河野裕のレビュー一覧

  • いなくなれ、群青(新潮文庫nex)

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    再読。

    七草は大好きなんだよね
    まなべゆうが。


    昔は私もまなべゆうのまっすぐさに
    あこがれてたけど
    今は自分のままでいいって思える。


    会って話してみたいのは
    などさんかなー


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    2024年07月20日
  • 昨日星を探した言い訳

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    ネタバレ

    ふたりの理想主義者、弱いままだった自分。
    河野氏の作品はこの描き方が美しく好きです。
    現実離れしているのかもしれませんが、。
    ふたりの理想を新たに再構築していく物語。彼女にとっての太陽は彼だったのだと、二人の星を取り戻して時計の針は進み始めるのだと

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    2024年06月17日
  • いなくなれ、群青(新潮文庫nex)

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    自分が捨てられた存在だと知りながら生活するのはどんな気分なのだろうか。割り切りながらそれでもと思える主人公は強い人だなぁと思った。

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    2024年06月09日
  • いなくなれ、群青(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    不完全な人たちだらけの世界。元の場所に戻るには、「無くした」ものを探さないといけない。最初は世界観がつかめなかったけれど、最終盤になって「そういうことか…!」と理解した。大人になる上で、無くしていかなければいけない部分、自分の愛せない部分、みんなそれぞれあると思う。それを切り捨てることは肯定的に捉えられがちだけれど、中にはその切り捨てた部分を愛してくれる人もいる。捨てないで抱えて生きていかないといけない物事もあるんだろうな、と思った。ほんの少しだけ、自分の中にある完全ではない部分を愛せた気がした。

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    2024年05月13日
  • その白さえ嘘だとしても(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    階段島シリーズ2作目。

    クリスマスを目前にした階段島を事件が襲う。インターネット通販が使えなくなったのだ。
    ハッカーが犯人とされ、真辺由宇はハッカーを探す。そんな最中、豊川という少女のバイオリンの弦が切れてしまう。豊川のために弦を探す佐々岡。島にはクリスマスの7不思議の噂が流れる。

    実は豊川は自分でバイオリンの弦を切っていた。
    演奏のプレッシャーから逃れるためだ。また、7不思議の噂も彼女が流していた。そんな彼女と向き合い、自分と見つめあわせることで演奏会を成功させる佐々岡。

    物語では、島の魔女が堀であることが判明する。バイオリンの弦を島にもたらしたのも、魔女である堀であった。クリスマスカ

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    2024年05月07日
  • さよならの言い方なんて知らない。3(新潮文庫nex)

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    『さよならの言い方なんて知らない。3』の概要と感想になります。

    概要です。
    シリーズ3巻目ですので、ざっくりと。
    架見崎という広大な異世界?で繰り広げられるポイント争奪戦、前作でチーム勢力図は大きな変化を遂げた。
    仕掛人の1人である香屋歩は誰も描かない架見崎の未来を想像し、誰も気づかないうちに創造していく。架見崎で1番のポイント所持者である月生が多勢力のターゲットになった本作で、また香屋歩は生き抜くためのカードを捲っていく。

    感想です。
    前作以上にアクション性が高くなっている本作でしたが、映像で味わいたいと思ってしまいます。さぞかし月生はイケオジなんでしょうね。(脳内では呪術廻戦の七海建人

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    2024年03月31日
  • いなくなれ、群青(新潮文庫nex)

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    「失ったものは、何か。心を穿つ青春ミステリ。」

    生きていれば色んな感情が生まれては沈められ、その度に何かを得ては失われてゆく。
    失われたものって何だ?
    大人になるに連れ、手元に残ったものだけが「今の自分の姿」だと思うようになった。
    これまで手放したものたちの中に、自分が自分たらしめるものがあったのではないか。
    幸せを得るために不幸を受け入れることも覚えた。
    だから少なくとも不幸ではないと言えるのに。
    なのに この本を読んでこんなに 切なくて眠れなくなるのは 一体なぜなのか…

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    2024年03月24日
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1

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    河野裕がうらやましい。
    再読で、なお私の感性を殴りつけてくるような文章を読ませてくる。
    この表現が書きたかった、そのフレーズであふれている。

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    2024年03月21日
  • サクラダリセット(角川文庫)【全7冊 合本版】

    購入済み

    綺麗な話

    言葉が遠回りでとっつきにくいところはあるけど、私は好き。
    正しい表現をするために遠回りしているような文章。

    なにより能力という美しい設定がいい。
    世界観も統一されていて読んでいて引き込まれた。

    ちなみに本編とは関係がないけど、「ホワイトパズル」という短編も収録されていて、それが一番好きだった。

    #深い #感動する

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    2024年03月07日
  • さよならの言い方なんて知らない。5(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    自分がどのように捉えていたかの記録の意味でのメモ。

    架見崎は一体なんなのか。
    AI感を出さないように意識されている気はしたが、仮想世界なのではという仮説はあった。しかし、微妙な知識の食い違いは何を意味するのかわかっていなかった。
    (並行世界とかいうSF的な話なのか?と思いつつそれは安直なアイディアとも思っていた)
    一部の登場人物たちは特別な役割と持っている様子なのも運営という安易な発想しか持てていなかった。
    まさか、ほとんどが作られたデータだったとは、そして命を失ったと思われていたヒロインが生きていて、むしろ主人公の命がなかったとは。。

