河野裕のレビュー一覧
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前巻から時間が経ったので、ユーリィと月生戦が随分懐かしく感じたのだけど、あぁ皆それぞれ成長しているんだな(しみじみ)という第四巻。
あんまりネタバレにならない感想って難しい。
歩というテーゼと、トーマというアンチテーゼ。
二人がいるから、止揚が生まれる。
今巻が歩の掲げるテーゼの章だとしたら、次巻はトーマの掲げるアンチテーゼの章なんだろう。
けれど、これまで以上に厳しい架見崎の現実って何なんだろう、と割と恐ろしい予告だな。
そんな中で、二人の切磋琢磨を上手くズラしていくのが秋穂の役割、このバランスが結構好き。
彼女が二人のゴールをいかにチューニングするのかが、私的な見所だったりします。
ああ、またしばらくお預けなのか。
律儀に待つ!(笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレユーリィ率いる最大勢力PORT、単体最強の月生、ウォーター率いるNo.2勢力・平穏な国の三つ巴にキネマ倶楽部が混じった戦争がメイン。PORTと平穏が協力して月生を倒すという分かりやすい構図だが、ユーリィ・ホミニニ・ウォーター・香屋各々の思惑が絡み、複雑な戦争に変貌する。ユーリィとホミニニは月生打倒を掲げつつ次期チームリーダーの座を争う。ウォーターと香屋は月生を殺さず仲間に誘うことを試みる。しかし、月生の圧倒的な強さに苦戦を強いられる。その時、イドというPORTのサーチャーが元キネマの銀縁だということにキドは気付く。そして、月生に一撃をくらわせたことにより、戦争は月生vsユーリィの段階へと移る。しかし、銀縁に会いたいキドが単独その場へ向かい、それに呼応して、この戦争を終結させるためにウォーターと香屋も動く。ユーリィの罠にかかり傷を負った月生の前にキド、そして元キネマの紫・ニックが現れ、共闘する。戦況は互角だったが、蘇生した黒猫の参戦により戦況は変わり、ユーリィと月生は倒れた。月生はキネマに連れられ、この戦争はPORT・平穏・キネマの引き分けで終結した。
月生の過去、7月の架見崎の回想が描かれた。月生の生き方と香屋の生に対する価値観の対比により、架見崎が香屋の登場により動かされる事が表れていた。次に、イドという今回のキーパーソンについて。元キネマの銀縁であると同時に、香屋とトーマ、秋穂の好きなウォーター&ビスケットの作者であることが判明した。生きることに価値を見出すウォーター&ビスケットの主張は、自身の息子を失った過去に起因する。そして、生と死が現実より身近なことになったこの架見崎に、彼は自分の意思で訪れた。
勢力争いを繰り広げ、この世界の勝者を目指すプレイヤー達。そこに香屋が全員の引き分けという解答を提示する。これは香屋の必死に生きようとする性格が出た解答だと思う。死んでも元の世界に戻るだけという死が軽視された世界では、戦って勝者になろうと考えるのが通常だ。そして、美しい・正しい死という選択肢が簡単に持ち出される。それに香屋は待ったをかける。この美しく正しい死で息子を失ったイドの作品に共感した香屋だから見つけられた選択肢。イドの後悔や願望を体現する香屋。現実世界の誤った生死の認識が、架見崎という顕在化しやすい世界を通して見ることによって、クリアに訴えられていると感じた。架見崎はどのような結末へ向かうのか。次巻が楽しみ。 -
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ネタバレ・前巻までの内容
滅亡した世界で唯一残存する街「架見崎」での、領土とポイントを巡る異能力者同士の戦争に、香屋歩と秋穂栞は巻き込まれた。しかし、その戦争に巻き込まれたことにより、敵チームに所属していた親友の冬間美咲との再会を果たす。
・あらすじ
ウォーター(トーマ)が所属する平穏な国に連れ去られた香屋とキド。ミケ帝国に避難した秋穂とその他のキネマ倶楽部の面々。香屋は、平穏な国の内情と架見崎のトップチーム・PORT、個人保持ポイント数トップの月生の情報を知る。そして、今後起こるであろう戦争を予測し、ミケ帝国にいる秋穂へ手紙を送った。香屋の予測通りに始まった架見崎全土を巻き込む戦争は、様々な思惑が絡み合うも、香屋の予測通りに終結した。ウォーターは平穏な国のNo.2となり、ブルドッグスは平穏な国に吸収され、黒猫の復活の為に香屋はミケ帝国へ連行された。しかし、人を生き返らす能力は既に誰かに取得されていた。
・感想
戦争の流れは様々な思惑が絡み合っていて予想できなくて、読む手が止まらなかった。再会を果たした香屋とトーマがメインの回だったので、二人の関係性がよくわかった。全てを予測し思い通りの展開に進ませることができる香屋と、最終的に勝ちを総取りするトーマ。2人が協力すれば最強だと思うが、根本的に考え方が違って、最後は敵になる?事が示唆されている。今回はあまり動かなかったPORTと月生は、次巻でポイントになると思うので、動向が楽しみ。見事リリィは人を生き返らせる能力を獲得し黒猫を生き返らせるのか、平穏な国とPORTの争いに月生はどう絡むのか。
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ネタバレ階段島の誕生と主人公・七草の関係、魔女について主に描かれていた回だった。前半は、島の新住民となった安達による変化と、島唯一の子供・大地について。後半は、魔女・掘と魔女の奪還を企てる安達、2人の七草について。
前巻までで触れていた大地についての進展は特になく、メインとなったのは掘・安達・七草の関係だった。
安達がカンフル剤となって、七草と真辺の関係や掘の体制に変化が生じた。曖昧であまり触れられていなかった2人の関係がはっきりしたのは良かった。もう1人の七草という支えがいなくなった掘、真辺を魔女にすると宣言した安達、相対する2人の今後が気になる。
大地や島のみんなは拾われるのか、階段島はどうなるのか。次巻に期待。 -
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ネタバレ加藤が、市倉の幼馴染でハッキングの超能力を持った仲秋を殺すために仕組んだ、8000万円の金をかけた超能力者を雇うゲーム。けど市倉は全部見抜いて死んだふりして加藤を騙した。
ナンバー1 加藤→美琴を事故死させるため
2 穂積→金のため。美琴からの依頼のため
3 シド→犬のふりをしてた。不当な研究告発のため
4 日比野→友達が欲しかった
5 高橋→聖沢をハルウィンの社員になるため
6 聖沢→ハルウィンの社員になるため
7 市倉→仲秋が死亡する未来を防ぐため
面白かった!けど今見返したら全然なんのこっちゃわからんな。わかりやすいあらすじ書いてくれ私! -
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河野裕のつれづれ、北野坂探偵舎2を読みました。
小説家の雨坂とその元担当編集者で今はカフェ経営をしている佐々波が登場するミステリーの2作目でした。
佐々波は幽霊が見えるという能力があり、この世に未練を残している幽霊が物語に登場します。
今作では大学の演劇部で未完成の戯曲を遺して亡くなった人とその人に関連する幽霊が登場します。
また、雨坂が過去に大きな事故にあったことが明らかになってきました。
いまは脇役として登場する少女の幽霊が今後の物語の主役になってくるのではないかという予感がします。
河野裕の小説は難解な部分があって、通勤読書のkonnokにはちょっときついと感じてしまいますが、それでも物語を追いかけてみたいと思わせる魅力があります。