河野裕のレビュー一覧

  • サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

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    ネタバレ

    住民のおよそ半数が超能力を持つ街、咲良田。高校の「奉仕クラブ」に所属する少年・浅井ケイは、ある日、死んだ猫の捜索依頼を受ける――。うん、読んで良かった。登場キャラは「世界を三日分、元に戻せる」「指定した時間に対象に声を届ける」など、一人ひとり違った能力を持っているのだけど、その使い所が素晴らしく、何度もなるほどと唸らせられた。全体的に淡々とした雰囲気で、柔らかに交わされる会話が心地いい。/あとがきに書かれている、「夢」という言葉に関する疑問。自分もずっと気になっていたことなので、著者に親近感が湧いた。

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    2011年09月29日
  • サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

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    面白い。シリーズ一気に5冊読んでしまった。

    設定としては、ジョジョ4部の杜王町に近い。
    バトルのない(頭脳戦はある)杜王町。要するに能力戦。

    この能力が良くできている。
    一見すると無意味と思われる脇役の能力が、
    最後のパズルのピース足りえるところとか、能力の違った使い方を見せられたりとか、とにかく「うまい!」と思わせる。

    淡々と一人称で語られ、途中視点を変えながら進んでいく形式は珍しくもないが、個人的にはこの形式は割と苦手。
    それでも爽やかな世界観と、主人公のよくわからない正義感ってところにも感情移入してしまった。まぁそれは人によるかもしれませんが。
    おすすめです。

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    2011年07月14日
  • サクラダリセット5 ONE HAND EDEN

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    少女の成長が"なかったこと"になり、それを本人だけが知りえないというのは実に残酷な構図だと思う。悩みながら、それでも選択して進んでいく少年少女の物語、5巻になっても安定の面白さ。

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    2011年05月11日
  • サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN

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    羊の皮をかぶった羊とかそういうこの作品の言い回しがすごく好き。ケイと春埼が出会った頃を書いた作品。1、2巻の疑問が少し解ける。今回も作品の世界に引き込まれてしまった。結構辛いことがおおくて泣けるけど、よかった。続きに期待。

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    2011年05月04日
  • サクラダリセット5 ONE HAND EDEN

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    シリーズの後半スタート巻になるらしいんですが、安定の面白さでした!

    この作品の登場人物の中で一番魅力を感じるのは相麻菫です。
    彼女ほど過酷な運命を辿っている人はいないでしょうね、、一回死んでるし。

    内容的には、青い鳥をベースにした夢の中の話が中心になりますが、本シリーズのキーストーリーは、ケイ、春埼、相麻菫の物語だと認識しています。
    今回、相麻菫は、春埼ともケイとも直接対話(対決?)シーンがありましたが、なんかケイと春埼が安定し過ぎてて、報われない相麻菫が不憫でなりませんでした、、、
    次巻以降、相麻菫の本当の目的が明らかになっていくのでしょうが、なんか既に彼女には不幸のフラグが立ちまくりで

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    2011年04月30日
  • サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN

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    この巻単体で完結しても良いくらい、出色の出来だと思う。
    なかでも相麻菫という人間味溢れ、どこか哀しいジョーカーの存在は秀逸。

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    2011年03月29日
  • サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY

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    短編集。鳥瞰的に見ればケイと春崎のいじらしい関係が描かれている。しかし、読者として直線的にその感想へ至らないのは、これまでの3巻で見せてきたSFという内容と構成の妙であろう。特徴的な描写がほとんどない桜田市という限定された空間、時間すら超越しそうな設定は、ありきたりな箱庭的物語でありつつ、見事に構成され楽しむことができる。最後に収録された「ホワイトパズル」はそういう意味では番外編である。内容も趣向も。しかし、十分に堪能できたという感想は記しておかねばならない。

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    2011年02月26日
  • サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY

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    「ホワイトパズル」、サクラダとは関係ないとはいうものの、良いお話でした。ザ・スニーカー本誌は見てないので(^^ゞ、こういうのが収録されるのは、うれしいかも。 まぁ、確かに7年は長いね(笑)

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    2010年12月30日
  • サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN

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    1,2巻ではわからなかった過去が部分が判明し、死んでしまった相麻との関係も出てきたので、今までで一番面白かった。相麻が戻ったことでの、この後の展開がとても気になる。

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    2010年09月20日
  • サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN

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    3巻めもおもしろかった。今回は過去編ということでこれまでの登場人物が最初どのような形で咲良田(さくらだ)という街に関わってきたのかが描かれており、第2巻の最後の続きが早く読みたいと思わせながら、うまく3巻の最後まで引っ張ったんじゃないかと思う。つまり第2巻から未来のお話はほんのわずかという構成で、今回は恐らく大きな動きとなる次巻につながる舞台を整えたという感がある。もちろん単なる自己紹介的昔話で終わったわけではなくマリという小さな女の子とその母との物語を軸に、すべての登場人物の行動原理をより理解する上で非常に重要な内容だったと思う。ファンなら間違っても読み飛ばしたくない巻。

