黒史郎のレビュー一覧

  • ボギー――怪異考察士の憶測

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    楽しかった!
    ホラーですがミステリな部分もあって美味しい本ですね。

    途中真相に気づいたときは呼吸が荒くなりましたが最後は無事(???)に終わってよかった。

    ひとだま、火車、ろくろ首とかの考察が一つ一つ話としても面白かったのでとてもボリューミーに感じました!

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    2021年12月11日
  • ボギー――怪異考察士の憶測

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    ネタバレ

    何とも不思議な感じのする話だった。
    冒頭で主人公自ら断りは入れているのだが、彼の考察、怪談話に昔の新聞記事、そして「神目」なる怪異サイトの管理人からのメール本文が入り乱れた文章になるので、それぞれの話の境界が曖昧になっているというか。
    一応フォントなどで分けられてはいるので、混乱する筈はないのだが、それぞれの世界が濃厚に練られているためか、いい具合に混ざり合って、いい意味でカオス化しているというか。
    どの話がこの世界における「真実」で、どの話が「虚構」なのか。
    そもそも、この作中で登場する出典は現実世界に実在する作品からなのかなどなど。
    読んでいるこちらの世界との境界も段々曖昧になってくるので

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    2021年08月29日
  • かくされた意味に気がつけるか? 3分間ミステリー

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    3分間ミステリーとはあるけど、読むのに3分もかからない。
    読んで、考えて……って時間いれたら3分かかるかなあ。本を読むのにかかる時間は人それぞれか。
    なるほどなあってなる話もあれば、これはすぐわかるって話もある。多種多様な書き方がなされているので飽きない。

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    2021年08月04日
  • 未読のメッセージがあります 黒い友達

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    友達と気軽話せるチャットアプリ。いつでも楽しい会話が出来て便利。でも、面と向かって話すのと違って相手の顔をみることができません。さて、こんな事を考えたことはありませんか?――それって相手は本当に友達ですか?




    全く新しい感覚の小説(?)チャットアプリに表示される会話のみを読む形式。なので小説というか、他者が行っているLINEの会話画面を覗き見ている感覚。スマホのゲーム「Peep」や「TELLER」に近い形となっている。会話のみを見ていくタイプのため、背景の描写などはないが、会話文だけで充分。一つ一つが超短編で構成されておりで読みやすく、一つずつがそれぞれ独立しているため、何かの合間に

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    2020年09月22日
  • 貞子VS伽椰子

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    ネタバレ

    自主製作のホラー映画に出演することになった恵子。不気味な廃墟で一人待っていると、胡乱なライターに声をかけられた。そんな中、監督から撮影中止の一報が入る。電話の向こうで絶叫する監督にただならぬものを感じ、二人はアパートに向かう。


    映画貞子VS伽椰子のノベライズ版。といっても少し調べてみると、どうやら内容が微妙に違うようだ。まあ内容は違えど、日本を恐怖のどん底に叩き込んだ、二大ジャパニーズホラーのヒロインといっても過言じゃない二人が戦うのだからそれは怖いのだろうと、わくわくして読み始めた。前半は主人公が巻き込まれ、不幸なことに「呪いのビデオ」を視聴してしまったくだりから始まるため貞子のパター

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    2020年09月22日
  • 怪談実話系/愛 書き下ろし怪談文芸競作集

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    辻村深月さんの話は怪談だけど、ちょっとホッとする。
    香月日輪さん、初めて読んだ。人間がこわい。
    加門七海さん、福澤さんはさすがの貫禄。
    高野秀行さんのタイのピーの話。数年前も映画になっていたが、ピーがどういうものかよくわからなかった。ちょっとわかった気がする。

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    2019年12月13日
  • 夜は一緒に散歩しよ

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    子どもの描く絵の不気味さなどは端的なタイトルや描写でよく表現できていた。
    文章は平易で読みやすく、生理的な嫌悪感を刺激するのも上手い。担当の不潔な風貌など、非常にいやらしく書けていた。
    スプラッタな描写でこれでもかと畳みかけてくるより、外堀からじわじわ埋めていくようなうそ寒さを感じる。
    中盤(主人公が亡妻の部屋で例のアレを発見するまで)は怖かったのだが、それ以降のどんでん返しで少し冷めた。
    青い顔の女の正体が実は……という展開は意外性があって面白かったが、え、そっち行くの??とカテゴリをスライドできなかった。幽霊が出てくるホラー路線と思いきや超自然な方向へ滑っていくので、そこで梯子を外されると

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    2019年10月02日
  • 失物屋マヨヒガ

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    ライターは金平の孫。
    大輝はライターの息子。
    つまり、大輝は金平の曾孫にあたるはず…
    それなのに金平に「なに失くしたんだよ」と問われて「あんたの孫だよ。俺の息子。」
    ライターは、自分自身を探しに来たって事…?
    どなたかこの謎解きの答えを教えてください。

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    2019年07月12日
  • ムー民俗奇譚 妖怪補遺々々

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     マイナー妖怪にも名前の挙がらない、民俗誌の片隅にひっそり載っているような、主流派の研究者が目もくれないような、地元の人すら忘れているような怪異がこれでもかと押し寄せてくる。著者の想像ではなく、ちゃんとした出典付きで。著者が好きで集めたモノの一部とのことだが、地元の人すら忘れている怪異だけでなく、タブーとして語られていないモノまで収集されており、しかも出典付きということもあり、民俗学の観点から見たときに結構貴重な情報源にもなっている。もしかすると本書が民俗学の資料として挙げられることがあるかもしれない。

