松岡圭祐のレビュー一覧
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武蔵小杉高校事変で優莉結衣に命を救われた濱林澪は、多くの死に直面したショックから不登校になっていた。編入試験を受けるため下見に来た農業高校で澪が出会った梶沙津希は、結衣の父・匡太が起こしたサリン散布事件で両親を亡くした過去を持つ。農業高校の教師たちの振る舞いに異様な気配を感じた澪は、沙津希の身を案じて結衣を呼び出した。あの事変以来の再会だった。優莉匡太亡き後の秩序再編をもくろむ半グレ組織、そして匡太の子たちを追い込むためには非常手段を辞さない公安警察。国家規模の陰謀が新たな戦いを引き起こす。烈しい戦闘のさなか、結衣が対峙したのはあまりにも意外な人物だった。
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優莉結衣(ゆうり・ゆい)は、平成最大のテロ事件を起こし死刑になった男の次女。事件当時、彼女は9歳で犯罪集団と関わりがあった証拠はない。今は武蔵小杉高校の2年生。この学校を総理大臣が訪問することになった。総理がSPとともに校舎を訪れ生徒や教員らとの懇親が始まるが、突如武装勢力が侵入。総理が人質にとられそうになる。別の教室で自習を申し渡されていた結衣は、逃げ惑う総理ら一行と遭遇。次々と襲ってくる武装勢力を化学や銃器のたぐいまれなる知識や機転で次々と撃退していく。一方、高校を占拠した武装勢力は具体的な要求を伝えてこない。真の要求は? そして事件の裏に潜む驚愕の真実とは? 人質になった生徒たちと共に、
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Posted by ブクログ
巻末の書評で認識、そうか、これは成長物語
そういう視点で内容を思い返すと、なんかいろいろ合点がいく所あり
最初読み終わったとき・・・あれ?なんか全然スッキリしねぇなぁって
事件を解決することが主題だと認識して読んでいたけど
これは、莉奈の成長の過程に事件の解決があるんだって思うと
流れ、フォーカスされる場面にだんだん納得感というか、
じわじわと、あぁ〜、そういえばそんな気分だったよねぇとか
おっとここで一皮むけたなぁ〜、ってところがいたるところに
正直、今回の芥川見立て殺人は・・・スッキリしてませんけど
莉奈のここのところ抱えていた一皮むけたい感がスッキリしたので
なるほど、これまた、ホン