河野裕のレビュー一覧

  • 機械仕掛けの選択 サクラダリセット3

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    これはとても面白かった。 
    分かりやすかった。シンプルだった。 
    彼と彼女が出会い今に至る物語。 
    彼が咲良田に捕らわれるお話。 
    満を持して野良猫のような彼女が登場。 
    思っていたよりも可愛らしい女の子だった。 
    現代に蘇った野良猫。 その目的とは……。

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    2017年01月09日
  • 機械仕掛けの選択 サクラダリセット3

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     このシリーズ、巻数増すごとに面白くなっている。キャラクターが増えて、話が膨らんできている。

     今巻では二年前、浅井ケイが中学二年生のとき、春埼美空に出会ったときと、その出会いに相麻菫がいたことが語られる。


     小学六年生の浅井ケイは電車で咲良田を訪れた。
     魔女から「咲良田はあなたを放さない」との警告があったにも関わらず。

     自らの記憶能力に目覚めたケイは、咲良田の外に出ても能力のことを記憶してしまう。
     そのことに不都合を感じた管理局はケイを咲良田に留め置く決定を下し、ケイもその決定に従うつもりだった。

     気がついたら、時が戻っていた。世界のリセットを初めてケイが認識したのはこのと

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    2016年12月13日
  • 魔女と思い出と赤い目をした女の子 サクラダリセット2

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    ネタバレ

     入れ子式のストーリーを計算しつくしてるなぁと思った。映画のインセプションみたいだ。

     まず事件が起きて、物語は三日前から始まる。これは春埼の能力リセットによるもの。時間は三日前にさかのぼる。
     失敗を繰り返しながらも、どうにか解決できる方法を探して再び戻る。

     さらに今回は新たに、写真の中の世界に入り込む能力で時間は30年前にまでさかのぼる。

     サクラダリセットシリーズ2巻目、だんだん面白くなってきた。


     ケイはとある初老の男性、佐々野に頼まれる。

     マクガフィンが欲しいといわれ、またマクガフィンが、と思う。あれは、ただの石だ。

     破れたジーンズをはき、十字架のチョーカーをつけ

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    2016年11月18日
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1

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    一度角川スニーカー文庫から出されているものを読んでいるので感想は割愛。以前読んだときよりも文章が洗練されているように感じるのは、加筆・修正されているからでしょうか。読みやすくなったように思います。それとも結末を知っていて読んでいるからそう思うだけなのかわかりません。改めて読むと、今後の展開を知っているので、思わず泣いてしまいました。しかし表紙は以前の方が好きでした。そこが残念。

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    2016年10月08日
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1

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    いいと思う。
    時間SFとか異能バトルとか危うい方向に転びそうな感じなんだけど、読んでみると安定感が半端ない青春小説。
    スニーカー文庫版はイラストが好みじゃなかったから読んでなかったんだけど(当時ガガガ文庫のクイックセーブ&ロード読んでた癖に)2009年て個人的にライトノベルブームの終盤だったからこれ読んでたら再燃してたかもな。
    今回本文が改稿されてる部分があるらしいけど、どう変わってるのかは気になるところ。

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    2016年10月02日
  • ブラックミステリーズ 12の黒い謎をめぐる219の質問

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    書店で勢いに任せて購入しました。
    結果、買って正解!普通のミステリは推理する事を放棄してしまいがちですがこれは違います。
    インパクトの強い短文のおかげで否が応でも状況を考え始めます。勿論、考えたところで解けるのかは別の問題です。短編集なのでかなり読みやすいのも素晴らしい点の一つ。最後の方の問題は登場人物の体験談が混ざってたりして特に面白いです。第二弾が出たら是非読みたい。

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    2016年03月14日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 トロンプルイユの指先

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    シリーズ5冊目。ついに「紫色の指先」の正体が見えてきて、いきなり物語が動いた印象。つじつまの合わない展開もおもしろかった。「幽霊と人間は共存できるか?」紫色の指先の世界を覗いてみて、ちょっとアリなんじゃない?と思ったけど、代償が大きいかな…?異世界(?)で展開された今作でしたが、この状況で現実世界に戻って、果たしてどんな事が起こるのか?雨坂はどうなる?ラストになるらしい次回に期待が膨らみます!

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    2016年02月11日
  • サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA

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    シリーズ完結。数々の伏線がきれいに消化かされてすごかったです。ケイが、時間の巻き戻った春埼に記憶を思い出させるために起こした行動で、泣いてしまいました。名前の由来とか、わざわざ相麻と話をしたりとか。初めてケイが泣くのは春埼のためなんですね…。みんなの能力がうまいこと組わせて使われてて気持ちよかったです。問題が必ずしもきれいに解決したわけではないけれど、そこがまたいいのだと思います。みんなでこれから、咲良田をよりよくしていくのでしょう。
    相麻とケイ、春埼の関係も、なんとかなってよかった。
    小説の最後の文章、わけもわからず涙が出ました。スケールの大きな話でしたが、結局は、二人の女の子と一人の男の子

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    2015年11月23日
  • サクラダリセット6 BOY, GIRL and ──

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    物語がクライマックスに向けて動いています。激動です。前回からの続きで、ケイと春埼の関係がどうなるのか不安だったのですが、思った以上にしあわせな関係になっていてすっごくしあわせな気持ちになりました。しかし、そのしあわせな展開からの、相麻との会話や、浦地の計画、春埼の時間が巻き戻ったりと…怒涛でした。絶望的な気持ちになりました。このあと1冊しかないのに、みんながしあわせになるのか、計画は阻止できるのか。記憶は無事に戻るのか、心配です。ケイがどこまで信念を元に行動できるのか。彼の素敵な能力と言葉と対話で世界が、桜田が救われることを望みます。そして相麻と浦地も救われますように。
    河野先生は、やはり言葉

