NHKスペシャル取材班のレビュー一覧

  • 縮小ニッポンの衝撃

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    内田樹の「撤退論」を読んで以来、人口減の日本の在り方を考えているので、積読していたこの本も読んでみた。

    東京オリンピック前の本ではあるが、人口減少の具体的な都市の実例が出ていて、今読んでも衝撃は同じ。
    いや、出生率がこの時よりも下がったので、さらに悪化していると考えた方がよさそう。

    東京の豊島区は池袋のある若者の街、と言うイメージだったが、低所得の若者が仕事を求めて流入することで人口を保っているだけで、実のところは、数十年後は彼らが単身高齢者となり、区の財政を圧迫するであろうということ。
    東京ですら!

    また、限界集落で暮らす高齢者のためのインフラ整備に莫大なコストがかかり、自分が暮らした

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    2022年11月03日
  • 老人漂流社会

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    NHKスペシャル『老人漂流社会』の書籍化である。2013年11月に発刊された本書を2014年1月に購入したが読まずに本棚に飾ってあった。
    足立区の事件から始まる「消えた高齢者問題」が話題になったのは2010年であった。当時、『無縁社会』という本も出版された。その延長にあるのが本書である。
    高齢者が行き場を失った社会。それは「老い」と「死」から目を背けてきた現代社会の一つの帰結であろう。都市化した社会の当然の帰結であろう。
    なぜなら「老い」や「死」は自然の理であり、都市とは相性が悪いからだ。
    この問題の根本的な解決は「価値観の転換」であろう。誰しもが老い、いずれは死ぬという当たり前のことを前提に

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    2022年09月09日
  • 42.195kmの科学 マラソン「つま先着地」vs「かかと着地」

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    つま先着地が速い理由やアフリカ勢が強い理由は分かった。けど、結局、調べたデータを日本人にどう当てはめて、こうしていくべきというのがないのが残念。

    つま先のほうがいい。
    しかし、日本人は慣れてないから怪我しやすい。
    アフリカ人は子供の頃から裸足で生活してるからつま先着地になれてる。
    だから、つま先着地をしても大丈夫。
    って書いてあるだけ。

    血液採取や心肺機能を色々調べたのに、調べた結果が書いてあるだけで、結局この本のテーマは何やったんやろうか。

    調査してることは興味深いけど、本の内容とタイトルが一致してないから、ズバッとこなかったかな。

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    2022年09月02日
  • 少年ゲリラ兵の告白―陸軍中野学校が作った沖縄秘密部隊―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    文章の構成、取材の精度としては、優れていると感じた。
    難しい取材対象と題材に対して、かなり根気強く正確にヒアリングしてあり、一冊の書籍にまとめ上げているNHKスペシャル取材班に敬意を表する。
    こういった書籍のおかげで、世に出回ることがなかった情報をつぶさにキャッチすることができる。

    一方で、ヒアリング対象者の発言に織り交ぜながら、著者の主観や類推を織り交ぜている箇所が多々あり、読者をミスリードするおそれはないのか、やや懸念する作りとなっていた。
    著者が個人名なり、主義主張が明確であればそれを含めて読者は解釈をできるが、
    「NHK取材班」という著者の主観や類推をどのように解釈すればいいのか、や

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    2022年07月18日
  • 「母親に、死んで欲しい」―介護殺人・当事者たちの告白―

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    時々ニュースを見ては
    なぜ そこの手前で助けを求めなかったのだろうと
    思ったりしていました。

    実際に自分は 介護をした事がないので
    本当の気持ちはわかりませんでした。

    ニュースでは 話題性のありそうな事件のみ取り上げられていますので
    実際の傾向などは わかりませんでしたが
    この取材では 配偶者、子供、そして 孫 、
    更に 男性も女性も 全ての人が 加害者と なりえる事がわかりました。

    長年の つらさもあるでしょうけど
    短期でも 急に親や 配偶者の 変化に 戸惑い
    介護者が 自分を失って行ってしまう事もわかりました。

    大抵は 自分がと いう感じで 家の中で終らせてしまう。
    他の家族には 

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    2022年07月06日
  • 2030 未来への分岐点 Ⅰ 持続可能な世界は築けるのか

