【感想・ネタバレ】凶器は壊れた黒の叫び(新潮文庫nex)のレビュー

あらすじ

新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。賛成するクラスメイトたちだったが、七草はそれが堀を追い込むために巧妙に仕組まれた罠であることに気づく。繙かれる階段島の歴史と、堀が追い求めた夢。歩み続けた7年間。その果てに彼女が見つけた幸福と、不幸とは……。心を穿つ青春ミステリ、第4弾。

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Posted by ブクログ

感想がとても難しい
どうしたものか

というわけで、レビューのヒントを求めて、他の方たちのレビューを先に読んでみた
いつもは、無意識に影響されるのが嫌で、なるべくレビューを書いた後に読む様にしているのだ

わいがレビューで最も大事にしてるのは、”オリジナリティ”なのでね
AIには書けないレビュー

だが、時には例外もある
あっていい

はいはい、本編ね
皆さんのレビューには「回りくどい」という言葉が散見されました
うんうん、確かに!
非常に回りくどかった
言葉をこねくりまわして、同じことを違う表現で何回も言うし、明確に違うと言葉を重ねて証明した上で、でも本質は一緒とかすぐ言う
分かりづらい上に、結構な頻度で隠喩を滑り込ませてくるので、更に混沌としてくる

でも、それが良かったと思うのです

だって表現したいのは「黒」だから
しかもそれはただの「黒」じゃなくて、たくさんの色を混ぜて出来上がった「黒」だから

お!なんか深いこと言ってる風w

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2025年09月03日

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ついに第四弾!物語はかなり核心に近付いてきて、難しいけどやっぱりとても面白い!
この人の文章と発想力好きすぎて速攻読み終えた
天気を「空の青をそのまま絵の具にして「八月」と名前を付けたくなるような、隅々まで晴れ渡った日だった。」って表現するなんて天才じゃない?好きすぎる

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2024年03月28日

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「もしすべてを見通す神さまが名言集を作ったなら、その大半は白紙なんじゃないかと僕は思う」

何を言うかではなく何を言わないのか。

余計な一言を1番言いたくなるときに言わないのが大切なんだろうなきっと。

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2023年08月26日

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ネタバレ

この巻では階段島の謎の多くが明らかになった。いつものことだが、七草の抽象的で詩的な言葉がものすごくよかった。何が何を比喩しているのか、何を言いたいのかを自分で考えることで没入感が増した。この抽象的な言葉そこが階段島独特の幻想的だ不思議な雰囲気を醸し出しているように感じた。
ピストルスター=真辺(or堀)
脆い黒=夜空=七草
このようにさまざまな分に比喩が紛れていて注意深く読んではっとすることも多かった。

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2021年09月04日

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人によっては回りくどいと感じるかも知れないけれど、表現が好きだ。言葉の誠実さの難しさを感じる。
2021/5/14

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2021年05月14日

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「会話っていうのは、なにを言うのかだけが重要なわけじゃない。本当に大切なのは、なにを言わないでいるのかだ」
「でも、言葉にしないと伝えようもないよ」
「伝えるべき言葉を推敲しないといけないってことだよ。君が言ったことを、相手がどう受け取るのかまで考えて、不必要な言葉は省かないといけない。もしすべてを見通す
神さまが名言集を作ったなら、その大半は白紙なんじゃないかと僕は思う」
「白紙ばかりだと、どこを読んでいいのかわからないよ」
「ただまっ白を眺めていればいい。ああ、白って綺麗だなと思っていればいい」

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2020年03月20日

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佳境に入ってきたなぁ。
難しいから読むのは大変だけど、やっぱり面白い!
読み終わったらもう一回読んで理解を深めたい本かな

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2018年12月05日

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謎めいていたそれぞれの登場人物の背景や階段島の成り立ちが明らかになり、物語は本質的なパートに突入した印象。
表面的ではなく心の奥底を抉るような会話と心理描写は、ひりひりするような斬れ味に溢れています。

