河野裕のレビュー一覧
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今までで一番面白かったような気がするようなしないようなくらいには面白かった。
やっぱ相麻菫の存在は大きい。 それにそのほかの登場人物も多かったし。
そして変わりかけて心の中で葛藤する春埼さんもとても良い。
内容に関してはまぁ何が正しくて何が悪いのかとか、正しければ善なのか、間違いは悪なのか、とか、基準は何なのかとか、法律なんてワードは出てこないし、まぁ哲学は人それぞれだし、何が言いたいかって法に依らない善悪なんてどうでもいいって感じ。水掛け論だし平行線だし。
あともっとどうでもいいことだけど、どうもアニメの声優のチョイスがズレてるような気がするんだがまぁどうでもいいことです。 -
Posted by ブクログ
非常に冗長な物言いが好きな人は気に入る作品だと思う。
かくいう私は文体が好きなのでお気に入りだ。
本シリーズにおいては、設定がある種「奇をてらった」と言わんばかりの設定ではあるもののそこを気に入ってしまった。
作家と編集者がそれぞれの立場、目線から物語を進めていく様子は新鮮であり、作者のキザったらしい文体も相まって掛け合いを見ているだけで楽しい。
彼の物語の登場人物にはそれぞれ役割が与えられていると思う。物語である以上、役割があるのだろうが彼の物語ではより明確にその線引きがなされているように思う。
それぞれの役割を最大限にこなそうとする登場人物に私は好感を覚える。 -
Posted by ブクログ
ある日の春埼さん、あらかわいい。
~お見舞い編~
感情を無くした春埼さん、確固たる自我を持たない彼女は合理的判断として、風邪で休んだケイのお見舞いに行くことにした。
土鍋と、米と、昆布をカバンにいれた。梅干しは先ほど買った。あとはそう、甘いものでも買っていこう。
~友達作り編~
君ももう少し友達を作った方がいいよ?。
ケイにそういわれて友達作りをすることになった春埼さんは、誰を友達にするか思いつかず、オススメを聞き返したら野ノ尾さんを勧められた。
そんなわけで、小さな社の石段で猫と昼寝をする彼女に会いに来たのだ。
能力者が集まる咲良田市の日常、短編6編。
猫と戯れて昼寝して過ごす野ノ尾さんの生活を送りたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの街、咲良田で生活している人の大半は、何かしらの能力を持っている。
しかし、街から出るとその能力は失われるため、特に問題なく毎日が過ぎる。
特に力の強い能力者たちは能力管理局の監視下に置かれるが、少しは自由になるために浅井ケイは、学校ではボランティア部で管理局の手伝いをしている。
浅井ケイの能力は、全てを記憶する能力だ。
そして彼とペアを組むのが春埼美空、彼女の能力は三日以内に設定したセーブポイントまで時間をリセットこと。
時間を巻き戻すと春埼自信も、巻き戻った時間の記憶を失ってしまうが、ケイはその間の記憶を保ったまま時間を遡ることができる。
ボランティア部の顧問、津島、管理局側の人間だが、からの依頼は「事故で死んでしまった飼い猫を生き返らせてほしい」というものだった。
ケイは生き返る、という言葉が引っかかるもこの依頼を受ける。
管理局に協力するようになった二年前、春埼のリセットにより世界を改変したことで友人を一人失ったからだ。
猫を追いかけていくうちに、別の事件に巻き込まれていく。
シンプルに面白い。ありがちな能力バトル物ではない。
登場人物たちの会話のテンポが良い。
すべて説明されない人物設定があり、性格に深みがある。
7カ月連続刊行、ってことで、これからの続編に一巻目で詰め込まれた設定が描かれていくのだろう。
実写映画化&アニメ化進行中だそうで。
今、イチオシの作者である。 -
Posted by ブクログ
相変わらず綺麗な文章。
とても読みやすい。
本作はメーテルリンクの青い鳥がモチーフとなっており、鳥かごの中に閉じこもってしまった女の子の青い鳥を探す物語。
その脇ではそれぞれがそれぞれの本当の幸せを探している。知っている、わかっている、近くにある、それを幸せと認識していないから幸せと感じないだけで、やはりそれは幸せである、ということが言いたいのかな。結局のところ、青い鳥である。
「人が隣で笑うことを幸せという」いい言葉ですね。
また、本巻はサクラダリセット全7巻の後編の始まり、と位置付けている作品らしい。たしかに、相馬菫の物語が始まった感じはする。
文化祭がどうなるのかが気になる。