河野裕のレビュー一覧

  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    正しさとは、罪と罰、大人と子供、選択すること、など、いろいろと考えさせられました。大人でも答えを出すのは難しい。大人になるということをああいう風に定義するのならわたしはきっとずっと大人になれない。情けないなぁ。
    なんども胸を打たれて、泣きそうになりました。
    大地くんの問題が思いのほか根が深く、壮大で、最初の頃には思いつきもしませんでした。謎がすこしずつ暴かれて、解決して。これからさらにどうなるのか気になります。先代の魔女の話は切なくて悲しかった。安達だけがまだ謎ですが、どう動くのか。
    真辺と七草の距離が近づいてるのにそれ以上へ進まないのがもどかしいですがほんとうにかわいらしくて愛しいです。現実

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    2020年02月16日
  • その白さえ嘘だとしても(新潮文庫nex)

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    あらすじ

    「いなくなれ、群青」の続きである、第2巻。
    季節は冬。ちょうどクリスマス真っ盛りの時期。
    主人公、七草の住んでいる周りから隔離されている島「階段島」の唯一の外部との通信手段の通販が停止されてしまった。
    そんな中「クリスマスの七不思議」という噂が広まっていた。
    そこで、七草とその友達の真辺は共に七不思議の真相を明らかにさせようとする。
    どんどんと明らかになっていく真相。
    最後には魔女の正体まで……?!
    七草とその友達との青春?を描いたミステリー小説。


    実は私、第1作の「いなくなれ、群青」を読まずに先にこの本を手に取ってしまいまして…^^;
    でも、読んでてとても面白かったです。

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    2020年01月22日
  • さよならの言い方なんて知らない。3(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    ユーリイの戦い方が結構好きだ。ただ単純な強さではなく場を支配できるところにカリスマ性を感じた。0番目のイドラの意味が判明し、香屋の目的も明かされて物語的には大きく進展した。これからがすごく楽しみ。

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    2020年01月08日
  • その白さえ嘘だとしても(新潮文庫nex)

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    水谷さん、佐々岡、七草の心情にそれぞれ共感するところがあった。
    水谷さんに共感したのは、相手が欲しい答えをしゃべろうとし、愛想笑いもする。そして出来ない人に期待はないけど、「なんで出来ないんやろな。」って思う。

    佐々岡には、自分がやる善意などがその人の為ではなく、ただ自分の中にあるヒーロー像というか、カッコつける部分が出てるだけで、自分のためにやっているようなもん。でもそれは悪いことではないし、むしろ良いことやけど、本当に相手を思いやった行動ではない。どこかフェイクな行動。

    七草には、物事や人間関係であったりするところに深い関心がなく、全てのことから一歩引いて俯瞰してるような、人間的には

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    2020年01月08日
  • さよならの言い方なんて知らない。3(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    難しい設定やややこしい部分も多かったけれど、結できちんと伏線が回収されうまくお話が収束するのはさすがだなぁといつも思います。
    人が増えると名前や能力を覚えるのが大変ですが、まだなんとかついていけそうです。
    哲学やギリシャ神話など見慣れない単語が多いので難しいですが、続きが気になって仕方ない。これからさらにどうやって話が進むのだろう……全然読めない。
    キドが好きなので、これからも彼が生き続けてくれることがうれしいです…
    香屋はただ怯えてるだけじゃなくてその理由が少し見えたのでちょっとすっきり。

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    2019年12月29日
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    ◎時任と堀の攻防、魔女を手放した理由、七草と真辺の捨てたものとは

    「心を穿つ新時代の青春ミステリ」である「階段島」シリーズの第5弾。
    今回は謎めく郵便配達員・時任の物語が中心に構成され、現実世界に戻った七草も登場する。

    前回までのおさらいになるが、七草が現実世界に興味・関心を寄せる理由は一人ぼっちでいる少年・相原大地が、現実世界の本人から捨てられてしまったことに起因する。大地は何を捨てざるをえなくて階段島に送られてきたのか、ということを、トクメ先生(現実世界では大江先生)へのアポイントをとることで解決に導きたいという意図があった。
    しかし、七草がそこで現実世界に戻ってしまうことは堀や真辺に

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    2019年10月06日
  • 少年と少女と正しさを巡る物語 サクラダリセット7