    驚きつつ、ほとんど生きた人間が存在しないこの世界の話

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    2024年02月12日
  • さよならの言い方なんて知らない。8(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    月生さんと白猫の対決
    はらはらしながら読みました
    まさか月生さんがここで退場になると思ってなくてびっくりしました
    ヘビとの戦いはすごく頭を使いながら読んで、読み応えがありました
    ユーリィが好きなので続きが気になります

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    2024年02月06日
  • 愛されてんだと自覚しな

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    ネタバレ

    キッカケ不明の『愛されてんだと自覚しな』(河野裕)。

    自身がヘビ&オオカミ好きで気になったのかもわかりません。

    輪廻転生の話も『犬夜叉』(高橋留美子)や『神風怪盗ジャンヌ』(種村有菜)、『美少女戦士セーラームーン』(竹内直子)など、子供の頃に何度か触れたという事もあって、

    久々に関連話を読みたくなったのかもしれません。

    いずれのキッカケにせよ、楽しめましたし、切なくもなりました。   

    輪廻転生を1000年繰り返し、生と死、出会いと別れの連続だし、

    途方もない時間を過ごしているわりには2人の時間は短すぎるし…

    非常に切ない。

    しかしその切なさを感じられるからこそ何か惹かれる部分

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    2023年12月22日
  • いなくなれ、群青(新潮文庫nex)

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    苦手じゃないタイプのやや恋愛青春小説。自分ってリア充系でなくて、拗らせてる厨二病系なら恋愛ぽくなっても大丈夫なんだと気づく笑
    舞台設定はファンタジーですね。
    シリーズ開幕って背表紙に書いてあるけど、このまま終わってても良い気がする。

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    2023年11月26日
  • 愛されてんだと自覚しな

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    ネタバレ

    「人と神とが駆け回り、時を超えた愛と欲とが入り乱れる、けれどその背景のスケールに比べればずいぶんこぢんまりとした物語」
    これは盛大にネタバレた感想を書きたい。

    いやー、騙された!
    一千年の想い人が「だれか」については序盤で勘付いてはいたものの、「どっちか」については考えようともしてなかった。
    しかもこれが設定の妙で、どっちなのかを誤認するということは、もれなく"愛することで失くす"ことと"愛することで得る"ことの誤認でもあるわけで、まんまと作者が意図したとーりのポイントで、本編が後日談だったと気付かされるという……。
    読者としては優等生さながらに騙され

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    2023年11月13日
  • 愛されてんだと自覚しな

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    設定が特殊で一瞬「?」になったのですがテンポよく話が進むのですぐに入り込めました。ドタバタ気味ですが読みやすくまとまっていたと思います。たしかに、しあわせなだけの後日談で、読んでいて胸があたたかくなりました。河野先生の台詞回しやキャラクターの思想が毎度好みです。

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    2023年10月29日
  • 昨日星を探した言い訳

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    登場人物が軒並み頑固、意地っ張りでそんな彼らが正義のぶつけ合いをするから読んでいて疲れた…w
    しかし終盤のヒロインのモノローグはとてもよかった。本編に描かれていない空白の時間に思いを馳せると胸が痛くなるが、同時にこれからの2人の未来も想いたくなるそんな青春話だった。

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    2023年10月25日
  • 昨日星を探した言い訳

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    2023/10/01
    青春小説と大きく宣伝されていて気になって読んでみました。
    私立の学校生活が中心となる恋愛の話なのかなーと思います。
    最後の数ページに至るまでの過程がとても丁寧に描写されていました。
    読んでて少し現実離れしてる感があるような気がしました。
    なんかファンタジー的な要素のある青春小説としては楽しめるんじゃないかと思います。

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    2023年10月02日
  • 愛されてんだと自覚しな

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    ポップなモダンファンタジー、という惹句がぴったり。

    設定が重そうに見えて、なんだかみんな軽やかだし、神様たちとの話し合いも、コンゲームのようでどたばた感が楽しかった。
    主人公の運命の相手はすぐに見当つくけど、条件がひねられてて、最後に納得させてくれるのもよかった。
    このまま2人で幸せに生きていけるといいね♪

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    2023年09月28日
  • 最良の嘘の最後のひと言

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    想像していたものとは違っていたけど、徹頭徹尾嘘まみれで最後のネタばらしが爽快だった。
    情報量的に(自分自身で)推理できる話ではないので、ミステリではないことを念頭に楽しむことがおすすめ。

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    2023年09月11日
  • 昨日星を探した言い訳

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    圧倒的なまでの青春小説で、圧倒的に面倒くさい恋愛小説だ。物語を決定づける1つの裏切り。それはほんの10分ほどのシーンなんだけど、そこに至るまでの過程や人間描写の筆致がすごい。それでも決して長くは感じないところが、この作者のすごいところだなぁ。

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    2023年08月29日