブクログ 2018年06月10日

これはホラー以上にホラーですが創作ではなく、これから日本という国自体が直面する問題を真正面から描いた絶望ジェットコースターの姿図です。2025年に団塊の世代が一斉に後期高齢者になる。これから人口減少の断崖絶壁を目隠しした状態で降りていかなければならない僕たちは、そこから目を逸らして東京オリンピック迄...続きを読むの景気のいい話でごまかしてはいないだろうか。一時的なカンフル剤として日本国内にあるお金をぐるぐる回して好景気だと言っているだけなのではないか。既に始まっている地方の自治体の消滅の危機に対応するのは結局現地での自助努力でという事になりそうだし、都市部で吸い上げたお金を地方に配分する現システムも、日本の人口減少によって機能しなくなる事は明白のようであります。
最近TVで良くやっている「日本の技術凄いぜ万歳万歳」というものもそろそろ止めて、これからどうしたらいいのか真摯に考える時期に来ている気がしました。
相当なパンチ力のある本で、これからの先行きがどんどん不透明になっていく中でどれだけ希望見いだせるのか。もう綺麗ごとや右から左へお金を動かして誤魔化すことは不可能な段階に来ている事がよく分かります。
大都会の大都市である豊島区が消滅可能性都市になっている事を示し、既に破綻したレアケースとなっている夕張市に破綻後の日本国の未来を見せ、地域での組織運営の良モデルケースとしての島根県雲南市で未来の日本の在り方の一端を垣間見せる。
最終的に答えなんていうものは未来にしかないし、一市民としては自分の家族やその周囲の人達と協調しながらなんとか乗り越えていくしかない事態です。怖い未来ですがオカルトではなく純然たる事実です。知らなくても未来は来てしまいますが、みんな読んだ方がいいと思います。

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Posted by ブクログ 2018年05月11日

根本的な解決には子育て支援、税制改革など何より人口が維持できる政策が大事なのに、それをなおざりンしておいて日本の中でパイを奪い合っているのが現状。縮小を前提にした対策を考えるのが現実的か…。人口が減っても国力を失わない方法ってないかなあ

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Posted by ブクログ 2018年08月29日

自衛隊増強だの、オリンピックだの、お金をかけるよりも、女の人が、子供を産みやすい環境を整えて、人口増加を図るあらゆる政策をすべきだと思う。待った無し。日銀がどんなに金利上げようと思っても、貯蓄に走りたくなると思う。不安だから。安心してお産できる環境を!

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Posted by ブクログ 2018年04月23日

結論としてはお先真っ暗で先がないということか。今あるサービスは完全には受けられないので、真に必要なもののみを取捨選択していかなければならないよね。

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Posted by ブクログ 2018年02月19日

超高齢化社会
増えた人間が年をとって、 出生率が低いから人口が減り、増えた人間用のインフラが不要になりました。

さて困った。今は政府からバラまかれでいるお金で、なんとかなってるけど、将来はまずいですと。
まあ、もう地方へのバラまきやめよう。そこにずっと住みたいって気持ちもわかるけど、あきらめましょ...続きを読むうと。いや、別に住みたいなら住んでくださってもいいんですけど、これ以上は自分たちのお金でやっていってください。

冷たい?いやあなたたちの世代が、自分たちで決めて作ってきた社会でしょう。これからの若者たちにあなたたち世代の負の遺産をもたせるのは必要最低限に、まずはできる限り自分たちのケツは自分で拭いてくださいと。

今の年金の問題とかも高齢者たちでまずは落とし前をつけてください。今の若者に全てを負わせるのは間違っている。仕組み変えましょかね、金持ちにやる年金はより少なく、むしろ溜め込んでいる人には特別税を課す。相続税もたくさんもらいます。んで、できる限り何歳になっても、どんな仕事でも働いてもらいます。まあできれば健康的に面白くってのはサポートしますが。


