あらすじ
ダイエット、美容、糖尿病、うつ、アレルギー……あらゆるものが『腸内フローラ』に影響されていた!? 2015年、ブームを巻き起こした話題沸騰のNHKスペシャル、その番組制作者が放送では伝えきれなかった“真実”を書き下ろし、ついに書籍化です! 日々の暮らしに役立つお得情報から、私たちと細菌の深~い関係まで腸内フローラを徹底解説します。主婦と生活社刊
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Posted by ブクログ
腸内フローラを良くすると、痩せるし、若返るし、病気を防ぐし、良いことづくし!
もともと子供のアレルギーのためにと思って読んでみたけど、腸内フローラ凄すぎる。
小児科の先生に砂糖はダメとか野菜をたくさん食べなさいとは言われていたけど、こういうことだったのかと府に落ちました。
Posted by ブクログ
NHKの取材班が書いた本とのことだけど、かなり分かりやすく論理的かつ体系的にまとまっていて腑に落ちやすい。
この「NHK取材班」さん達の情報のまとめ方に脱帽です。
「腸内フローラの状態で太る太らないが決まる」
腸内の細菌の集合体のことを腸内フローラと言うが、この腸内フローラによって太りやすいか痩せやすいかが決まる。
同じものを同じだけ食べたとしても、腸内細菌叢の状態によって太るか太らないかで分かれる。
つまり肥満フローラと痩せフローラがあるということ。
「夢を追いかけてると貧乏になるのか」
それって夢「だけ」を追いかけてるからじゃない?
そしてお金が目的になってるからじゃない?
夢を追いかけながら他にもなにかやればいいと思うし、お金が手に入ったとしてもその夢が最高に楽しければ辞めないと思う。
日本人には海藻類を消化する「海藻消化菌」が住み着いていて海藻を消化しやすい腸内環境。
腸内環境を見てみると、日本人同士で比較すると共通点が少ないように見えても、外国人と比較するとかなり似ているのが分かる。
日本人ならではの腸内細菌を利用して、海藻類を食べ腸内環境を良くしよう。
Posted by ブクログ
「腸内フローラ」という単語、腸内細菌など、2015年前半、NHKスペシャルの番組後、一部の健康情報家の皆さんを中心に話題になっていました。
・私たちが今まで「個性」を呼んでいたもののなかには、じつは「腸内フローラの個性」が含まれています。
・腸内フローラは、「新たな臓器」です。
・肥満を防いでいるのは、腸内細菌が作る「短鎖脂肪酸」
・「短鎖脂肪酸」を作る最近は、野菜などの食物繊維が大好物!
・糖尿病は、肥満を防ぐ「短鎖脂肪酸」で改善できる!
・「短鎖脂肪酸」は腸内環境を整えてインスリンの分泌を促す
・肌のシワを改善する「エクオール」の原料は大豆!
・腸内細菌が作る「エクオール」は、がん予防効果が期待されている
・肥満になると増える腸内細菌は、がんを引き起こす
・腸内細菌が”謎の動脈硬化”の原因になる!
・将来的に乳酸菌のプロバイオティクスで防げる可能性も
・腸のバリア機能が弱くなると、糖尿病やがんになりやすくなる
・腸内細菌がいないと、脳は正常に発達できない
・腸内フローラしだいで、性格が変わる
・腸内細菌でうつ病を治療するための研究が進んでいる
・自閉症の治療に、腸内細菌を役立てようという研究が進んでいる
まさに、腸内細菌、腸内フローラ万能的な話が続くので、驚きと、眉唾ものを感じる。
しかも、最後には、良好な腸内フローラを作るために、”便移植”まで展開される。
おとぎ話じゃないのか?と疑う気持ちと、人間の健康にとって、生物の進化を考えれば、もっと腸に注目することが大事なのは間違いないのは、わかりますし、可能性も理解できます。
新しい医療分野の研究に期待を持ちたくなる一冊でした。
Posted by ブクログ
食物繊維が大切。やはりヨーグルトは定期的に食べた方がいいんだね。酢も適宜。
旅行で同じ物を食べているのに旦那さんだけが体調不良になる。花粉症。彼の父親は若くして胃ガンで亡くなっており、彼自身も胃腸が弱い。5歳で決まってしまうという腸内細菌の状況がよろしくない事が明らか。やっぱりな〜。分けてあげたいよ。困ったな〜。
我が家で、盲腸のオペをしていないのは私だけなのです。嫌われ者の虫垂にも偉大な役割がある事に愕然。
食ほど業の深い物もない。
Posted by ブクログ
以前TVでも見て興味を持っていました。腸内細菌との共生。自分とは、腸内細菌+自分の細胞。人間も地球というエコシステムの一部でしかないこと。とにかく腸内細菌のエサとなる食物繊維を摂らねば。
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☆勉強になったこと
・肥満を防ぐのは腸内細菌が作る短鎖脂肪酸。
・糖尿病も短鎖脂肪酸で改善。
→短鎖脂肪酸は野菜の食物繊維が大好物。
・腸内細菌がつくるエクオールは肌を若返らせる、ホットフラッシュ、骨密度の低下を防ぐ
・エクオールは、ガン予防が期待されている。肥満になると増える腸内細菌はがんを引き起こす。
→エクオール作れる人は日本人二分の一。検査を請け負ってくれる会社あり。大豆を摂取する!
