橋本治のレビュー一覧

  • 恋愛論

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    「よかったら腰抜かしてね」の言葉どおり、腰抜かしましたよ。
    感じたまんま話しているので読んでる側まで恥ずかしくなる。
    このくらいでないとほんとじゃないよね、世の中の恋愛論なんて薄っぺらい。

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    2009年10月04日
  • 桃尻娘

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    清純な中学生になる筈だった私が、この本で一気に今のキャラクターに目覚めました。父親がこっそり隠して読んでいたこの本を目ざとく見つけてあっという間にハマりました。タイトルは凄いですけど、中身は普通の青春小説です!物凄くカッコいいゲイの源ちゃんと、高校に入学する直前の春休みに女子高生の不良のオネーサン3人組に童貞喪失された眼鏡の美少年に囲まれて青春を謳歌するお酒も飲める、煙草も吸っちゃうイケイケギャルの主人公、レナちゃんの物語です・・・ってどこが普通なんだ!!
    その他にも一癖も二癖もある愛すべきシュールな登場人物が沢山出てきます。これに出逢わなかったら今の私の人格はありえなかっただろう・・・と思う

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    2009年10月04日
  • 草薙の剣(新潮文庫)

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    こんな小説の組み立て方があるのだ!という驚きがありました。こういう時代にこういう親子関係がありました…ということが、重層的に描かれていて面白かったです。

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    2026年06月09日
  • 失われた近代を求めて(下)

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    上巻に続けて読む。

    藤村の「破戒」は、中学生の頃に読んだ。破戒の意味も判っていなかった。橋本さんは、主人公は新平民として差別に対し、いたって鈍感な人物と説く。新平民として活動する猪子蓮太郎の思慕。「言えない」を主題としたとする。僕は、全然読めていなかったんだな。

    国木田独歩は辻原昇さんが書評の本で取り上げていたので読み返した。さらっとマイペースに自然主義を達成した人。「武蔵野」読み返そうかな。

    本署の論考は、再び藤村に戻る。嵐山光三郎さんが藤村を批判した文を読んだことがある。現在の世評でも酷評されていると思う。姪と関係し、責任取らずに逃げる。そしてそれを暴露する。肝心な部分をぼやかしなが

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    2026年06月06日
  • 失われた近代を求めて(上)

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    第一部 言文一致体の誕生
    導入は古典。
    兼好法師の徒然草は和漢混淆文の完成とする。しかし、「センテンスが短く、論理展開がが判りやすい」文章は、時代から距離を置かざるを得なくなった法師の無駄なことを言うまいとする孤高によるもので、時代に影響は無い。
    和漢混淆文で書かれた大僧正の慈円の愚管抄。判りづらい慈円の日本語論を橋本さんが分析解明していく。つまり、愚管抄は後の時代の歴史小説とする。しかし、橋本さんは慈円とは無関係に歴史小説なるものが存在してしまって、そのあり方から逆算すると愚管抄は歴史小説に近い、ということになるだけであると、あえてくぎを刺すことを忘れない。

    明治時代の言文一致についての論

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    2026年05月26日
  • 双調平家物語2 飛鳥の巻(承前)

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    ▼2巻は「物語 大化の改新(乙巳の変 )」。
    あるいは、「物語 蘇我四代」、、、でした。



    ▼橋本治さんの平家物語。腰が抜けるほど型破り。第1巻はほぼ全部、秦~唐の時代の中国王朝の、盛者必衰の物語だった。続く2巻はほぼ、「飛鳥の章」。


    ▼日本古代史、天皇家の歴史をなぞりなぞる。興味深い。蘇我稲目~馬子~蝦夷~入鹿の成り行きを見せる。もともと謎めいてるので興味深い。中臣鎌足、中大兄皇子を主人公とする本格小説?に移行する。そして、蘇我入鹿暗殺という一大サスペンス、クライムストーリー、カタルシス。
     相変わらず、ちょっとくどいけれど実に分かりやすく面白い。


    ▼女性天皇誕生の背景。継体天皇

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    2026年05月13日
  • 双調平家物語1 序の巻 飛鳥の巻

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    ▼亡くなられましたけれど、橋本治さんは「すごい作家だ」という認知をしています。しかしそれにしても、これは・・・・・すごかったです。


