NHKスペシャル取材班のレビュー一覧

  • 「愛」なき国 介護の人材が逃げていく

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    介護制度の現状を、様々な当事者の声を交えながら、うまく整理して提示している。いかにもNHK。さすがNHK。第2章1節で、これまでの高齢者福祉の流れがまとめられているが、これが簡にして要を得ている。また、コムスン事件やくすのきの郷事件についても、簡潔ながら事件に至る事情がよくわかった。10年以上前の番組であり本でもあるのだが、ぜひ同じテーマで最新の状況を番組化・書籍化してほしい。

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    2020年02月19日
  • キラーストレス 心と体をどう守るか

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    ‪『キラーストレス心と体をどう守るか』‬
    ‪第1章ストレス度チェック。
    実践しやすく守る方法も記述。良書。‬
    ‪シンプルにいえば‬
    ‪1.好きリラックスすること100個リスト化。
     100が味噌。‬
    ‪2.やってみる。‬
    ‪3.やる前やった後の爽快感点数化。‬
    ‪→自己認識進↑→負荷大→効果大選択可能へ。‬

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    2020年02月16日
  • 出生前診断、受けますか? 納得のいく「決断」のためにできること

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    ◯内容を踏まえると、妊婦向けに書かれたのか、挿絵も可愛い。
    ◯全体の構成も分かりやすく、読みやすいため、悩んでいる人や、そうでない人にも、みんなに読んでほしいという気持ちが伝わる。
    ◯事例がよく取材されていて、とりわけ子どものことがよく書いてある。
    ◯子どもの名前の由来、諦めた子が男の子でした、というエピソード、一つ一つが心に響き、期せずして、涙をさそう。家族の気持ちになったような気がしてくる。
    ◯また、あくまで客観的に事例を紹介しているが、諦める判断をした場合も、そうでない場合も受け入れて、とにかく寄り添う支援の必要性を説いている。(エピソードもその流れを組んでいる)
    ◯新しい出生前診断が広

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    2020年02月05日
  • 「母親に、死んで欲しい」―介護殺人・当事者たちの告白―

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    「母親に、死んで欲しい」: 介護殺人・当事者たちの告白。NHKスペシャル取材班の著書。母親に限らず、家族や身近な人に死んで欲しい、早く死んでくれればいいのに、お願いだから死んでください、たとえ口には出さなくても、心の中でそう願ったことがある人は、少なくないと思う。無責任という言葉とは無縁な責任感の強い人ほどそうなのでしょう。それが介護殺人につながってしまうことは単純な不幸では済まされない。介護する人や介護される人をきちんと支えるための国の制度、社会の制度が壊れている証拠。

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    2019年09月28日
  • 少年ゲリラ兵の告白―陸軍中野学校が作った沖縄秘密部隊―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    初めて聞いた言葉。
    衝撃的でした。
    この時期、このような本を一冊毎年読んでるような気がする

    14から17歳の子どもが子どもらしく生きられなかった時代
    沖縄は特にそうだったであろうに

    当時は、洗脳のようにあたりまえのことと認識してしまってた時代

    敵を10人殺したら死んでもよい、そんなことはあってはならない!

    ノンフィクションで読み応えのある作品でした。

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    2025年07月30日
  • 老衰死 大切な身内の穏やかな最期のために

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     父が亡くなった後に読んだけれど、もっと早く読むべきだったと後悔しています。これを読んでいれば、もっと違う形で父をおくることができたのではないかと思います。

     延命治療はしない、それは決めていたけれど、それだけではいけない。無知というものは怖い。

     おおくの人に読んでもらいたい本です。

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    2019年07月13日
  • 老衰死 大切な身内の穏やかな最期のために

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    表題にもなっていますが「大切な身内の穏やかな最後のために」
    この本をお勧めします。
    この本を読んで、母と父を看取った時に無理に食べさせた事を思い出した。
    「食べさせないから死ぬのではない。死ぬのだから食べないのだ」
    その当時は老衰死の過程で「食べなくなる」そして「眠り続ける」事を
    知らなかった。
    幸せな最期のために尽力する石飛医師は言う
    「自然の摂理のなかで迎える老衰の最期は、穏やかなこと、精一杯生きて、やがていのちの火が自然と細くなって消えていく。それが一番楽な方法なのだ。死は抗うものではない。受け入れるものだと」
    私も延命治療は望まない。無理に食べさせないように家族に言っておこう。

