河野裕のレビュー一覧

  • さよならの言い方なんて知らない。4(新潮文庫nex)
    物語がさらに加速していて読んでいてハラハラします。これからこの世界がどう変わっていくのか全く読めなくて怖いです。なるべく穏やかな道を歩んで欲しいのに、また最後で不穏な空気が流れていて…謎がひとつ解けたと思ったら新しい謎が増えて先が気になります。
  • さよならの言い方なんて知らない。3(新潮文庫nex)
    ユーリィ率いる最大勢力PORT、単体最強の月生、ウォーター率いるNo.2勢力・平穏な国の三つ巴にキネマ倶楽部が混じった戦争がメイン。PORTと平穏が協力して月生を倒すという分かりやすい構図だが、ユーリィ・ホミニニ・ウォーター・香屋各々の思惑が絡み、複雑な戦争に変貌する。ユーリィとホミニニは月生打倒を...続きを読む
  • さよならの言い方なんて知らない。2(新潮文庫nex)
    ・前巻までの内容
    滅亡した世界で唯一残存する街「架見崎」での、領土とポイントを巡る異能力者同士の戦争に、香屋歩と秋穂栞は巻き込まれた。しかし、その戦争に巻き込まれたことにより、敵チームに所属していた親友の冬間美咲との再会を果たす。

    ・あらすじ
    ウォーター(トーマ)が所属する平穏な国に連れ去られた香...続きを読む
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1
    終盤で一気にめちゃくちゃに掻き乱された。
    フィクションのせかいに多々ある乱暴な優しさがだいすき。

    先に階段島や北野坂のシリーズを読んで、著者の作品は語り口がややこしいから各世界の在り方楽しみ方を掴むまでにやや時間が掛かると思っていた(読解力が弱い)。
    一巻でこんなにしっくり来てすき!ってなるなんて...続きを読む
  • 凶器は壊れた黒の叫び(新潮文庫nex)
    階段島の誕生と主人公・七草の関係、魔女について主に描かれていた回だった。前半は、島の新住民となった安達による変化と、島唯一の子供・大地について。後半は、魔女・掘と魔女の奪還を企てる安達、2人の七草について。

    前巻までで触れていた大地についての進展は特になく、メインとなったのは掘・安達・七草の関係だ...続きを読む
  • きみの世界に、青が鳴る(新潮文庫nex)
    大地の幸せを探す模索を軸にしつつ、魔法をめぐってだいぶ観念的な話になってしまった感じがします。それでもお話をちゃんと完結させられるのは、この作者のすごいところですね。
  • 少年と少女と、 サクラダリセット6
    サクラダから能力を無くそうとする管理局員と、それを阻止しようとするケイ。
    それぞれの理由はどちらも理解できるものであり、最後に河野氏がどちらを選択するのかが気になります。
  • 最良の嘘の最後のひと言
    加藤が、市倉の幼馴染でハッキングの超能力を持った仲秋を殺すために仕組んだ、8000万円の金をかけた超能力者を雇うゲーム。けど市倉は全部見抜いて死んだふりして加藤を騙した。

    ナンバー1 加藤→美琴を事故死させるため
        2 穂積→金のため。美琴からの依頼のため
        3 シド→犬のふりをして...続きを読む
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)
    階段島の始まりに迫る一冊です。同時に、大地の問題を解決するために、現実側と階段島側の両方で様々な動きがあります。
    悲しい話も多く、胸が苦しくなりました。成長とはなんなのか、捨てるか獲得するか、選択とはなんなのか…。私たちが生きていれば気が付かずに行っていることの意味を改めて考えさせられました。
    最終...続きを読む
  • その白さえ嘘だとしても(新潮文庫nex)
    それほど上出来なシリーズでもないだろうと上から目線で読んでみたものの、続きを読みたい気持ちを煽られる作品。エンディングに向かってどんでん返しがうまくいくようプロットを積みあげられている。回収のうまくいっていないエピソードは一箇所残っているが、、、、。コロナ自粛の休業中に読むにはお手頃。
  • 凶器は壊れた黒の叫び(新潮文庫nex)
    いろんな七草が登場してきて読んでいて混乱する…。だけど、どちらも七草であることは変わらないし、そうであって欲しいと思う。階段島の謎についてすっきりした部分も多く、物語のクライマックスに向かって大きく前進している。賛否両論ある内容だとは思うけど、私は好きです。男女の仲を恋愛に落とし込むことは多いが、七...続きを読む
  • 汚れた赤を恋と呼ぶんだ(新潮文庫nex)
    初読では、捨てた方の七草と真辺の感情、考え方がわからない部分が多かった。今回、改めて読み直してみて共感できる部分が増えていた。階段島の外の2人はより複雑で人間臭くて、どことなく愛しい存在だなと思う。「汚れた赤を恋と呼ぶんだ」。最後のシーンにこの言葉が濃縮されていて私は好きだ。
  • つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語
    作家の雨坂続と喫茶店オーナー佐々波蓮司の二人が探偵として、未完成の脚本の謎を探り、新たな再生を生みだす希望の物語だ。この二人は、一見子供っぽいところがありながら、すごく大人なんだよなあ。いろいろなもののストーリーが見えてしまう雨坂には、私などはなかなかついていけない。天才肌の探偵のようだ。小暮井ユキ...続きを読む
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)
    時任さんの過去が明らかとなり、安達と堀の関係も明かされる。
    前巻よりも理解しやすく、だんだんとクライマックスに向かっていく感じがした。
    次巻が楽しみ。
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)
    「階段島」シリーズ5
    そもそも魔女は時任。そして、大地の母の状態もわかる。
    大人になる中で失うものは何か。不要な自分を抜いてしまえばよい、そんな簡単な話ではない。から、時任は傷を抱えている。
    魔法を貸して。責任はあなたがとって。オトナと子供の在り方。
    ライトノベル的な装丁なのだが、テーマはライトじゃ...続きを読む
  • つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語
    河野裕のつれづれ、北野坂探偵舎2を読みました。

    小説家の雨坂とその元担当編集者で今はカフェ経営をしている佐々波が登場するミステリーの2作目でした。
    佐々波は幽霊が見えるという能力があり、この世に未練を残している幽霊が物語に登場します。

    今作では大学の演劇部で未完成の戯曲を遺して亡くなった人とその...続きを読む
  • サクラダリセット 上
    確か、映画になりましたよね…?アニメでしたっけ…?
    ファンタジー&超能力好きの私には、すっごい面白かったっです!
    題名も好き!
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1
    優しくて不思議な物語。
    今春、実写化するみたいだけど、
    活字じゃないと面白くなさそう。。
    現実味はないけど、一気読みしてしまう面白さ。
  • つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない
    河野裕のつれづれ、北野坂探偵舎を読みました。

    小説家の雨坂とその元担当編集者で今はカフェ経営をしている佐々波が登場するミステリーでした。
    佐々波は幽霊が見えるという能力があり、この世に未練を残している幽霊が物語に登場します。

    通常、ミステリーは実際に起きたことを探偵がいろいろな証拠から推理してい...続きを読む
  • さよならの言い方なんて知らない。3(新潮文庫nex)
     シリーズ三巻目。
     架見崎の二大勢力、PORTと平穏な国が手を組み、個人で最強の架見崎駅南改札前の月生に勝負を仕掛ける。

     この間、香屋は自分の能力Q&Aで架見崎の真相を調べていた。
     0番目のイドラとは「すべての生きる者たちの前に立つ偏見」だと、運営は答える。
     その真相に月生は最も近いところ...続きを読む