河野裕のレビュー一覧

  • さよならの言い方なんて知らない。5(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    何が食い違ってると違和感を思いながら読み進めてようやく真相にたどり着いた。もやもやが解消されて一安心。
    ホントに仮想現実で生きられたら、どちらが現実の世界と言えるのか。どちらで生きたいと思うのか。そんな事を考えさせられる5巻でしたね。
    コロナで引きこもってる生活が続いてる今だからこそ、もういっそうのこと、仮想世界で生きるのもありなのではと思った。まぁまだ技術が追い付いてないので夢物語だけど。

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    2021年05月02日
  • さよならの言い方なんて知らない。5(新潮文庫nex)

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    伏線が回収されたと思いきや、また謎が生まれて、次から次へと不穏な展開が続き鳥肌が止まりません。この先どうなるのか。怖いですが見届けたいです…まさかあんなことになるとは思わなくて。どうやってエンディングを迎えるのだろう…

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    2021年04月10日
  • さよならの言い方なんて知らない。5(新潮文庫nex)

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    話の展開に驚き、歯車が急速に回転し始めたような感覚になりました。あぁ、やっぱりこの物語はどうしようもなくおもしろい。

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    2021年03月22日
  • サクラダリセット(角川文庫)【全7冊 合本版】

    購入済み

    今更レビューなんて、要らんだろ

    タイトルの通り、今更である。既に評価が定まっている、良本である。イラストが欲しい方は、角川スニーカー文庫の方の合本版を選ばれた方が良いであろう。まあ、こっちの方が少し安いが。文章はおそらく、こっちの方が進歩してるのではないか?作者の手が入っているようなので。とは言え、基本的に内容は一緒のはずである、どちらでもそんなに心配せず購入して欲しい。(こっちは、基本的にイラストはありません)

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    2021年03月08日
  • さよならの言い方なんて知らない。3(新潮文庫nex)

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    待ちに待った続編でした。またしても近くの書店にはなく、取り寄せてもらった記憶があります。届いてから、すぐ読み、登場人物一人一人への思い入れが強くなっていったことを覚えています。
    一人一人の気持ちがあって、仲間を思う気持ちがあって、成り立っている素敵な作品です。
    本当に好きだなぁと思った作品です。

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    2021年02月15日
  • さよならの言い方なんて知らない。2(新潮文庫nex)

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    続編を心待ちにして、発売日に買いに行きましたが、近くの書店にはなく、取り寄せた記憶があります。前作からどんな展開になっていくのかと心待ちにしていました。読み進めていく中で、登場人物と私自身が一緒に成長していくような錯覚を覚えました。本当に好きだなぁと思った作品です。

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    2021年02月15日
  • さよならの言い方なんて知らない。(新潮文庫nex)

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    本当に好きだなぁと思った作品です。SFというか、だれもが主人公になれる作品だと思いました。この一冊で完結すると思い、読み進めていたので、最後の展開に驚きました。これからどうなっていくの、と思いながら次回作にとても期待を馳せた作品です。

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    2021年02月15日
  • きみの世界に、青が鳴る(新潮文庫nex)

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    あぁ、この物語は、こうやって終わるのか、とついつい
    考えたくなるような終わり方だった。
    ある意味できれいな終わり方でもあるし、
    別の意味ではもっといろんな角度から話を見たかった。
    途中の話は難しいところもあったけど、
    最後の最後は記憶に残る終わり方だった。

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    2021年01月25日
  • さよならの言い方なんて知らない。(新潮文庫nex)

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     一貫して「ウォーター&ビスケットの冒険」をテーマとして物語が進んでいる。作中の設定では、2人が保安官として協力しているが、香屋と冬間は違った。意見の対立。お互いを意識している。2年前に失踪した友達が、自分もいる異世界でもう一度出会えたとしたら、もう少し心躍ってもいいと思う。しかし、香屋歩と秋穂は心底「架見崎には冬間がいる」と確信していた。だからこそ、それをもとに生きるための計画を立て、最後は目論見通り会うことができた。そこに何の感情もなく、ただ、必然であるかのように映画館で二人座っていた。
     冬間に刺された香屋は、何を思っただろう。
     意外?驚き?納得?
     香屋なら「これも、想定の範

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    2020年11月03日
  • さよならの言い方なんて知らない。4(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    香屋とウォーターの駆け引き、ユーリィと白猫の戦闘、どれも白熱する展開だった。

    そして香屋が運営に行った質問も、一つの行動で盤面を変える発想力に脱帽だった。

    次巻では運営サイドも物語に深く関わってきそうで、
    物語の方向がどう動いていくのか非常に楽しみだ。

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    2020年10月27日
  • サクラダリセット(角川文庫)【全7冊 合本版】

    購入済み

    記憶

    綺麗で正しくて,好ましい物語だった。
    単純な恋物語でも,ありきたりな超能力者の話でもない。
    長いながい時間をかけて,浅井ケイや春埼美空,相馬菫とともに血だらけになって生き抜いた気分だ。

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    2020年10月07日
  • 最良の嘘の最後のひと言

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    最良の嘘とは何なのか。
    その嘘にあなたはなんて答える?