・未熟なT細胞は、普通に成長すると攻撃性のT細胞になる。短鎖脂肪酸が働きかけたTレグ細胞は、他の免疫細胞の暴走を抑えるなだめ役。アレルギーや自己免疫疾患の根治を可能にする。
・腸内環境の改善はアレルギー予防につながる。アレルギー改善が期待される細菌のえさは食物繊維。
・腸のバリア機能が弱くなると糖尿、がんになりやすくなる。=リーキーガット。血中に細菌や毒素もれだす→全身の弱い炎症がおこる。
バリアを守るのは短鎖脂肪酸。
・腸内フローラ次第で性格変わる。
・腸と脳は迷走神経で繋がっている。腸内細菌が作る神経伝達物質が脳に伝わり気分や感情に影響を与える。うつ病や自閉症の研究途中。
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なるほどと思ったのは、エクオールを作る腸内細菌を持つ人の割合は日本や韓国など大豆を多く食べる国ではおよそ二人に一人。欧米人にはほぼいないということでアメリカでは大豆を食べることをあまり推奨されていない、と聞いたことがあったので納得しました。
Posted by ブクログ
とてもわかりやすく、興味を持って読むことができた。少し大げさに描かれる傾向はあるが、重要なポイントをしっかり主張しているので頭に入って来やすかった。
Posted by ブクログ
腸内フローラのマネジメントが何故必要なのか、何故直接的に改善する術がまだ無いのかなどが詳しくわかる。間違ってもとりあえず何をしたらいいのかをすぐに知りたい人向けの本では無い。
Posted by ブクログ
腸内細菌の集まり(腸内フローラ)がいかに健康に影響を与えているかについてまとめた本。元々はNHKの番組として放送されていたもの。
■プラス
さすがNHKといった感じで、全体的に読みやすく、かつ実験結果の解説や生物学的メカニズムについて図解を用いて説明されていて理解しやすい。「なぜか」という仕組みに興味がある人にはとても良いと思う。
■マイナス
サブタイトルが「やせる!若返る!病気を防ぐ!」となっていているが、どちらかというと「仕組み」についての記述が多く、「実践(何を食べたら良いのか)」についてはあまり割かれてない。その点で、腸内細菌の働きについては理解ができても、「で具体的にどうすれば良いの」という感想を持ってしまうかもしれない。
Posted by ブクログ
怒られそうだけど、端的に言うと野菜が食べたくなる本だった笑
下記ばっくりメモ。
肥満の人と痩せている人の腸内フローラを無菌マウスに移植すると同環境でも、肥満フローラを移植されたマウスは脂肪量が増えた。(やせフローラの方は何も変わらなかった)
肥満フローラには、主にバクテロイデスというグループに属する菌が極端に少なく、これらの菌を与えると肥満体質は治った。
東京農工大学特任准教授 木村郁夫
短鎖脂肪酸(天然の痩せ薬)に着目した人。
短鎖脂肪酸は私たちの食事をバクテロイデスなどの腸内細菌が分解して作られる。脂肪蓄積をストップしてくれたり、代謝を活性化してくれる。
短鎖脂肪酸を作るバクテロイデスなどは、食物繊維をエサとして生きているので、野菜を多く食べることで肥満フローラは改善できる。
ただ短鎖脂肪酸を作る菌はバクテロイデスだけではなく、どの細菌が肥満防止に一番役立つかは未だ解明されていないので注意。
肌の健康を保つエクオールは、作れる人と作れない人がいる。日本人では1/2の確率。
尿検査を検査会社に送ると、有無がわかる。
エクオールも持つ人は菌のエサになる大豆を食べると良い。
持っていない人はサプリを飲むか...
