河野裕のレビュー一覧
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河野裕のつれづれ、北野坂探偵舎2を読みました。
小説家の雨坂とその元担当編集者で今はカフェ経営をしている佐々波が登場するミステリーの2作目でした。
佐々波は幽霊が見えるという能力があり、この世に未練を残している幽霊が物語に登場します。
今作では大学の演劇部で未完成の戯曲を遺して亡くなった人とその人に関連する幽霊が登場します。
また、雨坂が過去に大きな事故にあったことが明らかになってきました。
いまは脇役として登場する少女の幽霊が今後の物語の主役になってくるのではないかという予感がします。
河野裕の小説は難解な部分があって、通勤読書のkonnokにはちょっときついと感じてしまいますが、それ -
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河野裕のつれづれ、北野坂探偵舎を読みました。
小説家の雨坂とその元担当編集者で今はカフェ経営をしている佐々波が登場するミステリーでした。
佐々波は幽霊が見えるという能力があり、この世に未練を残している幽霊が物語に登場します。
通常、ミステリーは実際に起きたことを探偵がいろいろな証拠から推理していくものですが、この物語では小説家と編集者が証拠=設定から物語を紡ぎ出していくというストーリーになっています。
なので、サブタイトルが「心理描写が足りてない」となっています。
こんなぶっ飛んだ設定ですが面白く読みました。
カフェのウェイトレスのパスティーシュさんが辛辣で、いい味を出しています。 -
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シリーズ三巻目。
架見崎の二大勢力、PORTと平穏な国が手を組み、個人で最強の架見崎駅南改札前の月生に勝負を仕掛ける。
この間、香屋は自分の能力Q&Aで架見崎の真相を調べていた。
0番目のイドラとは「すべての生きる者たちの前に立つ偏見」だと、運営は答える。
その真相に月生は最も近いところにいると、香屋は考えている。
そのために、香屋は月生を守ることにする。
段々と架見崎の真相が明かされてくるようで、いまだ全然謎のままの部分が多い。
本巻で明かされるトーマの秘密。
この世界で死ぬと元に戻る。
死ぬとどうなるのか。
八月がループする架見崎の先月とは何なのか。
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殺伐としたサクラダリセット、と呼ぶことにするよ。
シリーズ二巻目、破壊された無人都市・架見崎の世界が現実の世界というプレイヤー同士の認識のずれを通じて提示され始める。
八月の一か月での、能力バトル殺し合い陣地取り合戦を繰り返す(殺伐としたエンドレスエイトともいえる)。
香屋と秋穂がこの世界に訪れた次のループで、戦いは最大勢力の三グループ、PORT・平穏な国・架見崎駅南改札の参戦という異常事態が勃発した。
誰よりも臆病で、なるべく人が死なないように引き分けを狙う。
香屋はこの世界で再会した旧友トーマも巻き込み、戦争の結末から逆算して手札を揃える。
三つ巴の戦いの結末は。
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二年前に失踪した友人。
トーマからの最後のメールには、ようやく生きる意味が見つかりそうなんだよ、とメッセージと写真が添付されていた。
そしてその二年後。
高校二年生になった香屋歩、秋穂栞の元に招待状が届く。
その招待状は、トーマのメールの写真に見せびらかすように映り込んでいたものだった。
招待状には指定日と指定場所、その二日前に訪れた二人は突然にして架見崎へと送られる。
ここは終わった世界。
8月を繰り返し、いくつかに分かれたチームが領土をめぐって殺し合う。
階段島終わって、新たに架見崎シリーズが始まりです
(各巻初版には階段島からの手紙が同封されています)。
サク