NHKスペシャル取材班のレビュー一覧
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現在は夫婦で生活していたり、兄弟や親子で生活していても、何かの出来事で一人になり、それに病気や認知症が起きてくると、とたんに一人で生活することができなくなり、病院に入院したとしても、退院後に受け入れてくれる施設が極端に少ない。国民年金を満額もらっていても月に7万円弱では介護施設の費用には到底足りない。最後には生活保護というパターンになる。なんとかまじめに働いてきた老人がほっとして生きていける世の中の仕組みにならないものだろうか。現在、より在宅介護の方に舵が切られているいるように思える。独居老人が増えている状態と逆行しているような政策だ。
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人口減少によって、地域社会が立ちゆかなくなる日本の未来を、現状の夕張や豊島区から考察した本。"これを読むと日本全体が「撤退戦」となるのも時間の問題だと思う。今まであれば、60~70になれば年齢で死んでいくので「撤退戦」にそこまで付き合わなくても死んでいくのだが、どうも我々の世代は、60~70になっても働かなければならない。"実際に、この本で「撤退戦」をしている人達は70歳以上がほとんどだ。これほどの年代になっても働いて、地域の撤退戦をしなければならない。こういう議論になると「移民」の話が出てくるのだけど、そもそもその頃の日本は移民の皆さんに選んでいただける国になるのかどうかも不安だ。
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NHKの特集番組のメイキングという体でわかりやすい。
なぜ新型インフルエンザが恐ろしいのか、なぜ防げないのか、パンデミックや大被害を防ぐためにどのような研究や努力がなされているのか、ということについてよく理解できた。
政治も科学も重要だ。直接関わらない我々にできることは少ない。
ところで自分はインフルエンザの予防接種には2つほど疑問があってあまり積極的には受けてないんだけど、1つ目の、なんで何回も同じものを毎年受けないといけないの? 免疫って1度付いたらある程度の期間は有効のはずだよね、って疑問についてはだいたい理解できたつもり。
もう1つの、そのワクチン、ほんとにこれから流行る型に有効なの? って疑問はまだ解けない。 -
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NHK出版の本。
がん治療の最新技術である、プレシジョンメディシンを紹介している。
これまでの治療と異なり、遺伝子の情報をもとに適切な薬を処方する手法。臓器の部位別に薬が決められていた従来の方法に対して、プレシジョンメディシンでは、がんを引き起こす遺伝子の種類によって処方する薬を変える。したがって、異なる臓器に対して、同じ薬を処方するケースもありうる。この手法の大きなメリットは、ピンポイントでがん細胞に効くために、余分な副作用がないこと、また、遺伝の情報をベースにして事前の効果予測か可能なことだろう。
まだすべての治療に対して薬が存在するわけではなく、さらに、保険が適用されないケースが多い。非常に効果的で夢のような治療法。法整備ふくめて早く普及してほしい。 -
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厚生労働省が発表した統計によると、
躁うつ病にかかる患者は94年時では43.3万人、
14年時では111.4万人と、
20年で2.6倍になっています。
認知件数が増えたというよりも、やはり社会環境の変化によって
、絶対数が増えたと思います。
日本社会は、ますます利便性を追求していますが、
その歪みが、個人が受けるストレスとして、
多くの日本人に精神疾患の増加として、現れています。
ストレスで、うつ病になる。
(ある見方では)うつ病は、慢性ストレス性精神疾患と言います。
よって自分にふりかかるストレスが何なのか、見極め、そして
日々の生活習慣を見直す必要があります。
この著作では、まずストレスチェック(ライフイベントにおける)
を行うように勧めています。
このチェック表は、かなり使えると思いました。
項目によって、ストレス指数が全然違います。
不謹慎ですが、配偶者の死などは、感じるストレスの中で、
最も高い部類に入っています。(また不謹慎な言い方ですが)これを知っていれば、
似たような状況になった場合の対策を講じることができます。
そして、ストレス対策として、
コーピングや運動
マインドフルネス
を取り上げています。
コーピングなら(一つの方法として)、自分にとって、
気分が上がる行動をリストアップし、
実際に行動して、10点満点で採点する。
得点が高ければ、それは自分にとって、ストレスを軽減できる、
行動となる。
そして、そのリストを意識的に増やしていくようにする。
自分のストレスを「観察」する習慣、そして、
「対応」するという意志と行動を徹底的に行なう。
ストレスキラーの背景にあるのは、
もはや、誰も自分も守ってくれない、
自分の身は自分で守らなければいけないという
社会状況になっているからだと思います。
職場などで発生するパワハラ(いじめ、いやがらせ)などは、
増加し続けています。
いついかなるストレスが来るかわからない。
カラダの健康に気をつけて、
バランスの良い食事を心がけるように、
普段から精神の健康を保つために、いかにストレスと付き合うか、
という、今の日本人の誰もが考えなければいけないことへの、
対処療法が、分かり易く書かれています。 -
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がんの治療は、外科手術、抗がん剤、放射線治療の3つが代表的だった。
その中で、プレシジションメディスン(精密医療)が注目されている。
本書は、そのことに注目して取材をしている。
それは、がんの個性を重視した医療への転換である。
がんを起こしている遺伝子によって、がんを分類する時代に入った。
個々のがん細胞の遺伝子変異に対応した新薬の登場。
がんに個性があるように、がんと闘う患者にも個性がある。
がんの最先端とは?
