NHKスペシャル取材班のレビュー一覧
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ネタバレ南アフリカに出稼ぎにきた人の話のところは、実際にテレビで見ていた。
アフリカの希望の国、だってさ。
不法移民でも、国力をつけるために受け入れている国。そのせいで格差がすごい。
ケータイが日常に浸透したマサイ族。
ライオンが牛を食おうとしているのを見つけた人が、近所の人に電話しまくって、みんなでライオンを撃退した話はよかった。
西部劇みたいな世界と、現代のハイテクの融合。
ケータイのプリカを使って送金ができ、ケータイショップがプチ銀行のようになっている話には驚いた。家族を大事にする文化があり、それまでは出稼ぎをしていなかったけど、ケータイで話ができるから、男たちが出稼ぎに行くようになったということも。
アフリカには、中国人の進出が激しいと知っていたけれど、大卒で職にあぶれた人が必死になっているというのを知って、納得した。確かに大卒者は多すぎるから。しかし、彼らの住環境は、中国国内の出稼ぎ労働者と同じレベル、プレハブ小屋にバケツ。だけど、給料はばつぐんにいい。3~5年働いて中国に戻って、家が建つレベルだとか。アフリカの現地の人からは、大卒のインテリが田舎の第一線で働いてくれていると感謝されてもいるという。すごいわ。
ルワンダの内戦の話もすごい。いまや、出戻り族が政治を動かし、ものすごい経済復興をしているとか。だからこそ、二つの民族が未だにいがみあってる。けど、それでは国が発展しないから、協力しあおうという動きもあるけど、なかなかうまくいかないらしい。それってアメリカの白人と黒人がたどってきた道と同じじゃないか。歴史は各地で繰り返すのだな。
アフリカのどこだかの国で漁業が盛んだとか。けど、魚をとりすぎて、ピンチという話や、アイスランドの噴火の影響で出荷できないとかもすごい。グローバル、ボーダレスな世の中なんだなあ、と。 -
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リーマンショック以降も独自の経済発展を続けるアフリカ諸国。その現状を追ったNHK取材班によるレポート。
日本からは遠く、その実態が知られていないアフリカの今がわかる。
ひとつは情報革命。
携帯とインターネットの活用で天然資源や農産物の国際価格などの情報を得ることで、先進国の搾取による貧困から抜け出しそうという動き。中でも携帯電話を使いこなすマサイ族のエピソードには驚いた。
次に政治的な安定への動き。
中でも内戦による傷跡が残るウガンダで、ツチ族とフツ族との融和を目指す農園主のエピソードは涙なしには読めなかった。
そして経済発展の影に潜む問題点。
経済破綻した国からの難民を安価な労働力として発展を続ける「持続可能」でない経済。これは資本主義全体が抱える問題でもある。
アフリカはまだまだ何が起こるかわからない危うさを秘めている。 -
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BSの番組で富雄丸山古墳の話が合った。本屋でも歴史雑誌に謎の四世紀の特集があり、新しい情報収集と思い、手を出してみた。
邪馬台国の特定については、畿内説と北九州説の両論併記。畿内説の場合は北九州まで含む広域説を説く。それは考えたことが無かった。しかし、纒向遺跡に九州の土器など発掘されているんだろうか。
頭を捻るのは「前方後方墳」を狗奴国のものとした処。当該の番組を見ているんだけど、ホント莫迦じゃないの。何でトンデモ説を唱えるバカ学者を取り上げるかねえ。NHKはときどきこういうことやっちゃうんだよなあ。p137の前方後円墳と前方後方墳の分布図を見れば、殆どおなじ場所にある。つまり、本来は前方後円墳を作る処を何らかの理由で前方後方墳を作ってしまったと考えるべき。例えば、円墳部分を築くのが面倒だったとか。第一、大和勢力が大陸の土木技術を知って古墳を築いたとしているのに、どうやって狗奴国はその知識を得たんだか。
狗奴国のクコチヒクは、熊本の菊池郷にいた熊襲の菊池彦と考えるのが、真っ当だと思う。僕は邪馬台国北九州説支持。