これからの世代はそんな社会を大きく変えないといかん。

過疎化?じゃ、みんなで都市で効率よく暮らしましょう。無駄が省けます。

年金問題?自分で、必要な分だけ、ちゃんと備えちゃえばいいじゃん。誰かに任せようなんてそんな美味しい話ないすよ。

少子化?人口の維持、増加狙うなら社会の仕組みと意識をかえないとね。本気で結婚しないと、子供がいないと損!みたいな税制度とか、有給制度とか。やっちゃえばすぐ意識なんて変わるよ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年02月11日

 日本は人口が減少に転じて大変なことになるという。高齢化で経済が縮小してインフラ整備がままならなくなって限界集落は消滅してしまうだけでなく、東京など大都市でも社会保障費の増大で自治体が持たなくなるという予想がなされていた。

 内容はショッキングで興味深く、記述が簡潔で読みやすかった。それにしても寂...続きを読むしく悲しくなり、なにも希望が抱けず困ってしまう。特にうちには赤ちゃんと幼児がいるので、彼らに悲惨な未来しかないのは困る。

 しかし、こうして難しい本を読むことで社会への関心を抱こうとしているのだが、どうにも他人事のような気分がぬぐえない。自分が全く危機に面していないからか、それに気づいていないのか、目を逸らそうとしているのか、そもそも関心が薄い。ニュースすらあまり興味がなくなってしまった。他に興味があるとかやることがたくさんあって興味を持つ余裕がないとか理由は考えられるし、それで外れてはいないのだけど、それ以上に、どうでもよくなってしまっている。考えたところでどうにかできるわけではなく、面倒くさい。これこそ「茹でガエル」ではないかと少し不安になる。

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Posted by ブクログ 2018年01月12日

人口減少が本格化する日本の中でも特に特徴的な地域を丁寧に取材されていることが分かる。
23区で唯一消滅可能性都市となった豊島区、財政破綻した夕張市、地域運営組織の優等生の島根県雲南市、それを模倣する同益田市。
いずれの事例も示唆に富むものであり、読み応え抜群だ。
なかでも雲南市の鍋山地区の秦さんの考...続きを読むえ方が印象的で今後重要になるのではないか。
「人口が減るから、…都会から誰か来てほしいと、人口が減ってはいけないという働きかけみたいなものが全国で行われています。…言葉が悪いけど、よそから来た人に50万円だとか、片付けに5万円とか、そんなお金を出すなら、瓦が落ちて、困っているおばばの家でも直してあげてよと思うんです。…国のやり方、雲南市のやり方を批判するわけではありませんが、新しい人を呼び込むだけでこの鍋山地区が、人口が増えてすみよい地域になるとは思っていない。」

国は交付金を用意したから、あとは地方が知恵を絞ればよいという姿勢を改めて欲しいと思う。

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Posted by ブクログ 2017年11月23日

NHK取材班による、人口減少社会となった現代日本のレポートですが、題名よりは明るい印象を受ける取材地が並び、今後のことをしっかり考えようと思わせる一冊。ただし、ここに出てこない多くの自治体こそ、「ゆでがえる」になってしまう懸念があるだけに、心配です。

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Posted by ブクログ 2018年10月14日

NHKプロデューサーの主観が濃厚だとは思う。彼らの多くは、ひたすら東京人の目線であることは否めない。それでも、全編を通して読めば、リアルな説得力がある。

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Posted by ブクログ 2022年11月03日

内田樹の「撤退論」を読んで以来、人口減の日本の在り方を考えているので、積読していたこの本も読んでみた。

東京オリンピック前の本ではあるが、人口減少の具体的な都市の実例が出ていて、今読んでも衝撃は同じ。
いや、出生率がこの時よりも下がったので、さらに悪化していると考えた方がよさそう。

東京の豊島区...続きを読むは池袋のある若者の街、と言うイメージだったが、低所得の若者が仕事を求めて流入することで人口を保っているだけで、実のところは、数十年後は彼らが単身高齢者となり、区の財政を圧迫するであろうということ。
東京ですら!

