橋本治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【2008/01/04】
現代経済の現状認識を行うきわめて"マトモ"な本。”当たり前”を疑い、考察してハッとする認識を導き出す。坂口安吾のようだというのが率直な感想。ただし彼のようにビシッと突くことはせずに、巧みな文章でかき回す。
勝ち組、負け組の二項分類という1つの価値観に凝り固まった社会にはその危うさを説き、誰かがなんとかしてくれるという甘えた人々には「国の主権はあなたたちでしょう」とまっとうな指摘をする。そして欲望が経済を動かすのではなく、欲望はもはや世界に動かされているというところに辿り着く。著者の慧眼と先見の明に感服した。
・20世紀とは、「有効な理論」が存 -
Posted by ブクログ
清純な中学生になる筈だった私が、この本で一気に今のキャラクターに目覚めました。父親がこっそり隠して読んでいたこの本を目ざとく見つけてあっという間にハマりました。タイトルは凄いですけど、中身は普通の青春小説です!物凄くカッコいいゲイの源ちゃんと、高校に入学する直前の春休みに女子高生の不良のオネーサン3人組に童貞喪失された眼鏡の美少年に囲まれて青春を謳歌するお酒も飲める、煙草も吸っちゃうイケイケギャルの主人公、レナちゃんの物語です・・・ってどこが普通なんだ!!
その他にも一癖も二癖もある愛すべきシュールな登場人物が沢山出てきます。これに出逢わなかったら今の私の人格はありえなかっただろう・・・と思う