黒史郎のレビュー一覧

  • 夜は一緒に散歩しよ

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     母を亡くしてから少女が次々に描く不気味な絵、父と共に毎夜11時に出かける散歩、自殺者が絶えない街、おかしいのは少女なのかそれとも街なのか…というありふれた日常が徐々に侵食されていくホラーで、少女の異常な絵と散歩への執着や相次ぐ登場人物の不審死、青い顔の女の怪異という要素が恐ろしく、ラストもゾクッとするものだった。

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    2025年12月12日
  • 井澤詩織の誰かに話したくなる怖い話

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    これを読んだ人の元に〜みたいな話はなかったので安心して読めます。伝聞または自分の経験の語り口で、人から怪談を聞いているような感覚で読み進められます。一話が短めなので、ちょっとした空き時間にも読みやすいですし、色んな作家さんが書いているので雰囲気も変わったりして飽きずに読めました。井澤詩織さんがドンッと出てますが、声優押しの本でもなく、怪談好きな方は普通に楽しめる本でした。

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    2025年12月08日
  • ひどい民話を語る会

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    【一言感想】
    学術的な価値は無いかもしれない民衆が作り上げてきた芸術作品

    娯楽の無かった時代に子ども達を楽しませる手段として先鋭化されてきた民話

    今も昔も子どもはシモネタを好む傾向があるのか、昔の民話では思いの外取り上げられているけれど、そういう作品は民俗学者から敬遠された結果遠ざけられた作品は多いそう

    「子どもが喜んで面白がってくれりゃいいか」で創作されているので、オチも無ければ謎が残ったままの話が多いが、キレイにまとまっていないから話として何度も聞きたくなったり、自分流にアレンジをしていくことで無数に民話が生まれていった側面もあるのだと本を読んで思いました

    民話をくだらない話だと切

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    2025年11月24日
  • サイレントヒルf

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    思ってた以上にゲームの内容に忠実だった。文字にするとゲーム中だとニュアンスがわからないところが、一度やっているからかもしれないが「そういうことだったのか」というところがチラホラあって良かった。

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    2025年11月20日
  • サイレントヒルf

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    ネタバレ

    とても話題のゲームで気になっていたけど、私はPS5持っていないので、こちらを読んだ。あらかじめ序盤やエンディングなどの動画を見た。
    概ねゲーム通りの印象を受ける。これって、つまらないように聞こえるけど、地の文でゲームの情景や不気味な雰囲気を出せているということだから凄い。
    文章も読みやすい。
    もっと細かく手紙を拾う、とか絵馬を集めるとかのゲーム要素は割愛。ゲームプレイしてね、ということかな。
    この本では、雛子と深水雛子のシーンが交互に来たりして、全く違う場所?でも主人公の記憶は繋がっている?と混乱する造りが面白い。
    女性のジェンダーに苦しむ姿を極端に描いた感じ。
    数種類あるエンディングもうまく

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    2025年11月14日
  • サイレントヒルf

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    サイレントヒルfプレイ済の人に向けたノベライズという感じで、ゲームの映像では分かりにくいところを補完してくれている。

    一方で風景の描写はあまり詳しくはないので、プレイしたことがない人には分かりにくいかもしれない。

    本書はゲーム本編の「静寂なる 戎ヶ丘」エンドのストーリーがコンパクトに分かりやすくまとまっている。文章は中編小説くらいの長さ。
    本編は雛子視点の一人称で進み、一部他の登場人物視点の話も挟まる。

    ゲームをプレイしていてストーリーが分かりにくいと思った方や、登場人物の心情の補完を期待している方にならおすすめ。

    ゲームストーリーと比較した追加要素は子狐と出会った回想シーンの詳細と各

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    2025年11月13日
  • サイレントヒルf

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    ゲームをできる環境がないんだけど、評判をSNSで見て気になっていて、しかも著者がよく読んでいる黒史郎さんだと聞いて買わずにいられなかった。面白かった。二つの話が並行して進むのか悪夢感があって、最後にはそういうことか、と。途中一度挟まる寿幸視点の時、文体が違ってて、わ〜好き〜〜〜となった。ラストのお手紙で胸がギュッとなった。バトルシーン読んでるとゲームやりたくなります。

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    2025年11月03日
  • マシカクショートショート 開けてはいけない

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    開けてはいけない箱、タンス、祠…
    人間は「してはいけない」と言われるとしたくなる生き物だ。禁忌と怪異をテーマにしたユニークなショートショート。

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    2025年10月15日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    著名作家による小学生向けホラーンソロジーシリーズ。
    学級日誌版より、こっちの方が読み応えあって、面白かったです。
    サブタイトルになっている作品の著者が斜線堂有紀だったので、それもちょっとうれしかったかも。このメンバーだと、宮部みゆきか?って思ったのですけどね。
    ルビは中学年程度です。文字も大きめで、一話に一つ挿絵があります。
    「えんまさん」黒史郎
    嘘をつくのが大好きで、それもとても上手に嘘をつくハルト。家族に怒られてもけろっとしています。おばあちゃんはえんまさんのことで諭します。おばあちゃんが話すえんまさんはちょっと具体的で...。
    「おはよう、アンちゃん」太田忠司
    絶対に空き地がなかった場所