また、限界集落で暮らす高齢者のためのインフラ整備に莫大なコストがかかり、自分が暮らしたい地域で暮らす事が今後不可能になってくること。

「雪国の場合、市町村道1キロの維持に年間90万円かかっています。例えば、メインの道路から5キロ入ったところに高齢者が一人で暮らしている場合、その人のためだけに年間450万円の支出が行われていることになる。ゴミ収集や水道管のメンテナンスの費用もかかります」

夕張市の場合、老朽化した住宅、入居者のほとんどいない団地の水道管や浄水槽のメンテナンス、除雪や道路修理の今後40年維持するインフラコスト場合488億円。財政破綻した時の借金を上回る。

地域医療は、身寄りのない老人の居場所も考えなくてはならなくなる。
今後解決困難な問題が一気に顕在化する。
「プラン75」の映画の世界が現実味を帯びてきそう。

少子化を食い止めるのも、少子化を飲み込み撤退していくのもどちらにしても、道は険しい。

どうする?
どう心構えする?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年03月27日

人口動態に関する予測は確実性が高く、現在の少子高齢化は八十年前予測されていたし、大東亜戦争はむしろ戦後のベビーブームにより人口増要因であった。ヤンキー指向+性善説教育による倫理荒廃は21世紀「子を産めない」窮迫をもたらした/長命化は止められない。老人が金融資産の大部分を所有する大勢では、“貧困の連鎖...続きを読む”解消の施策も限られるが、核家族化が嵩じて家庭の強制収容所化となった“虐待の連鎖”だけは貴重な未来の世代でもあり退治したい/子どもが元気でないと老人は安心して死ねない、呆けて子孫に関心が無くなるまでには死にたい

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Posted by ブクログ 2019年12月31日

NHKスペシャル「縮小ニッポンの衝撃」を書籍化した一冊。東京特別区の中で唯一消滅自治体と指摘された豊島区、財政破綻自治体・夕張市、極端な自治体以外の例として、雲南市、益田市、京丹後市、横須賀市などの事例が紹介されています。世界に類を見ない高齢化・人口減少を迎える日本の今後の覚悟を問う内容となっていま...続きを読むす。

▼日本では戦後、地方から東京への一極集中は、大きく分けて、3回起きている。
・①高度経済成長期 ②バブル期 ③2000年以降
・①と②の共通点は好景気。ポジティブ(積極的)な理由で、多くの人々が地方から移り住むことによって引き起こされた。
・③は過去2回と異なる異質なもの。「地方から逃げ出す」というネガティブ(消極的)な集中
▼これまで日本は、「家族」を単位に行政サービスの基本を作ってきた。たとえば、老後の介護や看取りは、「家族」を手助けする前提で自治体がサービスを施す。ところが、東京ではすでに単身化が進み、これまでのサービスの形では立ちゆかないというほころびが現れ始めている。
▼どんなに追い詰められても自治体は消滅を選ぶことはできない。人口減少がさらに進み、財政が苦しくなりあらゆる行政サービスの効率が悪化しても、そこに住民がいる限り、自治体は逃げることはできないのである。そうした状況の中で繰り広げられる戦いを私たちは「撤退戦」と名付けた。
▼これまでの「地方再生」一辺倒の議論だけでは到底解決することができない「縮小ニッポン」の厳然たる現実だ。消滅をタブー視していては、何も進まない。何を守り、何を諦めるのか。私たち一人ひとりが自分の問題として考え、戦略を持って選び取る時代に来ているのではないか。
▼そうした厳しい状況の中で、私たちにできることとは何か。それは、国も自治体も、そして私たち国民も、この過酷な現実をしっかりと直視し、問題を先送りしないことしかない。その上で、これまで当たり前に思っていた行政サービスを諦めたり、自分たちの暮らす地域を縮めていくなど、一人ひとりが痛みを分かち合いながら、「撤退戦」に身を投じなければならないだろう。
 そこには地方と東京の差はない。私たちは、次の世代にこの日本をつないでいく責任を負う者として、縮小ニッポンの未来図と向き合う覚悟があるのか、今まさに問われているのである。

