河野裕のレビュー一覧
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ネタバレとても驚きました。面白かったです。
主人公の岡田杏が1,000年間転生し続けていると知り、読むことを決めた本ですが、徒名草文通録を巡る物語がとても魅力的でした。この物語の中に登場する様々な神様も自然と人間の日常に溶け込んでいて、正に平穏で満ち足りた、ただの日常のお話でした。
登場人物の中にいる浮島龍之介のモノローグ的な部分でのとある言葉が特にお気に入りです。その言葉はこの物語の中核を担うような言葉だと感じましたし、浮島龍之介自身がその言葉を体現するような人間でした。とても好感を持てましたし、その言葉がより一層好きになりました。
最後は読者の前提をひっくり返してきて、とても驚きました。また、タ -
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ネタバレの境界線が分からないので詳細は伏せます。
タイトルと装画の印象から淡い青春小説かな?と思っていたのですが、近未来的な三国志という例えがしっくりくる作品でした。特に最後の三行は衝撃ですね。
本作『さよならの言い方なんて知らない。』の感想になります。
河野裕さん初読みの本作はシリーズ8巻まで書店で見かけるものの、インフルエンサーの方々で絶賛の声を聞かないのですが私は絶賛します!!
これは今の時代にテレビアニメ化していたら大ヒットする完成度だと感じますし、推し活したくなるキャラクターが多い印象です。(私は今のところ、秋穂がお気に入りです。)
本シリーズも続編を追いかけていこうと思いな -
Posted by ブクログ
【ネタバレ無】【感想】
ハラハラ!ワクワク!が持続して没頭!!
輪廻転生のファンタジーでありながら現代を生きる様はリアル。
神戸/姫路/城崎。
舞台が身近で現実世界としても想像できる〜!
巻き起こる思惑バトル。輪廻とのつながり。
現代の出来事と輪廻の出来事を行き来して読者の頭も縦横無尽。
好き!!
日本神話も関連するので神社巡りが好きな方はよりなじみ深く感じられそう。
とはいえ当然本書にはその知識がなくても楽しめるし、むしろ神話エピソード調べてみよっかな、と世界観に引き込まれる。
それくらい登場する神様の性格も魅力的。
世界観の設定=制約が序盤でさらっと潔く描写されるので、世界観を咀嚼 -
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千年を越える神を巻き込む恋物語の設定だが、すでに終わった恋の話。
とある男女の恋に、神が嫉妬し呪いをかけた。
これから先、二人は転生を繰り返す。
女は今までの記憶を持ったまま生まれ、男と出会うと記憶を失くす。
男は、女と出会えば今までの記憶を取り戻す。
そうして男と女はこの千年、出会っては別れを繰り返してきた。
そして現世、神戸にて千年の記憶を持つ杏は、ルームメイトの盗み屋・祥子に、ある古書の盗みを依頼する。
その書物「徒名草文通録」をめぐり、人と神との思惑が交差する。
最初の「この物語は、始まっているどころか、すでに終わっているのかもしれない」の意味を読み違えてい -
Posted by ブクログ
誰かひとりが命を投げ出せば世界を救えるとして、そのひとりが死んでしまう必要なんて、なにもない。怖ければ逃げ出せばいい。(217ページ)
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特別な力を否定して。
悲しみを受け入れて。苦しみに耐えて。できないことは、できないと割り切って。限られたものから最良を探すのが、頭の良い方法なのかもしれないけれど。理性的で、優秀な人間のやり方なのかもしれないけれど。
でも、本当に悲しいとき、それを受け入れるのが正解なのか。
全部、諦めろというのが、正義なのか。
たとえば能力で救われた人に、やっぱり間違いだったから、もう一度苦しめというのが正しいのか。
(248ページ)