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Posted by ブクログ
同時発売『サクラダリセット』最終巻と
どちらを先に読むか悩んでこちらから読む
作者の作品が同じ月に2冊も読めるとは幸せすぎる
しかもどちらもぶ厚くて素晴らしいな
とか思っていたが
良く見ると紙質が悪くなって厚くなっているだけだった
見返したら先月の『問題児』もそうだった
いままでわりと良い紙を使っていたスニーカー文庫だけに落差がすごい
そのわりには先月気付かなかったわけだが
『サクラダ』完結月までは良い紙を使って欲しかったかも(後はどうでも良いのか)
でこの作品だが
死神ものの一冊完結連作短編
学校の演劇部が採用しそうな教科書に載りそうなくらい上品上品質だが
これならより巧みに書ける作家はいるだろうと思うくらいではある
『死神くん』とか懐かしいなとカラスの諭吉をみて思い返す
そして分類に困る
生きていてそのうち死ぬのは「絶対」間違いなさそうな人間の
思いつく枠一杯に広がりえるこの話は
「小説」「連作短編」という下にどう分けようあるだろうか
Posted by ブクログ
4つのお話からなる、連作短編集。
それぞれのお話で主人公がかわりますが、
必ず脇役に死神の少女が登場しており、誰かの死に方が語られています。
死ぬ前につくと決意した嘘、死ぬ前に自分がやるべきこと、
死ぬ前に諦めたくないこと、死ぬ前に守りたいもの。
書かれているのは死ぬ前から死の瞬間までですが、
それによって描かれているのは生き方なのだと思います。
綺麗な死に方、ひいては綺麗な生き方、
そういうものはどういう形をしているのか、思わず考えさせられました。
色々なライトノベルがあると思いますが、
個人的にはライトノベルの型だけには閉じ込めたくないと思える作品でした。
魂のリサイクルという人の死後の考え方や、
4つのお話の微妙なつながりも素敵です。
ちょっと澄ましたような文体も好みでした。
本の終わりには突然道が開けたかのような、
しばらく心に残る爽快感があります。
短編集なのでどこから読んでも間違いはありませんが、
1つめの物語から順に読み進めていくのがおすすめ。
Posted by ブクログ
ミニスカートと白いTシャツの死神の話、ということだけど……死神の女の子はあくまでおまけというか。物語のアクセントとして置かれているだけで、重要なのはそこじゃないです。4つの短編がそれぞれ少しずつ繋がって、なんかこう最後は良い感じにまとめる話。
こういう「綺麗な死」を扱った作品は少なからずあって、例えば電撃の『しにがみのバラッド。』とか、例えばSDの『テルミー』とか、例えばファンタジアの『神様のいない日曜日』とか。この作品は、それらと比べても頭一つ抜けていたと言って良いんじゃないかな。
死神だとか、魂の循環だとか、そういうのがなかったとしても。
生きている人、これから生まれてくる命が、死んでいった人たちの影響を受けて命を繋いでいくという事実だけは変わらない。
……という、まあ当たり前と言えば当たり前なんですが、それを非常に綺麗にまとめた作品だったなと思います。
Posted by ブクログ
死んだ人間の魂を集める死神の少女が出会った、4人の人間の物語。
素直になれない少年。
自分を殺す作品を出版し、その後本を書かなくなった作家。
突然の事故で命を落とす予定となった青年。
誇り高きクラウン、若しくは、誇り高きピエロ。
彼らは死神に出会い、自身の死を知らされます。
終わりが見えたからこそ見えてくるものもある。
ただ一言いうのなら、彼らの死に様、そして生き様は、見事なものでした。
そして、また、新しい物語が始まります。
ベイビー、グッドモーニング。
作者はサクラダ・リセットの河野裕。
淡々としていながらどこか透明感のある文章は健在です。
ぜひ多くの人に読んで欲しい作品ですね。
Posted by ブクログ
死神の少女とそれに出会った人々の様子を描いた連作短編が四編収録されています。
死神と出会った人たちというのはすでに近いうちに死を迎えることが決まっていてそのため読後感は少し寂しいものになるのかなあ、などと思いながら読んでいったものの決して虚無的に終わるだけではなく、どの短編も心に温かいものを残していってくれます。
どの話のメッセージもとてもまっすぐに感じられました。生と死というテーマながらも変に凝った方向にいかず一番綺麗なところでどの話も幕が閉められているなあ、と感じました。
一番印象的だったのが『八月の雨が降らない場所』この話の主人公となるハラダの「ねずみ講」の考えがとても好きです。そしてラスト数行も綺麗に話を締めてくれました。
ライトノベルといえば壮大なファンタジーやSF、またはコメディ要素の強い作品というイメージだったので、この作品の静かで少しシリアスな雰囲気は意外であるとともにとても好ましく感じました。
ライトノベルという概念に囚われずいろんな人に読んでほしい一冊です。
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