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2018年04月23日

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階段島シリーズ4巻目にして、初めてこの物語の核心がわかり衝撃を受けた。 『幸せを掴む為に無理な夢を捨てることと、幸せになる為に苦しくても夢を追いかけることの、どちらが幸せか』 これが物語のテーマであり、幸せになる為に夢を捨てたこっち側の人間と、幸せになる為に夢を追い続けるあっち側の人間の葛藤が描かれている、意外と奥が深い物語であった。 物語はまさかの人物の登場で、益々混迷を極め、先が気になる状況である。 登場人物みんなが物語が進む過程によって、それぞれどういった結論に至るのか今後も目が離せない。

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2017年10月20日

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ネタバレ

第4巻、七草と真辺の視点で描かれる、安達がやってきた島の物語
読みはじめ、魔女または魔女を名乗る人物は少なくとも3人いるようだと分かります

捨てられた人格だと言うのもありますが、真辺はかなり面倒くさい人間ですね
この巻では、島と魔女のの核心部分が明かされました
第2巻の、もやもやがスッキリしました

この後も続くようですが、どうなるのかな?

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2025年09月06日

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ネタバレ

読んでいてまず感じたのは、景色の描写が相変わらず美しく、言葉が丁寧に扱われているということです。その世界観に自然と引き込まれます。

特に心に残ったのは、七草が時任さんに「魔女をやめた後は郵便配達をしてみては」と提案する場面です。放っておくこともできたのに、相手のこれからを考えてあげる七草の優しさに温かさを覚えたし、遠くから見守る魔女から、近くで寄り添う郵便配達へと繋げる発想も素敵だと思いました。

さらに印象的だった言葉が二つあります。一つ目は「優しい人は傷つけることを恐れて一歩目を踏み出せない」という言葉です。私はよく「優しい」と言われるが、そのせいで関係が深まらないこともあり、とても共感しました。二つ目は「ぶつかって生まれる問題よりも、ぶつからないように縛って生まれる問題の方が危険」という言葉です。衝突を避けて我慢することで、むしろ関係が壊れてしまう恐ろしさに気づかされました。

優しくて、自分を犠牲にしてしまうような人の心に寄り添い、救ってくれる言葉がたくさん散りばめられた一冊です。

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2025年08月19日

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この巻は、過去と魔法の物語だ。
階段島がなぜできたか、なぜ堀が魔女なのか、過去を交えて語られる。

この巻の主人公たちは悩み、迷い、その姿を読んでいくのは悲しい。
なんでもできるということは、決して幸福ではない。しかしそれを幸福と呼べなければ、魔女は魔女としてあれない。その矛盾を幼い子供達が背負うとき、魔法は彼らにとってどんなものになるのかを、考えさせられる。

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2022年06月26日

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階段島の謎が一気に明らかになったこの巻。捨てた側の前巻とやっぱり雰囲気が違い、捨てられた側の七草と真辺の関係は何だか尊い。

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2021年05月27日

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ネタバレ

階段島の誕生と主人公・七草の関係、魔女について主に描かれていた回だった。前半は、島の新住民となった安達による変化と、島唯一の子供・大地について。後半は、魔女・掘と魔女の奪還を企てる安達、2人の七草について。

前巻までで触れていた大地についての進展は特になく、メインとなったのは掘・安達・七草の関係だった。
安達がカンフル剤となって、七草と真辺の関係や掘の体制に変化が生じた。曖昧であまり触れられていなかった2人の関係がはっきりしたのは良かった。もう1人の七草という支えがいなくなった掘、真辺を魔女にすると宣言した安達、相対する2人の今後が気になる。
大地や島のみんなは拾われるのか、階段島はどうなるのか。次巻に期待。

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2020年06月15日

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ネタバレ

いろんな七草が登場してきて読んでいて混乱する…。だけど、どちらも七草であることは変わらないし、そうであって欲しいと思う。階段島の謎についてすっきりした部分も多く、物語のクライマックスに向かって大きく前進している。賛否両論ある内容だとは思うけど、私は好きです。男女の仲を恋愛に落とし込むことは多いが、七草と真辺がそれを超えた関係で羨ましい。