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    2015年11月23日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 トロンプルイユの指先

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    わかりにくい暗喩や言葉遣いや言い回しがたくさんあって、わかりにくいのに言葉がきれいで話にぐいぐい引き込まれました。小説の話は、難しいですね。天才の定義とか哲学的な話が相変わらず多くて息を飲みます。こういう捉え方があるかー、と、新しい視界が開けます。
    今回は時間が行ったり来たりして時系列がわかりにくかったです。そして幽霊たちそれぞれの思惑も複雑でわからないことだらけで謎がたくさんですね。時間が完結?っぽいので、早く読みたいです。最後のオチが!そうだよね、そうなるよね、と納得しつつも、このあとどうなるのか不安で仕方ないです。相変わらず河野先生のお話しはすてきでした。

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    2015年11月08日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 トロンプルイユの指先

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    ネタバレ

    わーあーあー…そういうオチ!?
    タイトル的にそろそろ終盤なのかしらと思ったら、まだまだ続きそうで一安心なような、これからどうなっちゃうの?とドキドキもしつつ。
    思惑の糸が張り巡らされていて続きがほんと気になりますわ。
    最初はよくあるカフェ探偵物だと思ってたのにね!
    こんな展開になるとはー。

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    2015年10月30日
  • サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN

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    三巻にしてようやくケイ、ハルキ、相麻の出会った二年前の話。ここでようやく張り巡らされていた伏線がすこし回収されてすっきりしました。ハルキとケイがどうしていまの信頼関係を築けたのかわかってよかったです。あと、やっと智樹の出番がきてうれしかった。ハルキが、そしてケイもとてもうつくしくて尊い人で、だれよりも善人である二人が、とても愛しい生き物に思えました。感動的な場面でもないのに、二人のあまりの澄み切ったうつくしさにある場面で泣きそうになりました。ハルキの涙はうつくしい。
    そして、相麻が無事生き返ったことによる今後の展開が気になります。相麻の目的や意図が不明なのが、いいですね。どんどんおもしろくなっ

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    2015年10月18日
  • サクラダリセット(2) CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY

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    面白かった。人にお勧めできる作品です。

    ラストの「セーブ」のポーズがやけにキザだな〜とか思っていたら、そう繋がるか!って感じで、良かったです。

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    2015年09月23日
  • サクラダリセット(1) CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY

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    絵も良いし、キャラも立ってるし、何より設定が面白い。この難しい設定でストーリーをどう料理していくのか、見ものです。

    あ、原作はラノベなのね。

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    2016年10月19日
  • bell

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    新しい試みの物語。

    囚われた少女を救う為に、主人公と共にわたしたち読書が行動しなければならないのだ。

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    2015年08月22日
  • ベイビー、グッドモーニング

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    4つのお話からなる、連作短編集。
    それぞれのお話で主人公がかわりますが、
    必ず脇役に死神の少女が登場しており、誰かの死に方が語られています。
    死ぬ前につくと決意した嘘、死ぬ前に自分がやるべきこと、
    死ぬ前に諦めたくないこと、死ぬ前に守りたいもの。
    書かれているのは死ぬ前から死の瞬間までですが、
    それによって描かれているのは生き方なのだと思います。
    綺麗な死に方、ひいては綺麗な生き方、
    そういうものはどういう形をしているのか、思わず考えさせられました。
    色々なライトノベルがあると思いますが、
    個人的にはライトノベルの型だけには閉じ込めたくないと思える作品でした。

    魂のリサイクルという人の死後の

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    2015年06月14日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない

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    小さな謎の集まりが大きな謎を形成し、根本の謎に繋がっていく。いろんな輪が何十にも重なっている感じ。短編の形式をとっているけれど、いわゆる連作短編とは違う印象を受ける。物語を創作するように推理するという手法が新鮮で、話の仕立て方や持って生き方にも引きつけられた。状況説明もすっきりしているのに、その文章から光景が映像となって現れる。締めの文句がなかなか良い。語り口が独特なので好みは分かれるかな。変な言い方だけど、私は読んでいて気持ちが良かった。たぶん、織りなす雰囲気と文章が自分に合っているんだと思う。

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    2015年05月22日
  • ベイビー、グッドモーニング

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    連作短編集。どの話も切なくてやさしくてあたたかくて、すべての話で泣いてしまいました。死神の存在があくまでおまけで、各話の主人公たちの生き様や死に様のお話でした。淡々としているのに冷たくないあたたかい著者の書き方がとてもきれいで大好きです。命が循環して生まれ変わる。そんなことはどうでもいい。死神はいいことを言いますね。

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    2014年06月15日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 ゴーストフィクション

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    シリーズ3冊目。作家先生がふたり登場するせいか、さらに文章がきれいになり洗練されてておしゃれでハイセンスで…途中、少し話についていけなくなりました。小説家の人の思考を一般人が読み解くのは難しいですが、その飛躍しているところがいい。佐々波さんの気持ちがわかります。メインストーリーは、切なくて苦しくて暖かい、そんな素敵なお話でした。根底に続いている紫色の指先についての話は、相変わらず伏線がたくさん出てきましたが、少しだけ回収されたのでしょうか?紫色の指先の目的が垣間見えて、背筋が凍りました。これからどう話が進むのかとてもたのしみです。この作品、回りくどくて過剰な言葉が多くて、わたしはとても好きです

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    2014年06月14日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語

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    ネタバレ

    シリーズも2巻。
    物語として起承転結の『承』に当たる部分として、緩やかに進むのかな、と予想していました。
    あっさりと裏切られました。
    相変わらずの丁寧な伏線と、見事な回収。
    パズルのピースが埋まっていくかのようなカタルシスは、河野先生ならではです。

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    2014年03月04日