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摂関家の長、関白藤原頼通と父帝・後三条帝との不和により十六の齢まで不遇の時を過ごした白河の帝は、摂関家嫡流の地位を取り戻し、家筋の優位を保とうとする頼通の嫡子・師実にかしずかれ、大いなる権勢を恣にする。白河帝を帝王たらしめた師実は、八歳で御位に即いた堀河帝の摂政となるも、幼帝は父の君たる白河上皇の傀儡にすぎず、摂関家の威勢は失墜する。白河帝は、太上天皇として御世を掌握し、院政の時代を開く。
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Posted by ブクログ
おもしろかったです。一気に読めました。平家物語というか、本当に完全創作ですね。エネルギッシュな世界でした。読み返したいです。
系図とにらめっこしながら1巻〜6巻まで一気に読んだ。混乱の時代が生き生きと描かれていて、とにかく面白い。ただ、同じ文章が何度も出てきたり時代があっちこっちいったりで、慣れるのに時間がかかるかも。 だいたいこの6巻が大河ドラマのあたりかな?好き放題やる白河院に伊東四朗さんがちらついてしょうがない。
後三条帝の御即位によって、栄華の一族、摂関家の衰退は顕れた。それを救わんがため、栄華の一族は白河の帝にすり寄り媚びた。己が一族の権益を守らんがため、崇め奉り、帝王の道を昏ませた。女を奉り、女を介して、ただ贅美のことばかりをお教え奉った。己が権勢を守らんため、新たなる権勢を得ようとせんがため、天下をし...続きを読むろしめされるお方に、お気ままのみを奨めた。すべては、そこで歪んだのである。
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