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2020年05月09日

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ネタバレ

なんだか終わりに近づいてるなぁという感じ。というか、3巻以降、急展開が多い。少なからずちりばめられていた伏線や何かしらのアイテムが一気に回収されつつあるというか。ピストルスターがここまで引っ張られたりや逆上がりなど、伏線らしい伏線から、それも活かすのかというところまでいろいろ。

それに伴って1巻を読んだときには語られないことが多すぎてよくわからなかったことが、やっとこわかってきた。

信仰という言葉がでてきたのは2巻だったか、3巻だったか。それの対象がピストルスターであったわけだが、ピストルスターの意味させるところが、この作者のうまいところなんだろうな。もともと抽象的であったものをなんとなく想像させて、かつ裏の裏みたいな落としどころがいつの間にか語られる。

これまでもこれからも七草と真辺の関係は変わらないんだろうけど、読み手の立ち位置が知らない間に変えられてるが故に、いろんなことを想像させられる。安達の立ち位置も。

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2019年03月30日

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小二の七草の傍らで正しさを追求する幼い真辺が昔の自分のようで、変わらない高校生の彼女が閉じ籠もる堀を追うのがきつい。もう一人の七草が抱えていた、七年前の小三の彼と堀の階段島創造ともう一人の魔女候補とその当時の意外な魔女にわくわくした。議論や敵に回る宣言やその受け入れが相手を潰す為でない所が印象的。

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2018年10月13日

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これはミステリではなく青春ファンタジー。階段等の秘密が次々と明らかになっていく。そんな中、密かに(?)魔女の対決が行われていた。
面白いんだが、段々と分からない点が増えてきた。特に魔女の部分はゴールはないのか?魔女の寿命は?など。まぁファンタジーなので答えはないだろうが。
次くらいがラストと思われる。綺麗な着地を期待してる。

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2017年10月29日

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登場人物が少ないので人間関係が複雑。知っているけど言えない。魔女の謎が少しずつ明らかになっていく。
あやふやなまま放っておいても上手くいくこともあるのに、もやもやしつつも自分の想いをはっきり言っているのは読んでいて気持ちいい。

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2024年01月07日

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ネタバレ

うーん、相変わらずの「Aだ。一方でAではない。」みたいな言い回しに疲れるけれど、だいぶ物語が進んだ、階段島シリーズ第4弾。

以下、ネタバレです。


前作で混乱を引き起こした安達が階段島へきた。階段島の七草は安達のことを知らない。魔女は実は2人いて、安達は堀の不幸を証明して魔法を奪おうと画策していて、実は大地も七草さえも安達の目的のためにうまく動かされているだけでは、という気もしてくる。

そして、3人目の七草が出てきて・・・こっちの七草は堀を信仰していて・・・ここに私、混乱しまして。というのが、3人目の七草は現実の自分に、「堀のそばにいたい」という思いを捨てられ、階段島にきたというわけなのだけど、その「堀のそばにいたい」が突然すぎてついていけなかった。真辺については、そこらへんの記述がたくさんあるわけで、まだ理解できるんだけども。

そして、堀と空を飛ぶ七草。急にファンタジー。

ちょっとちょっと、私、もう無理かも、この話、と思いつつも、やはり最後が気になるし、なんか気になるこのシリーズ。階段島シリーズって結局はすっごく内省的な物語なの?という私自身の疑問のためにも読み続けます。

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2023年01月27日

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階段島シリーズ第4弾。今まで隠されていた事実がだんだんと明らかになっていく。理屈っぽい言い回しがいつもより多く、途中で飽きてしまうこともあった。

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2020年08月23日

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次々と明かされる事実には驚いたが、よく理解出来ない部分も多かった。(私の理解力がないだけかも知れないが。)
哲学的なセリフなどが長ーく続くので、早く話が進まないかなあ、と思ってしまう。
これらを除けば、面白かった。

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2020年04月06日

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ネタバレ

「階段島」シリーズ4
島にいる唯一の小学生大地。彼のために部活を始めようと安達。これは、魔女である堀を陥れるための計画だったのだ。
前魔女が、魔女に飽きた時、安達か堀のどちらかに魔法を譲ろうとした。そこで選ばれたのが堀。
七草は二人いるし。ややこしいな。でもそういうこともあるのかも。
あいかわらずのすかし具合と世界感が良い。