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    2019年06月04日
  • アフリカ―資本主義最後のフロンティア―

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    ネタバレ

    いまアフリカに、世界中の熱い視線が注がれている。「大虐殺の地」ルワンダは「アフリカのシンガポール」を目標に急成長。マサイ族の生活も携帯電話の普及で一変した。タンザニアやボツワナは、資源をテコに「中進国」への戦略を描く。不幸な歴史に苦しめられてきた豊かなる大地で何が起きているのか。大反響を呼んだNHKスペシャル「アフリカンドリーム」の取材チームが深層に迫る。


    主に東アフリカ
    第1章 携帯電話を駆使するマサイ族(ケニア、ウガンダ)
    第2章 「悲劇の国」が「奇跡の国」に(ルワンダ)
    第3章 中国企業アフリカ進出最前線(エチオピア、サンビア)
    第4章 地下資源はアフリカを幸福にするのか(タンザニア

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    2019年05月04日
  • 人工知能の「最適解」と人間の選択

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    NHKスペシャル「人工知能 天使か悪魔か2017」の取材班による番組取材を通じて番組では紹介できなかった事実などをまとめた本。
    人工知能の技術的な解説ではなく、番組放送時点でAIがどのような分野に応用されつつあるのかを紹介し、それによって人間がどのような影響を受けるかを紹介しています。
    お客さんの需要予測に利用するタクシー業界、株取引や資金運用に利用する金融業界、この辺までは「便利になるかも」という印象。
    アメリカの裁判所が刑務所から保釈する被告人を選び出す際の判定に利用、AIによる面接項目処理で退職リスクの高低を判別して人事に利用、世論調査やニュースなど各種データを処理して政策決定に活かすA

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    2019年02月14日
  • 人工知能の「最適解」と人間の選択

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    人工知能の急激な進化によって、失業などの直接の悪影響を受ける人がいる一方で、今以上に便利さや豊かさを享受できつつあることも事実で、私個人は期待値の方が不安を上回る。しかし、人工知能があまりに優秀で、人工知能が仕事でもなんでも人にやらせるより早いしうまいし安心だということになってしまったら、人間の生きがいや存在意義はどうなってしまうのだろうというところにはとても引っかかる。

    この本では実際に業務に人工知能を取り入れている企業の話が出てきておもしろい。多くはまだおっかなびっくりレベルなので、完全に人工知能だけに頼るのではなく、最終的に人間がチェックする、人間のカンや経験値と併用させる、計算は人工

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    2019年02月06日
  • 人工知能の核心

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    羽生さんの言葉で語られるAI。
    流石に羽生善治はただ者ではない。
    現代の棋士はコンピュータで将棋の力を磨いている。羽生さんは美意識にこだわることが人間であり、その美意識も時代と共に変わっていくとしている。それらは過去にあった美意識が代わり、以前は近代絵画だったものが今は現代絵画のように全く違った将棋の世界に変わっていくだろうと。しかし羽生さんはそれを間違いとはせずに、受け入れていくように本書では読み取れる。

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    2019年01月02日
  • 縮小ニッポンの衝撃

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    NHKの取材力には感心するばかり。
    そのうえで、有効な対策は提案できないとする姿勢も丁寧だ。人口減少社会に行政がどう対応していけるのかなんて、誰も経験していないし研究も十分ではない。
    新しい時代のための行政手法と人材を養成する必要があるのに、今こそ社会科学の出番なのに肝心の政治が適応できていない。国立大学でも文系の予算を縮小していく政策がそれを証明している。
    それにしても、現在の行政がハコモノだけ作って後は住民組織に丸投げするしか人口減少社会への施策を持っていないとは。とほほだ。

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    2018年12月20日
  • がん 生と死の謎に挑む

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    がんについての深い考察が、実に参考となった。
    本には二つある。がんをどう治すのか?とがんとは何か?が、そしてこの本は後者に傾注している。
    がんとは、そもそも何か?
    がんは、なぜ起こるのか?
    がんは、なぜ生じるのか?何が生み出すのか?
    がんの発生メカニズムとは何か?
    がんを、何が進行&成長させるのか?
    がんとは、どんな病気なのか?がんの病気の本質論。
    がんとは、治る病気なのか?
    がんになって、どのような生き方を選択するのか?
    を様々な&独特の角度から、追求する。