    読み終わった後の満足感は、言葉にできないほど。
    河野さんの小説で一番好きな作品。

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    2020年08月30日
  • きみの世界に、青が鳴る(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    この本の結末には賛否両論あると思う。だけど、私はこの結末がとても好きです。戸惑うくらい真っ直ぐな真辺、悲観主義でただひたすら優しくて何も捨てられない七草、いい魔女を愚直に全うする堀、口は悪いけどそれは人を思う優しさ故の安達…。感情の描写が難しく、決してすんなり入ってくる文章ではないけど、とても面白かった。読んでいて、胸が苦しくなるような時もあったけど、読み応えは抜群でした。

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    2020年05月23日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 感情を売る非情な職業

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    佐々波蓮司が編集者だったときの話。同棲していた校正者の萩原春が事故死し、蓮司は自殺ではないかと疑う。数日後、それまで何年も眠り続けていた雨坂続が突然目を覚まし、小説を書き始める。同僚の工藤凛は、担当の作家になんとか賞をとらせようと悪戦苦闘する。筋だけを追うと何のことなのか分かりにくいが、小説というものに憑りつかれた編集者と校正者の運命と小説を書く天賦の才能がテーマなのだ。結構重いテーマのような気がする。蓮司に幽霊が見えるというのは重要な意味を持ってくるのだが、都合がいいと言えばそうかもしれない。

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    2020年04月27日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 ゴーストフィクション

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    小説家の里見青から絵を探してくれと頼まれ、元編集者の佐々波蓮司は作家の雨坂続ととある洋館に向かう。大学生の小暮井ユキと彼女に取りついた幽霊の雨坂ノゾミも一緒に。
    洋館では次々に不思議なことが起こる。ただの幽霊騒動かと思われるが、これが里見青の過去の真実を探し出すこととなり、小説を書くということ、プロット、構造の意味をも探し出す物語となっていく。
    なかなか上手く仕組まれた小説であり、結構謎をかんがえることに惹きつけられた。影、カラス、赤・青・黄の色などの言葉が深層心理っぽく意味ありげである。それに、どうもまだ謎は完全に解決されていないようだ。雨坂ノゾミも謎である。さて、どうなっていくのか。

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    2020年03月25日
  • 凶器は壊れた黒の叫び(新潮文庫nex)

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    「会話っていうのは、なにを言うのかだけが重要なわけじゃない。本当に大切なのは、なにを言わないでいるのかだ」
    「でも、言葉にしないと伝えようもないよ」
    「伝えるべき言葉を推敲しないといけないってことだよ。君が言ったことを、相手がどう受け取るのかまで考えて、不必要な言葉は省かないといけない。もしすべてを見通す
    神さまが名言集を作ったなら、その大半は白紙なんじゃないかと僕は思う」
    「白紙ばかりだと、どこを読んでいいのかわからないよ」
    「ただまっ白を眺めていればいい。ああ、白って綺麗だなと思っていればいい」

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    2020年03月20日
  • その白さえ嘘だとしても(新潮文庫nex)

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    彼女の言葉を、また思い出す。
    「人に合わせてばかりだと、自分にできることがわからなくなるよ。」
     
     自由というのは呪いだ。ケーキを買うお金を持っていない子供だけが本当のケーキの価値を知っている。いつでもそれが手にはいっているようになったころには、本質は失くしてしまっている。ケーキも、季節も、自由も同じだわ。
     「彼女に対して、なにか、愛情と呼べるものがあることは間違いない。でもそれを好きって言葉でまとめちゃうと、色々とややこしいことになる」

     ふざけんな。ふざけんな。諦めることを、手放すことを、恰好悪くなることを成長だなんてごまかすんじゃない。
     
     七草はほほ笑む。その表情は粉雪に似てい

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    2020年02月20日
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    正しさとは、罪と罰、大人と子供、選択すること、など、いろいろと考えさせられました。大人でも答えを出すのは難しい。大人になるということをああいう風に定義するのならわたしはきっとずっと大人になれない。情けないなぁ。
    なんども胸を打たれて、泣きそうになりました。
    大地くんの問題が思いのほか根が深く、壮大で、最初の頃には思いつきもしませんでした。謎がすこしずつ暴かれて、解決して。これからさらにどうなるのか気になります。先代の魔女の話は切なくて悲しかった。安達だけがまだ謎ですが、どう動くのか。
    真辺と七草の距離が近づいてるのにそれ以上へ進まないのがもどかしいですがほんとうにかわいらしくて愛しいです。現実

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    2020年02月16日
  • その白さえ嘘だとしても(新潮文庫nex)

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    あらすじ

    「いなくなれ、群青」の続きである、第2巻。
    季節は冬。ちょうどクリスマス真っ盛りの時期。
    主人公、七草の住んでいる周りから隔離されている島「階段島」の唯一の外部との通信手段の通販が停止されてしまった。
    そんな中「クリスマスの七不思議」という噂が広まっていた。
    そこで、七草とその友達の真辺は共に七不思議の真相を明らかにさせようとする。
    どんどんと明らかになっていく真相。
    最後には魔女の正体まで……?!
    七草とその友達との青春?を描いたミステリー小説。


    実は私、第1作の「いなくなれ、群青」を読まずに先にこの本を手に取ってしまいまして…^^;
    でも、読んでてとても面白かったです。

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    2020年01月22日
  • さよならの言い方なんて知らない。3(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    ユーリイの戦い方が結構好きだ。ただ単純な強さではなく場を支配できるところにカリスマ性を感じた。0番目のイドラの意味が判明し、香屋の目的も明かされて物語的には大きく進展した。これからがすごく楽しみ。

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    2020年01月08日