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2020年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレを避けて感想を述べさせて頂きます。
うーーん、色々と腹が立つ!笑
色々と起きたけどなにも解決していないような気がする。
衝撃の事実が明らかになったので、話が進んでいないわけではないけれど、、。読んでいてどうしようもなく苦しいです。
けれど今回も時々ハッとさせられるような言葉が散りばめられていて、やっぱり階段島シリーズはいいなあと思いました。

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2020年01月05日

Posted by ブクログ

階段島シリーズの4冊目。
少し前から読み始めていたのだけれど、重たい本を片付けるために盆休み中はこの本は読み止しにしていたので、休み明けから仕切り直し。

前巻で登場した安達が階段島の平穏を搔き乱す?
前作あたりから、この作者独特の言い回しや論理展開に、私の読解力がついていけてないのだが、相変わらずに思わせ振りな文章でたらたらと進まない前半の話にはいささか嫌気。
なんだか、七草がひとりで疑心暗鬼になって、読者をミスリードした上で、自らあっさり真相を語るてな感じに見えて、P.130に『でも君はなかなか決定的なことを口にしない。とどめを刺すなら、さっさとそうしてくれないかな?』とあったけど、そんな心境。
階段島が出来た経緯や魔女の秘密が明かされていく後半の展開は悪くなかったし、物語の世界観も興味深いところなのだが…。

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2019年08月21日

Posted by ブクログ

まさかのビックリの展開.だんだん階段島の謎があらわになって来て,それぞれが良かれと思って行動した結果が悲しさにつながっていくところが,負の連鎖に陥っているようでとってもまだるっこしい.悪人がいないんだよね.

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2018年04月21日

Posted by ブクログ

前作が真辺エンドな感じだったのでちょっと手に取りにくかったのですがようやく読みました。何やら五巻目も発売されているらしいし本屋に行かなくては。

今回で階段島の成り立ちと、前巻に登場したいわくありげな魔女の目的とが明確になりました。なるほど、そう言う話だったのか。ちょっと違うかもしれないけど七草の初恋と次の恋の対決みたいな話だなぁ。

一巻を読んだときから思ったけれども現実の二人が二人であるために捨てた人格が同じ島に居るんだから衝突は免れないし、分かり合えるはずもない。でも真辺のまっすぐさを一番美しいと理想に掲げる七草の方が分は悪いのはワカル。
だから今の七草が堀さんサイドに着くのはワカルけど、なんとなくモニョっとはする。人格を拾った魔女が悪いのではなく、捨てた方が悪いのでもない、でも捨てられた人格が現実世界に生きていないにも関わらず現実と繋がって居たいと考えることが悲劇なのか。悪者がいない事と、おとしどころを見つけるのはどうするのかな~というので次巻買ってこよう。

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2018年04月13日

Posted by ブクログ

階段島シリーズ4巻目。階段島の秘密に近づいているのだが、くどくて、もうそろそろエンディングを迎えてもいいんじゃないかな。ビジネスの側面では、人気シリーズはできるだけ引っ張るのがいいんだろうが、読む側からは飽きてきてしまう。

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2018年03月18日

Posted by ブクログ

階段島が魔女の理想なら、この物語は作者の理想なのではないかと思った。
登場人物の会話から特にそれが感じられる。
相手のことが好きでそれを尊重すれども、理想や思想がこんなにも相入れないのにあれだけ落ち着いて会話ができるのは大したものだと思う。もちろんそういう風に会話ができればいいんだけどなと思いつつも、読んでいてフラストレーションを感じずにはいられない箇所もあった。
最後まで読んでしまってからいうのもあれだが、共感ベースで読んでいる人は、だんだんついていけなくなるのではないかと思う。

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2017年11月10日

Posted by ブクログ

再読2回目。
さらにちょっと飽きてきた。
心を穿つ青春ミステリ、と銘打たれているけれど、自分の年齢が合わないのか、心は穿たれない。でも、若いときに読みたかったな、とは思う。
何にせよ、どんな解決がもたらされるのか、気にはなる。

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2017年10月28日

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