河野裕のレビュー一覧
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5巻目にしてようやく話が進み始めた感じがする。
1巻目で何の前触れもなく、招待状に従ってその部屋に訪れたら入り込んだデスバトルの架見崎の世界。
その世界の成り立ちが、ようやく今巻にて明かされる。
と同時に、香屋歩は何者なのか、0番目のイドラを求める目的は何か。
やっと物語が見え始めて面白くなってきた。
ウォーターこと冬間美咲は平穏な国を離れて、新たなチームを立ち上げた。
世界平和創造部。
そして架見崎にも変化が起きる。
次のループ直前でエデンがPORTに宣戦布告した。
ユーリィとホミニニの狙いは何か。
そして今回のループが終わった時、架見崎の成り立ちがウォーターの口から告げられる。
次巻に続く。 -
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シリーズ4巻目。
今回は中堅チームを主戦場にした、最大2勢力のPORTと平穏な国の代理戦争といえる。
PORTのリーダー、ユーリィと二番手のホミニニは、PORT配下のエデンにチームを鞍替えし、キネマ倶楽部のメンバーはエデンに合流した上で、中堅勢力のミケ帝国、ロビンソン、メーリー・セレストに宣戦布告した。
一方、歩はキネマ倶楽部のリーダーになり、秋穂は平穏な国へ。
歩がオリジナル能力「Q & A」で示した質問が、8月を繰り返す架見崎市にとって、誰もが思いもしなかった答えを示す。
てなわけで、今回もあまり話が進んだとは言えないけれど。
今回で判明したのは歩の「Q & A」の能力の真意。
次巻に続く。 -
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前巻から時間が経ったので、ユーリィと月生戦が随分懐かしく感じたのだけど、あぁ皆それぞれ成長しているんだな(しみじみ)という第四巻。
あんまりネタバレにならない感想って難しい。
歩というテーゼと、トーマというアンチテーゼ。
二人がいるから、止揚が生まれる。
今巻が歩の掲げるテーゼの章だとしたら、次巻はトーマの掲げるアンチテーゼの章なんだろう。
けれど、これまで以上に厳しい架見崎の現実って何なんだろう、と割と恐ろしい予告だな。
そんな中で、二人の切磋琢磨を上手くズラしていくのが秋穂の役割、このバランスが結構好き。
彼女が二人のゴールをいかにチューニングするのかが、私的な見所だったりします。
ああ、またしばらくお預けなのか。
律儀に待つ!(笑) -
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ネタバレユーリィ率いる最大勢力PORT、単体最強の月生、ウォーター率いるNo.2勢力・平穏な国の三つ巴にキネマ倶楽部が混じった戦争がメイン。PORTと平穏が協力して月生を倒すという分かりやすい構図だが、ユーリィ・ホミニニ・ウォーター・香屋各々の思惑が絡み、複雑な戦争に変貌する。ユーリィとホミニニは月生打倒を掲げつつ次期チームリーダーの座を争う。ウォーターと香屋は月生を殺さず仲間に誘うことを試みる。しかし、月生の圧倒的な強さに苦戦を強いられる。その時、イドというPORTのサーチャーが元キネマの銀縁だということにキドは気付く。そして、月生に一撃をくらわせたことにより、戦争は月生vsユーリィの段階へと移る。しかし、銀縁に会いたいキドが単独その場へ向かい、それに呼応して、この戦争を終結させるためにウォーターと香屋も動く。ユーリィの罠にかかり傷を負った月生の前にキド、そして元キネマの紫・ニックが現れ、共闘する。戦況は互角だったが、蘇生した黒猫の参戦により戦況は変わり、ユーリィと月生は倒れた。月生はキネマに連れられ、この戦争はPORT・平穏・キネマの引き分けで終結した。
月生の過去、7月の架見崎の回想が描かれた。月生の生き方と香屋の生に対する価値観の対比により、架見崎が香屋の登場により動かされる事が表れていた。次に、イドという今回のキーパーソンについて。元キネマの銀縁であると同時に、香屋とトーマ、秋穂の好きなウォーター&ビスケットの作者であることが判明した。生きることに価値を見出すウォーター&ビスケットの主張は、自身の息子を失った過去に起因する。そして、生と死が現実より身近なことになったこの架見崎に、彼は自分の意思で訪れた。
勢力争いを繰り広げ、この世界の勝者を目指すプレイヤー達。そこに香屋が全員の引き分けという解答を提示する。これは香屋の必死に生きようとする性格が出た解答だと思う。死んでも元の世界に戻るだけという死が軽視された世界では、戦って勝者になろうと考えるのが通常だ。そして、美しい・正しい死という選択肢が簡単に持ち出される。それに香屋は待ったをかける。この美しく正しい死で息子を失ったイドの作品に共感した香屋だから見つけられた選択肢。イドの後悔や願望を体現する香屋。現実世界の誤った生死の認識が、架見崎という顕在化しやすい世界を通して見ることによって、クリアに訴えられていると感じた。架見崎はどのような結末へ向かうのか。次巻が楽しみ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・前巻までの内容
滅亡した世界で唯一残存する街「架見崎」での、領土とポイントを巡る異能力者同士の戦争に、香屋歩と秋穂栞は巻き込まれた。しかし、その戦争に巻き込まれたことにより、敵チームに所属していた親友の冬間美咲との再会を果たす。
・あらすじ
ウォーター(トーマ)が所属する平穏な国に連れ去られた香屋とキド。ミケ帝国に避難した秋穂とその他のキネマ倶楽部の面々。香屋は、平穏な国の内情と架見崎のトップチーム・PORT、個人保持ポイント数トップの月生の情報を知る。そして、今後起こるであろう戦争を予測し、ミケ帝国にいる秋穂へ手紙を送った。香屋の予測通りに始まった架見崎全土を巻き込む戦争は、様々な思惑が絡み合うも、香屋の予測通りに終結した。ウォーターは平穏な国のNo.2となり、ブルドッグスは平穏な国に吸収され、黒猫の復活の為に香屋はミケ帝国へ連行された。しかし、人を生き返らす能力は既に誰かに取得されていた。
・感想
戦争の流れは様々な思惑が絡み合っていて予想できなくて、読む手が止まらなかった。再会を果たした香屋とトーマがメインの回だったので、二人の関係性がよくわかった。全てを予測し思い通りの展開に進ませることができる香屋と、最終的に勝ちを総取りするトーマ。2人が協力すれば最強だと思うが、根本的に考え方が違って、最後は敵になる?事が示唆されている。今回はあまり動かなかったPORTと月生は、次巻でポイントになると思うので、動向が楽しみ。見事リリィは人を生き返らせる能力を獲得し黒猫を生き返らせるのか、平穏な国とPORTの争いに月生はどう絡むのか。