富雄丸山古墳の紹介や倭の五王については頭の整理になった。 -
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ネタバレ考古資料・鏡・刀剣・地名・外交関係を丹念に追いながら、列島と大陸の「連綿とした交流・権力継承」を重視した本書、NHKだから左翼的偏見書籍じゃねえか?という私の偏見は空振りな一冊
2024年放送のNHKスペシャル「古代史ミステリー」を加筆し「グローバルヒストリーの視点」で邪馬台国・ヤマト王権の成立を描く
「邪馬台国と古代中国」最新の発掘・AI解析・DNA分析紹介、魏・呉との戦略的交渉(曹真・司馬懿・孫権)、鏡の伝来、七支刀の百済外交、特に「卑弥呼のグローバル戦略」や「狗奴国との争い」を三国志史料と考古資料で再構成⇨「敵の敵は味方」
考古資料の重視:丸山古墳や古墳出土品の分析のように、具体的な遺物(鏡・剣・鉄器)を軸に語り、AIを使った未知古墳調査や大規模実験の成果もたまらりません
邪馬台国連合(なんじゃこりゃ)からヤマト王権への移行を、最近は纏向の地がヤマト(邪馬台=倭=日本)と考えている事と符合するか思いつつ読み進めた
空白の4世紀を「技術革新の時代」として解説、製鉄(タタラ)や加耶・百済文物交流も満足だが、グローバルヒストリーと銘打ち「白村江(663年)」あたりまでの百済・新羅・唐との7世紀外交の文脈が薄めで「百済王族末裔」や「任那条」などの朝鮮半島側資料との絡みも、もう少し欲しかったところ・・・NHKは避けるのかなw -
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「最終結論、邪馬台国は阿波にあった」を読んで信憑性他あるなぁと感じて別の視点の本も読もうと選書。やはり九州説も奈良説も少し弱い。魏志倭人伝に書かれてある旅順の方向や日数が間違えていたという解釈はさすがに強引すぎないかと思う。
また、九州、奈良どちらも古墳や埋蔵物から当時かなりの権力者がいた事は事実だと思うが=邪馬台国がそこにあったという判断は多少尚早気味と感じる。というのもそもそも邪馬台国がどこまで中央集権的に倭国を支配できていたのかによると思う。邪馬台国は対外的に存在はしていたのは事実であるだろうが倭国内での立場や地位がどのようだったかは想像の範疇を出ない。
そして、これだけ調べてもまだ決着がついていないところがこの古代史の魅力なのかと思う。
こうなると調べまくって事実を明らかにしてほしい。でないと阿波説を推しちゃうなあ。 -
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特定の説の解明の目指すではなく、最新の研究成果を、グローバルの視点を交えて紹介している。
次の視点・知識を得ることができた。
・狩猟から農耕への移行により、生態系や他者を支配するという観念が強化された可能性。
・AIにより、これまで人間の目では特定できていなかった古墳が見つかっていること。これを支えるデジタルデータ作成に研究者が根気強く取り組んでいること。
・古墳を築造の基礎技術、馬は、古墳時代の日本にとっては外来のイノベーションであり、大きなインパクトであったこと。
・中国の古い地理観では、日本の東西と南北が逆転している事例があること。(これは、例の魏志倭人伝の邪馬台国への道のりの解釈に影響はないのか?) -
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・書名:新・古代史 グローバルヒストリーで迫る邪馬台国、ヤマト王権
・著者:NHKスペシャル取材班
・出版社:NHK出版
・内容:
考古学・文献史学・自然科学(年代測定やDNA分析)などの成果を横断し、日本列島の古代史を「東アジアの一部」として再配置する一冊。邪馬台国論争やヤマト王権の形成を、国内事情だけでなく、朝鮮半島・中国との交流史の中で読み直す。
邪馬台国やヤマト王権というテーマは、つい「日本史の内輪話」になりがちですが、本書はその癖を丁寧に外してきます。グローバルヒストリーという枠組みを掲げ、資料の読み替えや最新研究を紹介しながら、列島史を東アジア史の連続線上に置く。その視点自体が、まず新鮮でした。
