NHKスペシャル取材班のレビュー一覧
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2019年7月に放送された番組を書籍化。NHKスペシャルの本は今までも何冊か読んできたがどれも読み応えがあり、本書もそうだった。6つの「半グレ」事例を加害者、被害者、警察など当事者達への取材で丹念に追っている。暴力団との「グレーゾーン」にいる者達への取材の様子に緊迫感がある。
「犯罪者と一般人の境界線」が曖昧になってきていることに不気味さを覚える、という記述が度々登場する。本作のテーマとするところだ。事件のリーダー格の者に集まる人たちの背景には貧困や差別があり、またこうした反社会的に生きる者にカリスマ性や「格好良さ」を感じてしまうなど、オウム真理教にも見られた図式がある。
それにしても、N -
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人工知能がはじき出す「最適解」は、一体、誰にとって「最適」なのか?
人工知能を活用できる立場にある、社会や組織の「強者」?
AIが日本や海外において実社会に浸透したことが実感され始めたのが2017年だと本書は言う。証券取引、再犯や退職リスクの判定から政治まで。さまざまな分野の事例と当事者へのインタビューから、AIの「最適解」に否応なしに巻き込まれていく社会の姿が見えてくる。
おそらく、受け身になってしまうことが最も危険なのだろう。判断を人任せ(いずれはAI任せになるのか?)にしていては、強者の最適解の餌食になる一方だ。なぜそう判断するのかを問う必要のない場面以外は、常に責任の所在を問いただす -
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ネタバレ☆勉強になったこと
・肥満を防ぐのは腸内細菌が作る短鎖脂肪酸。
・糖尿病も短鎖脂肪酸で改善。
→短鎖脂肪酸は野菜の食物繊維が大好物。
・腸内細菌がつくるエクオールは肌を若返らせる、ホットフラッシュ、骨密度の低下を防ぐ
・エクオールは、ガン予防が期待されている。肥満になると増える腸内細菌はがんを引き起こす。
→エクオール作れる人は日本人二分の一。検査を請け負ってくれる会社あり。大豆を摂取する!
・未熟なT細胞は、普通に成長すると攻撃性のT細胞になる。短鎖脂肪酸が働きかけたTレグ細胞は、他の免疫細胞の暴走を抑えるなだめ役。アレルギーや自己免疫疾患の根治を可能にする。
・腸内環境の改善はアレルギー -
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本書は、2020年4月に放映されたNHKスペシャル「デジタルVSリアル/第1回 フェイクに奪われる“私”」及び「第2回 さよならプライバシー」の取材を基に、番組で取り上げられなかった内容を含めて書籍化したものである。
あらゆるもののデジタル化が急速に進む今、我々はどのような世界に住んでいるのか? 取材班は「はじめに」でこう述べる。「SNSに広がりは「真実」と「フェイク(偽物)」の境界を曖昧にし、私たちが「フェイク」に踊らされる事例が数多く発生することになった。文脈を失い、断片化された情報は、それがデマであってもまるで真実のように、「いいね」が付けられ、世界中に拡散されていく。極端な意見に共感が -
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暴力団は法律で厳しく取り締まることができる。その影響もあり、暴力団が弱体化した。そこで出現しはじめたたのが、“半グレ”集団だった。
関東で有名な半グレ集団、『怒羅権』の創設メンバーは「犯罪は居心地がいい。金は苦労せずに入るし、何かあっても全て暴力で跳ね返せる。昔はああやってないと生きられなかったし、あの頃を否定する気もない。でも、今はカネがなくても、生活の居心地はいいですよ。充実感がある。たぶん、結婚して、失いたくないものができたからかな」(p83)
いかにも今まで犯してきた犯罪を正当化するような発言には驚いた。
ただ、本書に詳しく書かれているが、『怒羅権』が結成された過程には、日本人の在 -
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・健康と所得の格差には相関がある。所得の低い人は傾向として、安価にカロリーを摂取することを考える為、カロリーのコストパフォーマンスが悪い野菜や魚などを購入しない傾向がある。
・食生活、特に塩分摂取量によって食道がんのリスクは異なる。塩を主な保存手段にしてきた日本食では、塩分摂取量が極端に多く、それらが日本の食道がんリスクを押し上げている。
・イギリスでは、国家的なアプローチにより、パンの製造メーカーと結託し、パンの塩分量をサイレントで減少することに成功。これにより、イギリス人の塩分摂取量を年間平均で1g減少させ、心臓疾患の患者を4割減少することに成功した。
・日本も健康問題を、今後の社会保険制