    ▼「橋本治さんが、平家物語を書いたんだー 読んでもいいなあ」
     と思ったら、文庫で全16巻なんです。それがまずすごい。それから「双調」という言葉がワカラナイ。調べたら、


    名詞



    雅楽の音階である「十二律(じふにりつ)」の第六音。




    雅楽の「六調子(ろくてうし)」の一つ。①を主音とする調子。


    だそうです。

    だけど、それが分かってもさっぱり分らない(笑)。


    まあそれでも読んでみよう、とあまり調べずに読み始めたら・・・・


    第1巻は、ま

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    2026年04月11日
  • 「わからない」という方法

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    わからないをやめない
    わからないから調べる
    わからないから突き進む
    わからないから考える
    探究心と己にたいする折り合いをどこでつけるか
    わからないですぐ投げ出すようなことをひたすら猛進する
    わからないことに対するラブレターか挑戦状か
    文学とは奥深い

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    2026年03月07日
  • ちゃんと話すための敬語の本

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     十代はじめの人を対象に書かれた「敬語とは何か」を考える本です。尊敬、謙譲、丁寧の敬語が冠位十二階の制度から始まった「人のランクづけ」の歴史の中でどのように使われてきたのかが分かりやすく書かれており、そこから現代における「目上の人」や「知らない人」に対して敬語を使うことの意味が語られていきます。
     殿様と家来の話にちょっと笑い、敬語を相手との距離感と捉えた説明になるほどと頷きながら、対象外の大人も楽しんで読めました。

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    2026年03月06日
  • 上司は思いつきでものを言う

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    隣の部署の先輩に聞いて。えぇぇぇー!?と素っ頓狂な声をだす笑。クリシン学んでるからかなんだか論理的思考の話を読んでいる気持ちになったな

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    2026年02月20日
  • これで古典がよくわかる

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    もっと気楽に、肩の力を抜きながら古典を楽しみたいと思わせてくれる一冊。
    「をかし」を日常の中でたくさん見つけて、「あはれ」を感じることのできる感性を磨き上げたい。

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    2025年09月18日
  • 人はなぜ「美しい」がわかるのか

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    美しいの正体に近付けた気がする
    「過去の自分が知っていながら、現在欠落している幸福」という表現が一番腑に落ちた
    それの良さを理解し、自分にそれがないことに気づいているから、外の世界へ関心を向けることができる

    人間を落ち着かせるのは人間関係
    人間が擬人法を使えるように、人間は人間以外とも人間関係を作ることができる
    その前提をもとに、
    美しいと感じるものの一つに夕日が一番始めに思い出されるがその理由を考えた

    人は夕日と今日の終わりを結びつけていて、きれいな夕日や充実していた今日にもう一生会えなくなる寂しさや、太陽や時間という大きすぎるどうしようもないものへの憧れ、なのかなと思った

    孤独と敗北

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    2025年06月28日
  • 双調平家物語16 落日の巻(承前) 灌頂の巻

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    後白河院はお聴しにならない。御世の帝を擁し給い、お主上の朝廷をもまた御掌の内になし遊ばされる院にとって、武者とはただ「人に仕える下司」なのである。乱世に下司は力を得るーであればこその「乱世」である。ならば、その世のありように従って、下司はいくらでも官を上せればよい。成り上がった下司を、人は嗤う。陰で嗤い、表で持ち上げ、それが腐り落ちる時を、黙って待つ。平氏はそれで、腐って落ちた。ならば、東の源氏だとてー
    「武者が武者に仕える、武者が武者の上に立つ」などというあり方を院には表立ってお認めになることばかりは、お出来にならない。それは、武者というものの朝廷からの離脱であり、王朝の時を支える基盤の崩壊

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    2025年06月12日
  • 双調平家物語15 源氏の巻(承前) 落日の巻

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    頼朝は「一族」を必要としない男である。誰がそれを知るだろう。頼朝自身もまだそれを知らない。「一族」が力を得れば、それが頼朝を不快にさせる。頼朝が力を増し、征夷大将軍として鎌倉に揺るぎない力を示すようになる道筋は、彼が「一族の男達」の力を削ぎ、切り捨てて行く道なのである。