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    ネタバレ

    本書の内容もふまえ、環境問題の改善に向けた大きな課題として以下を頭の中にとどめておきたい。

    ①経済性
    経済的なインセンティブが誤っており、地球を破壊するやり方のほうが利益を得られることが現在の問題を引き起こし、なおかつ劇的な改善が難しい要因の大きな一つとなっていると感じる。対策としては、地球を破壊するやり方にコストを反映させる?暮らしの金額的負担が増えて難しい・・・。地球にやさしいやり方に補助金を出す?すでにやってるが、部分的かつ財源は税金。

    ②進行スピード
    やはり人々の目先の生活には影響がない、目先の利益を追い求めることが大多数の人たちがすぐに動こうとしない大きな理由になっている。

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    2022年06月25日
  • キラーストレス 心と体をどう守るか

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    ストレスが心を蝕む、というのはイメージしやすいが
    体にどう影響するのか、具体的に書かれており
    ストレスの怖さを改めて感じた。

    対処法についても実践しやすい方法が列挙されており
    番組サイトのストレスチェックも役立つ(高得点をたたきだしてもうた)。

    対処法を実践中。本はしまわず目に付くところに置いてある。

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    2022年07月09日
  • やばいデジタル “現実”が飲み込まれる日

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    なるほどな。怖いな。
    でも、どうする事も出来ないな。
    せめて、踊らされることの無いように。
    そんな感じですかね。
    読んでおいて良かったと思います。

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    2022年01月11日
  • 老後破産―長寿という悪夢―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    老後破産に至った方のインタビューを通して、彼らの現状、老後破産に至った要因を取り上げているが、全員共通した要因があり、自分自身の将来を考える上で参考になる。
    ①厚生年金に未加入:ほとんどの方は自営、もしくは厚生年金加入期間が短く、未加入であり、国民年金のみでやりくりしている。(国民年金も満額で無い事例も)
    ②生活保護をもらえないと思い込んでいる。もしくは、貯金が多少あるために一度追い返されている。
    ③完全に孤立している。生活を見守る方がいない。
    ④支援者がいるが、それによって、かえって公的支援が受けにくく合っているケース
    ⑤病気になり、働けない

    現時点で老後を迎えている世代は比較的年金などに

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    2022年01月01日
  • 地方議員は必要か 3万2千人の大アンケート

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    市議会議員を間近で2年間見てきたので、本書で紹介されている議員実態はよく理解できた。
    結論としてはそれでも地方議員は必要だと思う。

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    2021年11月14日
  • 人生の終い方 自分と大切な人のためにできること

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    誰にでも訪れる死。
    産まれた以上、避けて通ることはできない。
    それについて、しっかり考えることは、いくつの人にとっても大切なことだと思う。

    今まで、死にたくなるほど辛い、そう思うことは何度もあった。
    でも死にたくなる、と死ぬのが目前、は全く違う。
    亡くなった身内のことを考え忘れることなく、この先も生きていかなければ、と思った。

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    2021年11月11日
  • 老後破産―長寿という悪夢―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2014年nhkスペシャルで放送された”老後破産”を書籍化したもの。
    ショッキングは話がこれでもかと出て来る。
    ・年収120万円以内、家無し、貯金無しで生活保護が受けられるが、貯金が無くなる事の恐怖はこたえられないという。
    ・皆我慢して、1食100円の食事で凌いでいる。
    ・病気になってから転落するケースが多い 医者には行けない
    ・介護サービスも高くて利用できない。

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    2021年10月27日
  • 老後破産―長寿という悪夢―(新潮文庫)

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    健康を害して貧困に堕ちる。使いやすいセーフティネットの構築が必要かな。母親が介護一歩手前ということもあり考えさせられる。

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    2021年08月30日
  • 42.195kmの科学 マラソン「つま先着地」vs「かかと着地」

