河野裕のレビュー一覧
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購入済み
今更レビューなんて、要らんだろ
タイトルの通り、今更である。既に評価が定まっている、良本である。イラストが欲しい方は、角川スニーカー文庫の方の合本版を選ばれた方が良いであろう。まあ、こっちの方が少し安いが。文章はおそらく、こっちの方が進歩してるのではないか?作者の手が入っているようなので。とは言え、基本的に内容は一緒のはずである、どちらでもそんなに心配せず購入して欲しい。(こっちは、基本的にイラストはありません)
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一貫して「ウォーター&ビスケットの冒険」をテーマとして物語が進んでいる。作中の設定では、2人が保安官として協力しているが、香屋と冬間は違った。意見の対立。お互いを意識している。2年前に失踪した友達が、自分もいる異世界でもう一度出会えたとしたら、もう少し心躍ってもいいと思う。しかし、香屋歩と秋穂は心底「架見崎には冬間がいる」と確信していた。だからこそ、それをもとに生きるための計画を立て、最後は目論見通り会うことができた。そこに何の感情もなく、ただ、必然であるかのように映画館で二人座っていた。
冬間に刺された香屋は、何を思っただろう。
意外?驚き?納得?
香屋なら「これも、想定の範 -
購入済み
記憶
綺麗で正しくて,好ましい物語だった。
単純な恋物語でも,ありきたりな超能力者の話でもない。
長いながい時間をかけて,浅井ケイや春埼美空,相馬菫とともに血だらけになって生き抜いた気分だ。 -
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小説家の里見青から絵を探してくれと頼まれ、元編集者の佐々波蓮司は作家の雨坂続ととある洋館に向かう。大学生の小暮井ユキと彼女に取りついた幽霊の雨坂ノゾミも一緒に。
洋館では次々に不思議なことが起こる。ただの幽霊騒動かと思われるが、これが里見青の過去の真実を探し出すこととなり、小説を書くということ、プロット、構造の意味をも探し出す物語となっていく。
なかなか上手く仕組まれた小説であり、結構謎をかんがえることに惹きつけられた。影、カラス、赤・青・黄の色などの言葉が深層心理っぽく意味ありげである。それに、どうもまだ謎は完全に解決されていないようだ。雨坂ノゾミも謎である。さて、どうなっていくのか。 -
Posted by ブクログ
彼女の言葉を、また思い出す。
「人に合わせてばかりだと、自分にできることがわからなくなるよ。」
自由というのは呪いだ。ケーキを買うお金を持っていない子供だけが本当のケーキの価値を知っている。いつでもそれが手にはいっているようになったころには、本質は失くしてしまっている。ケーキも、季節も、自由も同じだわ。
「彼女に対して、なにか、愛情と呼べるものがあることは間違いない。でもそれを好きって言葉でまとめちゃうと、色々とややこしいことになる」
ふざけんな。ふざけんな。諦めることを、手放すことを、恰好悪くなることを成長だなんてごまかすんじゃない。
七草はほほ笑む。その表情は粉雪に似てい -
Posted by ブクログ
正しさとは、罪と罰、大人と子供、選択すること、など、いろいろと考えさせられました。大人でも答えを出すのは難しい。大人になるということをああいう風に定義するのならわたしはきっとずっと大人になれない。情けないなぁ。
なんども胸を打たれて、泣きそうになりました。
大地くんの問題が思いのほか根が深く、壮大で、最初の頃には思いつきもしませんでした。謎がすこしずつ暴かれて、解決して。これからさらにどうなるのか気になります。先代の魔女の話は切なくて悲しかった。安達だけがまだ謎ですが、どう動くのか。
真辺と七草の距離が近づいてるのにそれ以上へ進まないのがもどかしいですがほんとうにかわいらしくて愛しいです。現実 -
Posted by ブクログ
あらすじ
「いなくなれ、群青」の続きである、第2巻。
季節は冬。ちょうどクリスマス真っ盛りの時期。
主人公、七草の住んでいる周りから隔離されている島「階段島」の唯一の外部との通信手段の通販が停止されてしまった。
そんな中「クリスマスの七不思議」という噂が広まっていた。
そこで、七草とその友達の真辺は共に七不思議の真相を明らかにさせようとする。
どんどんと明らかになっていく真相。
最後には魔女の正体まで……?!
七草とその友達との青春?を描いたミステリー小説。
実は私、第1作の「いなくなれ、群青」を読まずに先にこの本を手に取ってしまいまして…^^;
でも、読んでてとても面白かったです。
読