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    2010年09月18日
  • サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN

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    今巻は今までで一番おもしろかった。それに、スラスラと読むことができた。二巻までは読み進めるのに時間がかかったのですが・・・文体に慣れたからだろうか。
    今回は中野の出番が増えたのが良かった。他にあまり明るい人がいないので中野が出ると少しホッとします。
    あと中二の春埼がかわいい。

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    2011年11月25日
  • サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL

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    1巻からの勢いで購入した「高級なライトノベル」。

    この巻も読み応えが抜群で、時間が許す限り読んでいたかった。

    美空の感情が少しずつ溶けていくことを願う。

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    2010年05月30日
  • サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL

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    河野さんの透明な作風と椎名さんの素敵な絵がとても合っていて、いい作品だと思います><
    魔女の話、なんだかそこでとても涙目になってしまいました。
    3巻が待ち遠しいです。

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    2010年05月29日
  • サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL

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    前作に続き良作だった。ストーリー、文章の両方とも優れている。好き嫌いは分かれるだろうけど主人公のあっさりした感じも個人的には◎
    続刊が楽しみですね。

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    2010年04月21日
  • サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL

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    昨日一昨日で読み終わったのですが。
    作り込みが深いですね。ホント深い。
    1巻で菫(野良猫みたいな少女)を生き返らせることは不可能てことでケイは諦めて春埼とくっつくのかと思ってたけど,この巻で菫を生き返らせる方法が見つかっちゃうなんてね…
    岡絵里はヤンデレな少女ということで。そう捉えると2巻は春埼vs岡絵里ともとれますね。

    後は…空の境界最終話的にもみれるかなぁと。
    白純里緒が岡絵里でコクトーがケイ。蒼崎とーこさんが津島先生で。春埼は誰だろ?
    ちょっと何言ってるからないのは俺仕様なので勘弁を。

    次巻からは菫が生き返って春埼と菫とケイの三角関係が描かれるのか、それとも生き返らせることは出来なく

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    2010年03月29日
  • 汚れた赤を恋と呼ぶんだ(新潮文庫nex)

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    階段島シリーズ第三弾
    この巻は現実世界のお話

    七草が捨てたもの
    真辺が捨てたもの
    そして、大地…まだ小学二年生なのに、こんなにいっぱい考えて、悩んでいる。
    ちょっと大人っぽ過ぎて切なくなるな。


    〝どうにか思い出そうとしたその赤には、彼女の涙が重なって、くすんだ色をしてみえる。それでも。汚れた赤を恋と呼ぶんだ〟



    現実世界の七草と真辺も、ぐちゃぐちゃと面倒くさくて、愛おしい。

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    2025年11月16日
  • その白さえ嘘だとしても(新潮文庫nex)

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    階段島シリーズ第二弾

    クリスマス目前の階段島では、インターネットが使えなくなるというトラブルが発生する。

    住人たちはそれぞれハッカーを追い、ヴァイオリンの弦を探し、大量のクリスマスカードを届け、プレゼントを選び、島の七不思議に巻き込まれ…
    と忙しい。



    この島の住人たちはみんな、自分自身に捨てられた人。
    コンプレックスと共に懸命に生きている姿は、愛おしくてたまらない。
    なんだか全員私の分身みたいな気がしてきた。
    わかるよ、この感情知ってるよ。



    ──私は、真辺由宇のようになりたいのだろうか?
    優等生の仮面を被り続ける委員長の、真辺に対する嫉妬心…なんかズキズキと胸が痛む。


    この

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    2025年11月16日
  • さよならの言い方なんて知らない。10(新潮文庫nex)

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     6年かかって第一部完、ってなげぇ!
     そしてまだ続くのか。。。

     8月を繰り返す賀見崎のデスゲームもついに終了。
     残った2チーム、平穏な国と世界平和創生部のリーダー同士の選挙で勝ったほうを勝者とする。
     演算で作られた世界であることが全プレーヤーに明かされるとともに、キューアンドエーの能力で香屋が新たに聞き出す真相は。

     ようやく終わった。
     長すぎて途中、内容を忘れかけていた。
     しかしまだ終わらんのか。

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    2025年10月27日
  • さよならの言い方なんて知らない。10(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    今までも散々驚かされてきたけど、話のまとめ方に脱帽。
    結果を聞くとそれしかないのでは、と思わされる。

    本巻でのメインではなかったのだろうが、戦闘シーンがそこまで盛り上がらなかった、香屋、トーマのやりとりが結末を理解しながらだと捉えると不自然と感じるなど少し気になる点もあるので星4にしたがシリーズ通して満足。

    一部完ということは二部があるということにまた驚きですね。

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    2025年10月14日
  • さよならの言い方なんて知らない。4(新潮文庫nex)

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    相変わらず面白い。
    バトルシーンが多いけど面白いから読み進めてしまう。
    世界をハックしているやり方は続きが気になる。
    早く次の巻を!ということで睡眠時間やらを削って読んでいる。

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    2025年10月11日