<目次>
プロローグ
第1章 東京を蝕む一極集中の未来
23区なのに消滅の危機(東京都・豊島区)
第2章 破綻の街の撤退戦(1)
財政破綻した自治体の過酷なリストラ(北海道・夕張市)
第3章 破綻の街の撤退戦(2)
全国最年少市長が迫られた「究極の選択」(北海道・夕張市)
第4章 当たり前の公共サービスが受けられない!
住民自治組織に委ねられた「地域の未来」(島根県・雲南市)
第5章 地域社会崩壊 集落が消えていく
「農村撤退」という選択(島根県・益田市、京都府・京丹後市)
エピローグ 東京郊外で始まった「死の一極集中」(神奈川県・横須賀市)

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Posted by ブクログ 2019年05月21日

人口減が招く、今の、そして未来の日本の姿。
人口が減ると言うことは、税収が減り、公共サービスが低下し、インフラを整備する人も予算もなくなる。
国土強靱化、地方創生という言葉が空しく響く。口減に対する具体的な「処方箋はない」と。それも執筆陣が取材した結果の答えなのだろう。
しかし、せめて、何かしらの提...続きを読む案のようなものがあってもよかった。

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Posted by ブクログ 2019年05月20日

人口減少始まった日本。これから何が起きていくのかを、単なる数字を追って説明するのではなく、既に起きている現場のルポルタージュから探ろうとするもの。日本の20年後を先取りしている地方の現場だけでなく、首都圏近郊の実態にも迫ります。NHKの番組の書籍化なので、やはり映像も見たいところ。過度に悲観的になる...続きを読むこともないと思うが、これから向かう未来を認識しておくことは大事かな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年02月24日

2016/9/25に放送されたNスぺの文字起こしみたいな感じなので、番組を視た人には既知の話ばかりではある。
 やはり衝撃を受けたのは東京都豊島区という大都市が消滅危機に襲われている事実。
 ポジティブ集中(東京でデカイ一旗あげるために上京。かつての高度経済成長期やバブル期にみられ、20代が多い)で...続きを読むなく、ネガティブ集中(田舎には何もない。東京に希望があるわけではないが田舎にはない安くても仕事があるから集中。40代にみられる。よって少子化は解消しない)という分析は、九州の中心である福岡市にもこれからよそ事ではなくなる。
 財政破綻を経た、北海道夕張市は「サービスは最低。負担は最高」というスパイラルがやみそうにない、これを敗戦が決まった状況になぞらえて撤退戦と呼んでいる。なんと夕張市長の月給手取りは15万8000円で、公務の交通費もその中から自腹負担しているそうだ。夕張市の中学生のほとんどが夕張市を離れたがっている事実。
 解消するには、あたかもダム建設による接収のように、強制的に人の住む国土自体を減らすしかないというのが私案。そうすることで、皆が皆一斉に沈むのでなく、ギリギリ生き残る(行政サービスを提供し続けても赤字にはならない)地域を残せるのではないかな

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Posted by ブクログ 2019年01月20日

日本の村、町、市の過疎化、人口激減によって人々の暮らしがどうなっていくかという話。夕張市を例にだし、一度破たんした街が今どうなているかをレポート。前向きな要素はまるでなく、読んでいて落ち込む一方。「このような現実があるのだから、あなたたちも今から考えておきなさい」ということだろうが、これはNHKも含...続きを読むむマスメディアの得意な手法だろう。知識としては知っておいたほうがいい内容。

