【感想・ネタバレ】新・古代史 グローバルヒストリーで迫る邪馬台国、ヤマト王権のレビュー

あらすじ

「日本」はいかに誕生したか?

卑弥呼と三国志、空白の四世紀と技術革新、倭の五王と東アジア情勢──。最新の発掘調査とAI・DNA分析などの科学的アプローチ、さらには中国や韓国の国際研究の成果から、「日本」という国の始まりを多数の写真や図版とともに描き出す。東アジアを見渡すグローバルな視点から謎に満ちた日本古代史の最前線に迫った、NHKスペシャル「古代史ミステリー」が待望の書籍化!

【内容】
第1章 邪馬台国と古代中国
第2章 最新研究で迫る邪馬台国連合
第3章 漢王朝の崩壊と「倭国大乱」
第4章 卑弥呼×三国志──知られざるグローバル戦略
第5章 卑弥呼の最期と歴史の断絶
第6章 「空白の四世紀」に何が起きたのか
第7章 ヤマト王権と朝鮮半島情勢
第8章 激動の東アジアと倭の五王
第9章 「日本」はいかに誕生したか

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 日本の古代史研究の最新情報を交えつつ、卑弥呼と邪馬台国、空白の4世紀、倭の五王、古墳時代の終わりと日本の成立までを描く。

 単に最新情報を並べるだけではなく、それぞれのトピックについて鋭く切り込んでいく。おおよそ、3世紀から7世紀の日本はこのような発展をたどったのではないか、という内容になっている。

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2025年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

邪馬台国や卑弥呼くらいの時代から古墳時代を経てヤマト王朝あたりまでをほぼ時系列順に、中国や朝鮮半島との関係性にも注視しつつ解説した一冊。
2010年以降の最新の調査結果も反映されていて、特に富雄丸山古墳から出土した蛇行剣と盾型銅鏡の話は興味深かった。
刀の変遷の過程が分かるという意味でも貴重だったのか。

最新の調査結果を反映させつつも、結論を決めつけてはおらず、あくまでこういう成果が得られていると割とフラットに記載されていたことに好印象を得た。
この知識を得て自分ならどう解釈するか、考える余地がある読書はありがたかった。

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2025年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

考古資料・鏡・刀剣・地名・外交関係を丹念に追いながら、列島と大陸の「連綿とした交流・権力継承」を重視した本書、NHKだから左翼的偏見書籍じゃねえか?という私の偏見は空振りな一冊
2024年放送のNHKスペシャル「古代史ミステリー」を加筆し「グローバルヒストリーの視点」で邪馬台国・ヤマト王権の成立を描
「邪馬台国と古代中国」最新の発掘・AI解析・DNA分析紹介、魏・呉との戦略的交渉(曹真・司馬懿・孫権)、鏡の伝来、七支刀の百済外交、特に「卑弥呼のグローバル戦略」や「狗奴国との争い」を三国志史料と考古資料で再構成⇨「敵の敵は味方」
考古資料の重視:丸山古墳や古墳出土品の分析のように、具体的な遺物(鏡・剣・鉄器)を軸に語り、AIを使った未知古墳調査や大規模実験の成果もたまらりません
邪馬台国連合(なんじゃこりゃ)からヤマト王権への移行を、最近は纏向の地がヤマト(邪馬台=倭=日本)と考えている事と符合するか思いつつ読み進めた
空白の4世紀を「技術革新の時代」として解説、製鉄(タタラ)や加耶・百済文物交流も満足だが、グローバルヒストリーと銘打ち「白村江(663年)」あたりまでの百済・新羅・唐との7世紀外交の文脈が薄めで「百済王族末裔」や「任那条」などの朝鮮半島側資料との絡みも、もう少し欲しかったところ・・・NHKは避けるのかなw

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2026年04月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 少し前から、書店店頭や書評などで「伽耶・任那」と題した新書をよく目にする。気になっているが未読のままだ。
 そんな折、NHK出版のこちらを見かけたので読んでみた。

 卑弥呼を中心とした、邪馬台国からヤマト王権、そして「日本」成立までの古代史を探る、、、というより、その謎を探るための、近年の発掘や調査による最新の学説、推論、予想などを、必要以上に煽ることなく淡々と伝えるもの(さすが、NHKというところか)。

 奈良出身者としては、だんぜん邪馬台国は大和の地に、卑弥呼の墓は箸墓古墳であって欲しいと願うが、DNA鑑定やAIを駆使した最新の科学的調査を以ってしても、まだ断定するまでには至らないようだ。

 中国に残る史書の記録や、「日本書紀」、発掘された刀剣、石碑の残る碑文から、日本の古代の王朝の姿を探ろうとする多面的アプローチが面白い。
 タイトルにあるように、グローバルヒストリーから考察を深めるのは、まさに近年の傾向などだろう。朝鮮半島との関係のみならず、東アジアやシーレーンにまつわる考察、軍事力、あるいは交通・運搬手段としての馬の伝播から遠く中国の向こうの騎馬民族の影響までを探る。
 
 なるほど、伽耶/任那の本も、人気なわけだ。本書を読んだ上で、そのうち、そっちにも当たってみよう。

 古墳の発掘調査が宮内庁の許可マターで、なかなか進められないのは、いかがなものかと思わんでもない。
 もう、皇室のルーツが天孫降臨に結びつかなくてもいいじゃないか。渡来人であろうと、なんならユダヤ人がその祖にあっても、むしろ、面白くなるのではなかろうか?
 科学や、学会より、まだ皇室の威光のほうが強いのかね。

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2025年02月26日

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