あらすじ
ホラー史上最恐のヒロイン対決、ついに実現。
ホラー映画の主演を依頼された劇団員の恵子。しかし、監督が不審死、恵子は居合わせたフリーライター・小堺と共に、現場にあった「呪いのビデオ」を観てしまう。二人は貞子に呪い殺される前に、入れば伽椰子に捕まり二度と戻れなくなるという「呑む家」への侵入を決意。呪いの相殺を狙い、その顛末をドキュメンタリーとして映像に記録することに。撮影当日、クルーが次々と姿を消していく中、ついに貞子と伽椰子が姿を現わし……。
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Posted by ブクログ
自主製作のホラー映画に出演することになった恵子。不気味な廃墟で一人待っていると、胡乱なライターに声をかけられた。そんな中、監督から撮影中止の一報が入る。電話の向こうで絶叫する監督にただならぬものを感じ、二人はアパートに向かう。
映画貞子VS伽椰子のノベライズ版。といっても少し調べてみると、どうやら内容が微妙に違うようだ。まあ内容は違えど、日本を恐怖のどん底に叩き込んだ、二大ジャパニーズホラーのヒロインといっても過言じゃない二人が戦うのだからそれは怖いのだろうと、わくわくして読み始めた。前半は主人公が巻き込まれ、不幸なことに「呪いのビデオ」を視聴してしまったくだりから始まるため貞子のパターン。後半は貞子の呪いに打ち勝つため呪いの家である「呑む家」にテレビクルーたちと乗り込むため伽椰子のターン。そこまではよかったのだが、いざ伽椰子の家で「呪いのビデオ」が再生されたあたりからどうも様子がおかしな方向へ。まずファーストファイトとして貞子と俊雄が戦うのだが同然貞子が圧勝。這う這うの体で逃げ出す俊雄はとても斬新だった。完全にギャグにかじをきり始め、この時点でもう私は顔が笑って仕方なかった。しかし、メインである貞子VS伽椰子パートが残っているのでそちらに期待して読み進めてみる。が、やっぱりこちらもギャグ。物理で戦うって貞子サイキッカーの設定はどうしたんだといいたい。どちらもすさまじい怨念を胸中に抱えているはずなのに、キャットファイトを繰り広げる。ャットファイトというより、もう組み合うとかそういう表現が見られたのでプロレスだろうか。俊雄は飽きて別のことを始めるし、貞子は俊雄をとっ捕まえて尻は叩くし、やりたい放題。貞子と伽椰子のファンからするともっとこう、禍々しい方法で戦ってほしかった気もするが、これはもはやエンターテイメント小説で、ホラー小説じゃないと思って読むならこれもありだろう。今回主人公とフリーライターを助けるために大勢のテレビクルーが犠牲になり、その描写もかなり凄惨なものだったがその過程が全部二人の血で血を洗う戦いによって全て持っていかれてしまった。
Posted by ブクログ
映画貞子vs伽椰子の映画を読んでから本作を読みました。はっきり言って、内容は全然違いました。ですが、活字からも伝わる、「さやこ」の呪いっぷりに慄いてしまいます。
Posted by ブクログ
リングや呪怨の無理矢理な続編と期待薄で読んだが、意外と満足した。最期はくだらなかったが。登場からずいぶんたっているが、彼女たちの偉大さを讃えたい。
Posted by ブクログ
観る前からもうギャグ路線に走るしかないタイトルだとわかる貞子VS伽椰子。
どうやって戦わせるかが大前提なので、貞子の呪いからの解除方法を探るあたりでピンとくるエンディング。
その前提のため、巻きで入るホラーのテンポの良さがいい。
貞子も伽椰子も、ビデオ登場or家侵入からの登場・行動が早い。
それぞれが出会うまでのホラーは程よいホラーだったが、出会った瞬間から笑いが出てきて困った。
激突シーンは映画館で周囲が叫び声漏らすなかつい失笑。
叫ぶシーンかここ?
最期はもちろんホラーの定番。
さやこかな。
かだこかな。
自縛を解き放たれた伽椰子というべきか。
面白かった。
Posted by ブクログ
呪いのビデオを見てしまった女優の卵と、ホラー専門のフリーライター。
最悪の貞子の呪いに、同レベルの伽倻子の呪いをぶつけたら、呪いが相殺されて生き延びられるのでは?と考え、伽倻子の家で、呪いのビデオを観る事にした一行。
壮絶なキャットファイトの行方は…。
でしょうねぇ、という結末。
全体的に、ホラー色は弱く、ちょくちょく挟まれる笑いのポイントが面白かったです。
呪いのビデオを真剣に観てしまう敏雄とか、女二人のキャットファイトに飽きて、壁に血で猫の絵を描きだしてしまう敏雄とか。