NHKスペシャル取材班のレビュー一覧

  • ウイルス大感染時代

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    NHKの特集番組のメイキングという体でわかりやすい。

    なぜ新型インフルエンザが恐ろしいのか、なぜ防げないのか、パンデミックや大被害を防ぐためにどのような研究や努力がなされているのか、ということについてよく理解できた。

    政治も科学も重要だ。直接関わらない我々にできることは少ない。

    ところで自分はインフルエンザの予防接種には2つほど疑問があってあまり積極的には受けてないんだけど、1つ目の、なんで何回も同じものを毎年受けないといけないの? 免疫って1度付いたらある程度の期間は有効のはずだよね、って疑問についてはだいたい理解できたつもり。
    もう1つの、そのワクチン、ほんとにこれから流行る型に有効

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    2018年09月26日
  • がん治療革命の衝撃 プレシジョン・メディシンとは何か

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    NHK出版の本。
    がん治療の最新技術である、プレシジョンメディシンを紹介している。
    これまでの治療と異なり、遺伝子の情報をもとに適切な薬を処方する手法。臓器の部位別に薬が決められていた従来の方法に対して、プレシジョンメディシンでは、がんを引き起こす遺伝子の種類によって処方する薬を変える。したがって、異なる臓器に対して、同じ薬を処方するケースもありうる。この手法の大きなメリットは、ピンポイントでがん細胞に効くために、余分な副作用がないこと、また、遺伝の情報をベースにして事前の効果予測か可能なことだろう。
    まだすべての治療に対して薬が存在するわけではなく、さらに、保険が適用されないケースが多い。非

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    2018年09月20日
  • キラーストレス 心と体をどう守るか

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    厚生労働省が発表した統計によると、
    躁うつ病にかかる患者は94年時では43.3万人、
    14年時では111.4万人と、
    20年で2.6倍になっています。
    認知件数が増えたというよりも、やはり社会環境の変化によって
    、絶対数が増えたと思います。
    日本社会は、ますます利便性を追求していますが、
    その歪みが、個人が受けるストレスとして、
    多くの日本人に精神疾患の増加として、現れています。

    ストレスで、うつ病になる。
    (ある見方では)うつ病は、慢性ストレス性精神疾患と言います。
    よって自分にふりかかるストレスが何なのか、見極め、そして
    日々の生活習慣を見直す必要があります。

    この著作では、まずストレ

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    2018年08月25日
  • がん治療革命の衝撃 プレシジョン・メディシンとは何か

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    がんの治療は、外科手術、抗がん剤、放射線治療の3つが代表的だった。
    その中で、プレシジションメディスン(精密医療)が注目されている。
    本書は、そのことに注目して取材をしている。
    それは、がんの個性を重視した医療への転換である。
    がんを起こしている遺伝子によって、がんを分類する時代に入った。
    個々のがん細胞の遺伝子変異に対応した新薬の登場。
    がんに個性があるように、がんと闘う患者にも個性がある。

    がんの最先端とは?
    遺伝子解析によるがんの診断。
    人工知能とプレシジションメディカル。

    人の体は 37兆個の細胞からできている。
    人の遺伝子は、2万数千個ある。
    がんの遺伝子は、数百個あるとされてい

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    2018年07月12日
  • 縮小ニッポンの衝撃

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    単純に「人口が減る」ということをそこまで深刻に考えていなかったが、自治体の存亡にかかわるような、大きな問題であることがよくわかった。このようになる前になにか手を打てなかったのだろうか・・・団塊ジュニアがアラフォーとなってしまったので手遅れですが。衝撃をうけるべきは国家を運営している人たちなんだろうけど・・

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    2018年07月02日
  • 人工知能の核心

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     先に「人工知能の「最適解」と人間の選択」という本を読みましたが、本書はそれに先立って出版されたものです。
     もちろん、人工知能を様々な観点から解説した内容も興味深いものでしたが、やはり本書の最大の魅力は、人口知能を語る羽生善治氏の視点の秀逸さでしょう。論理性のなかに美意識に代表される情緒性を織り込んだコメントは、私如きがいうまでもなく“見事”だと思います。
     羽生氏の著作としては以前「決断力」を読んだことがありますが、その他の著作にもトライしてみたくなりました。

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    2018年06月10日
  • 縮小ニッポンの衝撃

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    これはホラー以上にホラーですが創作ではなく、これから日本という国自体が直面する問題を真正面から描いた絶望ジェットコースターの姿図です。2025年に団塊の世代が一斉に後期高齢者になる。これから人口減少の断崖絶壁を目隠しした状態で降りていかなければならない僕たちは、そこから目を逸らして東京オリンピック迄の景気のいい話でごまかしてはいないだろうか。一時的なカンフル剤として日本国内にあるお金をぐるぐる回して好景気だと言っているだけなのではないか。既に始まっている地方の自治体の消滅の危機に対応するのは結局現地での自助努力でという事になりそうだし、都市部で吸い上げたお金を地方に配分する現システムも、日本の

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    2018年06月10日
  • 人工知能の「最適解」と人間の選択

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    本著は人工知能が導く結果が最適解か改めて問い直している。必ずしもそうではないと誰もが予想できる。

    ところが、人間の判断は最適解を導き出せるのかというとどうだろうか。政治を例に挙げれば、一様にそうとは限らないと答えるはずだ。

    内容があるのかどうか分からない経済政策、本当に必要とされている人のところに分配されているの分からない社会保障、地方政治ではイジメの問題を文科省に指摘されないと対処できない教育問題といい例を挙げれば枚挙にいとまがない。

    そういう意味でAIに期待しない人は私だけではないと思う。

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    2018年06月04日
  • 消えた21億円を追え ロッキード事件 40年目のスクープ

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    児玉誉士夫という人は、ロッキード事件当時、重病のため何も語れなかった。なのに1989年死去って、どういうこと?

