【感想・ネタバレ】ひどい民話を語る会のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年10月13日

幼少期、母に寝物語をねだると段々と眠気でむちゃくちゃな話になっていった。それが面白くて私は余計にお話をせがむ。民話もそうやって紡がれてきたんだろうなぁ。
綺麗に整頓された物語は、そりゃあ完成されているけれどそこにはない刺激が民話にはある。
なんて真面目に感想を述べてみたけれど、そんなことよりも語り口...続きを読むが面白すぎてゲラゲラと笑いながら読んでしまった。民話にガチレスしないで欲しい、笑ってしまうから。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月19日

かる〜く読めます(笑)
かなりビロウな話だらけなのでお気をつけください(食事中 厳禁!)
やっちゃってる爺婆が大活躍。
京極夏彦氏がちょいちょい挟む小ネタに大爆笑でした。(必殺シリーズファンファーレ、ビオランテの沢口靖子)
嫌いじゃないです。と言うか好き。

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Posted by ブクログ 2023年02月12日

いやホント、ひどい話ばかりでした(笑)。冒頭の京極先生に封印したままでは進めない2つの言葉を言わせちゃって、あ~あ言わせちゃったよーって思ったけれど、紹介されている話はたしかにそんな内容ばっかりで、そこが面白い。声を出して笑ってしまった。昔話、伝説、世間話なんかと違って、整っていなくてムチャクチャで...続きを読む、そこがいい味を出している。

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Posted by ブクログ 2023年02月06日

タイトルから興味深かったのですが、まさかこんなに面白いとは! 読みながら、声を出して笑ってしまいました。民話にはひどい話があるのは知っていたのですが、「語る人のウケ狙いで作られた」という京極氏の言葉に膝を打ちました。それまで、「なんだこの意味不明なオチ」と思っていた民話が、俄然魅力的に感じました。

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Posted by ブクログ 2023年02月05日

民話マニアが珠玉(?)の面白ひどい話を持ち寄って語る本。とんでもない屁や糞が飛び交いふざけた省略や付け足しは勿論、教訓もへったくれも無いという凄まじさ。なのに抜群に面白い。珍奇な話、変な話、謎の話が好きな人はぜひ読んで欲しい本です。日本の民話すごい。

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Posted by ブクログ 2023年01月01日

ゲームや漫画やインターネットがなかった時代には、
おじいさんやおばあさんが語る昔話が子供たちの最大のエンターテイメントでした。

フロイトが提唱した肛門期という言葉がありますが、
今も昔も、子供たちはうんこやオナラが大好き。
子供たちのウケを狙って、語り手のおじいさんやおばあさんたちも、
ついつい、...続きを読むうんこオナラネタを物語に取り入れていったのでしょう。

うんこオナラ以外にも、辻褄が合わなかったり、どこか欠けていたりなど、
まとまりにかけたひどい話がたくさんありましたが、
毎晩毎晩語り継がれてきた結果なのだろうなと思いました。
とにかく、ひどいお話ばかりで人を選ぶかもしれませんが、興味深い一冊でした。

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Posted by ブクログ 2022年11月21日

京極夏彦と多田克己と村上健司の3人の『妖怪馬鹿』(同名の文庫が新潮文庫より既刊。こちらも面白い)+黒史郎という豪華メンバーの座談会本。

柳田國男が無視した、面白くも(下品でどうしようもない様な)酷い民話を軽快な語り口で紹介しています。ちなみに私は犬聟入の民話が好きです。

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Posted by ブクログ 2022年11月02日

ウンコを食わせたり、尻にした栓が屁の勢いで吹き飛んで婆を殺してしまうとか、なんかそういう「ひどい民話」についてのトークショーをまとめた本。最高に面白いけど、一番印象に残ったのは民話でなく、作家の平岡夢明のこんにゃくを食べて、未消化のまま便に出てきたこんにゃくをまた食べてを繰り返すと、最終的にこんにゃ...続きを読むくが地蔵のような形になるという話だった。

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Posted by ブクログ 2023年06月28日

京極夏彦をはじめとする妖怪譚とか民話を収集している4人が集まってひどい民話を語る本。
ひどいってどういうひどいだろうと思ってたけど、思った以上にひどい。とにかくウ⚪︎コとオナラの話がほとんど。昔からそういう下ネタで人々が笑ってきたんだなあと思うと感慨深いけど、それでもひどい。
桃太郎のおばあさんが川...続きを読むに洗濯に行くのは便所の屋根を修理してて便所に落ちたおじいさんの服を洗うためで、おじいさんが芝刈りに行くのは屋根の修理の材料を取るためっていうのがとても面白かった。
しかし民話って、オモコロでやってる「伝言盛り盛りゲーム」とほぼ同じだな。

追記
児童文学作家の松谷みよ子さんって誰だろうとググったら、「いいおかお」の作者さんだった!「いいおかお」もすごいシュールなので色々繋がった。

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Posted by ブクログ 2023年02月23日

京極夏彦、多田克己、村上健司、黒史郎という、妖怪好きなら大概の人が知っている四人が日本の民話、その中でも”ひどい”民話について語り合った本です。昔話の原型は教訓なんか全くなかったり、意味不明な話だったりすることが往々にしてありますが、その中でも特にワケのわからない話やシモ系の話が紹介されています。”...続きを読むキレイな民話”しか知らなかった人には衝撃の内容かも。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月15日

