河野裕のレビュー一覧

  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    階段島の始まりに迫る一冊です。同時に、大地の問題を解決するために、現実側と階段島側の両方で様々な動きがあります。
    悲しい話も多く、胸が苦しくなりました。成長とはなんなのか、捨てるか獲得するか、選択とはなんなのか…。私たちが生きていれば気が付かずに行っていることの意味を改めて考えさせられました。
    最終巻が楽しみです。

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    2020年05月17日
  • その白さえ嘘だとしても(新潮文庫nex)

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    それほど上出来なシリーズでもないだろうと上から目線で読んでみたものの、続きを読みたい気持ちを煽られる作品。エンディングに向かってどんでん返しがうまくいくようプロットを積みあげられている。回収のうまくいっていないエピソードは一箇所残っているが、、、、。コロナ自粛の休業中に読むにはお手頃。

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    2020年05月10日
  • 凶器は壊れた黒の叫び(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    いろんな七草が登場してきて読んでいて混乱する…。だけど、どちらも七草であることは変わらないし、そうであって欲しいと思う。階段島の謎についてすっきりした部分も多く、物語のクライマックスに向かって大きく前進している。賛否両論ある内容だとは思うけど、私は好きです。男女の仲を恋愛に落とし込むことは多いが、七草と真辺がそれを超えた関係で羨ましい。

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    2020年05月09日
  • 汚れた赤を恋と呼ぶんだ(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    初読では、捨てた方の七草と真辺の感情、考え方がわからない部分が多かった。今回、改めて読み直してみて共感できる部分が増えていた。階段島の外の2人はより複雑で人間臭くて、どことなく愛しい存在だなと思う。「汚れた赤を恋と呼ぶんだ」。最後のシーンにこの言葉が濃縮されていて私は好きだ。

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    2020年05月05日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語

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    作家の雨坂続と喫茶店オーナー佐々波蓮司の二人が探偵として、未完成の脚本の謎を探り、新たな再生を生みだす希望の物語だ。この二人は、一見子供っぽいところがありながら、すごく大人なんだよなあ。いろいろなもののストーリーが見えてしまう雨坂には、私などはなかなかついていけない。天才肌の探偵のようだ。小暮井ユキやパスティーシュとか女性は登場するが、まるっきり若々しい気持ちみたいなものが表されていないのが、ちょっと現実感を薄くしているかもしれない。

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    2020年04月17日
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    時任さんの過去が明らかとなり、安達と堀の関係も明かされる。
    前巻よりも理解しやすく、だんだんとクライマックスに向かっていく感じがした。
    次巻が楽しみ。

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    2020年04月06日
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    「階段島」シリーズ5
    そもそも魔女は時任。そして、大地の母の状態もわかる。
    大人になる中で失うものは何か。不要な自分を抜いてしまえばよい、そんな簡単な話ではない。から、時任は傷を抱えている。
    魔法を貸して。責任はあなたがとって。オトナと子供の在り方。
    ライトノベル的な装丁なのだが、テーマはライトじゃない。といって重苦しくもない。久々アタリの本だとも思う、久々じゃないけど。

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    2020年06月18日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語

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    河野裕のつれづれ、北野坂探偵舎2を読みました。

    小説家の雨坂とその元担当編集者で今はカフェ経営をしている佐々波が登場するミステリーの2作目でした。
    佐々波は幽霊が見えるという能力があり、この世に未練を残している幽霊が物語に登場します。

    今作では大学の演劇部で未完成の戯曲を遺して亡くなった人とその人に関連する幽霊が登場します。
    また、雨坂が過去に大きな事故にあったことが明らかになってきました。
    いまは脇役として登場する少女の幽霊が今後の物語の主役になってくるのではないかという予感がします。

    河野裕の小説は難解な部分があって、通勤読書のkonnokにはちょっときついと感じてしまいますが、それ

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    2020年03月24日
  • サクラダリセット 上

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    確か、映画になりましたよね…?アニメでしたっけ…?
    ファンタジー&超能力好きの私には、すっごい面白かったっです!
    題名も好き!

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    2020年03月15日
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1

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    優しくて不思議な物語。
    今春、実写化するみたいだけど、
    活字じゃないと面白くなさそう。。
    現実味はないけど、一気読みしてしまう面白さ。

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    2020年02月20日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない

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    河野裕のつれづれ、北野坂探偵舎を読みました。

    小説家の雨坂とその元担当編集者で今はカフェ経営をしている佐々波が登場するミステリーでした。
    佐々波は幽霊が見えるという能力があり、この世に未練を残している幽霊が物語に登場します。

    通常、ミステリーは実際に起きたことを探偵がいろいろな証拠から推理していくものですが、この物語では小説家と編集者が証拠=設定から物語を紡ぎ出していくというストーリーになっています。
    なので、サブタイトルが「心理描写が足りてない」となっています。
    こんなぶっ飛んだ設定ですが面白く読みました。

    カフェのウェイトレスのパスティーシュさんが辛辣で、いい味を出しています。

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    2020年01月24日
  • その白さえ嘘だとしても(新潮文庫nex)

