黒史郎のレビュー一覧

  • ムー民俗奇譚 妖怪補遺々々

    Posted by ブクログ

     マイナー妖怪にも名前の挙がらない、民俗誌の片隅にひっそり載っているような、主流派の研究者が目もくれないような、地元の人すら忘れているような怪異がこれでもかと押し寄せてくる。著者の想像ではなく、ちゃんとした出典付きで。著者が好きで集めたモノの一部とのことだが、地元の人すら忘れている怪異だけでなく、タブーとして語られていないモノまで収集されており、しかも出典付きということもあり、民俗学の観点から見たときに結構貴重な情報源にもなっている。もしかすると本書が民俗学の資料として挙げられることがあるかもしれない。

    0
    2019年06月30日
  • 異界怪談 暗渠

    Posted by ブクログ

    たたりや呪いといった「お約束の因果律」を軽々と飛び越えた不可解・奇妙な話が多く、ひさびさに怖い怪談集。個人的には「父の怖い話」「遺言」あたりが印象に残った。

    0
    2018年09月25日
  • 夜は一緒に散歩しよ

    Posted by ブクログ

    著者初読み。妻を亡くした卓郎は、作家業を続けながら一人娘の千秋と暮らしていた。母を亡くして以降、奇妙な絵を描き続けるようになった千秋は、ある日顔の青い女の絵ばかりを描くようになり「ママ」と呼び始めた...。タイトルの和やかさからは想像出来ない恐怖が詰め込まれている。暗くて悪臭が匂ってきそうな家、何処からともなく降り注がれる誰かの視線...。子供が明らかに異常な執着を見せているのに卓郎の呑気さにイライラしたり、最後のオチは想像出来てしまう展開だけど面白かった。「もぎぃ」って聞こえてきそうで怖い。

    0
    2017年06月16日
  • 夜は一緒に散歩しよ

    Posted by ブクログ

    とにかく不穏な空気が読んでいる途中から漂い祝山を読んだ時の様な不気味さ。けど、どんどんページをめくり先はどうなるんだろうと読み進めてしまった。最後のオチはどこかて見た様な感じだったけど途中の夢に出てきそうな気持ち悪さは、仄暗い水の底からとか、着信アリとか。不条理な感じがとても怖かった

    0
    2017年01月26日
  • 貞子VS伽椰子

    Posted by ブクログ

    リングや呪怨の無理矢理な続編と期待薄で読んだが、意外と満足した。最期はくだらなかったが。登場からずいぶんたっているが、彼女たちの偉大さを讃えたい。

    0
    2016年12月11日
  • 貞子VS伽椰子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    観る前からもうギャグ路線に走るしかないタイトルだとわかる貞子VS伽椰子。

    どうやって戦わせるかが大前提なので、貞子の呪いからの解除方法を探るあたりでピンとくるエンディング。
    その前提のため、巻きで入るホラーのテンポの良さがいい。
    貞子も伽椰子も、ビデオ登場or家侵入からの登場・行動が早い。

    それぞれが出会うまでのホラーは程よいホラーだったが、出会った瞬間から笑いが出てきて困った。
    激突シーンは映画館で周囲が叫び声漏らすなかつい失笑。
    叫ぶシーンかここ?

    最期はもちろんホラーの定番。
    さやこかな。
    かだこかな。
    自縛を解き放たれた伽椰子というべきか。

    面白かった。

    0
    2016年07月17日
  • 実話蒐録集 黒怪談

    Posted by ブクログ

    黒だけに、黒いヤツらがざわざわした話には違う意味でゾクってしたけど、全体的に安定して面白い実話怪談だった

    0
    2016年02月19日
  • 怪人二十面相~乱歩奇譚~

    Posted by ブクログ

    私はアニメ版を観た後でこれを読みましたが、初見だとイメージがつかみにくいかも。特に数式。もう少し小説なりのエピソードが欲しかった気もしますが、これはこれでいいのかなぁ。

    0
    2016年01月23日
  • 人間椅子~乱歩奇譚~

    Posted by ブクログ

    アニメ見て、気になって買いました。
    アニメを見始めたのが終盤だったので、「追加書下ろし」の部分がよくわからなかったけど・・・
    江戸川乱歩の小説を現代風にするとこうなるのかぁ~と新鮮な気持ちで読みました。

    ただ、先にアニメを見たからかもしれないけど・・・
    作中のコバヤシ君がどんな風に「他人」が見えているのかの表現が分かりにくいなぁ~と思ったので、アニメを見て雰囲気を感じてから読んでもいいんじゃないかな?と。

    続巻も出るので楽しみです。

    0
    2015年10月30日
  • 人間椅子~乱歩奇譚~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アニメ全話見終わった後でのノベライズなので、さくさく読めました。でも内容は所々追加されてたり違ってたりで、面白かった!コバヤシのシャワーシーンとか俺得でした。聞いてない。ただ残念なのは、ハシバの活躍シーンがね…削られた…感…。好きなキャラなだけに残念です。ただ全体としては大満足です!続きが楽しみな一つ。

