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古今東西の神話群を実体化した世界、スウシャイ。この物語は、継ぎはぎのように新たな神話が付け足されて拡大し、混沌としていくスウシャイを舞台にして繰り広げられる、一大冒険譚である。臆病で力も弱い少年カンナはこの世界に迷い込み、「ラヴ」と名乗る黒髪の美少女と出会った。ラヴは「言語災」の影響によって「愛情」に関わる言語をすべて奪われたという。カンナは自分の世界に帰るため、ラヴは言語を取り戻すため、二人の旅が始まった! 短篇「ラゴゼ・ヒイヨ」で、史上最小のクトゥルー神話賞(学習研究社主催)最優秀賞を受賞した黒史郎が、クトゥルフ神話の始祖ラヴクラフトの美少女化に挑む!
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Posted by ブクログ
ラヴクラフトな表紙に惹かれて買っただけだったんですが、あたりでしたw
内容に関してはラヴクラフトオマージュなラブコメか何か程度にしか思ってなかったので、内容が割りとしっかりとしており読み応えもあったのは予想外でした。
ただラヴクラフト作品を一つでも良いので読んでからこちらの作品を読むべきです。私もこの本を読むために1冊くらいはとラヴクラフト全集1巻をちょうど積んであったで、それを読んでから読みました。
実際には固有名詞に見覚えがあるな程度で読んでただけですがw
個人的に驚いたのはジェンキンの容姿でしたw
本屋で買った時点でカバーを掛けてもらっており、イラストをちゃんと見てなかったので、文章からかなりグロいものをイメージしてたのですが、読み終わってイラストを見ると割りとファンシーな感じで拍子抜けでしたね。
もっと禍々しいものをイメージしてたのですがw
例えて言うなら本物のハツカネズミの胴体にフクロウの顔面だけを貼り付けただけみたいなw
もっとやせ細って泥臭いのがよかったなー。
Posted by ブクログ
ラヴクラフトの女体化というネタの印象が強烈な本作だが、読み進めれば丁寧に書かれた王道ファンタジー作品であることがよくわかる。
序盤こそ主人公カンナの臆病で身勝手な有り様に不快を感じることもあるが、中盤以降の盛り上がりは素晴らしいし冒険の仲間たちも魅力的だ。
当然ながらクトゥルフ関連ネタが多いのだが、それにとどまらず神話体系全般に手を伸ばしているところは挑戦的だし、女体化もただの掴みには終わらせないので出オチを訝しむ諸兄は安心して手にとってほしい。
脚注が数多く用意されており、わからない用語があってもだいたい説明してくれる辺り、著者たちのクトゥルフ愛を感じる。
有名な児童文学と構成が似ているのは意識してのことだろうと思う。たぶん。
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