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    【裏の世界ではなく】
    小説です。
    第二弾、娘に借りました。

    後半の盛り上がりがいい感じです。

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    2020年01月11日
  • さよならの言い方なんて知らない。3(新潮文庫nex)

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     シリーズ三巻目。
     架見崎の二大勢力、PORTと平穏な国が手を組み、個人で最強の架見崎駅南改札前の月生に勝負を仕掛ける。

     この間、香屋は自分の能力Q&Aで架見崎の真相を調べていた。
     0番目のイドラとは「すべての生きる者たちの前に立つ偏見」だと、運営は答える。
     その真相に月生は最も近いところにいると、香屋は考えている。
     そのために、香屋は月生を守ることにする。


     段々と架見崎の真相が明かされてくるようで、いまだ全然謎のままの部分が多い。
     本巻で明かされるトーマの秘密。
     この世界で死ぬと元に戻る。
     死ぬとどうなるのか。
     八月がループする架見崎の先月とは何なのか。
     

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    2019年12月31日
  • さよならの言い方なんて知らない。2(新潮文庫nex)

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    ちょっと小難しいが面白いので意外とすらすら読める。   
    とにかく先が気になる。結果が気になる。結末が気になる。   

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    2019年12月28日
  • さよならの言い方なんて知らない。2(新潮文庫nex)

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    舞台である架見崎の街のほとんどを巻き込んだ大戦が始まる。戦いを嫌悪する主人公と相棒の、まさに知略を尽くした行動が面白い。気分的には将棋やチェス、あるいはポーカーのプロの試合を見ているような、理詰めの展開に惹かれる。

    だが主人公達も神ならぬ身。予見できないことは発生し、それにまた対応していく。そういった所に見える無情がまた物語を色濃くする。

    そんな中、ヒロインの一人・秋穂の心情、自分と仲間たちを対比して自らの役割を多少の哀しみと共に受け止めるさまが、得手不得手の結果とは言え、重くも共感する。

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    2019年11月25日
  • さよならの言い方なんて知らない。(新潮文庫nex)

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    別題、別出版社から出ていた作品の改題再出版で、前のも読んでいるから実質再読。ではあるけど、かなり改稿されたのか、2度目だからか、かなり読みやすくというか、作中におけるゲームのルールと展開が腑に落ちた。

    「架見崎」という異世界らしき廃墟の街で繰り広げられる、8月のループと異能力を使った領土戦争。運営者の目的は分からないままだが、主人公は自分の異能力を「ゲームのルール」の外に置くことで、それを探り、また生き延びようとしている。

    ゲームにおける最強のプレイヤーはルールを作る存在であることを考えさせられる。

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    2019年11月25日
  • きみの世界に、青が鳴る(新潮文庫nex)

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    6巻にわたる群青シリーズが終わった。最後のエンディングに向かう部分は今までの要素が収斂されてきて良かった。
    ただ間の数巻は必要なかったと思う。同じことの繰り返しで冗長とも思われる部分も散見していた。

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    2019年11月24日
  • さよならの言い方なんて知らない。2(新潮文庫nex)

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     殺伐としたサクラダリセット、と呼ぶことにするよ。
     シリーズ二巻目、破壊された無人都市・架見崎の世界が現実の世界というプレイヤー同士の認識のずれを通じて提示され始める。
     
     八月の一か月での、能力バトル殺し合い陣地取り合戦を繰り返す(殺伐としたエンドレスエイトともいえる)。
     香屋と秋穂がこの世界に訪れた次のループで、戦いは最大勢力の三グループ、PORT・平穏な国・架見崎駅南改札の参戦という異常事態が勃発した。

     誰よりも臆病で、なるべく人が死なないように引き分けを狙う。
     香屋はこの世界で再会した旧友トーマも巻き込み、戦争の結末から逆算して手札を揃える。

     三つ巴の戦いの結末は。
     

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    2019年10月11日
  • さよならの言い方なんて知らない。(新潮文庫nex)

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     二年前に失踪した友人。
     トーマからの最後のメールには、ようやく生きる意味が見つかりそうなんだよ、とメッセージと写真が添付されていた。
     そしてその二年後。
     高校二年生になった香屋歩、秋穂栞の元に招待状が届く。
     その招待状は、トーマのメールの写真に見せびらかすように映り込んでいたものだった。
     招待状には指定日と指定場所、その二日前に訪れた二人は突然にして架見崎へと送られる。
     ここは終わった世界。
     8月を繰り返し、いくつかに分かれたチームが領土をめぐって殺し合う。
     
     
     階段島終わって、新たに架見崎シリーズが始まりです
    (各巻初版には階段島からの手紙が同封されています)。
     サク

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    2019年10月04日
  • ブラックミステリーズ 12の黒い謎をめぐる219の質問

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    水平思考クイズに興味があるので、読んでみました。
    1つのお話ごとに推理パートと小説パートに分かれていて解説としてはわかりやすいのかなと思いました。
    水平思考クイズだから仕方ないのですが、それはあり得ないでしょと思ってしまった部分があったので☆4です。

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    2019年10月03日