    0
    2015年10月11日
  • 怪談撲滅委員会 死人に口無し

    Posted by ブクログ

    澪の突っ込みが進化していて笑えました。
    まさかのライダースーツが良かった。
    ちょっと竹本泉みたいな、巨大で何でもありな感じの学校が好きです。
    続いてくれるといいなぁ。

    0
    2015年08月03日
  • 怪談撲滅委員会 幽霊の正体見たり枯尾花

    Posted by ブクログ

    「幽」で紹介されてて、気になってみたので。
    久々にラノベ調のもの読んだなー、とゆーか、最近のこういった表紙系の読んだの初めてかも、と。あーやっぱ学園ものって、心が洗われますね(?)。
    日本大丈夫か!といった状況ですが、東京オリンピック終わったら、そんな方向にもいきそうかも、とか思ったり。
    色々と小ネタに笑えつつ、これは次も買います。

    0
    2015年07月22日
  • 未完少女ラヴクラフト

    Posted by ブクログ

    少年は迷い込んだ異世界でラヴクラフトと名乗る美少女と出会う。意外にもしっかりした本格ファンタジーでした。くどい冒瀆的な描写はクトゥルフらしさがよく出ていた。
    邪神蔓延るカオスな世界観がとても魅力的。エルリックサーガのようと感想書いている人がいたけど、自分も連想した。

    0
    2015年06月06日
  • 怪談撲滅委員会 死人に口無し

    Posted by ブクログ

    怪談をテーマとしたホラーコメディ二作目。前作よりも面白かった。
    三人桜の話は解決まで含めてすごくいい話でしたね。好きです。
    雲英のノリや性格は見せかけでなく素であるということがよくわかった。澪が必ずしも雲英の手法に従うのではなく、自分で考えて幽霊を成仏させようとする姿は好感がもてる。
    人の手によって簡単に姿を変えていく怪談と怪異は、一歩誤ればすごく危険なものにもなる。怪談撲滅委員会と怪談推進委員会の抗争の加速化こそが世界の危機を招くのではないかなどと考えてしまう。
    話も大きくなってきてこれで終わりでないよね。続編あるよね。

    0
    2015年05月31日
  • 怪談撲滅委員会 幽霊の正体見たり枯尾花

    Posted by ブクログ

    幽霊詐欺師シリーズの関係者?とおぼしきキャラもちらほら!
    前作のファンも必見の超口撃型ゴーストハンティングストーリー。
    幽霊も悪口に弱いのです(笑)

    0
    2015年02月01日
  • 怪談実話系/愛 書き下ろし怪談文芸競作集

    Posted by ブクログ

    今回のテーマは「愛」。
    うすぐら~い印象になりますね、怪談のテーマが愛だと。そういう印象持つのは、愛っていうハッピーなイメージと同じぐらいに、どろどろした憎しみのイメージがあるからでしょうね。

    そんな恋愛したことないですが。

    全話通じて、過ぎたるは及ばざるが如し、っていうのが思い浮かびます。なんかもう、気持ち悪いさが酷い。
    怪談って、怖さなんだけども、今回は気持ち悪さです。
    そういうお話になるきっかけの心の動き自体は、理解できないものではなかったりするので、余計に。
    行き過ぎた愛欲の気持ち悪さ。異性・同性・家族・他人問わず。

    「犬小屋のこと」が一番怖く。
    「ある姉妹」「隣のベッド」で人の

    0
    2014年04月10日
  • 未完少女ラヴクラフト

    Posted by ブクログ

    本家の全集も2巻しか読んでいないのですが、読んで見ました!面白かったです。表紙に釣られて読んでみました^^

    0
    2013年09月16日
  • 未完少女ラヴクラフト

    Posted by ブクログ

    ラヴクラフトの女体化というネタの印象が強烈な本作だが、読み進めれば丁寧に書かれた王道ファンタジー作品であることがよくわかる。
    序盤こそ主人公カンナの臆病で身勝手な有り様に不快を感じることもあるが、中盤以降の盛り上がりは素晴らしいし冒険の仲間たちも魅力的だ。

    当然ながらクトゥルフ関連ネタが多いのだが、それにとどまらず神話体系全般に手を伸ばしているところは挑戦的だし、女体化もただの掴みには終わらせないので出オチを訝しむ諸兄は安心して手にとってほしい。

    脚注が数多く用意されており、わからない用語があってもだいたい説明してくれる辺り、著者たちのクトゥルフ愛を感じる。

    有名な児童文学と構成が似てい

    0
    2013年08月15日
  • 幽霊詐欺師ミチヲ

    Posted by ブクログ

    これ、おもしろかった…!
    最初の女性の描写でなかなかアウトだったのですが、ミチヲはじめカタリさんやカネコのキャラ性に引き込まれていきました。続いているなら読みたいなーと思っていたら結構出ているんですね。手を出してみようかしらん

    0
    2013年05月12日
  • 幽霊詐欺師ミチヲ

    Posted by ブクログ

    グロテスクな表現が多いので苦手な人は苦手かもしれない。
    が、そんな表現とは裏腹にトイレに行けなくなる類いの怖さは皆無(笑)
    ゾッとしたい方には向かないが、サックリ読めて笑いも、ちょっぴり涙もあり、十分楽しめる。

    0
    2013年10月06日