黒史郎のレビュー一覧

  • ムー民俗奇譚 妖怪補遺々々
    これぞ妖怪研究といった名著。
    ムーブックスであり、その名前からもカジュアルなイメージになりそうですが、中身は専門書にも引けを取らない充実感があります。
    かなりの妖怪ファンで、個人研究をしているレベルの人間が読んでも、「こんな妖怪がいたのか!」と新たな感動を得られることは間違いないでしょう。

    読み進...続きを読む
  • ひどい民話を語る会
    幼少期、母に寝物語をねだると段々と眠気でむちゃくちゃな話になっていった。それが面白くて私は余計にお話をせがむ。民話もそうやって紡がれてきたんだろうなぁ。
    綺麗に整頓された物語は、そりゃあ完成されているけれどそこにはない刺激が民話にはある。
    なんて真面目に感想を述べてみたけれど、そんなことよりも語り口...続きを読む
  • 幽霊詐欺師ミチヲ3 時計仕掛けのファンタスマゴリア
    幽霊詐欺師シリーズ第三弾!
    いよいよ!このシリーズもラスト(ó﹏ò。)ウゥゥ
    今回もホラーあり、コメディーあり、
    ラブロマンスあり、
    いつも様に盛りだくさんな内容でした
    言わずもがなめっちゃ面白い!!٩(๑ᵒ̴̶̷͈̀ ᗜ ᵒ̴̶̷͈́)و ̑̑ ✧わぁ~ぃ

    今回のターゲット(幽霊)は何と!
    ミチ...続きを読む
  • てのひら怪談 ずっとトモダチ
    子供向けだけど容赦なく怖い。舞台が小学校になってたり主人公が小学生なだけで内容はガチなホラーだった。
    むしろ子供がひどい目に遭うのが苦手な人には大人向けホラーよりずっときついかも(基本的に想定読者と同年代の小学生が怖い目に遭うので)

    ホラー作家の皆さんは大人向けに書いてるときと同じくらいの出力出し...続きを読む
  • 幽霊詐欺師ミチヲ3 時計仕掛けのファンタスマゴリア

    ミチヲシリーズ第3弾 完結です!

    読み終わっちゃったぁ〜!!。°(°`ω´ °)°。

    ミチヲ〜!!!



    私は併読派なのですが、基本、似た傾向の小説は併読しません。

    『ミステリ』と『ミステリ』を併読すると、どっちがどっちのトリックか脳みそが混乱してしまうので笑
    『SF』と『SF』もやらない...続きを読む
  • ひどい民話を語る会
    かる〜く読めます(笑)
    かなりビロウな話だらけなのでお気をつけください(食事中 厳禁!)
    やっちゃってる爺婆が大活躍。
    京極夏彦氏がちょいちょい挟む小ネタに大爆笑でした。(必殺シリーズファンファーレ、ビオランテの沢口靖子)
    嫌いじゃないです。と言うか好き。
  • ひどい民話を語る会
    いやホント、ひどい話ばかりでした(笑)。冒頭の京極先生に封印したままでは進めない2つの言葉を言わせちゃって、あ~あ言わせちゃったよーって思ったけれど、紹介されている話はたしかにそんな内容ばっかりで、そこが面白い。声を出して笑ってしまった。昔話、伝説、世間話なんかと違って、整っていなくてムチャクチャで...続きを読む
  • ひどい民話を語る会
    タイトルから興味深かったのですが、まさかこんなに面白いとは! 読みながら、声を出して笑ってしまいました。民話にはひどい話があるのは知っていたのですが、「語る人のウケ狙いで作られた」という京極氏の言葉に膝を打ちました。それまで、「なんだこの意味不明なオチ」と思っていた民話が、俄然魅力的に感じました。
  • ひどい民話を語る会
    民話マニアが珠玉(?)の面白ひどい話を持ち寄って語る本。とんでもない屁や糞が飛び交いふざけた省略や付け足しは勿論、教訓もへったくれも無いという凄まじさ。なのに抜群に面白い。珍奇な話、変な話、謎の話が好きな人はぜひ読んで欲しい本です。日本の民話すごい。
  • 川崎怪談
    生まれも育ちも関西一色のため、全然土地柄的にも行ったことなくて馴染みは無いが、黒史郎さん著ということで、即購入。途中押切さんや平山さんからの寄稿もあり、知らない土地のアングラな話が読めて面白かった。サイノカミについては、こちらでいう「とんど」のようなものかと思いつつ、こちらでは藁で組んだ円錐のような...続きを読む
  • ひどい民話を語る会
    ゲームや漫画やインターネットがなかった時代には、
    おじいさんやおばあさんが語る昔話が子供たちの最大のエンターテイメントでした。

