【感想・ネタバレ】新・古代史 グローバルヒストリーで迫る邪馬台国、ヤマト王権のレビュー

あらすじ

「日本」はいかに誕生したか?

卑弥呼と三国志、空白の四世紀と技術革新、倭の五王と東アジア情勢──。最新の発掘調査とAI・DNA分析などの科学的アプローチ、さらには中国や韓国の国際研究の成果から、「日本」という国の始まりを多数の写真や図版とともに描き出す。東アジアを見渡すグローバルな視点から謎に満ちた日本古代史の最前線に迫った、NHKスペシャル「古代史ミステリー」が待望の書籍化!

【内容】
第1章 邪馬台国と古代中国
第2章 最新研究で迫る邪馬台国連合
第3章 漢王朝の崩壊と「倭国大乱」
第4章 卑弥呼×三国志──知られざるグローバル戦略
第5章 卑弥呼の最期と歴史の断絶
第6章 「空白の四世紀」に何が起きたのか
第7章 ヤマト王権と朝鮮半島情勢
第8章 激動の東アジアと倭の五王
第9章 「日本」はいかに誕生したか

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Posted by ブクログ

NHK取材班による日本古代史(3~5世紀)の最新研究をまとめた本。決して結論に触れず、調査研究による推論を並べ、古代史研究の困難さ、ロマンを強調する表現はいかにも国営放送らしい。テーマも邪馬台国、卑弥呼、空白の4世紀、ヤマト王権、倭の五王といった視聴者の興味を引く、有名ネタばかり。

それにしても、最近の研究技術はすさまじい。ドローンでの空中視点からの解析、X線による透視解析、生成AIによる大量データ分析。過去の人力による地道で孤独な作業なんて、まさに古代の遺物だ。

発掘された木材の年輪や馬の歯に含まれるエナメル元素により、何年前のものかを年単位で特定するし、古代人骨のDNAから出身地もわかる。正直、古代史の解明よりも、最先端の考古学研究技術の方に驚かされた。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

Nスペ放送内容に更に取材、加筆。
邪馬台国からヤマト王権、そして日本への流れを北東アジア史として捉えている。面白い!

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2025年10月01日

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ネタバレ

 日本の古代史研究の最新情報を交えつつ、卑弥呼と邪馬台国、空白の4世紀、倭の五王、古墳時代の終わりと日本の成立までを描く。

 単に最新情報を並べるだけではなく、それぞれのトピックについて鋭く切り込んでいく。おおよそ、3世紀から7世紀の日本はこのような発展をたどったのではないか、という内容になっている。

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2025年08月23日

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発掘調査で日本しか見てなかったらわからなかった繋がりと影響がどんどんわかってきていてとてもおもしろい
卑弥呼は魏と呉の鍔迫り合いを利用したとか、七支刀は百済で作られて送られてきたものだとか(末永く伝えるように、と書かれてるのがほんとに今まで大事にされてきてて良すぎる)

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2025年08月21日

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卑弥呼から倭の五王まで。最新の発掘調査や科学的アプローチ、中国や韓国の国際研究の成果から古代史を読み解いた一冊。NHKの番組発の本だけに特定の説に寄りすぎることもなく、現状の最新(と思われる)の情報を分かりやすく伝えています。面白かった!
またいわゆる「空白の4世紀」と呼ばれる時代について、富雄丸山古墳での新発見がいかに大きなインパクトがあったのかが伝わってきました。その成果にほぼリアルタイムで触れられるなんていい時代です!

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2025年08月04日

Posted by ブクログ

中国の歴史書、古墳、鉄、馬から紐解く日本古代史。文化と技術と資源を軸に国際関係が構築されていた古代。構造は今と変わりませんね。本書のように古代史をグローバルな観点から俯瞰すると特定のテーマを読み解く以上に理解が深まる気がします。卑弥呼は単なる巫女ではなくて、一国を率いる国際政治家。古代を侮ってはいけませんね。寧ろ学ぶべきだと感じました。良く纏まった良書でした。

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2025年07月31日

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秀作
日本列島の形はそのままに中国大陸の海岸線に沿う形で描かれた地図から、邪馬台国の場所を紐解こうとするなど面白い試みだった。