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    河野裕の少年と少女と、正しさを巡る物語を読みました。

    咲良田を舞台にしたSF、サクラダリセットの最終巻でした。
    浅井ケイは咲良田の超能力をもつ人たちの能力を残すことを選択します。
    そのために、友人となった能力者たちと協力して能力を消し去ろうとする浦地の説得を試みます。

    一つ一つはささやかな友人たちの能力をコンボとして組み合わせて目的を達成してい描写が面白い。
    物語は完結していないのですが、浅井ケイや春﨑美空たちのまっすぐな行動が感動的でした。
    若いっていいな、と思ったのでした。

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    2019年09月23日
  • 少年と少女と、 サクラダリセット6

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    河野裕の少年と少女と、を読みました。

    咲良田を舞台にしたSF、サクラダリセットの6冊目でした。
    咲良田にだけ存在する超能力を全て消し去り、咲良田を普通の街にしようとする浦地の策略は成功したかに思えたのですが、記憶を保持する浅井ケイの能力だけは消されずに残ります。
    そして浅井ケイは最後の反撃に出るのでした。

    春﨑美空のキャラクターがペルソナ3に登場するアイギスと同じように感じるのが面白いと思いました。

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    2019年09月23日
  • さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4

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    河野裕のさよならがまだ喉につかえていたを読みました。

    咲良田を舞台にしたSF、サクラダリセットの4冊目でした。
    サクラダリセットの登場人物の横顔を描いた短編が5編収録されています。

    ある日の春﨑さん(××編)、という短編が2編書かれていて、面白く読みました。
    さらに春﨑美空のキャラクターが好きになりました。

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    2019年09月12日
  • 魔女と思い出と赤い目をした女の子 サクラダリセット2

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    河野裕の魔女と思い出と赤い目をした女の子を読みました。

    咲良田を舞台にしたSF、サクラダリセットの2冊目でした。
    時間を戻すことができるリセットの能力を持つ春﨑美空とリセットを越えても記憶を保持できる浅井ケイとの二人はいつも一緒に行動しています。

    浅井ケイの中学時代の後輩、岡絵里は浅井ケイに勝ちたいと言うことだけで、咲良田の超能力管理局の中枢に近い「魔女」に会いに行こうとします。
    浅井ケイは「魔女」と岡絵里を管理局から守ることが出来るのでしょうか。

    コンピューターゲームでは、物語の序盤で敵として登場するメンバーが次々に仲間になっていき、強くなったパーティーで終盤に待ち受ける悪の帝王を倒す

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    2019年08月31日
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1

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    河野裕の猫と幽霊と日曜日の革命を読みました。

    サクラダリセットの1冊目でした。
    主人公浅井ケイが住んでいる咲良田にはいろいろな超能力を持っている人がいます。
    世界を最大3日戻すことが出来るリセットの能力、一度経験したことは絶体に忘れない能力、日時を指定して相手にメッセージを送ることができる能力、猫と情報を交換することが出来る能力、5分間だけに限定されるが他の能力を無効に出来る能力。

    この物語はそのような能力を持った高校生たちの物語でした。

    河野裕らしく複雑に絡み合った物語でしたが、面白く読みました。

    読み終わって思ったのは、ゲーム機でのリセットや、カードゲームでの矛盾したカード能力間で

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    2019年08月25日
  • きみの世界に、青が鳴る(新潮文庫nex)

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    階段島シリーズ最終巻。
    1巻目からとても魅了され、最終巻の発売が待ち遠しく、買ってすぐに読んだ。
    いままで、割と多くの本を読んできたけれど、ここまで「言葉の質」がいい本に出会ったことはなかったと思う。
    この本を愉しむことができる頭を持ち合わせていて、本当によかった……。
    河野さんのほかの作品も読んでみたくなりました。

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    2019年05月16日
  • きみの世界に、青が鳴る(新潮文庫nex)

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    「いなくなれ、群青」シリーズの完結作。「愛」や「友情」、「憧れ」という青春時代の重要な価値観を基軸にしつつ、「理想」と「現実」の狭間で思い悩む少年少女たちの物語。
    魔法は誰にでも使えて、誰も使えなくなるもの。ただ、それがある内だけでも、守りたいものを守り続けることが、僕たちにできるささやかな抵抗なのだろう。