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    2019年06月30日
  • 異界怪談 暗渠

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    たたりや呪いといった「お約束の因果律」を軽々と飛び越えた不可解・奇妙な話が多く、ひさびさに怖い怪談集。個人的には「父の怖い話」「遺言」あたりが印象に残った。

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    2018年09月25日
  • 夜は一緒に散歩しよ

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    著者初読み。妻を亡くした卓郎は、作家業を続けながら一人娘の千秋と暮らしていた。母を亡くして以降、奇妙な絵を描き続けるようになった千秋は、ある日顔の青い女の絵ばかりを描くようになり「ママ」と呼び始めた...。タイトルの和やかさからは想像出来ない恐怖が詰め込まれている。暗くて悪臭が匂ってきそうな家、何処からともなく降り注がれる誰かの視線...。子供が明らかに異常な執着を見せているのに卓郎の呑気さにイライラしたり、最後のオチは想像出来てしまう展開だけど面白かった。「もぎぃ」って聞こえてきそうで怖い。

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    2017年06月16日
  • 夜は一緒に散歩しよ

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    とにかく不穏な空気が読んでいる途中から漂い祝山を読んだ時の様な不気味さ。けど、どんどんページをめくり先はどうなるんだろうと読み進めてしまった。最後のオチはどこかて見た様な感じだったけど途中の夢に出てきそうな気持ち悪さは、仄暗い水の底からとか、着信アリとか。不条理な感じがとても怖かった

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    2017年01月26日
  • 貞子VS伽椰子

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    リングや呪怨の無理矢理な続編と期待薄で読んだが、意外と満足した。最期はくだらなかったが。登場からずいぶんたっているが、彼女たちの偉大さを讃えたい。

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    2016年12月11日
  • 貞子VS伽椰子

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    ネタバレ

    観る前からもうギャグ路線に走るしかないタイトルだとわかる貞子VS伽椰子。

    どうやって戦わせるかが大前提なので、貞子の呪いからの解除方法を探るあたりでピンとくるエンディング。
    その前提のため、巻きで入るホラーのテンポの良さがいい。
    貞子も伽椰子も、ビデオ登場or家侵入からの登場・行動が早い。

    それぞれが出会うまでのホラーは程よいホラーだったが、出会った瞬間から笑いが出てきて困った。
    激突シーンは映画館で周囲が叫び声漏らすなかつい失笑。
    叫ぶシーンかここ?

    最期はもちろんホラーの定番。
    さやこかな。
    かだこかな。
    自縛を解き放たれた伽椰子というべきか。

    面白かった。

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    2016年07月17日
  • 実話蒐録集 黒怪談

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    黒だけに、黒いヤツらがざわざわした話には違う意味でゾクってしたけど、全体的に安定して面白い実話怪談だった

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    2016年02月19日
  • 怪人二十面相~乱歩奇譚~

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    私はアニメ版を観た後でこれを読みましたが、初見だとイメージがつかみにくいかも。特に数式。もう少し小説なりのエピソードが欲しかった気もしますが、これはこれでいいのかなぁ。

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    2016年01月23日
  • 人間椅子~乱歩奇譚~

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    アニメ見て、気になって買いました。
    アニメを見始めたのが終盤だったので、「追加書下ろし」の部分がよくわからなかったけど・・・
    江戸川乱歩の小説を現代風にするとこうなるのかぁ~と新鮮な気持ちで読みました。

    ただ、先にアニメを見たからかもしれないけど・・・
    作中のコバヤシ君がどんな風に「他人」が見えているのかの表現が分かりにくいなぁ~と思ったので、アニメを見て雰囲気を感じてから読んでもいいんじゃないかな?と。

    続巻も出るので楽しみです。

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    2015年10月30日
  • 人間椅子~乱歩奇譚~

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    ネタバレ

    アニメ全話見終わった後でのノベライズなので、さくさく読めました。でも内容は所々追加されてたり違ってたりで、面白かった!コバヤシのシャワーシーンとか俺得でした。聞いてない。ただ残念なのは、ハシバの活躍シーンがね…削られた…感…。好きなキャラなだけに残念です。ただ全体としては大満足です!続きが楽しみな一つ。

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    2015年10月11日
  • 怪談撲滅委員会 死人に口無し

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    澪の突っ込みが進化していて笑えました。
    まさかのライダースーツが良かった。
    ちょっと竹本泉みたいな、巨大で何でもありな感じの学校が好きです。
    続いてくれるといいなぁ。

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    2015年08月03日
  • 怪談撲滅委員会 幽霊の正体見たり枯尾花

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    「幽」で紹介されてて、気になってみたので。
    久々にラノベ調のもの読んだなー、とゆーか、最近のこういった表紙系の読んだの初めてかも、と。あーやっぱ学園ものって、心が洗われますね(?)。
    日本大丈夫か!といった状況ですが、東京オリンピック終わったら、そんな方向にもいきそうかも、とか思ったり。
    色々と小ネタに笑えつつ、これは次も買います。

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    2015年07月22日