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2025年07月11日

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ゾクゾクした

より正確に表現するならば、ゾックゾクした
エロいわ〜
古代史エロいわ〜
(連日の真夏日のせいでおかしくなってる可能性)

はい、古代史ミステリーの邪馬台国やヤマト王権について、最新の科学技術や中国や朝鮮半島などの東アジアの歴史の文脈の中で捉えることで、新たな視点で解き明かそうと試みた本書
いやーマジで考古学って科学よねー
そしてマジで総力戦
日本の力を結集して卑弥ちゃんの謎に迫っております

これほんともうゾックゾクするほど面白かったんですが、わいはちょっと未来について考えてしまったよ

2,000年後、ちゃんと人類の歴史が続いていたら、わいたち今度は発掘される側になるんやな〜って

照れます(*´ω`*)

つかちょっと恥ずい
色々見られちゃうんよ
キャー、正装しとかなきゃ

うーわ、この時代戦争ばっかしてたやんとか未来の考古学者に言われちゃうんやで、恥ずいわー

それにしても2,000年前のミステリーを追いながら、2,000年後に思いを馳せる
このセンスね
敬意を評して、誰かわいの前方後円墳造って下さい
2LDK、駅近、オートロック、築2,000年のやつ

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2025年07月07日

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古代ゲノム研究が現在進行形で行われていることに驚き。特に青谷上寺地遺跡の人骨DNAから縄文人と渡来人の混血の仕方が推定できるように、科学が歴史解釈に新たな、正確な視点をもたらしているところが面白い。

日本という国は大陸との交易の中で生まれたことがよく分かる。鉄、馬、土木技術が大陸からもたらせれ、日本もまた与える物があり互いに益を見出し、時に争いながら国作りをした時代。現代よりも大陸は近かったように思う。

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2025年06月04日

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国を治めるのに、古代のリーダーたちは土木技術、鉄、馬を重要視していたようである。歴史はグラデーションであると改めて感じた。

分からないことが多々ある。これほど好奇心がそそられる分野もそう多くはない。

そして、これからは異分野融合がスタンダードとなる時代であることを強く認識した。曖昧な根拠ではなく、物理学や古気候学の知見に基づいて謎を解明していく様は読んでいて痛快だった。

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2026年05月24日

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自分が生まれ育ち、暮らしている国がかつてどのような姿だったか、誰もが日本史を学びながら頭の中にイメージした事だろう。高層ビルに囲まれたおしゃれな公園を歩く時、そこを行き交う様々な国の人々や走り回る電気自動車。今や広告も巨大な画面に映し出されるものが主流となり、AIが作り出した様々な電子音が聴こえてくる。こんな実際に訪れた世界を、少し前の世代なら、近未来的な漫画の中でしか見たことが無かっただろう。私も幼い頃ドラえもんを読んで、こんな未来が来たら良いな出来たら良いなと思っていた、想像の中の世界は今や半分くらいは実現してるようにさえ感じる。たかだか50年、100年の間にも世界は劇的に変わる。人間の寿命が100年にも達しようとしている現代から、遡る事1800年程度前には、ようやく国の形を成し始めた古代の日本の姿があった。漫画日本の歴史で読んだ卑弥呼がいた時代である。私が読んだものは古代の戦争のシーンが強烈で、幼い記憶に恐怖として深く刻まれている。
当時の日本がいったいどの様な国の姿をし、どの様な政治がどこで行われていたのか。様々な研究が今尚続いており、卑弥呼が政治を執り行っていた場所も、未だ謎に包まれている。多くの研究者が色々な出土品や文献から、その場所の特定を試みるものの、はっきりしたことは判っていない。自分の人生が仮に100年だとしたら、たった何代か前にも感じられる1800年前は謎に包まれたままなのだ。
本書はその頃の日本、卑弥呼がいた西暦200年代から倭の五王がいた400〜500年代辺りの古代日本の謎を分かりやすく(どの辺りが謎かを含め)解説していく内容となっている。NHKスペシャルでかつて放映された内容の焼き直しであるが、本書にまとめられる中で新たに判った内容はアップデートされているようである。本書の解説の中で鍵となるのは、これまでの日本の古代史が、日本国内中心に描かれる事が多い中で、日本と海外の関係、グローバルな歴史(グローバルヒストリー)という視点から考察していく手法だ。中国三国時代の魏志倭人伝から、朝鮮半島に残る文献など、日本と海を超えた大陸との関係性で、ひも解いていく事を試みている。中々当時の海洋技術では海を渡るのも困難であったと推測されるが、実際は戦争や朝貢などかなりの行き交いがあったのは日本史でも習ってきた。本書でそれらをおさらいしつつ、改めて大人になった自分がより広い視野と増えた知識の中で日本史を学び直す、その様な感覚で読める一冊だ。流石はNHKが作っただけあり、誰にも分かりやすく出来ている内容だと感じる。
古代の日本の姿に想いを馳せ、わずか1800年程度で今の世界ができたことに、人類の凄さや驚きを覚えつつ、いつか今の世の中さえも、次の1800年の中でどの様に語られていくのか。それを楽しみにしつつ本書を閉じた。

