【感想・ネタバレ】てのひら怪談 こっちへおいでのレビュー

あらすじ

てのひら怪談──それは、てのひらにおさまるほど小さな小さな物語。すべて800字以内で書かれた、こわい話やふしぎな話のこと。短いから、あっというまに読みおわる。でも、油断しちゃだめだよ。幽霊やのろいの話、学校でおこった事件、聞いたこともないような変わった話……どれも本当におそろしいんだ。さあ、勇気を出して、ページをめくってみて。50編の小さな物語が、きみがやってくるのを待っているよ──。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

800字以内3ページ程度の掌編が50編。豪華な執筆陣が怖い話の怖い部分だけを抽出したような物語を展開させています。
怖さの種類も千差万別。文字だからこその怖さもあれば、想像してしまいぞっとするものも。ホラー怪奇小説の入口にも!

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2025年03月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

わずか、800文字以内で書かれた数々の怖い話達。それは、両の手のひらに収まるほどの小さな話ですが、途方も無く怖い話達なのです。あっという間に終わってしまう、短い話だからと油断していると、痛い目をみますよ。

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発売前から気になっていた一冊。ポプラ文庫、MFダウィンチ文庫を経て、ポプラキミノベルへと様々な本を渡り歩いているこちらの人気シリーズ。現在も第一線で活躍しているホラー小説作家、怪談作家が集まり織りなしていく。800文字以内、原稿用紙に換算してわずか2枚という短い物語たちであるが、流石、そうそうたるメンバーである。何とも恐ろしい物語がつづられていた。
純粋に怖い話、不思議な話、意味が分かると怖い話の様な話があり、怪談と一言にいっても様々なジャンルが楽しめる。
お気に入りの話は、「ミズノくんを返して」、「へどろんなの秘密」、「波の音」、「あの家のこと」。
「日記代行屋」も怖かったな。
どの話も、読んでいて鳥肌が立つほど怖かった。特に、家物の怖い話が好きなので「あの家のこと」は非常に良かった。謎めいた家は、もともとそういう存在だったのか、あるいは、語ることによって本当になってしまったのか、それとも、語り手が何か秘密を握っているのか。
いろいろな想像の余地があるが、どの結末でも恐ろしい。怪奇現象の燐片が見えるだけだったり、自分の知らないところで変なことが起こっているという怖い話はやはりいい。この本は様々な作家の手によって、50編も話がつづられた楽しい本だった。
自分の好きな作家の話を楽しむのもよし、新たな作家を開拓するもよしという一冊でだった。

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2022年07月03日

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