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    2025年06月12日
  • 双調平家物語14 治承の巻2(承前) 源氏の巻

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    文覚の右の眼は、大聖不動明王の御眼。左の眼は、孔雀明王の御眼なり。人の果報を知り、日本国の行末を見通すことは、掌を指すがごとし!信ぜられよ!佐殿の相は、心境穏やかに保ち給われば、人を順え、天下を統べる大将軍ともなり給える大果報の相!さては、恨みによらず、天下の規矩ー高き所の水が低き所へ流れ、器の方円に従って形を変えるがごとく、時至って後に平家を倒されるお心であられましょうな。頼朝は、彼を見据える荒聖の、眼中に現れた、突然の「激しさ」が恐ろしかった。ない心中を探られて、「ある!」と言う聖の胸の内が訝しかった。

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    2025年06月12日
  • 双調平家物語13 治承の巻2

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    新興の一族の周りには、目に見えぬ標が結い渡されている。己が分際を忘れ、その境から一歩でも踏み出しさえすれば、ひそやかな嘲りがたちまちに襲いかかる。栄華の大海に乗り入れた一族には、この攻撃に対処する術がなかった。新興の一族を呑み込もうとして盛りあがる大波をかわし、進むべき航路を指し示す者はなかった。この哀れな一族を導きうるお立場にあられたのは、御世の頂の更にその上の高みにましまされる、法皇ただお一方ばかりだった。法皇がどのようなお力をお持ちであられるのかを、哀れな浄海入道は、わきまえずにいた。であればこそ入道は、摂関家に抗することも恐れず、法皇に対し奉っても抗そうとした。その父の哀れな振舞が、ご

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    2025年06月12日
  • 双調平家物語12 治承の巻1

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    重盛は、「清盛の傀儡」から脱しようとしている。「それならば、望みをかなえてやろう」と、右大臣兼実は思った。武者の一族と争って、摂関家の兼実に勝ち目はない。人事の世界で「摂関家」という家筋は、最大の武器となるものだからである。幾つもの家柄が入り組んだ序列の争いを最大の目的とする王朝人事の世界は、魔性の森にも等しい。「物知らずの相国入道ならばいざ知らず、謹厳な重盛はそこで野垂れ死ぬ」ー御世の有職と崇められる時の右大臣は、そのように平氏の嫡男をもてなした。王朝貴族の胸に巣食う「排他の心」で…

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    2025年06月12日
  • 双調平家物語10 平治の巻2 平家の巻

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    東国の武者は、我が身を利するため、我が身を活かすために戦うが、都の武者は、「戦え」と命ずる声に従って戦う。東国の武者が、「我が身の益」を思って戦うのなら、都の武者は、「我が身の益」を思って戦わない。「戦え」と命ずる上からの声は、武者として生きる都の男達の利害とは一致しないのである。彼等を動かす官は、武者の利害を前提として出来上がっていない。朝廷とは、朝政に列する者達の利害によって出来上がっているからである。保元の乱で戦った義朝は報われず、戦わなかった清盛は、報われた。その理由はただ一つ、義朝が朝廷の序列から遠く、清盛が近かったからである。

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    2025年06月12日
  • 雨の温州蜜柑姫

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    本棚整理中につき再読 137
    意識的なところなんかカケラもなくて、トンチンカンな失敗ばかりしていて、女の中の女というようなドロドロした部分を平気で露呈していて、しかも、日本の民主主義的な中産階級とは無縁の〝金持ちの娘〝である醒井凉子を表現するのに〝うっとりするような美しいトンチンカン〟、これほど適切な言葉があるだろうか。
    第1部から読み進めるうちに、だんだん好きになってしまった。実際、存在したら仲良くはなれないと思うけど…。

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    2025年06月13日
  • 双調平家物語9 平治の巻1(承前)

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    帝王としてあるべからざる「ご私欲」をお持ちになり、筋目の定かならぬ者達を数多く近臣としてお抱えになった。摂関家の私物と化した朝廷はそのままを放置され、人を寵するお心のお気ままが政事となった。最も偉大なる帝王とご自負なし遊ばされた白河院。

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    2025年05月21日