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2026年04月02日

Posted by ブクログ

謎だからこそ知りたい。

卑弥呼→空白の4世紀→倭の五王…そして、そのあと飛鳥時代にどうつながっているんでしょう。点と点が線で結ばれる日はいつか来るのでしょうか。

生きているうちに知るのは夢幻なのかなぁ?

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2025年12月11日

Posted by ブクログ

古代史はロマンだ。

わからないからこそ、空想の余地が沢山あってワクワクする。
私は学者ではないので、無責任に色んな説を摘んでは、妄想をたくましくして、ニヨニヨする時間が大好きだ。
そんな私の大好きな時間をより充実させてくれる本だった。

古代には、インターネットなんてないし、電話もなければ電報もないし、確実に素早く手紙が届く郵便制度もない。今のように、安全に速く朝鮮半島と九州や山陰を往復する航海技術もなかっただろう。
それなのに、どうして卑弥呼は呉ではなく魏を外交相手に選んだのか、高句麗と交戦中の倭の五王は北魏ではなく宋を外交相手に選び、朝鮮半島での軍事権指揮権を得ようとしたのか。
広大な地域の勢力状況を、海の向こうにいながらちゃんと把握しているのは、どうしてなんだろうか?
文字を残してくれなかった邪馬台国、そして初期ヤマト政権。
でも、野蛮だったとか、非文明的だったとかではなくて、積極的に海外の情報を得て、分析し、国際外交を行なえるような勢力だった。彼らが見ていた『世界』はどれだけ大きな世界だったんだろう。
邪馬台国は初期ヤマト政権は、どのような体制で国際交流を盛んに行い、国としての舵取りをしていたのかな?

読み終わって、さらにワクワクが加速した。これからの考古学の発見や、研究に期待だ。

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2025年10月27日

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NHK取材班による最新の研究結果(富雄丸山古墳)を入れたルポ。九州説とか畿内説に過度に寄りすぎない、比較的フラットな書き方に好感が持てる。年代比定方法などのテクニカルな話題も多く、歴史の話だけでなく技術の面においても興味深い。

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

一気に読み終えた。最新の学術成果をもとに、古代日本と東アジアのダイナミックな関係を浮き上がらせる。ひとつの仮説を示すだけでなく、いろいろな説を併記する点も、この本を信頼できる点。

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2025年07月09日

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 NHKスペシャル取材班著『新・古代史』を読みました。新聞紙面の本書広告が目に留まり、副題の「グローバルヒストリーで迫る邪馬台国、ヤマト王権」にも興味をそそられます。

 本書は2024年3月に放送されたNHKスペシャル『古代史ミステリー』の取材がベースになっています。邪馬台国の卑弥呼が生きた三世紀、空白の四世紀、ヤマト王権の倭の五王の五世紀。この時代を中心に「日本」と中国や朝鮮半島との関係がどうであったか、「日本」という国がいかに成立していくかに迫ります。テレビ番組では取り上げていない注目度の高い最新研究や発掘調査の成果を加え、ユーラシア大陸の大変動の視点を交えながら、古代史研究の最前線を伝えます。「まえがき」を読んだだけでもワクワク。