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Posted by ブクログ 2018年08月26日

少子化高齢化の中、東京の豊島区でさえ消滅の危機にあるという。財政破綻の夕張市、島根県の雲南市や浜田市の取り組みを紹介し、ニッポンの将来を考える。

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Posted by ブクログ 2018年03月15日

少子高齢化による人口減少問題を、現場でおきている現象と人々の奮闘を描いているNHK的ドキュメンタリーという感じ。

でも、この問題は特定の地方だけ見ても仕方がなく、日本全体で考えて初めて意味を持つものということを忘れてはいけない。例えば移入世帯数を増やさないと人口維持できないって言うけど、それは国と...続きを読むしての移民受け入れの事だよねと。そうでないと意味ないから。
エピローグで、答えを見つけるのを諦めたって書いちゃってるけど、国内しかみてないからだよね。

とはいえ、夕張市とか雲南市と同じ状況は近い将来日本中で確実に起きることで、地域の人の奮闘は必ず日本のためになる事なので頑張って欲しいなと。せめてふるさと納税しよう。

あと、逆に合理的に考えると、地元への執着をどれくらい捨てられるか、というところが重要で、もうそんな事に拘ってられない時期が来てる気もする。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年02月28日

2018/02/28

出身地の郊外では、「集落」というほど小さくはないが、ここに書かれているような、身を寄せ合って住んでいる地帯がある。
なんとなく、このままいくといつか住む人がいなくなるんじゃないかなあとぼんやり思っていたことが現実になりそうな、事例を知ることではっきりしたイメージになってきた。...続きを読む
都市部の縮小というのも、郊外からじわじわと押し寄せてくるもので、日本全体が人ごとではないんだろうと感じられた。
どうあがいても人口減少、税収減少は止められない。

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Posted by ブクログ 2018年02月15日

2016年の国勢調査によって、明治維新以後増え続けてきた日本の人口が減少に転じたことが確認された。

それは、いわゆる過疎地域、僻地のみに起こる話ではなく、東京都豊島区が消滅可能性都市と名指しされたように、都市部においてさえも人口が減少して行く、日本が縮小するという近い将来の事実を象徴している。

...続きを読む本書は、縮小する日本にフォーカスしたNHKスペシャル取材班が、全国に広がる取材網を通じて収集した既に起きている縮小日本の予兆を紹介している。

恐らくその人口縮小化、そして極端な高年齢化は日本の近未来の姿として避けることはできない。
直近の豪雪であっても孤立する集落を救う姿はまだ見られるが、いつまで拡散した住民を救う力を日本が持っているか?
その力が尽きてしまうのは、あまり遠い将来ではないかもしれない。
縮小化が避けられないのであれば、産めよ増やせよと叫ぶだけでなく、縮小化後の日本がどうあるべきか、考えをまとめる時間はもうあまり残されていないような気がする。

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Posted by ブクログ 2018年02月07日

東京区部でも空家対策、孤立老人対策、インフラ維持などが予算・人手不足で十分に行えなくなっている。
毎年このような状況が徐々に悪化していくことを頭に入れておかねばならない。

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Posted by ブクログ 2018年02月03日

ほとんどの自治体が、人口増加に合わせて拡大してきたインフラを今後、大幅に縮小していかなければ財政がもたなくなっている。現状の公共インフラをそのまま維持し続けるのはほぼ不可能。地方の若者たちをブラックホールのように吸い上げることで、繁栄を生み出してきた東京でさえも。地方からの流入は確実に減っていく一方...続きを読むで、より深刻な状況を生み出す問題が既に始まっている。かつて高度成長期に東京へ集まってきた人々が一斉に高齢世代にさしかかっている。高齢者の集中は、介護施設に入ることができない、待機老人の劇的な増加、介護を受けたくても受けられない介護難民の出現、それに伴う介護離職の増加。などなど、様々なひずみを近い将来もたらす。縮小ニッポンの未来図を映し出す象徴が島根県。住民と行政が協働する社会というスローガンの下、住民に一定の自治を委譲することで、結果として行政サービスの一部を住民組織に担ってもらうという仕組みで光明を見出している。北海道の夕張は、課題から目を背けることで大きな不幸を住民にもたらした。課題の先送りは何も生み出さない。しかと肝に銘じたい。

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