ひどい民話を語る会

ひどい民話を語る会

1,650円 (税込)

8pt

「囲炉裏端にはコンプライアンスもポリティカル・コレクトネスもないんです。そして――。ひどい民話が誕生するんです」京極夏彦(「はじめに」より)

「桃太郎」の冒頭でお爺さんは柴刈りに、お婆さんは洗濯に行く。その理由とは……?
メジャーな昔話の陰には数々の「ひどい民話」が埋もれている。
妖怪を愛好する面々が縦横無尽に語る、知られざる民話の世界。
全国各地から選りすぐりの民話を紹介する、伝説的トークイベント「ひどい民話を語る会」が、満を持して書籍化!
学問としても芸術としても敬遠され、表舞台からパージされてきた荒唐無稽な口承文芸「ひどい民話」は、語りのエンターテインメントだ。

※下品な話が苦手な方はご遠慮ください。

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ひどい民話を語る会 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月13日

    幼少期、母に寝物語をねだると段々と眠気でむちゃくちゃな話になっていった。それが面白くて私は余計にお話をせがむ。民話もそうやって紡がれてきたんだろうなぁ。
    綺麗に整頓された物語は、そりゃあ完成されているけれどそこにはない刺激が民話にはある。
    なんて真面目に感想を述べてみたけれど、そんなことよりも語り口...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月12日

    いやホント、ひどい話ばかりでした(笑)。冒頭の京極先生に封印したままでは進めない2つの言葉を言わせちゃって、あ~あ言わせちゃったよーって思ったけれど、紹介されている話はたしかにそんな内容ばっかりで、そこが面白い。声を出して笑ってしまった。昔話、伝説、世間話なんかと違って、整っていなくてムチャクチャで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月06日

    タイトルから興味深かったのですが、まさかこんなに面白いとは! 読みながら、声を出して笑ってしまいました。民話にはひどい話があるのは知っていたのですが、「語る人のウケ狙いで作られた」という京極氏の言葉に膝を打ちました。それまで、「なんだこの意味不明なオチ」と思っていた民話が、俄然魅力的に感じました。

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    Posted by ブクログ 2023年02月05日

    民話マニアが珠玉(?)の面白ひどい話を持ち寄って語る本。とんでもない屁や糞が飛び交いふざけた省略や付け足しは勿論、教訓もへったくれも無いという凄まじさ。なのに抜群に面白い。珍奇な話、変な話、謎の話が好きな人はぜひ読んで欲しい本です。日本の民話すごい。

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    Posted by ブクログ 2023年01月01日

    ゲームや漫画やインターネットがなかった時代には、
    おじいさんやおばあさんが語る昔話が子供たちの最大のエンターテイメントでした。

    フロイトが提唱した肛門期という言葉がありますが、
    今も昔も、子供たちはうんこやオナラが大好き。
    子供たちのウケを狙って、語り手のおじいさんやおばあさんたちも、
    ついつい、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月21日

    京極夏彦と多田克己と村上健司の3人の『妖怪馬鹿』(同名の文庫が新潮文庫より既刊。こちらも面白い)+黒史郎という豪華メンバーの座談会本。

    柳田國男が無視した、面白くも(下品でどうしようもない様な)酷い民話を軽快な語り口で紹介しています。ちなみに私は犬聟入の民話が好きです。

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    Posted by ブクログ 2022年11月02日

    ウンコを食わせたり、尻にした栓が屁の勢いで吹き飛んで婆を殺してしまうとか、なんかそういう「ひどい民話」についてのトークショーをまとめた本。最高に面白いけど、一番印象に残ったのは民話でなく、作家の平岡夢明のこんにゃくを食べて、未消化のまま便に出てきたこんにゃくをまた食べてを繰り返すと、最終的にこんにゃ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月28日

    京極夏彦をはじめとする妖怪譚とか民話を収集している4人が集まってひどい民話を語る本。
    ひどいってどういうひどいだろうと思ってたけど、思った以上にひどい。とにかくウ⚪︎コとオナラの話がほとんど。昔からそういう下ネタで人々が笑ってきたんだなあと思うと感慨深いけど、それでもひどい。
    桃太郎のおばあさんが川...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月23日

    京極夏彦、多田克己、村上健司、黒史郎という、妖怪好きなら大概の人が知っている四人が日本の民話、その中でも”ひどい”民話について語り合った本です。昔話の原型は教訓なんか全くなかったり、意味不明な話だったりすることが往々にしてありますが、その中でも特にワケのわからない話やシモ系の話が紹介されています。”...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月23日

    前半はシモの大盤振る舞いで閉口だけど、面白がって語り合っているのが楽しい。個人的には『釈迦と弥勒』がクリーンヒット。

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