黒史郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ観る前からもうギャグ路線に走るしかないタイトルだとわかる貞子VS伽椰子。
どうやって戦わせるかが大前提なので、貞子の呪いからの解除方法を探るあたりでピンとくるエンディング。
その前提のため、巻きで入るホラーのテンポの良さがいい。
貞子も伽椰子も、ビデオ登場or家侵入からの登場・行動が早い。
それぞれが出会うまでのホラーは程よいホラーだったが、出会った瞬間から笑いが出てきて困った。
激突シーンは映画館で周囲が叫び声漏らすなかつい失笑。
叫ぶシーンかここ?
最期はもちろんホラーの定番。
さやこかな。
かだこかな。
自縛を解き放たれた伽椰子というべきか。
面白かった。 -
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Posted by ブクログ
今回のテーマは「愛」。
うすぐら~い印象になりますね、怪談のテーマが愛だと。そういう印象持つのは、愛っていうハッピーなイメージと同じぐらいに、どろどろした憎しみのイメージがあるからでしょうね。
そんな恋愛したことないですが。
全話通じて、過ぎたるは及ばざるが如し、っていうのが思い浮かびます。なんかもう、気持ち悪いさが酷い。
怪談って、怖さなんだけども、今回は気持ち悪さです。
そういうお話になるきっかけの心の動き自体は、理解できないものではなかったりするので、余計に。
行き過ぎた愛欲の気持ち悪さ。異性・同性・家族・他人問わず。
「犬小屋のこと」が一番怖く。
「ある姉妹」「隣のベッド」で人の -
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Posted by ブクログ
ラヴクラフトの女体化というネタの印象が強烈な本作だが、読み進めれば丁寧に書かれた王道ファンタジー作品であることがよくわかる。
序盤こそ主人公カンナの臆病で身勝手な有り様に不快を感じることもあるが、中盤以降の盛り上がりは素晴らしいし冒険の仲間たちも魅力的だ。
当然ながらクトゥルフ関連ネタが多いのだが、それにとどまらず神話体系全般に手を伸ばしているところは挑戦的だし、女体化もただの掴みには終わらせないので出オチを訝しむ諸兄は安心して手にとってほしい。
脚注が数多く用意されており、わからない用語があってもだいたい説明してくれる辺り、著者たちのクトゥルフ愛を感じる。
有名な児童文学と構成が似てい