 この時代はユーラシア大陸の大変動の時期と重なります。中国では漢が滅び三国時代へ、6世紀まで分断状態が続きます。ヨーロッパではローマ帝国が分裂、西ローマ帝国が滅亡します。この大変動の一要因が大陸中央部で騎馬戦術を原動力に勃興する遊牧民族の影響だといいます。こうした大陸の大変動を古代「日本」のリーダーたちが「国造りの好機と捉え」「優れた外交センス」を発揮したと本書は指摘します。びっくりしました。今まで考えたことがない視点です。「三国志の時代の中国で、卑弥呼はなぜ蜀・呉ではなく魏を選んだのか」「高句麗と敵対していた倭の五王がなぜ、宋に官爵を要求し朝鮮半島の指揮権を手中に収めようとしたのか」。海を隔てた大陸との往来が簡単なことではなかったであろう時代に、ある程度正確な情報を取得して、一種の外交を展開していたのですね。大変なことです。驚きです。

 三世紀の中国で書かれた歴史書にある『魏志倭人伝』の記述およそ2,000字。その中で邪馬台国への道のりを描くのはたった83文字。それらを辿りながら、江戸時代から議論されてきた邪馬台国の所在地についての様々な学説を比較検討しています。最新の研究成果や発掘調査の事例も大変興味深いです。最近やっている【松本清張読み返し】で邪馬台国の所在地をめぐる短編小説『陸行水行』を読み、清張の論理的な推理にあらためて驚いたばかり。邪馬台国の神秘は何度読んでも興味が尽きません。永遠のロマンなのでしょう。

 文字が無かった時代。中国の文献からも姿を消した四世紀の「日本」。本書を読んでこの空白の四世紀が「技術革新」の時代であることを知りました。2022年に奈良市の富雄丸山古墳で見つかった全長2メートルを超える「巨大蛇行剣」はすごいですね。しかも国産化されていたとは驚きです。本書では実験考古学で当時の製法を再現しています。製鉄をはじめとして様々なものが国産化されていきます。もちろん当初は渡来した多くの技術者の力があってはじめて可能だったと思います。古代「日本」の「技術革新」のあり方は現代日本に通じるものがあるように感じます。この時期、「黥面文身(げいめんぶんしん)」と呼ばれる全身タトゥーの風習が一気に見られなくなったといいます。列島内部も大変動の時代だったようです。文字記録には残っていないけれど。

 古代「日本」が遊牧民族の騎馬戦術をいちはやく取り入れていたことにも驚きます。騎馬軍団の圧倒的な戦闘力に直面した古代「日本」のリーダーは馬や馬具を導入します。当初は輸入に頼っていましたが国産化をすばやく進めたといいます。倭の五王の五世紀には列島の中で国産馬の飼育や流通の地域的なネットワークが形成されていたようです。最新のDNA調査分析手法で明らかになっています。すごい研究です。もちろん馬を強力な武器に変える鞍や鎧などの馬具も国産化されています。卑弥呼の時代には家畜としての馬や牛はこの列島には存在していませんでした。当時の人々の対応力・行動力に驚くばかりです。様々な「技術革新」にしろ「文化風習の変容」にしろ、大きなインパクトに直面すると一気呵成に目指す方向に変化していく。以前読んだことがある明治維新期や戦後復興期のある部分の瞬時の変化を彷彿とさせます。古代の時代から連綿と受け継がれる、この列島に住む人々の大きな特徴の一つなのでしょうか。

 邪馬台国の候補地の一つである吉野ヶ里遺跡の発掘から歴史公園として整備されるまでの話も興味深く読みました。発掘された遺跡の歴史的価値を新聞社が報道。それをきっかけに世論の盛り上りと相まって歴史公園として整備保存されることに。本書の中で経緯が語られています。報道機関に所属する方々が執筆している本書ならではの内容だと感じます。福岡に赴任していた時期に何度か足を運んだ吉野ヶ里遺跡。復元された環濠集落で公園スタッフの皆さんから聞いた丁寧なわかりやすい説明をなつかしく想い出しながら読みました。

 読んでいて興味が尽きない本です。残念ながらわたしはNHKスペシャルのテレビ放送は見ていません。本書を読み終えて、機会があればテレビ放送を是非見てみたいなと思っています。