各地に伝わる民話から、とりわけひどい(小学校低学年男子が好みそうなひどいやつ多め)を語る座談会形式の本
ひどさで笑いを取りに行ってるな!の話がほとんどなので冷静になってはダメです。いや、それどういう?えっなんでそんな理不尽な?みたいなのばかりですが、それこそひどさです。それがよい。
これを楽しく語っ...続きを読むている会の皆さんはもちろん、各家庭でお婆ちゃんが子どもたちに語って聞かせて盛り上がってたのかな~しょうもないな~かわいいな~と想いを馳せる楽しさがありました。
くだらないけど温かくて優しい脈々としたものを感じました。そういう意味では近頃のクリーンな昔話は、人を感じられないなとあらためておもったり。

まぁひどいんだけど。

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Posted by ブクログ 2023年01月23日

前半はシモの大盤振る舞いで閉口だけど、面白がって語り合っているのが楽しい。個人的には『釈迦と弥勒』がクリーンヒット。

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Posted by ブクログ 2023年08月22日

 娯楽が少ない時代において、貴重なその一つだった「民話」。現代までに伝わるのは、時代を経るにつれて洗練され、専門の学者に拾われ、近現代の(一部の人間による)価値観に合わせて改変されたり歪曲されたりしたものばかりである。では、日の目を見ない、歴史の闇に眠る民話のバリエーションとは――?
 メジャーな昔...続きを読む話の陰に埋もれた選りすぐりの「ひどい民話」を掘り出して紹介する伝説的トークイベント「ひどい民話を語る会」を書籍化! もしかしたら、あなたが昔読み聞きしたのに、現代では消えてしまった話も出てくるかも?

 かつて昔話は、子供を寝かしつけたり暇を慰めたりするために語られるものでした。「つまらない」とか「それもう聞いた」とかで子供が耳を傾けない。そうならないよう、語り部は創意工夫をします。なんなら相手の様子次第で、語っている途中でアドリブで話を変えてしまうことも。そして話を盛ったり展開を変えたりして、バリエーションが増えるわけです。
 もちろん語り部もただの親だったり親戚だったりするわけで、語りのプロではないので結局話として破綻していたり、シモネタエロネタのオンパレードになってしまうことも。 ――でも。
 もう一度言いますが、娯楽が少ない時代において、「民話」は貴重なその一つでした。語る人の数だけバリエーションは増えます。その中で傑作も生まれれば駄作珍作も生まれます。その駄作珍作こそが「ひどい民話」なのです。
 「ひどい民話」こその珍妙な味わい。言わば珍味のようなもの。これをバッサリ捨ててしまうのは勿体ないと思う人は、ぜひ本書を元に民話の世界へ入ってみてください。もっと「ひどい民話」が見つかるかもしれませんよ?

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Posted by ブクログ 2023年03月02日

最初からエンジンが暖まりきっていて、制限速度ぶっちぎって出るわ出るわシモの話がてんこ盛り……
最初は嫌悪感と呆れと(熱意と知識に対する)恐れがない交ぜになった気持ちで読んでいましたが、
編集長ストップがかかってから少しずつトーンダウン(ストップはしない)していき、
そうすると読んでるほうも何だかトー...続きを読むンダウンしていくという…
まあ、何を読まされているんだろうという気持ちは最後までありましたが、
京極先生の含蓄のあるまえがきとあとがきにより、
なんだか人として深みがましたような気持ちになりました。
でも総じてこの本の感想を言うならば、「イヤ」ですね

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Posted by ブクログ 2023年02月08日

民俗学に少し興味があって読んでみた。
昔の人は下ネタが好きだし、理不尽な話も多いし、いわゆる「昔話」は語られやすいようにされてたものだったんだなと思った。

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Posted by ブクログ 2023年01月02日

『ひどい民話』というだけあって、下品だし下ネタが多い。
下ネタといってもアダルトな感じじゃなくてこどもが喜びそう系な下ネタ。
私は民話に関しては知らないことだらけなので、へぇ!こんな話もあるんだ!とか、最後おすすめされてたこの本読んでみたいなぁとか思えて、民話に興味がわいた。

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Posted by ブクログ 2022年12月04日

はじめに  京極夏彦
ひどい民話を語る人たち

第1部 京極夏彦 多田克己 村上健司
  コラム 昔話「桃太郎」の誕生  多田克己
  コラム そもそも「民話」ってなんだ  多田克己
  コラム もっと放屁の話  多田克己
  コラム 昔話に見えたる妖怪  多田克己

第2部 京極夏彦 多田克己 村...続きを読む上健司
  コラム シモ民話の需要  黒 史郎
  コラム 隣の爺の悲劇  黒 史郎
  コラム 対子供の民話テクニック  黒 史郎
  コラム 化物寺とフルヤノモリ  黒 史郎
  コラム 民話の楽しみ方  黒 史郎

第3部 京極夏彦 黒 史郎

おわりに 京極夏彦

  

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