とりわけ印象に残ったのは、前方後円墳の扱いです。日本に固有だと思い込んでいた前方後円墳が、実は朝鮮半島(とくに韓国南部)にも相当数確認されている、という事実。日本だけの文化ではなく、当時の政治的・人的ネットワークの広がりの中で理解すべきだと示され驚きました。
※この点は、日韓双方の考古学調査報告に基づく分布データの提示が根拠として挙げられています。
一方で、批判的に感じた点もあります。研究成果を分かりやすく編み直す力は高い反面、個々の学説の対立点がやや平板に整理されている印象も受けました。たとえば、邪馬台国の比定地をめぐる議論では、主要説の要点は押さえられているものの、反証の強弱や学界内での評価の差異までは十分に掘り下げられていません。新書という制約上やむを得ないとはいえ、踏み込みを期待する読者には物足りなさが残るでしょう。
※この評価は、各説の紹介が要約中心で、一次資料批判や方法論の詳細が省略されている点に基づきます。
総じて、本書は「結論を断言する本」ではなく、「前提を組み替える本」だと感じました。邪馬台国がどこにあったのか、という一点勝負から距離を取り、当時の東アジア世界の動きの中で列島社会がどう変容したのかを考える。その視野の広さが、読後に静かな余韻を残します。歴史の謎解きというより、地図を広げ直す作業に近い読書体験でした。 -
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進学や就職で躓いてしまい、それがきっかけで引きこもり、脱する機会を掴めないままずるずる日々を過ごすうちにいつしか十年、二十年という歳月が過ぎてしまった…それが本書に登場する引きこもりのパターン。
家族も最初のうちは口を出すが、次第に引きこもりが常態化すると家族関係が「安定化」するケースもあり、そうなると変化を怖れて家族が外部からの働きかけを拒むようにもなるという。
本書でたびたび指摘されるが現代日本では引きこもりは家族内の問題とされている。引きこもりの子を「恥」と親が考えていれば他人に対して口を閉ざす。すると周囲は引きこもりの子がいるとは思わず、親に介護支援が必要になったり、あるいは亡くなってしまったとき初めてその存在が発見される。そうやって身内によって隠され、存在を消されてしまうことがこの問題のデリケートな点だと思う。 -
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地域で活動していると、必ず登場するのが議員である。都道府県議会議員と市町村議会議員、国会議員と合わせるとその三層構造で約3万2000人もの政治家がいるのだ。とくに目立つのは、不祥事や事件を起こす議員個人だったり、野次や乱闘などで荒れる議会といった、悪いイメージだ。だから、果たして地方議員は必要なのか?という議論が巻き起こることになる。
大多数の議員は、地域住民の元に何度も足を運んで意見を取り上げ、それを議会質問として首長や行政執行部に繋げる役割を担っている。そのため、議員のなり手は行政職員経験者や地区の顔役といった主に男性がなることが多い。とくに過疎地域に行くと、地方議員は高齢男性が何十年も続けているケースがほとんどで、選挙すら成立するかどうかのギリギリなところも多い。
地方議員は年間50日以下の議会のみが拘束されるため、報酬は政令指定都市を除くと年額2−300万円程度であり、専業で働くには厳しいところが大半だ。とくに子育てしているような現役世代には敬遠され、議会とは別の冠婚葬祭といった地域のイベントには顔を出す必要があるので、正直コスパは悪い。
地方においては、首長の権限は絶大である。役所というシンクタンク機能を人事によって掌握し、幹部職員を中心に地域内外の情報を吸い上げて判断する立場のため、議会としては別の論点で存在価値を見出す必要がある。それが地域住民と直接コミュニケーションを取り、ある程度の票と利害を共有する状態をつくりながら地区単位での意見を中央集権化する自治体の執行部に伝える、地方議員としての生き残り策と言える。