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    2019年04月30日
  • サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

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    『タイムリープ』のような時間SFが題材の乙一作品風青春ミステリ
    現時点では『六番目の小夜子』より余程上なので今後に期待

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    2019年01月12日
  • サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL

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    時間SFミステリ青春風味として安定の仕上がり
    SFというところには難点があって『タイムリープ』と「リセット」までは良いが
    今回の未来視は作者もテトラポットで書いているのだろうけれど
    明らかにパラドックス
    『月見月理解』がミステリではない程度に本作もSFではないか
    しかしそれはそれとして
    理詰めというよりゲーム小説的にそれっぽく収まっていて素敵
    どんな「能力者」でも現時点で得られた情報から正しくあるべく
    選択を常に繰り返し続ける
    将棋のような「ゲーム」と違って何手先まで未来を読んでも
    自身の諦めという敗北までは行き着く処はない
    「私が愛しているのは、ただの石ころなのかもしれない」
    個人の観測では

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    2019年01月09日
  • サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN

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    記憶を保持する能力が欲しい。
    その昔、自分のおこづかいからごく初めのころ買った『フォーチュンクエスト』の2巻か3巻において、すべてを忘れられなくなり他人を避けて暮らしている人物、という話が語られていた。
    楽しいことも悲しいこともみな忘れることができず、いつまでも覚えていなければならない。それはとてもつらいことである、と。
    当時、なるほどそれはつらい事だと同意した。印象的だった。そして今でも覚えている。(今ならインデックスさんを今を昔と思うころに思い浮かべるかもしれないがどうだろう)

    しかし、今は思う。辛い苦しみも、恥ずかしく思い出したくもないことも、思い出せなくなるのは嫌だ。
    いやむしろ、全

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    2019年01月07日
  • サクラダリセット5 ONE HAND EDEN

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    相変わらず文句つけようがなく高品質だが
    そろそろこのつくりに飽きてきた
    具体的に言うなら主人公キャラクタが強くなりすぎて緊張感がない
    そういういみでこの作品はミステリ風味SFバトルもの なのかもしれない
    あと2冊くらいできれいにまとめて次の作品を読みたい

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    2018年12月09日
  • サクラダリセット6 BOY, GIRL and ──

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    題材だけみると少年マンガてきな「能力者バトル」であるはずなのだが
    それがなぜか
    とらわれの眠れる姫君と身を引くサブヒロインと勝利を約束された主人公、
    という「劇的」な構図になぜか収まっている転回がすごい
    この作品のひっくりかえりっぷりこそまさにこの作者作品の魅力である

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    2018年12月09日
  • ベイビー、グッドモーニング

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    同時発売『サクラダリセット』最終巻と
    どちらを先に読むか悩んでこちらから読む
    作者の作品が同じ月に2冊も読めるとは幸せすぎる
    しかもどちらもぶ厚くて素晴らしいな
    とか思っていたが
    良く見ると紙質が悪くなって厚くなっているだけだった
    見返したら先月の『問題児』もそうだった
    いままでわりと良い紙を使っていたスニーカー文庫だけに落差がすごい
    そのわりには先月気付かなかったわけだが
    『サクラダ』完結月までは良い紙を使って欲しかったかも(後はどうでも良いのか)

    でこの作品だが
    死神ものの一冊完結連作短編
    学校の演劇部が採用しそうな教科書に載りそうなくらい上品上品質だが
    これならより巧みに書ける作家はい

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    2018年12月08日
  • サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA

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    文語口語違いの問題かもしれないが「てよだわ言葉」に違和感を感じるし
    難易度でというなら濃淡度とか高低度とかいうべきでないかとか
    どおでも良いことを思うくらいことばにこだわっている感じの文章と
    当たり前で無垢な願いが、彼の本質だ。
    サクラダリセット。聖なる再生。正しい方法での、世界の改変。
    を衒い韜晦なく実行しようとするだけでなくしてしまうという内容が
    奇妙な「透明な」味わいという名前の味である
    作品全体を通してみると「マンガの(重要)『封神演義』みたいな」ファンタジーバトル小説なのだが
    そうでない変なところに入っているという異で
    『円環少女』などと同じく中高生向け娯楽小説であるライトノベルとい

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    2018年12月08日