    フロイトが提唱した肛門期という言葉がありますが、
    今も昔も、子供たちはうんこやオナラが大好き。
    子供たちのウケを狙って、語り手のおじいさんやおばあさんたちも、
    ついつい、...続きを読む
  • ひどい民話を語る会
    京極夏彦と多田克己と村上健司の3人の『妖怪馬鹿』(同名の文庫が新潮文庫より既刊。こちらも面白い)+黒史郎という豪華メンバーの座談会本。

    柳田國男が無視した、面白くも(下品でどうしようもない様な)酷い民話を軽快な語り口で紹介しています。ちなみに私は犬聟入の民話が好きです。
  • 川崎怪談

    実話ならぬノンフィクション

    単に幽霊が出て来るのではない。川崎の歴史や過去の新聞記事を丹念に掘り起こし怪事件の深奥に迫っていくあたり、ドキュメントを読んでいるようだ。「これまで出した実話怪談本とはまた違った味のある、特別な一冊になった」著者のこの言葉は決して自慢ではない。
  • ひどい民話を語る会
    ウンコを食わせたり、尻にした栓が屁の勢いで吹き飛んで婆を殺してしまうとか、なんかそういう「ひどい民話」についてのトークショーをまとめた本。最高に面白いけど、一番印象に残ったのは民話でなく、作家の平岡夢明のこんにゃくを食べて、未消化のまま便に出てきたこんにゃくをまた食べてを繰り返すと、最終的にこんにゃ...続きを読む
  • 実話怪談 黒異譚
    ひとつひとつの話は短くてとても読みやすいし、語り口も少しずつ違っていて面白かった。夏に読みたい。実話怪談らしいわけのわからなさがいい。私は動物の出てくる怪談がとても好きなので猫の出てくる話が入っていて嬉しかった。
  • 実話怪談 黒異譚

    霊だから怖いんじゃない

    「禍蝕症」
    霊の話ではないが、実に恐ろしい。もともと健康だった人が何故こうなってしまうのか。
    考えてみれば、災いをもたらす物だって、人の念が取り憑いた物であり、一番怖いのは生きている人間なのだ。
  • 幽霊詐欺師ミチヲ2 招かざる紳士淑女たち
    3件目。読んでて「カタリは何故ミチヲを使い続けるのか?」という疑問に『土壇場の誠意力がはんぱない』とのお答え。ツクヨミの信者に効くほどのトークの才能もあるよねミチヲ。
    4件目。「死者を殺す」というミシェル一味ですが、正直全部カタリの嘘だと思ってましたよ。まさかのNTR展開はキツイなぁと思いましたが、...続きを読む
  • 幽霊詐欺師ミチヲ3 時計仕掛けのファンタスマゴリア
    甲高い声で喋る市松人形が幽霊女と共に色情霊相手に美人局(意味不明) ユカリの太いカモを見つける能力が高過ぎて、カタリはこっちスカウトした方が良いんじゃないかと思うんですけど、楔が弱いか。
    マミコ視点の披露宴が楽しい。何の覚えもないのに父親になっちゃうミチヲは聖人の域に達してますね……。
  • 幽霊詐欺師ミチヲ
    「幽霊相手に結婚詐欺」って色々と疑問符の浮かぶフレーズだが、詐欺の手口や幽霊理論がしっかりしていて納得させられる。 遭う度に反応が変わっていくマミコさん可愛いですw
  • 異界怪談 闇憑

    土地の怨念

    一生住む土地・建物が呪われている物件だとしたら。
    怨念に取り憑かれ、もはや出て行くことも叶わない状況は恐ろしい。土地の念は、すなわち人の念であり、下手な心霊現象よりも怖い。