河野裕のレビュー一覧
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ネタバレ本作は、自然科学の数学的原理の範疇を超えた存在であるヴァンパイア、アズ・テイルズと、その不可思議な【現象】の解明を目指す自然科学の徒、オスカー・ウェルズの物語です
学問の本質は天才による大きな前進よりも人類の総体としての知の集約と漸進にあるという考えが、本作品全体の基軸になっています
その考えは、大学院・企業の研究所に身を置き、自然科学の一端を探求したものとしてある種当然でややありきたりでした
より広く解釈して、生命の進化の結果として人類が生まれ自然法則を紐解きこの世界の理に挑んでいることそのものが科学の神秘であると感じます
河野裕作品の大ファンですが、本書よりも他のシリーズのほうが言 -
Posted by ブクログ
今作はやや読みづらい印象でした(^_^;)
河野裕さん著『さよならの言い方なんて知らない。4』の概要と感想になります。
概要です。
架見崎という大舞台で繰り広げられる複数のチーム抗争。弱小であったキネマ倶楽部に属する香屋歩は、あらゆる局面で有利に物事を運ぶために策を練る。一方で架見崎の二大勢力となる平穏の国とPORTでもリーダーが意外な行動に移る。果たして今作の抗争は誰の勝利と呼べるのか?
感想です。
第一作でも触れていますが、まさに三国志ですね。一作目が黄巾の乱、二作目が呂布に相当する月生を相手とする虎牢関の戦いに例えると、今作は魏、呉、蜀を形作る前哨戦と言えそうです。高校時代の朝読書 -
Posted by ブクログ
ネタバレ階段島シリーズ3作目。
1、2作目では階段島が舞台ですがこの作品では島ではなくて、現実のほうが舞台となります。
少し話が難しくなります。
魔女を探している謎の少女安達が現れます。彼女は、階段島シリーズにおけるトリックスターの役割を果たしているようです。
真辺が変わっていくという現実を受け入れず、階段島に送りまれた七草。対して、七草への依存を必要とする真辺は、その依存するペルソナを階段島に送り込んだことがわかります。
親との関係で苦悩する大地を見ながら、真辺由宇も深く傷ついていました。
傍でそれを見た七草は感じます。
真辺に感じていた、赤い太陽みたいな優しく暖かい感情、好きという気持ち -
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