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2020年の1年間で生み出されたデータ量は「59,000,000,000,000GB」。
これは、YouTubeの高画質動画57億年分にも相当する。
デジタルは、私たちの社会をさらに自由に、豊かにしてくれる――。
しかし、それが実にはかない願望であったことを、私たちはいま実感させられている。
SNSの広がりは「真実」と「フェイク」の境界をあいまいにし、私たちは「フェイク」に踊らされるようになった。
文脈を失い、断片化された情報は、それがデマであってもまるで真実であるかのように、「いいね」がつけられ、世界中に拡散されていく。
ビッグデータに蓄えられた検索履歴は、私たち以上に私たちのことを知り尽くしたデータ=「デジタルツイン」となり、私たちのプライバシーを丸裸になりつつある。
にもかかわらず、私たちは、デジタルの恩恵から逃れられないのだ。
フェイクが横行し、プライバシーが剥奪され、リアルはデジタルに侵食される――。不自由で非民主主義的な世界を、私たちはどう生きるべきか。
「フェイクによって何が奪われているのか」「便利さと引き換えにどのようにプライバシーを受け渡してしまっているのか」という2つの問題意識をもとに、2020年4月5日、12日に「NHKスペシャル デジタルVSリアル」というシリーズ番組を全2回で放送した。
この放送だけでは伝えきれなかった取材内容をふんだんに盛り込み、現代のデジタル世界を紐解いていくというのが、この本の狙いである。
Posted by ブクログ 2023年05月20日
【きっかけ・目的】
デジタルは便利だと思う。スマートフォン、人とモノを繋ぐIToO技術であったり。
1995年にマイクロソフトがWindows95をリリースして以降、すごくネット技術は向上した。日々の生活に欠かせないものになった。
個人的には、今年になってからテレビ、新聞、ラジオ、読書、ネット決済...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月13日
スマホとSNSをはじめとするデジタル世界の進歩は日進月歩。その影響力を管理することはできず、当然対応は後手になる。フェイクにどう対応していくのかには時間がかかりそうだ。それ以上に驚くのはデジタルツイン。便利なツールを使えば使うほど、デジタルツインの確立精度は高まる。本書の例ではプライバシーは露わにさ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月13日
本書は、2020年4月に放映されたNHKスペシャル「デジタルVSリアル/第1回 フェイクに奪われる“私”」及び「第2回 さよならプライバシー」の取材を基に、番組で取り上げられなかった内容を含めて書籍化したものである。
あらゆるもののデジタル化が急速に進む今、我々はどのような世界に住んでいるのか? 取...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月06日
デジタル上の私と、リアルの私。
検索履歴や位置情報などのデジタル上の情報から、
リアルな私は暴かれる。
※性別、年収、名前、住所、趣味など
プライバシーと情報の売買。
情報を売買すること、個人情報を元にした広告は、
今が全盛期で、今後は縮小していくのかなと思いました。
それはプライバシーの方が...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月06日
「デジタル空間に残したデータから自らのプライバシーがあらわになったことに不安を感じつつも、便利さを手放すことはできない」(あとがきより)
これが本書を読み終わった時の正直な感想だった。
NHK取材班が番組作成にあたって取材した様々な人のエピソードや出来事が記載されているが、印象的だったのは、①デジタ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月02日
最近いろんなところで話題になっている、ネット上でのフェイクニュースやフェイク動画に関して解説した一冊。フェイク動画を実際に作っているエンジニアや、海外でフェイクビジネスを行っているという「フェイク王」の取材も収録されており面白い。中でも、ある人の9年分のグーグルの利用履歴を解析して、その人の職業・年...続きを読む
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