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    ネタバレ

    NHKスペシャルの取材を、ベースにマラソン世界記録保持者の身体的特徴を科学的に分析するとともに、彼らの育った環境なども含め、多角的に考察した本。
    1km3分弱のスピードで42km走り続けられるようなトップランナーは、そもそも一般人とは体の造りが違うとは思っていたが、最大摂取酸素量が大きいとか乳酸がたまりにくい傾向にあるらしい。
    とはいえ、マラソンの身体的な過酷さは半端なく、完走後に血尿が出ることも。世界記録保持者たちが、心理面、体の調子を含め"すべてがパーフェクトでなければ勝てない"と言うのも頷ける。

    スポーツの記録は技術の進歩もあってどんどん進化していると思っていたが、

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    2021年08月09日
  • やばいデジタル “現実”が飲み込まれる日

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    NHK番組の本。フェイクニュース、デジタル監視、デジタルツイン、プライバシーデータ活用の問題など、番組で紹介できなかった部分も含む。 インターネットスマホの普及により便利になった一方で、フェイクニュースが蔓延して社会問題になっている。 フェイクとリアルの境界があいまいになって、ネットリテラシーの低い人は何が正しいか判断できず、自分の嗜好に合う人の情報や誤った情報を鵜呑みにする傾向になってきている。 また、ビッグデータを活用すると、個人の行動を推定することができるため監視ツールに利用することもできる。 読んでいてこの先の展開が恐ろしくなってきた。
    昨年中国スマホの情報流出の危険性が話題になったけ

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    2021年08月05日
  • キラーストレス 心と体をどう守るか

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    ストレスによるメリットとデメリットがある。
    自分がどんなストレスを抱えていて、どうしたらそのストレスを取り除くことができるかを知ることが大切。
    それが自分の力で変えられるものなのか、環境を変えてしまわないといけないのかは場合によるが、
    対策を自分で取れないといけない。
    対策の仕方も書いてある。

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    2021年05月29日
  • 老後破産―長寿という悪夢―(新潮文庫)

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    日本の社会保障制度が機能不全に陥りかけている様子がよく分かった。
    分かったけど、今の日本にそれを打開する策が残されているのだろうか。
    結局のところ自己責任論に回帰してより一層冷え冷えとした社会になっていってしまうのではないだろうか。

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    2021年04月12日
  • 半グレ―反社会勢力の実像―(新潮新書)

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    NHKスペシャル取材班による取材記録の書籍化。テレビ番組も見たことがある。テレビでは放映されていない取材内容が書かれており、テレビより内容は充実している。ただ、臆面も無く(違法なことは何もやっていないとうそぶいて)、顔出しで取材を受けていた「半グレ」のふてぶてしさなどは、テレビでないと伝わらない。中国残留孤児2世によって結成された「怒羅権」の最初のメンバーへのインタビューは圧巻。

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    2021年04月10日
  • 老後破産―長寿という悪夢―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    老後破産
    長寿という悪夢

    著者 NHKスペシャル取材班
    2015年7月10日発行
    新潮社


    今年は「下流老人」という文字も目についたが、こちらは「老後破産」。2014年9月に放送されたNHKスペシャル「老人漂流社会~“老後破産”の現実~」をベースに、番組で紹介しきれなった高齢者の例を含めてまとめた本。「老後破産」は番組プロデューサーの造語だが、こちらもしばしば見かける言葉になった。
    年金収入だけでは生活できず、わずかな蓄えを減らしながら暮らす高齢者。いずれ底つきることは分かっているが、何も出来ない。1日1食しか食べないとか、2束100円のそうめんのようなもので食いつないだりとか、もちろんだ

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    2021年03月17日
  • 睡眠負債 “ちょっと寝不足”が命を縮める

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    睡眠の重要性をあらためて再確認。特に認知症リスク、がんリスクについては気になる。最近、夜中に目が覚める&早く目が覚めすぎてしまう。肩を痛めてせいか、アップルウォッチでモニターしている睡眠の質や量も十分でない。寝つきはいいんだけどなあ。寝酒が悪いのはわかっているんだけどやめられない。

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    2021年03月14日