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    2018年05月18日
  • 老後破産―長寿という悪夢―(新潮文庫)

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    一握りの準備万端の層を除き誰にも起こり得る老後破産という現実。社会の移り変わりに追いついていない社会保障制度の設計の不備・綻びという問題はあるが、本質はもっと根深いところにある。それはゆとりがなくなりつつある日本の公助、共助の限界。若い頃放蕩を尽くしたような人には責任を問うて見捨てる?コツコツ働いてきたのに介護や体調不良で貧困に陥った責任のない人は助ける? 選別はできないしそもそも選別しても増え続ける高齢貧困者を助ける体力が日本に残っているのかという問題が…

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    2018年05月13日
  • 消えた21億円を追え ロッキード事件 40年目のスクープ

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    ロッキード事件は、名前は知っていたけど、詳細は知らなかった。民間機ではなく軍用機だったとしたら・・・5億円ではなく、20億?いや30億円??政治と金の原点を見た気がする。

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    2018年05月12日
  • 縮小ニッポンの衝撃

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    根本的な解決には子育て支援、税制改革など何より人口が維持できる政策が大事なのに、それをなおざりンしておいて日本の中でパイを奪い合っているのが現状。縮小を前提にした対策を考えるのが現実的か…。人口が減っても国力を失わない方法ってないかなあ

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    2018年05月11日
  • 縮小ニッポンの衝撃

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    自衛隊増強だの、オリンピックだの、お金をかけるよりも、女の人が、子供を産みやすい環境を整えて、人口増加を図るあらゆる政策をすべきだと思う。待った無し。日銀がどんなに金利上げようと思っても、貯蓄に走りたくなると思う。不安だから。安心してお産できる環境を!

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    2018年08月29日
  • 縮小ニッポンの衝撃

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    結論としてはお先真っ暗で先がないということか。今あるサービスは完全には受けられないので、真に必要なもののみを取捨選択していかなければならないよね。

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    2018年04月23日
  • 人工知能の「最適解」と人間の選択

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    NHKスペシャルで2017年に放送された「人工知能 天使か悪魔か」で放送された内容や放送では深く語れなかった取材時のエピソードや背景などが紹介されている。

    将棋の佐藤名人とAIが将棋勝負が話の中心になっており、文字からも勝負の臨場感が伝わってきた。

    実はこの放送は見ていなかったが、見ていなかったことを後悔してしまうくらい面白かった。

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    2018年04月22日
  • ウイルス大感染時代

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    世界的な交通網の発達や、医療の進歩で人類の寿命が伸びたことで、人類の脅威として常に注目を浴びるウイルス感染症。ここに焦点をあてたNHKの番組の書籍版です。

    当初番組ではジカ熱に焦点を当てようとしていたとのことですが、取材を進めるにつれより重大な脅威として浮かび上がってきたのはインフルエンザウイルスであり、それを柱に据えた一冊になっています。

    病原性の高さなど、インフルエンザウイルスが注目される理由はいくつかありますが、その最大の理由として「インフルエンザが最大の人獣共通感染症」であるという点があげられています。インフルエンザウイルスは、よく知られているヒト、鳥、豚だけではなく、犬、猫、馬、

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    2018年04月07日
  • 健康格差 あなたの寿命は社会が決める

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    健康格差は自己責任か?社会の問題か? 努力して健康を保っている側からすれば不摂生による不健康は自己責任に見える。しかし、自助努力ではどうにもならないケースがありだれもが困る側になる可能性があるとするとセーフティネットは必要。不況が続く中他人を思いやる余裕がなくなっているなあと感じる。

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    2018年04月07日
  • 健康格差 あなたの寿命は社会が決める

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    都道府県別で、3歳の平均寿命の差が出ている。
    これは、結構、衝撃的な数字ではないだろうか。
    日本では、地域・個人レベルでの「健康格差」が広がっている。

    WHOは健康格差が生まれる要因を、所得、地域、雇用形態、家族構成と指摘している。
    ぶしつけに言えば、所得が低く、地域GDPも平均より低く、雇用形態も非正規・無職、
    家族もいないならば、短命になるということだ。

    最終章は、「健康格差」は、「自己責任か」というテーマで、
    一般人や俳優、専門家の意見交換がある。
    いまだに、健康は、自己責任によるものだと意識が強いと感じた。

    健康格差が広がると、社会保障費が増えるということは、
    想像がつく。これは

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    2018年03月24日
  • 老後破産―長寿という悪夢―(新潮文庫)

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    生活保護受給者以下の年金生活者の実態を描いており、未婚化・独身化が進んだ日本では、このノンフィクションが他人事と言い切れる人は少ないはずであり、全世帯が読むべきと言っても言い過ぎでない。
    このノンフィクションが、過去の話にならなければ日本に未来はない。
    この論点へスポットを当てた、NHK、本当に素晴らしい。

    生活保護保護以下の必要最低限の年金で、食費も事欠く貧困に落ちてしまった人達の、迷惑をかけたくないなどの自責の本音は、心に刺さり、そして、自己防衛を真剣に考えるきっかけとなった。

    運用しましょう!貯金しましょう!保険入りましょう!というオチの巷に溢れたファイナンシャルプランナー兼、評論家

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    2018年03月23日
  • 健康格差 あなたの寿命は社会が決める

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    ジャーナリスト魂本
    学会主導ガイドラインベースの生活習慣病に対する生活指導なんてほんと薄っぺらいと自覚する一冊。

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    2018年03月18日