黒史郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
著名作家による小学生向けホラーンソロジーシリーズ。
学級日誌版より、こっちの方が読み応えあって、面白かったです。
サブタイトルになっている作品の著者が斜線堂有紀だったので、それもちょっとうれしかったかも。このメンバーだと、宮部みゆきか?って思ったのですけどね。
ルビは中学年程度です。文字も大きめで、一話に一つ挿絵があります。
「えんまさん」黒史郎
嘘をつくのが大好きで、それもとても上手に嘘をつくハルト。家族に怒られてもけろっとしています。おばあちゃんはえんまさんのことで諭します。おばあちゃんが話すえんまさんはちょっと具体的で...。
「おはよう、アンちゃん」太田忠司
絶対に空き地がなかった場所 -
-
Posted by ブクログ
川崎の次は横浜!
黒先生……よくぞご無事で…((((;゜Д゜)))
実話怪談です……!!
神奈川県の県庁所在地であり、政令指定都市。
中華街、赤レンガ倉庫、山下公園、ランドマーク、みなとみらい……
神奈川でも横浜は大都会です。
さすが開港都市。
私の身内が住んでいるので「横浜怪談読んで近所の怪談話出てきたら教えてあげるね〜」と言ったらキレられました笑
ありましたよ●区の怪談…( *´艸`)
聞いてしまったらしばらく気になって眠れなそう…(^_^;)
いや、でも私は知りたい!
でも怖い……´д` ;
58話あるので、特に印象深い話を上げます。
【亀の話】
(中区)
黒先生と -
Posted by ブクログ
身近な地の実話怪談…
怖いというより、興味深い!( ˙꒳˙ )フムフム…
川崎は沖縄から出てきた祖父母が昔住んでいた地。
工業地帯ということもあり、祖母の喘息が悪化したのをきっかけに引っ越してしまいましたが、小さい頃はたまに遊びに行っていました。
「何区に住んでいたんだっけ?」と、両親に確認しましたが、なんと2人とも覚えていないと…(-∀-`; )ホラーや。
車でどうやって行き着いていたんだ…笑
そんな思い出の川崎市。
なんと怪談が54話も…(-_-;)
その場所で起きた怖い体験談から、都市伝説のような話まで…。
すごい量の資料です⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ ) -
Posted by ブクログ
ドアや箱など、「四角」いものを「開けてはいけない」というテーマに沿って書かれたホラーショートショート。これだけ縛りのあるテーマなのに、実にバリエーションが豊かです。どれも怖いし、だけれど開けたい誘惑に駆られてしまうのがまた怖いところです。そして本の装丁が実に可愛いの。怖いけど可愛い。
お気に入りは「コ、コ、コン」。このネタはなんとなくわかったな……と思いながら読んでいましたが。このオチまでは予想できませんでした。
「すべてを失う夜」「ホームボックス」は、こういうのがあったら便利なような、しかし恐ろしいような。AIの代わりに○○〇使うってのが最高に愉快なのですが。いやしかし本当に、開けちゃダメだ -
- カート
-
試し読み
-
Posted by ブクログ
ネタバレ何とも不思議な感じのする話だった。
冒頭で主人公自ら断りは入れているのだが、彼の考察、怪談話に昔の新聞記事、そして「神目」なる怪異サイトの管理人からのメール本文が入り乱れた文章になるので、それぞれの話の境界が曖昧になっているというか。
一応フォントなどで分けられてはいるので、混乱する筈はないのだが、それぞれの世界が濃厚に練られているためか、いい具合に混ざり合って、いい意味でカオス化しているというか。
どの話がこの世界における「真実」で、どの話が「虚構」なのか。
そもそも、この作中で登場する出典は現実世界に実在する作品からなのかなどなど。
読んでいるこちらの世界との境界も段々曖昧になってくるので -
Posted by ブクログ
ネタバレ友達と気軽話せるチャットアプリ。いつでも楽しい会話が出来て便利。でも、面と向かって話すのと違って相手の顔をみることができません。さて、こんな事を考えたことはありませんか?――それって相手は本当に友達ですか?
全く新しい感覚の小説(?)チャットアプリに表示される会話のみを読む形式。なので小説というか、他者が行っているLINEの会話画面を覗き見ている感覚。スマホのゲーム「Peep」や「TELLER」に近い形となっている。会話のみを見ていくタイプのため、背景の描写などはないが、会話文だけで充分。一つ一つが超短編で構成されておりで読みやすく、一つずつがそれぞれ独立しているため、何かの合間に -
Posted by ブクログ
ネタバレ自主製作のホラー映画に出演することになった恵子。不気味な廃墟で一人待っていると、胡乱なライターに声をかけられた。そんな中、監督から撮影中止の一報が入る。電話の向こうで絶叫する監督にただならぬものを感じ、二人はアパートに向かう。
映画貞子VS伽椰子のノベライズ版。といっても少し調べてみると、どうやら内容が微妙に違うようだ。まあ内容は違えど、日本を恐怖のどん底に叩き込んだ、二大ジャパニーズホラーのヒロインといっても過言じゃない二人が戦うのだからそれは怖いのだろうと、わくわくして読み始めた。前半は主人公が巻き込まれ、不幸なことに「呪いのビデオ」を視聴してしまったくだりから始まるため貞子のパター -
-
Posted by ブクログ
子どもの描く絵の不気味さなどは端的なタイトルや描写でよく表現できていた。
文章は平易で読みやすく、生理的な嫌悪感を刺激するのも上手い。担当の不潔な風貌など、非常にいやらしく書けていた。
スプラッタな描写でこれでもかと畳みかけてくるより、外堀からじわじわ埋めていくようなうそ寒さを感じる。
中盤(主人公が亡妻の部屋で例のアレを発見するまで)は怖かったのだが、それ以降のどんでん返しで少し冷めた。
青い顔の女の正体が実は……という展開は意外性があって面白かったが、え、そっち行くの??とカテゴリをスライドできなかった。幽霊が出てくるホラー路線と思いきや超自然な方向へ滑っていくので、そこで梯子を外されると