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2025年07月07日

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NHKスペシャル古代史ミステリーの取材をもとに、グローバルヒストリーからのアプローチで明らかにする日本の古代文明、卑弥呼に迫る。やはり、卑弥呼が統治したとされる邪馬台国は一体どこにあったのか。古墳の形状や出土品から、奈良説、福岡説とそれぞれの維新をかけた研究が進められていた。それを新しい視点であるグローバルヒストリー、つまりその時代のグローバルな動きの中で、史実を外側の情報から探しにいくというアプローチによって、中国、韓国の歴史から日本を見ていくと新しい事実が見えてくる。
やっぱり日本史は面白い。卑弥呼が統治していた邪馬台国がなぜ、他の王族たちを従えたのか、奇術を使ったとされるそれは何か、気候変動を研究すると、どうやら激しく気候が変化していたことがわかっており、その結果として天気や飢饉などを避ける必要があったことから、卑弥呼のようなフォーチュンテラー的な神秘を求めていった可能性がある。一方で、中国との関係からは、王として認められたことが記されていて、混乱する中国の中で、邪馬台国と関係を強めることで東側の憂いを消したい意図もあったと想定している。そういうふうに歴史を捉えることで、面白い見方ができるという良書だと思う。
日本の歴史とミステリーに浸かれる一冊。

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2025年07月01日

Posted by ブクログ

一回朝鮮半島史を通してさらったほうがよさそう。高校から大学教養のころに習ったのとはそれなりに変わっているようだ。日本史だって30年前とは結構違うんだから朝鮮半島はもっとだろう。
鉄と馬と土木技術としての撞き固め(字がちがうかも)。の伝播の話。人の交流が今よりずっと盛んなのは命の重さがどこにいても今より簡単に死んだこととも関係しているのだろう。
タイのこちら側、ベトナムから、西域までとロシアの手前、日本からフィリピン超えて華僑圏までの通史の本があるといいのだが。

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2025年05月27日

Posted by ブクログ

三国志の時代、劉備や孫権といった人物と同じ時代に卑弥呼が生きていたということに改めてロマンを感じる。「親魏倭王」の魏は曹操の魏である。うーん、グローバルヒストリー。
個人的には邪馬台国がどこか問題、ずっとこのままでいいと思う。邪馬台国が九州だろうが、奈良だろうが、日本という国が存在する以上邪馬台国はこの国のどこかにあったはず。それよりもこの邪馬台国という幻の都を議論し合い続けることこそ古代史ミステリーの醍醐味じゃないかな。

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2026年06月14日

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ネタバレ

近年の発掘調査の成果をもとにヤマト王権を記述。あまり新しくはない。
・前方後円墳の築造は高度な測量技術と版築によるもので突然3世紀に現れた。中国系の技術者によるものか?
・東北地方にも古墳が多く築造された。東海から東北にかけて3世紀は前方後方墳が主だったが4世紀には前方後円墳に。
・5世紀末から6世紀初全羅南道で多くの前方後円墳が築造、副葬品は百済とヤマト由来の混在。
・半島における高句麗騎馬軍との戦いは衝撃的、5世紀には騎馬文化が導入。東日本で馬を育成し畿内に連れてきた。鉄製甲冑の量産化も5世紀から。

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2026年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

考古資料・鏡・刀剣・地名・外交関係を丹念に追いながら、列島と大陸の「連綿とした交流・権力継承」を重視した本書、NHKだから左翼的偏見書籍じゃねえか?という私の偏見は空振りな一冊
2024年放送のNHKスペシャル「古代史ミステリー」を加筆し「グローバルヒストリーの視点」で邪馬台国・ヤマト王権の成立を描
「邪馬台国と古代中国」最新の発掘・AI解析・DNA分析紹介、魏・呉との戦略的交渉(曹真・司馬懿・孫権)、鏡の伝来、七支刀の百済外交、特に「卑弥呼のグローバル戦略」や「狗奴国との争い」を三国志史料と考古資料で再構成⇨「敵の敵は味方」
考古資料の重視:丸山古墳や古墳出土品の分析のように、具体的な遺物(鏡・剣・鉄器)を軸に語り、AIを使った未知古墳調査や大規模実験の成果もたまらりません
邪馬台国連合(なんじゃこりゃ)からヤマト王権への移行を、最近は纏向の地がヤマト(邪馬台=倭=日本)と考えている事と符合するか思いつつ読み進めた
空白の4世紀を「技術革新の時代」として解説、製鉄(タタラ)や加耶・百済文物交流も満足だが、グローバルヒストリーと銘打ち「白村江(663年)」あたりまでの百済・新羅・唐との7世紀外交の文脈が薄めで「百済王族末裔」や「任那条」などの朝鮮半島側資料との絡みも、もう少し欲しかったところ・・・NHKは避けるのかなw

