河野裕のレビュー一覧

  • サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA
    果てしなく綺麗な、少年と少女の「祈り」の物語でした。

    早く続きが読みたいけれど、読み終わりたくない。
    そんな矛盾した気持ちを抱きながら、読み進めていました。
    最終巻は一番分厚いですが、一番早く読み終わってしまったように思います。
    咲良田の能力についての問題の結論と、ケイと春埼と相麻の関係への終止符...続きを読む
  • サクラダリセット6 BOY, GIRL and ──
    激動の巻でした。
    序盤は、温かで幸せな日常風景。そこから段々と、咲良田全体を巻き込んだ問題が発生していき、いよいよクライマックス。
    最終巻一歩手前なだけあって、ケイも春埼も1巻から随分と変わりましたね。
    二人の関係の変化は、見守ってきた側からすれば嬉しいし微笑ましい。
    でも、菫ちゃんの事を考えると、...続きを読む
  • サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA
    端正な美しい小説だった。それは物語がすべて結末に向かって見事に収束しているせいでもあるが、なによりも誠実に生きることを志すキャラクターたちをリリシズムな文章で描き上げていることが一番大きいと思う。

    デビューから完結までは一気に駆け抜けて、この素敵な物語をプレゼントしてくれた作者に深く感謝する。
  • サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN
    今までちらほら出て来ていたケイ達の過去が明らかになり、すっきりしました。
    そして相変わらず春埼は可愛い。
    2年前の過去話が中心でしたが、相麻菫の事もまだ謎は多いけどわかってきたし、ケイや春埼の感じが2年後とは違って新鮮で楽しく読めました。

    次巻が気になる引きで、早く続きが読みたくて仕方ありません。
  • ベイビー、グッドモーニング
    ミニスカートと白いTシャツの死神の話、ということだけど……死神の女の子はあくまでおまけというか。物語のアクセントとして置かれているだけで、重要なのはそこじゃないです。4つの短編がそれぞれ少しずつ繋がって、なんかこう最後は良い感じにまとめる話。

    こういう「綺麗な死」を扱った作品は少なからずあって、例...続きを読む
  • ベイビー、グッドモーニング
    オセロの最初の並び方と、心臓の4つの部屋と、4人の人間の命が佐伯ちゃんの妹や弟として生まれてくるということに感動しました。
  • ベイビー、グッドモーニング
    死んだ人間の魂を集める死神の少女が出会った、4人の人間の物語。

    素直になれない少年。
    自分を殺す作品を出版し、その後本を書かなくなった作家。
    突然の事故で命を落とす予定となった青年。
    誇り高きクラウン、若しくは、誇り高きピエロ。

    彼らは死神に出会い、自身の死を知らされます。
    終わりが見えたからこ...続きを読む
  • ベイビー、グッドモーニング
    死神の少女とそれに出会った人々の様子を描いた連作短編が四編収録されています。

    死神と出会った人たちというのはすでに近いうちに死を迎えることが決まっていてそのため読後感は少し寂しいものになるのかなあ、などと思いながら読んでいったものの決して虚無的に終わるだけではなく、どの短編も心に温かいものを残して...続きを読む
  • ベイビー、グッドモーニング
    4つの魂の話を収録した連作短編。
    基本的に話としては独立している感じだが、死神の少女(ユニクロの服着用)が看取る点他微妙に4つの作品が影響しあっているのがいい。

    どれも清々しいというか綺麗で心が洗われるいいお話。
    最後の「生」へもってくるところもいいね。
  • サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA
    やはり物語の終わりは、楽しみでもあり、寂しくもある。ただ、「サクラダリセット」に出会えたことは、途方もなくありがたいことだった。


    よく似ている二人。ちょっとだけ違う二人。それぞれの結論には、正しいも間違っているもない。ただ、一つ違うことは、ケイの結論のほうが高い次元にあるということだ。弁証法的に...続きを読む
  • サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN
    2周目です。


    ここにもしっかり浦地が登場している。ただ2巻での浦地と関連性が少なく、気づけないのは憎い演出です。


    ついに相麻を複数の能力を駆使して「予定通り」蘇らせた。彼女は相麻菫なのか、違う存在なのか。この部分も最終巻にかかってくる。
  • サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA
    彼らの能力やその根源となった想いというのは、欲望や願望と言うこともできるかもしれないけど、やはり祈りという言葉が一番しっくりきます。
    大切な人のために、ただひたすらに純粋に祈り続けられる彼らは、やはり物語の主役足り得る強さや魅力に満ち溢れています。

    なるべく濁りのないクリアな言葉を読者に届けようと...続きを読む
  • サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY
    つい先日最終巻を読んで、やっぱりいいシリーズだったなぁと思い、2周目に入りました。


    初見では当然目につかなかった伏線が2周目では見えてきて、そういうところが2周目の面白さだと思います。
  • ベイビー、グッドモーニング
    「四」 この数字は「死」を連想させる。そう、死神を。しかし、読みすすめるうちにもう一つ連想させられる。心臓は四つの部位でできている、即ち「生」を。そして生まれた物語に、命に、語りかける。「ベイビー、グッドモーニング。」

    「生と死」ではなく「死と生」を描いてるのだ、この作品は。しかしその「生」はなか...続きを読む
  • サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA
    前半は前の巻から続く、咲良田に能力を残すか消すかの話で、後半は相麻菫と春埼美空の物語って感じでしたね。
    いやー相麻ファンとしては、心からの幸せを願っていましたが、まあ落としどころとしては、こんなもんでしょうねー
    ま、でも一応全員救われたと見て良いのでしょう。

    本シリーズは女の子は確かに沢山出てくる...続きを読む
  • サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA
    サクラダリセット最終巻。
    この本はライトノベルに、はまったキッカケでもあるので最終巻は読んでいて感慨深いものを感じた。
    この本を読んで感じたことは、当たり前のことなんだけど物語がページをめくるたびに終わりに近づいていくなと言う事だった。何を当たり前のことをと思う方もいるかもしれないけど、本当に一つ一...続きを読む
  • サクラダリセット6 BOY, GIRL and ──
    咲良田市は市内限定で能力を発揮できる人のいる街です。
    能力と言ってもアニメにあるような具体性のあるものは少なく、
    1人が1つの能力に限られています。
    そうした能力に目覚めた人達が社会的に問題を起させないよう管理する局があり、
    その創設者の1人である魔女と呼ばれた女性の未来視により
    問題が起こるのを未...続きを読む
  • サクラダリセット6 BOY, GIRL and ──
    物語が加速し、収束し、終わりに近づく。春埼との恋、相麻菫の計画、不可解な指示。 今までの全てが繋がってゆき、仲間と離され、一人立ち向かってゆくケイ。 そして、咲良田市誕生の秘密が明かされ、街にある変化が訪れる…。物語が大きく動き終わりへ向かってゆく第6巻。
  • サクラダリセット6 BOY, GIRL and ──
    いよいよ、終わりに向かって話が進んできた。相変わらずの面白さ、会話の小気味いい感じ。次で最終巻というのがさみしい様な結末が楽しみな様な。とりあえず次も期待な作品
  • サクラダリセット6 BOY, GIRL and ──
    春埼とケイの関係が少しずつ変わってきていて
    次がすごく楽しみになりました

    相変わらずすっきりした文章で読みやすかったですね