河野裕のレビュー一覧
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死んだ人間の魂を集める死神の少女が出会った、4人の人間の物語。
素直になれない少年。
自分を殺す作品を出版し、その後本を書かなくなった作家。
突然の事故で命を落とす予定となった青年。
誇り高きクラウン、若しくは、誇り高きピエロ。
彼らは死神に出会い、自身の死を知らされます。
終わりが見えたからこそ見えてくるものもある。
ただ一言いうのなら、彼らの死に様、そして生き様は、見事なものでした。
そして、また、新しい物語が始まります。
ベイビー、グッドモーニング。
作者はサクラダ・リセットの河野裕。
淡々としていながらどこか透明感のある文章は健在です。
ぜひ多くの人に読んで欲しい作品ですね。 -
Posted by ブクログ
死神の少女とそれに出会った人々の様子を描いた連作短編が四編収録されています。
死神と出会った人たちというのはすでに近いうちに死を迎えることが決まっていてそのため読後感は少し寂しいものになるのかなあ、などと思いながら読んでいったものの決して虚無的に終わるだけではなく、どの短編も心に温かいものを残していってくれます。
どの話のメッセージもとてもまっすぐに感じられました。生と死というテーマながらも変に凝った方向にいかず一番綺麗なところでどの話も幕が閉められているなあ、と感じました。
一番印象的だったのが『八月の雨が降らない場所』この話の主人公となるハラダの「ねずみ講」の考えがとても好きです。そしてラスト数行も綺麗に話を締めてくれました。
ライトノベルといえば壮大なファンタジーやSF、またはコメディ要素の強い作品というイメージだったので、この作品の静かで少しシリアスな雰囲気は意外であるとともにとても好ましく感じました。
ライトノベルという概念に囚われずいろんな人に読んでほしい一冊です。 -
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「四」 この数字は「死」を連想させる。そう、死神を。しかし、読みすすめるうちにもう一つ連想させられる。心臓は四つの部位でできている、即ち「生」を。そして生まれた物語に、命に、語りかける。「ベイビー、グッドモーニング。」
「生と死」ではなく「死と生」を描いてるのだ、この作品は。しかしその「生」はなかなかやってこない。各編で魂を集め新しい魂を創ると死神は語るのに、私たちは気付かない。隠しているからだ。強い「死」のイメージによって。だからこそ最後にやってくる「生」に、より強く心を、魂を揺さぶられる。そして「生」で終わることは、私たちに未来をもたらしてくれる。それが、河野裕の作品の透明感なのだと思う。
素晴らしい作品だった。サクラダリセットとあわせて、気持ちいい時間を過ごせた。これからweb小説の方も読もうと思う。また、次回作にも期待している。 -
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ネタバレサクラダリセット最終巻。
この本はライトノベルに、はまったキッカケでもあるので最終巻は読んでいて感慨深いものを感じた。
この本を読んで感じたことは、当たり前のことなんだけど物語がページをめくるたびに終わりに近づいていくなと言う事だった。何を当たり前のことをと思う方もいるかもしれないけど、本当に一つ一つの要素を順番に拾っていき読んでいる途中に「これはここに来るわけだ」とか納得しながら読んだ。なんだかパズルのような作品だったなと思う。
後書きにも書かれていたけど、この作品は現在のライトノベルの主流の要素をあまり取り入れていない。でもそれがこの作品のいいところを作っていると思う。少なくとも私は、今まで読んできたライトノベルの中でこの作品が一番好きだ。
この作品らしい終わり方だったと思う。挿絵の入れ方も今までに無い感じでとても良かった。
最後までこの作品を読めたことをうれしく思う -
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ネタバレ咲良田市は市内限定で能力を発揮できる人のいる街です。
能力と言ってもアニメにあるような具体性のあるものは少なく、
1人が1つの能力に限られています。
そうした能力に目覚めた人達が社会的に問題を起させないよう管理する局があり、
その創設者の1人である魔女と呼ばれた女性の未来視により
問題が起こるのを未然に防いでいました。
主人公の高校生ケイは外から移ってきた絶対記憶能力を持ちます。
彼のパートナーである美空と言う少女は特定時間をセーブし、
3日以内であればリセットして過去に遡らせる能力を持っています。
リセットすると皆リセットされた分の時間の記憶は失ってしまいます。
だからケイの能力がリセットによる問題解決で効果を発揮します。
そうした街にあって、管理局を創り、能力のある世界を維持する為に人身御供となった父親を見
能力を不公平なものとして捉える管理局員の浦地という男が世界からの記憶消滅を目論みます。
前巻までで中学時代に自殺した同級生の少女を生き返らせる事を目指して行動し、
様々な能力を併せていく事で遂に生き返らせた少女も、
人と会話を交わす事で未来を見られる能力の持ち主。
実は再生に至り、浦地の目論みまでを少女・菫は想定しての自殺だった訳ですが、
この巻で「サクラダリセット」と言うタイトルの意味が具体化されるのですね。
てっきりリセット能力を持つ美空と、それを利用しながらも関係を深めていく
ケイとの物語だと考えてきていただけに、ここでの展開の変化には正直言って脱帽しました。
最初から普通の能力者の話とは雰囲気が異なるなとは感じておりました。
基本淡々と物語が進み、能力の利用場面では特別華やかさのある演出をする訳でもなく、
でありながらどことなく余韻を感じさせる物語と文筆には見るべきものがありますね。
次巻でラストを迎えますが、とても味わい深い良い作品です。
イラストを手掛ける椎名優氏もまた作品に彩りを添えていますね。
「れじみる」「アカイロロマンス」「モーフィアスの教室」「偽りのドラグーン」等の
イラストを手掛けておりますが、恐らくこの作品ほど氏の絵柄が
シンクロした作品はないとすら感じます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ6巻きた―――――!!!!!
もう、サクラダ大好きすぎる!
7巻完結なのであと少しで終わってしまうのがさみしいです……
個人的には智樹が大好きです。
ほんとにいいやつです智樹。
愛を叫んで女の子が笑えば、宇宙がハッピーなんです!
一番好きなシーンは、
皆実ちゃん「ちょっとききたいことがあるんだけど」
智樹「なんだ?好きな女の子のタイプについてか?」
皆実ちゃん「いや違うけど……」
智樹「胸が大きくて頭が良くてクールな年上さ」
皆実ちゃん「おぉ、きいてもないのに言いきった。ストロングだね中野くん」
だったりします。(セリフうろ覚え)
智樹の好きなタイプの女の子村瀬さんっぽいなと思いました。
サクラダリセットはほんとに綺麗だと思います。