大豆イソフラボンは前立腺ガンを引き起こす男性ホルモンの作用を阻害するが、大豆イソフラボンよりもエクオールの方が効果が高いことがわかった。
またエクオールは乳がんの予防効果も期待されている。
だがまだエクオールを持っていない人が持つための方法は見つかっていない。
(エクオールを作る菌はいくつか見つかっていて、大塚製薬のラクトコッカス20-92やヤクルトのNATTS菌があたる)
Tレグは他の免疫細胞の暴走を抑えるなだめ役で、アルルギーや自己免疫疾患の根治を可能なする希望の光。
無菌のマウスは社会性が低く単独行動を好むが、腸内に細菌を移植すると社交的になる。
腸内細菌は、性格をも変える可能性がある。
5歳くらいまでに、腸内フローラの構成はある程度決まってしまう。その後は大きくは変わらない。
日本人だけ海藻を消化する遺伝子がある。
これらから、腸内フローラも遺伝すると考えられる。
それぞれの民族にはそれぞれの食生活があり、その食生活に最適化された腸内細菌がいるはず。だから和食は日本人には、より健康に良いと考えられる。
腸内フローラは多様性が大事。多様的であれば、健康だと考えられる。
Posted by ブクログ
人間が持つ遺伝子の数は2万数千個。腸内細菌たちが持っている遺伝子の総数は、その100倍。その中には、人間と細菌のお互いが生き残っていく為に必要な遺伝子がたくさん入っている。
私たちは、腸内細菌と共に生きている。
肥満を防ぐ細菌がいる。
短鎖脂肪酸は脂肪の蓄積を抑え、消費を増やす両面から肥満を防ぐ働きをしている。
バクテロイデスなどの短鎖脂肪酸を作る細菌たちは食物繊維を餌として生きている。大切なのは腸内細菌に餌を与えるという考え方。
ダイエットしたければ、野菜を多めに食べる事。食物繊維が不足すると肥満フローラになる。
糖尿病は肥満を防ぐ短鎖脂肪酸で改善できる。
短鎖脂肪酸は腸内環境を整えてインスリンの分泌を促す。
腸内細菌がつくる、肌のシワを改善するエクオールの原料は大豆。エクオールを作る細菌は日本人の二人に一人が持っている。
食生活に大豆を意識して摂る事。餌が増えれば、エクオールを作る菌も次第に増えてくる。
菌を持っていない人でもエクオール以外の大豆イソフラボンの効果は期待出来る。
エクオールはガン予防効果が期待されている。
肥満になると増える腸内細菌はガンを引き起こす。
腸内細菌は食べ物を分解し、吸収しやすくする仕事もしている。喫煙者は腸内フローラのバランスが崩れ、食べ物を分解する能力が衰えていたので食べ過ぎても太らなかったが、禁煙するとフローラのバランスがよくなる為、同じ量を食べると太る。
腸内環境の改善は、アレルギー予防につながる。アレルギー改善が期待される細菌たちの餌は食物繊維。
時差ぼけした腸内細菌は太りやすくなる。
腸のバリアが弱くなると、糖尿病やガンになりやすい。
腸のバリアを守っているのは腸内細菌が作る短鎖脂肪酸。
腸内フローラは宿主の性格も左右する。
人間の脳は1,000億個の神経細胞があるが、腸にも腸菅神経系の神経細胞が1億個ある。これは犬の脳とほぼ同じ。人体の中で2番目に多い。
生物の進化を振り返ると、脊椎動物の前の腔腸動物の頃はまだ脳がない。腸の方が歴史が古い。腸は第一の脳。
腸内細菌が作る神経伝達物質が腸の神経を刺激すると、それは迷走神経を通じて脳に伝わり、気分や感情に影響を与える。
地球上のあらゆる動物と菌は共に生き、共に進化を遂げてきた。これを「共進化」と言う。何千万年という長い時間をかけて互いに助け合う仕組みが自然に出来上がった。共進化した方が、一つの種が単独で進化するより有利だった。
シロアリも腸内細菌がいないと木を消化できない。
人間は5歳くらいまでに腸内フローラの構成が決まってしまい、その後は大人になってもほとんど変わらないが、食生活などで小さな変化は絶えず起こり、この変化が健康を大きく左右する。
老化が始まると、腸内細菌の種類が減り、多様性が失われていく。
自然界の細菌は70門あるが、腸内からみつかるのは4門だけ。
日本人の腸内フローラを遺伝子解析すると、海藻を消化する遺伝子が見つかった。これは「スシ・ファクター」と呼ばれている。
白血球は盲腸でどんな腸内細菌がいるのかを学習し、IgA抗体を特定の腸内細菌に出し、腸内の粘液層の中に入れて守る。
私たちの体が腸内細菌を選ぶのは、人類と共に生きる細菌の大枠を決める「遺伝子」と、虫垂で行われる「学習」の2段階がある。
生物は生きていく為に必要な機能をすべて自分の遺伝子として持つのではなく、他の生物に任せられるときは任せている。
細菌は世代交代が早く、遺伝子が簡単に書きかわる性質がある為、新しい遺伝子を獲得するスピードが非常に早い。その為、人間が自分の遺伝子として獲得しようとすると何百万年もかかる事をごく短時間で行う事ができる。
細菌は、ある種の細菌から別の種の細菌へ遺伝子が移動する事が頻繁に起こる。
もはや、腸内フローラは私たちの体の一部どころか、本体と呼ぶべき存在とも言える。
人類は自分たちが超生命体である事に気づいていなかった。私たちは自然の一部であり、小さな生き物達との関係性の中で生かされている。
Posted by ブクログ
エビデンスベースでとてもまとめられていたが、テレビ番組を文章でおこした感があるため、物語調な部分が多く必要な情報だけ素早く欲しい時に少し煩わしかったが、それは読み手次第。