【感想・ネタバレ】タイガー田中のレビュー

あらすじ

日本初、007の本格的後継小説! イアン・フレミング著「007は二度死ぬ」の後日譚にして、原典の謎や矛盾を解決する一篇。日本を舞台にした近代史ミステリとしての側面も併せ持つ。福岡で失踪したジェームズ・ボンドを、公安トップのタイガー田中と、その娘斗蘭が追う。ボンドの生涯における不可解な半年間の全容をサスペンスフルに描く、必読にして全世界注目のスリラー巨編、ここに登場!

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Posted by ブクログ

ショーン・コネリーからダニエル・クレイグまで必ず観てきた007映画。
松岡圭祐はパスティーシュとして一作ものにした。おかしな物にならないかと心配もしたが何ときっちり日本で活躍するボンドである。「007は二度死ぬ」よりよほど上等だった。
続編も出ているらしいからまた読もう。

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2025年03月12日

Posted by ブクログ

かつて井上一夫がフレミングの遺族に差し止めを食らって、成しえなかった日本人作家による007後継小説、しかも上質サスペンスとして登場!こりゃもう快挙だ。正直、映画の007しか知らなくて「二度死ぬ」「黄金の銃」を読んだこともないような人はお呼びではない。あのボンドの詠んだ英文俳句を、タイガーが「二度死ぬ」で「字数が合わない」と翻訳を投げ出したのを、娘が「人生は 生きて死にして 二度かぎり」と575におさめた、この価値が分からない人間が読んで感想を書くなど言語道断。ホームズの大空白時代と同じ「ボンド洗脳時代」の謎の前後と、1963年の近代日本史と世界史を知るインテリにのみ通じる内容だ。この充実ぶり、徹底した読み込みと謎解き!ボンドとブロフェルドの干支の「犬猿の仲」と称するのも冴えてる。「孫大佐」以来、007パスティーシュとして最高峰。

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2024年12月18日

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日本が舞台となった映画「007は二度死ぬ」の後日談。タイガー田中は丹波哲郎。ジェームズ・ボンドは初代のショーン・コネリー。だいぶ昔に観たので、ほとんど内容は覚えてなかったけど、全然、問題なし。東京オリンピック(あ、この前のじゃなくて最初の)を1年後に控えた日本(と世界)の史実を織り交ぜた冒険大活劇。純粋に面白かった。
一点だけ、書名は「タイガー田中」だけど、主人公は田中斗蘭でした。

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2025年02月23日

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ネタバレ

タイガー田中って誰?調べたら「007は二度死ぬ」に登場する日本人との事。映画版のWikiで調べたため本作にどう繋がるかがイマイチ分からず、中盤までは結構ストレスでした。巻末に追記として著者の考証の結果が記載されていてイアン・フレミングの原作が基準だったんだと気がつく。松岡先生は何人いるの?ってくらいの情報量。という事で007シリーズのパスティーシュでした。著者得意の実際の事件・事故も絡めた迫真に迫った物語で、やっぱり最後は大満足でした。途中諦めようかと思ったけど、著者を信じてよかった

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2024年11月28日

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松岡作品は気になるので購入 なかなかの設定ですがバックグラウンドを知らないので登場人物で混乱 内容の割に長いので最後は息切れしました

続編は読む気しないなー

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2025年04月09日

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映画では007は二度死ぬをみた記憶はあるが、小説としては読んだことはない
松岡圭祐はフレミングの小説と歴史的じじつを組み合わせフィクションを描きあげた
調査力やそれの活用術にはいつも感銘する
いつもながらのアクションも言わずもがなだ

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2025年02月13日

Posted by ブクログ

007の原作をタイトルしか知らないので、イマイチ世界観には入れませんでしたが、田中父娘が良いキャラでした。特に娘の斗蘭がクールビューティーで格好良い!
スピード感があって、一気に駆け抜けた感じでした。

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2025年01月23日

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007は二度死ぬのタイガー田中が帰ってきた!
映画の丹波哲郎を想像して読み始めると、イアン・フレミングの原作版のスピンアウトとわかる。それでも原作通りの緊迫感と、ボンドのニヒリズムと相反する熱さが伝わってくるのは原作のパスティーシュとしては上々だと思う。しかし、知っている場所でやりすぎやろ、というほどのドンパチを繰り広げられると、逆に笑ってしまう。映画版で舞台になった国の人々も同じ気持ちだったのだろう。

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2025年01月19日

Posted by ブクログ

松岡さんの著書を読むのは二度目。幻の007映画の日本ロケの顛末を描いた「ジェームズ・ボンドは来ない」以来である。イアン・フレミングの原作小説は未読で、映画のイメージしかない。蘊蓄が豊富なこの小説、ファンはどう感じたのか、尋ねてみたい。
個人的には横浜市内の地下鉄工事現場のエピソードがたまらない。実際のところ、どうだったのだろうか。

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2024年12月05日

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