    がんとどう向き合うか?
    それは、がんと闘うのではなく、がんと共存するという立場からの
    問いかけとなっている。つまり、がんとほどほどの

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    2018年11月10日
  • 人工知能の核心

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    あの羽生善治が直々に、人工知能について語る本。

    人工知能の一般書としては完璧な仕上がり。

    例えと表現が非常にうまく、素人の僕でさえ、理解することができた。

    特に、人工知能に対する羽生さん自身のお考えも素晴らしく、人工知能の脅威を感じさせないポジティブな考えだった。

    しかも、人工知能の仕組みまで解説してくれたり、人工知能が今後の人間社会にどのような影響を及ぼすのか等の深い意見も提示してくれた。

    優しく温和な言葉遣いがまた素敵。

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    2018年09月10日
  • 縮小ニッポンの衝撃

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    人口減少、自治体破綻、環境問題・・・。過去の近視眼的な政策や金儲けのつけが回ってきたのだろうが、あまりにも衝撃的な未来にぞっとする。

    夕張市の鈴木市長の姿勢に脱帽。
    子どもの医療費無料化の自治体サービスの格差に触れての言葉が印象的だった。
    「命に関わる医療でこれまでの格差が広がるのは何か間違っている。夕張市民は夕張市民であるとともに、日本の国民。国が一定の指針を出して、地方でも都会でも同じ水準のサービスが受けられるように、ある程度の財政措置が必要ではないでしょうか?」
    自治体のあり方は、国のあり方の問題でもある。

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    2018年08月30日
  • キラーストレス 心と体をどう守るか

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    NHKで放送したストレスに関する番組の内容に、加筆して書籍化した本。ストレスは「変化」であるとか、支配している人の方がストレスが低いとか、ストレスが実際に体を変化させる(脳を退化させる、血管が詰まる等)とか、子供の時にいじめられると大人になってストレス過敏になるとか、運動をすると自律神経の興奮が減るとか、ストレスに対する知見の山で面白い。
    また、実際にストレスを減らすためには何が必要なのか(軽い運動と、マインドフルネスと、コーピング)にもきちんと言及されており非常に実践的な本だな、と思ったりした。。ストレスに苦しんでいる人は読んでみると良いと思う。
    ちなみに、コーピングとは「自分がやると気分が

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    2018年07月23日
  • 人工知能の核心

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    羽生さんが非常によく考え抜いて言葉を選んでくれていて、人工知能に対する感覚的な理解も含めて、「ああ、そうなんだろうな」と思わせてくれます(^^)

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    2018年05月24日
  • 人工知能の核心

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    やはり羽生永世七冠の知力はただ事ではない。

    なぜこんなに最先端の技術に通じているのか。

    「人工知能が100%正しい訳ではないという事実に人々は慣れる必要がある」という洞察は正に核心だろう。

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    2018年05月08日
  • 「母親に、死んで欲しい」―介護殺人・当事者たちの告白―

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    ネタバレ

    読み終わっても、あれこれと考えさせられ続けています。
    それは「介護には”死ぬ”以外に明確なゴールがない」ことと同じでもあり「何をするのが正解なのかわからない」こととも通じるのかと思います。

    傍からは介護者と被介護者を引き離すのが最善と思われるケースでも、当事者たちが「家族だから離れるなんて考えられない」と言って拒否。
    そして最悪の結果を生んでしまった…とするとこの当事者たちにとって”最善なこと”とは一体何だったのか。
    行政のヘルプに量質ともに限界がある中、極論、もしかしたら”殺める”という手段をとったとはいえ最期まで一緒にいられたことが当事者たちにとって最善だったのかもしれない。
    そんなこと

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    2018年04月20日
  • 老後破産―長寿という悪夢―(新潮文庫)

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    これはちょっと、老後を安穏と構えている場合じゃないっていう、焦燥感につまされる内容です。その場凌ぎの享楽主義で過ごしてきた人じゃなく、いわゆる真面目に生きてきた人たちに起きている問題だから、怖い。家族の在り方まで含めて、一度真剣に向き合わざるを得ない気持ちにさせてくれる一冊です。

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    2018年04月18日