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Posted by ブクログ
かつて井上一夫がフレミングの遺族に差し止めを食らって、成しえなかった日本人作家による007後継小説、しかも上質サスペンスとして登場!こりゃもう快挙だ。正直、映画の007しか知らなくて「二度死ぬ」「黄金の銃」を読んだこともないような人はお呼びではない。あのボンドの詠んだ英文俳句を、タイガーが「二度死ぬ」で「字数が合わない」と翻訳を投げ出したのを、娘が「人生は 生きて死にして 二度かぎり」と575におさめた、この価値が分からない人間が読んで感想を書くなど言語道断。ホームズの大空白時代と同じ「ボンド洗脳時代」の謎の前後と、1963年の近代日本史と世界史を知るインテリにのみ通じる内容だ。この充実ぶり、徹底した読み込みと謎解き!ボンドとブロフェルドの干支の「犬猿の仲」と称するのも冴えてる。「孫大佐」以来、007パスティーシュとして最高峰。
Posted by ブクログ
007パスティにーシュもの、松岡圭祐は執筆の前提となる人間関係や事件の年代(と当時の世界で起きた事件・出来事)を種明かししてくれる、本書はレミング原作『007は二度死ぬ』のラストで①ボンドが火山の秘密基地でブロフェルドと対決して大怪我を負って記憶喪失になる②次の原作『黄金の銃を持つ男』では、突然ジャマイカに現れて記憶を取り戻しているが、その間の半年間が一切描かれていない(原作最大の矛盾点と松岡が考えた)この「空白の半年」を日本でボンドが失踪していた期間と設定、それからは細かな原作の小ネタ(オマージュ)が散りばめられているが、生憎の事に原作不案内で面白さが半減ですが、宿敵も「実は死んでいなかった」として共演をするし、タイガー田中(三船敏郎?)の娘を登場させて主役の人生を深掘りして見せることに成功、イアン・フレミングの未発表作品的な続編を産みだした
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