松岡圭祐のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
松岡圭祐『ウクライナにいたら戦争が始まった』角川文庫。
日本人女子高生の凄絶な体験を描く実録的ノンフィクション風ノベル。
平和呆けした日本。自然災害への危機意識はある程度あるが、戦争への危機意識は相当低い。日本が米国の庇護下にある以上はいつ何時、ロシア、中国に攻撃を受けるか解らないし、北朝鮮のミサイルによる攻撃も油断出来ない。米国ですら自国の国益のためなら日本を見限り、再び武力支配に転じる可能性がある。
本作はそんな平和呆けした日本を嘲笑うかのように、日本の女子高生がウクライナに滞在中にロシアの軍事侵攻に巻き込まれるという恐ろしい物語である。
ロシアのプーチンがウクライナが自国の一部で -
Posted by ブクログ
古典的な展開? って思いつつも、そんな簡単に行くわけ無いよねって
でも意外と物語は淡々と古典的展開に基づいて進んでいってる感じに取れました
ちょうど、ちょっと前に「ある閉ざされた雪の山荘で」を見ていたので・・・
それの影響が大きかったかもしれません
でも、さすが松岡先生、一端大振りしてこういうことかぁ〜って
とことん納得させてくれた後で・・・
どーんともう一回正反対に振ってくれる・・・やられましたね
いや、なんとなくそんなんじゃないの?って揺れてるところを
ちょっとした力で傾けられた感じですね
にしても、小説家って・・・なかなか大変ですね
職業と捉えるか、芸術家と捉えるのか
どちらにせよ、 -
Posted by ブクログ
松岡圭祐『高校事変 19』角川文庫。
第19巻。日暮里高校の事変だけでも驚きなのだが、話の規模はどんどん大きくなるばかりだ。今回、死刑を免れて生き延びていた優莉匡太との対決は無かったのは物足りない。
東京スカイタワーが中華革命戦線を名乗る武装集団により占拠され、新聞部の取材に訪れていた日暮里高校2年生の鈴山たちと他校の生徒、一般客が身柄を拘束される。
その一報を聞き、元クラスメイトの瑠那は凜香と共に彼らの救出に向かうが、中華革命戦線は東京スカイタワーに核弾頭を仕掛けていた。関東一円が壊滅の危機という絶体絶命の状況で瑠那は凜香、そして結衣、伊桜里は中華革命戦線に立ち向かう。
本体価格84