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    2025年09月17日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    9人の作家によるアンソロジー。
    5人が既知だったので読んでみるか、と。

    全体的に面白かったけども、加門先生、斜線堂先生、澤村先生の作品はかなり良かったなー。特に斜線堂先生のはゾワっと来た。

    芦沢先生と宮部先生は怖いというよりは不思議な良い話ってところか。これも良かった。

    短い話は外れることも多いけど半分以上は 面白かったので良いアンソロジーであった。

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    2025年08月20日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    「えんまさん」黒史郎
    「おはよう、アンちゃん」太田忠司
    「青いコップ」加門七海
    「きれいずかん」井上雅彦
    「部分地獄」斜線堂有紀
    「おやすみ、ママ」宇佐美まこと
    「靴と自転車」澤村伊智
    「ログインボーナス」芦沢央
    「よあるきのうた」宮部みゆき

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    2025年08月13日
  • こわい話の時間です 部分地獄

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    子供向けのホラー短編集。
    好きな作家さんがいたので購入しましたが、サクッと読めて、怖さもほどほどで期待通りでした。
    「青いコップ」「よあるきのうた」がお気に入りです。

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    2025年07月10日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    子供向けの怪談話。懐かしい感じで小学生の頃によく読んでいた怪談本を思い出した。結構、バッドエンドが多かった事を思い出しつつそれが怖かった事も思い出した。3.8

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    2025年06月17日
  • 貞子VS伽椰子

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     映画貞子vs伽椰子の映画を読んでから本作を読みました。はっきり言って、内容は全然違いました。ですが、活字からも伝わる、「さやこ」の呪いっぷりに慄いてしまいます。

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    2025年05月18日
  • てのひら怪談 こっちへおいで

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    800字以内3ページ程度の掌編が50編。豪華な執筆陣が怖い話の怖い部分だけを抽出したような物語を展開させています。
    怖さの種類も千差万別。文字だからこその怖さもあれば、想像してしまいぞっとするものも。ホラー怪奇小説の入口にも!

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    2025年03月27日
  • マシカクショートショート 開けてはいけない

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    ホラー要素たっぷりの全15編の短編小説が収録されている。
    開けてはいけない扉、箱、祠などなど…
    最後の話はまだ救いがあってよかった。
    コンパクトなサイズも良き。

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    2023年06月21日
  • 横浜怪談

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    川崎の次は横浜!

    黒先生……よくぞご無事で…((((;゜Д゜)))
    実話怪談です……!!



    神奈川県の県庁所在地であり、政令指定都市。

    中華街、赤レンガ倉庫、山下公園、ランドマーク、みなとみらい……
    神奈川でも横浜は大都会です。
    さすが開港都市。

    私の身内が住んでいるので「横浜怪談読んで近所の怪談話出てきたら教えてあげるね〜」と言ったらキレられました笑
    ありましたよ●区の怪談…( *´艸`)

    聞いてしまったらしばらく気になって眠れなそう…(^_^;)
    いや、でも私は知りたい!
    でも怖い……´д` ;

    58話あるので、特に印象深い話を上げます。


    【亀の話】

    (中区)
    黒先生と

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    2023年05月12日
  • 川崎怪談

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    身近な地の実話怪談…

    怖いというより、興味深い!( ˙꒳​˙ )フムフム…



    川崎は沖縄から出てきた祖父母が昔住んでいた地。

    工業地帯ということもあり、祖母の喘息が悪化したのをきっかけに引っ越してしまいましたが、小さい頃はたまに遊びに行っていました。

    「何区に住んでいたんだっけ?」と、両親に確認しましたが、なんと2人とも覚えていないと…(-∀-`; )ホラーや。
    車でどうやって行き着いていたんだ…笑

    そんな思い出の川崎市。


    なんと怪談が54話も…(-_-;)

    その場所で起きた怖い体験談から、都市伝説のような話まで…。

    すごい量の資料です⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅   )

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    2023年04月20日
  • マシカクショートショート 開けてはいけない

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    ドアや箱など、「四角」いものを「開けてはいけない」というテーマに沿って書かれたホラーショートショート。これだけ縛りのあるテーマなのに、実にバリエーションが豊かです。どれも怖いし、だけれど開けたい誘惑に駆られてしまうのがまた怖いところです。そして本の装丁が実に可愛いの。怖いけど可愛い。
    お気に入りは「コ、コ、コン」。このネタはなんとなくわかったな……と思いながら読んでいましたが。このオチまでは予想できませんでした。
    「すべてを失う夜」「ホームボックス」は、こういうのがあったら便利なような、しかし恐ろしいような。AIの代わりに○○〇使うってのが最高に愉快なのですが。いやしかし本当に、開けちゃダメだ

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    2023年03月30日
  • 未完少女ラヴクラフト

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    この表紙デザインを思い付いた時点で、本作は9割勝利だっただろう(笑)。この真っ黒な表紙の元ネタを知っている人なら、店頭でこれを見た瞬間、手に取るしかない。
    中身もちゃんと(ライトではあるが)クトゥルフしてるのもポイント高し。

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    2022年03月19日