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2026年04月21日

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「最終結論、邪馬台国は阿波にあった」を読んで信憑性他あるなぁと感じて別の視点の本も読もうと選書。やはり九州説も奈良説も少し弱い。魏志倭人伝に書かれてある旅順の方向や日数が間違えていたという解釈はさすがに強引すぎないかと思う。
また、九州、奈良どちらも古墳や埋蔵物から当時かなりの権力者がいた事は事実だと思うが=邪馬台国がそこにあったという判断は多少尚早気味と感じる。というのもそもそも邪馬台国がどこまで中央集権的に倭国を支配できていたのかによると思う。邪馬台国は対外的に存在はしていたのは事実であるだろうが倭国内での立場や地位がどのようだったかは想像の範疇を出ない。
そして、これだけ調べてもまだ決着がついていないところがこの古代史の魅力なのかと思う。
こうなると調べまくって事実を明らかにしてほしい。でないと阿波説を推しちゃうなあ。

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2026年03月31日

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特定の説の解明の目指すではなく、最新の研究成果を、グローバルの視点を交えて紹介している。
次の視点・知識を得ることができた。
・狩猟から農耕への移行により、生態系や他者を支配するという観念が強化された可能性。
・AIにより、これまで人間の目では特定できていなかった古墳が見つかっていること。これを支えるデジタルデータ作成に研究者が根気強く取り組んでいること。
・古墳を築造の基礎技術、馬は、古墳時代の日本にとっては外来のイノベーションであり、大きなインパクトであったこと。
・中国の古い地理観では、日本の東西と南北が逆転している事例があること。(これは、例の魏志倭人伝の邪馬台国への道のりの解釈に影響はないのか?)

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2026年01月20日

Posted by ブクログ

・書名:新・古代史 グローバルヒストリーで迫る邪馬台国、ヤマト王権
・著者:NHKスペシャル取材班
・出版社:NHK出版
・内容:
考古学・文献史学・自然科学(年代測定やDNA分析)などの成果を横断し、日本列島の古代史を「東アジアの一部」として再配置する一冊。邪馬台国論争やヤマト王権の形成を、国内事情だけでなく、朝鮮半島・中国との交流史の中で読み直す。


邪馬台国やヤマト王権というテーマは、つい「日本史の内輪話」になりがちですが、本書はその癖を丁寧に外してきます。グローバルヒストリーという枠組みを掲げ、資料の読み替えや最新研究を紹介しながら、列島史を東アジア史の連続線上に置く。その視点自体が、まず新鮮でした。

とりわけ印象に残ったのは、前方後円墳の扱いです。日本に固有だと思い込んでいた前方後円墳が、実は朝鮮半島(とくに韓国南部)にも相当数確認されている、という事実。日本だけの文化ではなく、当時の政治的・人的ネットワークの広がりの中で理解すべきだと示され驚きました。
※この点は、日韓双方の考古学調査報告に基づく分布データの提示が根拠として挙げられています。

一方で、批判的に感じた点もあります。研究成果を分かりやすく編み直す力は高い反面、個々の学説の対立点がやや平板に整理されている印象も受けました。たとえば、邪馬台国の比定地をめぐる議論では、主要説の要点は押さえられているものの、反証の強弱や学界内での評価の差異までは十分に掘り下げられていません。新書という制約上やむを得ないとはいえ、踏み込みを期待する読者には物足りなさが残るでしょう。
※この評価は、各説の紹介が要約中心で、一次資料批判や方法論の詳細が省略されている点に基づきます。