遺伝子解析によるがんの診断。
人工知能とプレシジションメディカル。
人の体は 37兆個の細胞からできている。
人の遺伝子は、2万数千個ある。
がんの遺伝子は、数百個あるとされている。
そのうち 100以上の遺伝子について調べる検査が保険で認められるところまで来ている。
小細胞がん。非小細胞がん。
がんとは、正常な細胞の遺伝子に傷がついて変異を起こし、異常な細胞になることで発生し、その異常な細胞が無制限に増えてしまう病気である。
245の病院と16の製薬会社が参加して、がん治療を行なっている。
スクラムジャパンが対象としているのは、肺がん、大腸がん、胃がん、食道がん、膵がん、肝細胞がん、胆道がんである。
治療効果の期待できる薬が存在する遺伝子変異の数はおよそ二十数個。
がんが 分子標的薬に対して、免疫を持ち始めた。
分子標的薬とは、がん細胞が持つ分子を標的にして、がんを攻撃する。標的とする分子は、主にがん細胞の異常増殖を促している異常なタンパク質。いわば、がん細胞を増殖する。分子標的薬は、その異常なタンパク質と結合して働きを抑え込み、がん細胞の増殖を抑え込む。
現在 保険適用になっている分子標的薬は50種類。海外も含めると80種類となっている。
殺細胞性の抗がん剤、細胞障害性の抗がん剤。
治るためならば、つらい副作用は我慢すると考えがあった。
「がんは治らないが寿命がのびる」
「寿命は延びないけれども、がんが小さくなり、体が楽になる可能性がある」
免疫細胞は、自分と自分以外のものを区別して、自分以外のものを攻撃して排除する働きをする。
免疫細胞は、敵への攻撃を止めるブレーキボタンを持っている。
これは、免疫細胞が暴走したり、自分の体を攻撃したりしないようにするためだと考えている。
免疫チェックポイント阻害剤は、がん細胞が免疫細胞のブレーキボタンを押すことができなくなり、ガン細胞に対する免疫細胞の攻撃力が復活する。
オブジーボ、ヤーボイ、キイトルーダの3種類。
免疫チェックポイント阻害剤の特徴は、効き目が長く持続する。
また、今日朝れた、免疫細胞が、暴走して副作用が起こる。
分子標的薬は、がんが耐性を獲得して、早ければ半年、長くて数年で効かなくなる。
免疫チェックポイント阻害剤は、遺伝子変異の数が多いがんに対して効きやすい。
がん治療が、臓器別から、遺伝子変異別へと変わりつつある。
日本の医療制度は、保険診療と自由診療を同時に行う混合医療ができない仕組みなっている。
日本では、認可されていなければ、自由診療となる。
アメリカでは、医師が規定の書類に記入して届け出れば、薬の適応外使用ができる。 -
Posted by ブクログ
これはホラー以上にホラーですが創作ではなく、これから日本という国自体が直面する問題を真正面から描いた絶望ジェットコースターの姿図です。2025年に団塊の世代が一斉に後期高齢者になる。これから人口減少の断崖絶壁を目隠しした状態で降りていかなければならない僕たちは、そこから目を逸らして東京オリンピック迄の景気のいい話でごまかしてはいないだろうか。一時的なカンフル剤として日本国内にあるお金をぐるぐる回して好景気だと言っているだけなのではないか。既に始まっている地方の自治体の消滅の危機に対応するのは結局現地での自助努力でという事になりそうだし、都市部で吸い上げたお金を地方に配分する現システムも、日本の人口減少によって機能しなくなる事は明白のようであります。
最近TVで良くやっている「日本の技術凄いぜ万歳万歳」というものもそろそろ止めて、これからどうしたらいいのか真摯に考える時期に来ている気がしました。
相当なパンチ力のある本で、これからの先行きがどんどん不透明になっていく中でどれだけ希望見いだせるのか。もう綺麗ごとや右から左へお金を動かして誤魔化すことは不可能な段階に来ている事がよく分かります。
大都会の大都市である豊島区が消滅可能性都市になっている事を示し、既に破綻したレアケースとなっている夕張市に破綻後の日本国の未来を見せ、地域での組織運営の良モデルケースとしての島根県雲南市で未来の日本の在り方の一端を垣間見せる。
最終的に答えなんていうものは未来にしかないし、一市民としては自分の家族やその周囲の人達と協調しながらなんとか乗り越えていくしかない事態です。怖い未来ですがオカルトではなく純然たる事実です。知らなくても未来は来てしまいますが、みんな読んだ方がいいと思います。