総じて、本書は「結論を断言する本」ではなく、「前提を組み替える本」だと感じました。邪馬台国がどこにあったのか、という一点勝負から距離を取り、当時の東アジア世界の動きの中で列島社会がどう変容したのかを考える。その視野の広さが、読後に静かな余韻を残します。歴史の謎解きというより、地図を広げ直す作業に近い読書体験でした。

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2026年01月05日

Posted by ブクログ

古代史研究の最近の状況が解説してあった。読んでいてもなかなかスッキリと整理できない点も多かったが、まだ結論が出ていない領域も多く、あまり1つの説に偏りすぎないようにあえて中立的に書いているので、やむなしか。NHKスペシャル取材班による執筆であり、内容は信頼がおけると思う。
古代史研究の最前線について、一通り目を通せたような気がしたので、今後別の本も読みながら、日本古代史の理解を深めていきたい。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

弥生から、古墳時代、大和朝廷の日本の歴史をアジア近郊の国との関係を交えながら解説。分かり良い内容だった。まだ邪馬台国が大和と九州のいずれにあったかの決着がついていない。地道な研究領域だ。2025.9.12

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2025年09月12日

Posted by ブクログ

これまでの、古代日本史の研究や論文などを集約した内容。古代日本史に興味を持ち始めた方に、おすすめです。

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2025年07月14日

Posted by ブクログ

日本は、古墳時代においても、世界の中でしっかりした存在感のある国だったのですね。遠い過去を、少し身近に感じる事ができました。

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2025年06月24日

Posted by ブクログ

副題の「グローバルヒストリーで迫る」の通り、当時の東アジアとの国際関係というグローバルな視点で古代日本の実像に迫る一冊。魏志倭人伝の年代記載や科学的検証からすると、箸墓古墳が卑弥呼の墓と考えるのが妥当と思った。宮内庁の古墳の調査を許可しない方針は相変わらずで、日本の古代研究の足枷にしかなっていない。調査の結果、どのような物が発掘された所で皇室の権威を毀損する事はないと思うのだが。
昔から良くあった「邪馬台国の場所」を推測するばかりでなく、なぜ古代の倭国が三国時代の魏や南北朝時代の宋との関係を求めたのかなど、広い論点で古代日本に迫っており、楽しく読めた。

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2025年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 少し前から、書店店頭や書評などで「伽耶・任那」と題した新書をよく目にする。気になっているが未読のままだ。
 そんな折、NHK出版のこちらを見かけたので読んでみた。

 卑弥呼を中心とした、邪馬台国からヤマト王権、そして「日本」成立までの古代史を探る、、、というより、その謎を探るための、近年の発掘や調査による最新の学説、推論、予想などを、必要以上に煽ることなく淡々と伝えるもの(さすが、NHKというところか)。

 奈良出身者としては、だんぜん邪馬台国は大和の地に、卑弥呼の墓は箸墓古墳であって欲しいと願うが、DNA鑑定やAIを駆使した最新の科学的調査を以ってしても、まだ断定するまでには至らないようだ。

 中国に残る史書の記録や、「日本書紀」、発掘された刀剣、石碑の残る碑文から、日本の古代の王朝の姿を探ろうとする多面的アプローチが面白い。
 タイトルにあるように、グローバルヒストリーから考察を深めるのは、まさに近年の傾向などだろう。朝鮮半島との関係のみならず、東アジアやシーレーンにまつわる考察、軍事力、あるいは交通・運搬手段としての馬の伝播から遠く中国の向こうの騎馬民族の影響までを探る。
 
 なるほど、伽耶/任那の本も、人気なわけだ。本書を読んだ上で、そのうち、そっちにも当たってみよう。

 古墳の発掘調査が宮内庁の許可マターで、なかなか進められないのは、いかがなものかと思わんでもない。
 もう、皇室のルーツが天孫降臨に結びつかなくてもいいじゃないか。渡来人であろうと、なんならユダヤ人がその祖にあっても、むしろ、面白くなるのではなかろうか?
 科学や、学会より、まだ皇室の威光のほうが強いのかね。

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2025年02月26日

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